演出家 藤田 俊太郎 様

藤田 俊太郎
秋田から上京して 年。実家から
と想いを馳せています。
ています。日々北へ東北へ、秋田へ
謡、踊りは秋田の盆踊りの練習をし
道具の断片がたくさんあり、歌は民
セイ・ミヤケパリコレクション企画
野出身の森川拓野さん。長年のイッ
ナーは1982年生まれ秋田市将軍
ドは【TAAKK
(ターク)
】デザイ
初めてスーツを作りました。ブラン
稽古場でも誰もが秋田の米の美味し
ます。いぶりがっこと共に、どこの
ん炊いてもあっという間になくなり
で炊いてふるまっています。たくさ
送ってもらい、時には新米を稽古場
秋田の米を途切れることなく両親に
んも鈴木さんも尊敬すべき 代から
ソ)に勤務する美容師です。森川さ
東京下北沢の美容院ROSSO
(ロッ
生まれ男鹿市出身の鈴木景子さん。
を切ってくれているのは1982年
デザインを経て独立。またいつも髪
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さに舌鼓を打ち、感動しています。
れ た 方 々。東 京 に 来 て か ら も 自 然
の 大 事 な 友 人 で、秋 田 へ の 愛 に 溢
特別な体験をしていただけたらな
稽古場の皆さんの笑顔を感じながら
と、僭越ながら思うと共に。私は大
と秋田の繋がりを大事にしたいなと
たらいいなと稽古場の俳優やスタッ
好きな生まれ故郷で一つでも、演劇
同 時 に 思 う こ と が あ り ま す。
「故郷
山さんが生まれた東北地方の風土、
フの笑顔を見ながら思うのです。
の仕事ができたら良いなと思い続け
思っています。
荒々しい東北の海に見立てて台本を
最近、東京の劇場にいると僕が秋
ています。私は私で、その瞬間、そ
秋田で、秋田の米を秋田の水で食材
実家に続く、幼少のころ遊び回っ
読み解きました。農業や、人、稲穂、
田出身ということを知っていて、
「東
の場でしか体験できない演劇を。藤
JAグループの皆さん、安心で美
た秋田市土崎の美しい稲穂、田んぼ
食に繋がる情景。海岸からの風景。
北地方から日帰りでミュージカルを
田の演出は秋田で観る時が一番風土
味しいお米を私たちの元に届けてく
道を思いながら。
なくなったのでなく、海の底でまだ
観劇に来ています」と声を掛けられ
が感じられて良かったといわれるよ
でつくった料理が一番美味しいな」
JAグループ秋田月刊誌「かけは
生き続けている美しい東北地方の祝
ることが増えました。数多くある東
うな作品をつくりたい。生まれ育っ
と。もちろん東京で食べる秋田の米
し」をお読みになっている皆様。初
祭。それはまるで藤田嗣治さんの傑
京の劇場も地方のお客様に支えられ
た環境に、米に風土に人に、感謝を
ださり、ありがとうございます。秋
めまして。演劇、お芝居の世界で演
作絵画【秋田の行事】のような賑わ
ているのだなと実感します。演劇は
込めながら果てしない目標を抱き、
も最高に美味しいのですが、秋田で
出という仕事をしています、藤田俊
いの時間。はたまた舞踏家土方巽さ
上演されるその瞬間、その場所でし
今日も実家から送られてきた秋田の
田の米は秋田で食べた時にしか味わ
太郎です。今年2015年秋に演出
んをモデルに農村が劇場になったか
か体験できない表現だと思います。
食べるときに格別の味がします。秋
する寺山修司作音楽劇【人魚姫】の
のように撮影された細江英公さんの
今年2月、第 回読売演劇大賞に
えない瞬間があるように、たくさん
稽古をしている東京の稽古場の片隅
写真集【鎌鼬】のような劇的な瞬間。
の方が秋田に来て食に、米に触れて
でこの文章を書いています。アンデ
だから稽古場には西馬音内の盆踊り
な特別な体験をたくさんの人ができ
ルセンの童話を底本に寺山さん独自
受賞者として参加しました。演劇の
米を大事に食べています。
せんえつ
の視点で描かれた作品。私はこの作
の編み笠や、青森のねぶた、竿燈ま
かまいたち
品を演出するにあたり【人魚姫】の
賞を受賞できるのは初体験ですし、
田で秋田の食材を、米を食べる、そん
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つりの提灯などから発想した祝祭小
あ きたの風土 と演劇の「かけはし」に
なる未來を思い描いて
演出家
住む海を遠い異国の海ではなく、寺
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JAグループへの
シリーズ
第 99 回
美女音楽劇『人魚姫』
作 : 寺山修司
演出 : 藤田俊太郎
美術・衣裳・宣伝美術 : 宇野亞喜良
作曲・音楽監督 : 笠松泰洋
振付 : 新海絵理子
PROJECT NYX プロジェクト・ニクスHP
http://www.project-nyx.com
●ふじた・しゅんたろう
1980年生まれ。秋田市土崎出身。東京藝術大学美術学
部先端芸術表現科在学中の2004年、
ニナガワ・スタジオに
入る。当初俳優として活動したのち、2005年以降2015年
現在まで蜷川幸雄作品に演出助手として関わっている。
2011年、
「 喜劇一幕・虹艶聖夜」で作・演出を手掛ける。
2012年彩の国さいたま芸術劇場さいたまネクスト・シアター
「ザ・ファクトリー2
(話してくれ、
雨のように……)
」
の演出担当。
絵本ロックバンド「虹艶Bunny」
としてライブ活動展開中。
2014年1月~2月
「ミュージカルThe Beautiful Game」
(新
国立劇場小劇場)演出。2015年、第22回読売演劇大賞
杉村春子賞 優秀演出家賞受賞。
HP http://www.shuntarofujita.com
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kakehashi