一般財団法人脳神経疾患研究所 平成27年度事業計画 当財団は、 「すべては患者さんのために」という理念に沿って、救急医療の確 立、高度医療の推進、予防医学の推進、介護・福祉と一体となった医療の実現 を推進してきました。昭和56年の南東北脳神経外科病院の開設以来30年を 超え、現在では、総合南東北病院、南東北福島病院のほか、南東北医療クリニ ックなど9診療所、ゴールドメディアなど5介護老人保健施設を始め、6居宅 介護支援事業所、5訪問看護ステーション、8通所リハビリテーションセンタ ーなどを運営し、福島県の医療・介護業務の一翼を担っています。 平成26年度は、東日本大震災及び原子力発電所の事故からの復興を目指し た BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)研究センターが竣工し、また医局や看護、 事務部門が業務を行う管理棟が完成してハード面の充実が図られたほか、医師 や看護師等の人材確保を図り、よりよい医療・介護の提供に努めたところです。 平成27年度には、総合南東北病院に「外傷センター」を設置し、広く県内 の外傷受傷者の治療に当たるとともに、院内保育を拡充し、こども園と学童保 育機能を有する施設を建設するなど、より一層県民に充実した医療を提供でき る体制づくりを進めます。 また、当財団を含め7医療法人等からなる南東北グループでは、青森県、宮 城県、福島県、東京都及び神奈川県において順調に医療、福祉事業を展開して います。 平成27年度は、これらグループ法人との連携を図りながら、これまで以上 に地域に信頼される医療を推進するために、 1 戦略の作成と具現化 2 組織力の強化とグループの一体化 3 人財能力の開発と優秀な人財の抜擢 4 グループ内での人財確保のノウハウ共有と協働 を基本命題として、以下の計画を重点に各種事業を推進します。 記 1 BNCT 研究センターにおいては、治験を開始するとともに国内外の研究者 と連携し、早期の実用化を目指します。 2 職員の自己研鑚と医学の発展に寄与するため、国の科学研究費の活用や民 間からの助成等による研究活動を推奨するとともに、新薬の開発のための治 験に積極的に協力します。 3 医学の発展に寄与するため、医科大学や公益法人、学会等への助成を行い ます。 4 人財の確保、育成を図るため、県外での募集活動や職員の教育研修活動を 推進します。 5 一般財団法人脳神経疾患研究所は、南東北グループの中心法人として、グ ループの強化、一体化を図るため次の事業を推進します。 ○11ゼロ作戦の推進 (保険請求・コンプライアンス違反ゼロ、請求漏れゼロ、査定ゼロ、 返戻ゼロ、未収金ゼロ、時間外勤務ゼロ、無駄ゼロ、感染・食中毒ゼロ、 不要な人件費ゼロ、苦情ゼロ、救急受入拒否ゼロ) ○ 法人間の連携強化 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 人財確保の推進 教育、研修体制の整備 新たな人事制度の構築 新たな事業展開の企画 こども園と学童保育の複合施設の建設 梅ヶ丘拠点整備事業の推進 6 総合南東北病院は、次の事業を推進します。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 外傷センターの設置 救急センターの運営充実 急性期医療の推進 地域がん診療連携拠点病院としての機能の充実 地域医療支援病院としての機能の強化 臨床研修指定病院としての体制充実 感染症対策の充実 医師、看護師等の人材確保及び研修医確保体制の確立 健康診断、人間ドックの受診者の増加策の促進 外国人患者受入れ医療機関認証(JMIP)の取得 7 南東北福島病院は、次の事業を推進する。 ○ 全病棟の開設推進 ○ 患者の増加策の促進 ○ 医師、看護師等の確保 8 南東北医療クリニック、南東北眼科クリニックは、次の事業を推進する。 ○ 外来患者の増加策の促進 ○ 待ち時間の短縮化の推進 ○ PET検診受診者の増加策の促進 9 南東北がん陽子線治療センターは、次の事業を推進する。 ○ JCI認定の取得 ○ 治療患者の増加策の促進 ○ 集学的治療の推進 10 各診療所は、次の事業を推進する。 ○ 外来患者の増加策の促進 11 各介護老人保健施設、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション、通 所リハビリテーションセンター、は、次の事業を推進する。 ○ 入所施設の 100%稼働継続 ○ 利用者、登録者の増加策の促進 ○ 感染症対策の確立 ○ 関係施設との連携強化 ○ 介護、リハビリ技術等の向上
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