決議案第3号 沖縄県立農業大学校の名護市内での移転拡充に関する決議 沖縄県立農業大学校は、次代の農業を担う経営感覚に優れた青年農業者の育成、及 び農業振興を先導する実践的リーダーの養成を方針として掲げ、その前身の県立農業 研修センターを皮切りにこれまで 40 年にわたり、農業の担い手・リーダーとして多 くの人材を輩出されております。沖縄県の農業発展の一翼を県立農業大学校が担って いるということは沖縄県民誰もが周知しているところであります。 現在、沖縄県の農業は着々とインフラ整備が進み、各農業に従事する環境や技術力 などあらゆる面での改良及び開発等が進展している状況にありますが、基幹産業とし ての農業は本市においても、農業粗生産額が 90 億円台を境にして 60 億円台に落ち 込んだ状況が見られました。農業従事者の高齢化や、後継者不足、 耕作放棄地の増大、 産地間競争の激化等、本県農業を取り巻く厳しい環境に起因しておりましたが、最近 では、6 次産業化やネット環境を利用しての販路拡大等、産業としての多様性を生か した新たな取組みによる発展が期待されており、県立農業大学校が担う役割はこれま で以上に重要性を増しております。 昨年 1 月に沖縄県において策定された「沖縄県立農業大学校整備基本構想」による と、同校の規模拡大と機能向上を図るための移転整備計画が検討されております。本 市は、北部地域の中核都市としての都市機能や生活基盤の集積に加え、県農業研究セ ンター等、県の関連機関や県立北部農林高等学校、名桜大学や国立沖縄工業高等専門 学校など高等教育機関が立地しております。そして、本島北部地域の中核としてのみ ならず中南部地域を結ぶ交通網の結節点として、さらには農業用水の供給等、高い優 位性を持った地域であります。産官学連携しての改良・開発など、より一層の農業の 新展開を図れる環境下にあることから、名護市内において機能拡充された新沖縄県立 農業大学校が市内で再整備されることにより、さらなる効果が発揮され、本市のみな らず、沖縄県全体の農業発展に大きく寄与するものと思慮しております。 よって、沖縄県立農業大学校の移転先選定に関し、名護市が移転先として推薦する 下記の 2 候補地は選定条件をすべて備えているものと確信しておりますので、名護 市内での立地に特段の配慮を賜りますよう要請いたします。 記 沖縄県立農業大学校移転候補地 1 名護市字為又為又原 2 名護市字数久田平良石原 平成 27 年 3 月 4 日 沖縄県名護市議会 宛先:沖縄県知事
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