❖科目名 Course Title 科学・技術の世界「野生動物保全と人間社会」 ❖担当教員 Instructor 立澤 史郎 ❖開講学期 Semester ❖履修可能人数 Capacity 2 制限なし(遠隔) ❖対象学年 Year ❖単位数 Number of Credits 1~ 2 1名以上(対面) ❖授業形態 Type of Class 講義 ❖キーワード Key Words 野生動物、地域社会,保全生態学、人と動物の関係史,獣害,農林水産業,生物多様性、外 来種、環境政策,市民調査、ボトムアップアプローチ ❖授業の目的 Course Objectives 今後、私たちがどのように野生動物とつきあってゆくべきか、科学的に議論できる素養とし て、以下の2点を目標とします。 1. 野生動物(特に哺乳類)と人間社会とのかかわりを、自然科学(生態学)と社会科学の 両面から俯瞰できるようにする。 2. 具体的事例を通じて、現状や課題を客観的・批判的に検討できるようにする。 ❖授業概要 Course Description 野生動物相の保全と「野生動物問題」対策について、自然科学(主に生態学)と人文社会学 の両面から、基礎的な考え方といくつかの事例を学びます。期間中に数回、感想文や小レポ ートの提出を求め、最終レポートをあわせて評価します。 ❖到達目標 Course Goals 野生動物と人間社会のよりよい関係を議論するための科学的な基盤として,以下の3点を 達成することをめざします。 1. 野生動物と人類の関わりを「ダスマンの 6 類型」の観点から整理し、その具体例を挙げ ることができる。 2.「3つの生態学」を理解し、それぞれ野生動物を対象とした調査・研究例について理解・ 説明できる。 3.「野生動物問題」の事例について、自然科学(生態学)と人文社会科学の両面から解題し、 その対策や関連する制度・政策を説明することができる。 ❖授業計画 Course Schedule 以下の項目について、順次解説と議論を進めます。順序は前後したり,一部割愛することも あります。 1.野生動物とは? 2.野生動物の価値と保護・保全・愛護 3.野生動物と人間社会:利用と軋轢の歴史 4.野生動物の自然誌と 3 つの生態学 5.野生動物保全の人文社会学的側面 6.野生動物の保全と管理 7.野生動物問題の事例(獣害、外来種問題、他) 8.野生動物と向き合う社会づくり(法制度と行政システム、合意形成、市民調査) ❖成績評価 Grading System ・出席状況と課題(レポート)内容をあわせて評価します。 ・最終レポート以外に、講義中に小課題(感想文など)を課すことがあります。 ・レポートの評価にあたっては、論理性とオリジナリティーを重視します。 ❖テキスト Textbooks 講義開始前に教科書を指定する可能性があります。 ❖参考書 Reading List 生物という文化 / 池田透編 : 北大出版会, 2013, ISBN:9784832933842 世界遺産春日山原始林-照葉樹林とシカをめぐる生態と文化 / 前迫ゆり編 : ナカニシヤ出 版, 2013, ISBN:9784779507441 環境倫理学 / 鬼頭秀一, 福永真弓編 : 東京大学出版会, 2009, ISBN:9784130623117 世界遺産をシカが喰う-シカと森の生態学 / 湯本貴和・松田裕之 (編) : 文一総合出版, 2006, ISBN:4829911905 野生動物問題 / 羽山伸一 : 地人書館, 2001, ISBN:4805206896 緑の世界史(上下) / クライブ・ポンティング : 朝日新聞社, 1994, ISBN:4022596031 ; 402259604X ❖準備学習 Homework 各回のテーマに関して紹介する参考書や資料に目を通すようにしてください。また、期間中 に課すレポートでは、課題について資料や講義内容を参照して理解を深めるとともに、自分 で関連する情報を積極的に入手し、レポート内容に反映させるようにしてください(雑誌記 事、ニュース、TV 番組などにも日頃から関心を持って接することも望みます)。なおレポー トでは、図書館やインターネットだけでは対応できない課題(休暇中のフィールド調査など) が課題となることもあります。 ❖オフィスアワーOffice Hour ❖連絡先(E-mail)E-mail ❖質問・相談への対応方法 Contact Information ❖履修上の注意 Notes 適宜資料を配付・紹介します。指定図書のほか、web でも検索し、自分で得た情報を論理的・ 批判的に整理し活用してください。 ❖備考 Other Information ※対面での履修については,講義室の状況によって履修者数を制限する可能性があります。 ※「対象学年」と「単位数」は,科目提供大学における数字であり,受講大学に応じて異なるので, 所属大学で確認してください。 ※「履修可能人数」は,科目提供大学以外の人数であり,遠隔と対面それぞれの受講形態で履修で きる人数を示しています。(例.5(遠隔),5(対面):遠隔授業で5名,対面授業で5名まで 履修可能。)
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