日米首脳会談 あしたワシントンで日米首脳会談が行われ、日本 とアメリカの間の貿易の問題が話し合われること になっている。首相は十日間の東南アジアの訪問を 終え、今日予定通り飛行機でアメリカに向かうそう だ。 アメリカは農産物や工業製品などを日本に輸出 したいと思っているが、なかなか思うように輸出で きない、と主張している。日本に、輸入を制限する 法律があったり、関税が高かったりすることが、ア メリカからの輸出が増えない原因になっていると いう。「日本の物はアメリカにたくさん輸入されて いるのに、アメリカの物を受け入れないのは、おか しい。もっとバランスの取れた貿易をしてもらいた い。」というのが、一般的なアメリカ人の意見だ。 日本政府は、「何でも自由に輸入したら、日本国内 は混乱してしまう。外国からの要望には、徐々に応 えたい。」と繰り返し、日本の立場も理解してもら いたいと言っている。 日本の国民の多くは、日本政府の言っていること が間違いではないことを知っている。ただ、政府の 出張がアメリカにそのまま理解されると考えてい ない。貿易のバランスが悪いことは事実なのだから。 現在、日米の出張には大きな違いがある。両国の 考えがどのように調整されるのか、今度の日米首脳 会談は世界じゅうから注目されている。 ※本文引用自大新書局出版『進學日本語初級 1』 (読み文) 第 21 課,請配合教材 CD 練習。
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