4 印紙税 印紙税とは、一定の「課税文書」に課税される税金です。 不動産取引においては、不動産の売買契約書、建物の建築 工事請負契約書、金銭消費貸借契約書などの契約書などに 対して課税されます。 〇 税額の求め方 税額は主に契約書などに記載された金額をもとに決めら れた金額になります。 〇 納税方法 原則として契約書などを制作した人が、収入印紙を契約 書等に貼り付け、印鑑を押すことで納付することになりま す。 〇 不動産の売買契約書の写しの扱い 不動産売買契約では、通常契約書を2通作り、売主・買 主双方で保管することが一般的です。この場合印紙は 2 通必要になります。しかし契約書を 1 通だけ作り、その 写しを保管することで印紙を節約しようというケースもあ ります。この場合に気を付けたいのは、写しであっても当 事者直筆の署名押印等があるなど、事実上契約書と同視さ れるものは、印紙が必要になる点です。あとで税務署に印 紙が張っていないことが見つかると、過怠税が徴収される ことになるので注意しましょう。 〇 5万円未満の領収書にはかからない 住宅や住宅関連の設備、サービスの対価を支払ったとき に相手方から受けとるのが受領書(領収書)です。現行制 度では、領収書に記載された受取金額が5万円未満までは 非課税ですが、5万円以上の場合、印紙税がかかります。 13 契約書の印紙税額一覧表 不動産売買契約書 記載金額 1 万円未満 建築工事請負契約書の表 税額 (軽減は平成 30 年 3 月1日まで) 非課税 10 万円以下 200 円 50 万円以下 400 円(軽減後:200 円) 100 万円以下 1,000 円(軽減後:500 円) 200 万円以下 300 万円以下 5,000 万円以下 非課税 200 円 200 円 400 円 1,000 円 2,000 円(軽減後:1,000 円) 1,000 円(軽減後:500 円) 2,000 円 2,000 円(軽減後:1,000 円) 1 万円(軽減後:5,000 円) 1 万円(軽減後:5,000 円) 1 万円 2 万円(軽減後:1 万円) 2 万円(軽減後:1 万円) 2 万円 1 億円以下 6 万円(軽減後:3 万円) 6 万円(軽減後:3 万円) 6 万円 5 億円以下 10 万円(軽減後:6 万円) 10 万円(軽減後:6 万円) 10 万円 10 億円以下 20 万円(軽減後:16 万円) 20 万円(軽減後:16 万円) 20 万円 50 億円以下 40 万円(軽減後:32 万円) 40 万円(軽減後:32 万円) 40 万円 50 億円超 60 万円(軽減後:48 万円) 60 万円(軽減後:48 万円) 60 万円 200 円 200 円 200 円 記載金額がないもの 14 非課税 税額 400 円(軽減後:200 円) 500 万円以下 1,000 万円以下 税額 (軽減は平成 30 年 3 月1日まで) 金銭消費貸借契約書
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