第16回IBD炎症性腸疾患 勉強会を開催しました!

超音波センターを開設しました
● 超音波センター長
藤岡 真一
岡山済生会総合病院は、センター医療に力を入れています。院内に14センターあり、多くの実績を挙げてい
ます。今回、新たに超音波センター(超音波はエコーといった方がなじみ深いかもしれません)が、当院の新た
なセンターとして承認されました。
エコー検査は侵襲が少なく、赤ちゃんの様子を観察することもできる検査です。多くの方が検診等で経験され
たことがある検査だと思います。当院では主に2階の生理検査室で、笑顔が素敵な検査技師が熟練の技術で検査
しています。エコー装置さえあれば簡便に施行できる検査であり、さまざまな医療現場で治療の補助装置として
活躍しています。学生や研修医の教育・研修にも有用であり、若い医師も積極的に検査に取り組んでいます。
超音波センターのスタッフは、生理検査技師を主体として、各領域(心臓、腹部、乳腺、血管、甲状腺)の医
師、外来担当看護師、エコーの保守・管理を行う臨床工学技士、
外来担当事務員で構成されています。いろいろな情報発信ができ
るセンターを目指しています。
超音波センターのスタッフ構成
[医師]
心臓超音波:近藤 淳(超音波センター顧問)
、山本 浩之
腹部超音波:藤岡 真一(超音波センター長)
、万代 真理
甲状腺超音波:武田 昌也
血管超音波:渡辺 恭子
乳腺超音波:西山 宣孝(超音波センター顧問)
[生理検査技師]
川下 和枝、河田 晶子、安梅 努、塚本久美子、岡本 梓、堀 敬一、泉 英恵、三宅 愛子
松下 健一、小玉亜梨奈、伊藤 遥、生駒久美子、小田 一美、那須ふみ子
[看護師]田口 祥子
[臨床工学技士]村上 幸司
[事務]田中加代子
第16回I
BD炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
勉強会を開催しました!
● NST
(栄養サポート)チームリーダー・内科主任医長
藤原 明子
きんそう
“Dysbi
osi
s(腸内菌叢の乱れ)
”という言葉を聞かれたことがあるで
しょうか? 現在、人での腸内フローラの役割について世界的に注目さ
れ、日本内科学会誌でも「腸内菌叢と疾患」の特集が組まれるほどです。
腸内菌はいまや腸のみならず、脳にも影響を及ぼし、あらゆる臓器と関
連しているとの報告もあり、今後の研究の発展が待たれます。腸内細菌(善玉)は、酪酸・プロピオン酸などの
短鎖脂肪酸やビタミンを産生することで人(宿主)に貢献しています。I
BD患者の糞便中では酪酸産生菌が減少
しており、酪酸濃度が低下し腸管に慢性炎症を惹き起こしている可能性があると報告されています。
2月7日(
土)
午後1時半から、西館1階第1会議室で第16回I
BD勉強会を開催し、7名の患者さん・ご家族が参加
してくださいました。以前より「I
BD患者にはなぜ整腸剤が処方されるのか?」とか、
「続けて服用する必要があ
るのか?」などの質問をこの会のアンケートでいただくことがあり、今回のテーマは「整腸剤とI
BD~プロバイ
オティクス~」としました。
末宗亮子薬剤師から、①ヒト腸内菌叢の成り立ちや環境にともなう変化 ②善玉・悪玉菌となる菌種とは? ③プ
ロバイオティクス(=善玉菌)、プレバイオティクス(=オリゴ糖や食物繊維など菌の働
きを助ける物質)
、シンバイオティクス(プロ+プレバイオティクス)の違いや使い分け
について説明し、整腸剤や栄養食品の紹介・試飲を行いました。副作用の心配が少ない
整腸剤の併用の有用性や簡便性を患者さんに感じていただけたようで、後半の座談会で
は食事療法にも話が膨らみ、会話が弾みました。本会のご案内は当院ホームページなど
で随時お知らせしておりますので、皆さんぜひご参加ください。
やわらぎ
2015 初夏
7