関東労災病院 内科専門医プログラム 診療科名:消化器内科 指導体制: 日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の指導施設となっており、あらゆ る分野に対応可能なスタッフが日常診療にあたっている。また関東労災病院は地域医療連携の 中核病院となっており近隣医療機関からの紹介も多く、消化管疾患、肝・胆道・膵疾患・消化 器癌と疾患の片寄りなく症例を経験が可能である。 指導スタッフ:7名(非常勤医師2名含む) 部長:小川 正純 副部長:草柳 聡 医員:金子 麗奈 嘉戸 慎一 矢野 雄一郎 中崎 奈都子、小野寺 翔 中島 陽子 一般目標(GIO:General Instruction Objects) 指導医とチームとなり、自ら入院患者の主治医(5−7名)として指導医と共に一般的な消化 器疾患の診断、病態生理、治療を学ぶ。また指導医の受け持ち患者も担当医として、片寄りな く必要な消化器 9 疾患群の症例を経験する。自らは指導医と共に週 1−2 回上部消化管内視鏡検 査および週 1−2 回腹部超音波検査を行う。内視鏡診断・CT、MRI 等の読影法等も修得し、毎週 行われるカンファレンスで所見提示を行う。学会発表に関しては日本消化器病学会関東支部例 会、日本消化器内視鏡学会関東地方会を中心に積極的に発表を行っていく。 行動目標(SBO:Structural Behavior Objects) 1) 1 年次・2年次 1. 初期対応:病歴聴取、身体所見(診察)を行うことができる。 2. 適切な検査計画:適切な採血項目を選択し指示できる。消化器疾患に特有な検査(腹 部超音波、上部下部消化管内視鏡、CT、MRI、ERCP)について意義、内容を理解し、 診断、治療のために必要な検査を選択できる。 3. 検査結果の適切な評価:検査結果を正確に評価できる。 4. 診断:検査結果から考えられる鑑別診断をあげられ、最終診断に到達できる。 5. 治療計画および実行:診断を踏まえて治療計画が立てられる。また緊急を要する疾患 では、専門医への早急なコンサルテーションができる。 6. 治療効果判定および評価:臨床経過を正しく把握し、治療効果判定を行える。また必 要に応じて再度計画を練り直すことができる。 7. 悪性疾患など重篤な疾患では、患者および家族の精神面に配慮することができる。 8. 侵襲的検査では、患者および家族への説明を行い、同意を取得することができる。 2)3 年次 1. 2 年次行動目標の達成。 2. 日常診療はスタッフとほぼ同様に行う。 3. 上部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査の基本手技のマスター。 4. 上部消化管内視鏡検査達成状況により下部消化管内視鏡検査の研修を行う。 5. 治療内視鏡や PTCD,PTGBD 等の超音波ガイド下治療の直接介助ができる。 研修内容 入院患者を指導医ともに主治医として担当し、診断・治療・病状説明まで円滑に治療計画立 案を行う。また消化器疾患における必要な基本手技(腹部超音波検査、中心静脈カテーテル挿 入、腹腔穿刺、胃管・イレウス管挿入等)の修得、指導医管理のもと上部消化管内視鏡検査単 独実施を目標とし指導をうける。 学習方法(LS:Learning Strategy) 1. 指導医とチームを作り、入院患者の診療を行う。 2. 的確な問診・理学的所見をとり、必要な検査から診断を行い、治療計画を立てる。 3. 腹部超音波・上部消化管内視鏡検査を習得し、診断を行う。 4. 治療内視鏡、超音波ガイド下治療の助手を行う。 5. 中心静脈カテーテル挿入、腹腔穿刺、胃管挿入など、消化器疾患に必要な処置を行う。 6. 週1回行う病棟カンファレンスにおいて、入院患者の簡潔かつ適確な症例提示を行う。 7. 院内のカンファランスでプレゼンテーションを行い、適切な発言、討論を行う。 8. 積極的に学会、講演会などに参加、発表を行いより知識の習得に努める。 週間スケジュール 月 火 7:30 水 木 内科医局会 上部内視鏡 上部内視鏡 上部内視鏡 上部内視鏡 午前 腹部超音波 午後 金 救急当番 補佐 腹部超音波 下部内視鏡 ESD RFA 下部内視鏡 内視鏡カンフ 病棟カンファ 画像読影カン ァレンス レンス ファレンス 下部内視鏡 ・PTCD、ERCP や処置内視鏡検査はオンコールで必要時に適宜実施。 ・1、2 年次では上部消化管内視鏡検査 2 枠・腹部超音波検査 1 枠を担当する。 ・上部消化管内視鏡検査達成状況により、3 年時には下部消化管内視鏡検査も選択可能。 研修評価 1. 研修終了後、指導医が研修医の評価を行う。 2. 研修医も自己評価および研修診療科と指導医の評価を行う。
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