青葉山研究会館土地履歴調査業務 土壌汚染状況調査計画書 平成 27 年 8 月 目 次 頁 1. 調査目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2. 調査概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2‐1. 調査件名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2‐2. 調査場所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2‐3. 関係法令・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 3. 調査方針及び調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3‐1. 調査方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3‐2. 調査項目及び数量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 3‐3. 調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 1.調査目的 本調査は、「青葉山研究会館土地履歴調査業務 報告書」の結果を受け、土壌汚染対策法第 3条に基づき、当該土地について土壌汚染の状況を把握することを目的とする。 2. 調査概要 2-1.調査件名 青葉山研究会館土地履歴調査業務 土壌汚染状況調査 2-2. 調査場所 所在地 : 宮城県青葉区荒巻字青葉 468 番 14 名 称 : みやぎ産業振興機構 青葉山研究会館 面 積 : 1,484.70 m2 (仕様書による) (図 2-1 調査位置図参照) 出典:国土地理院発行 25,000 分の 1 地形図「仙台西北部」 縮小 図 2-1 調査位置図 - 1 - 2-3.関係法令 本調査は、土壌汚染対策法及び関係法令等で定める方法に準じて実施する。 表 2-1 関係法令 法令等 略称 土壌汚染対策法(平成 14 年 5 月 29 日 法律第 53 号) (平成 23 年 6 月 24 日 改正 法律第 74 号) 土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン(改訂第 2 版) (平成 24 年 8 月 環境省 水・大気環境局土壌環境課) 土壌汚染対策法施行規則第 6 条第 2 項第 1 号及び第 2 号の規定に基づく土壌ガ ス調査に係る採取方法及び測定の方法(平成 15 年 3 月 6 日環境省告示第 16 号) 土壌汚染対策法施行規則第 6 条第 3 項第 4 号の規定に基づく環境大臣が定める 土壌溶出量調査に係る測定方法(平成 15 年 3 月 6 日 環境省告示第 18 号) 土壌汚染対策法施行規則第 6 条第 4 項第 2 号の規定に基づく環境大臣が定める 土壌含有量調査に係る測定方法(平成 15 年 3 月 6 日 環境省告示第 19 号) - 2 - 法 ガイドライン 環境省告示 第 16 号 環境省告示 第 18 号 環境省告示 第 19 号 3. 調査方針及び調査方法 3-1. 調査方針 調査計画フローを以下に示す。 地歴調査 ・既存資料調査 ・聞き取り調査 ・土壌汚染の可能性の評価 土壌汚染が存在するお 土壌汚染が存在するお 土壌汚染が存在するお それが比較的多いと認め それが比較的多いと認め それがないと認められる られる土地(表層) られる土地(地中排管下) 土地、及び土壌汚染が存 在するおそれが少ないと (土壌概況調査) (土壌概況調査) 1 試料/10m格子 1 試料/10m格子 (表層土壌調査) (地中排管下土壌調査) ※対象項目 ※対象項目 認められる土地 調査対象外 ・第一種特定有害物質 ・第一種特定有害物質 ・第二種特定有害物質 ・第二種特定有害物質 ・第三種特定有害物質 ・第三種特定有害物質 凡 調査終了 不検出 例 :調査計画フロー 検出 表層土壌追加調査 (平面的絞込み調査) 詳細調査 (深度方向の土壌汚染状況確認調査) 図 3-1 調査計画フロー図 - 3 - 3-2. 調査項目及び数量 調査項目及び数量を表 3-1 に示す。 表 3-1 調査項目及び数量 項 目 土 壌 ガ ス 分 析 及 び 土 壌 分 析 規格・仕様 土 壌 汚 染 対 策 法 第 一 種 特 定 有 害 物 質 単位 数量 四塩化炭素 検体 14 1,2‐ジクロロエタン 検体 14 1,1‐ジクロロエチレン 検体 14 シス‐1,2‐ジクロロエチレン 検体 14 1,3‐ジクロロプロペン 検体 14 ジクロロメタン 検体 14 テトラクロロエチレン 検体 14 1,1,1‐トリクロロエタン 検体 14 1,1,2‐トリクロロエタン 検体 14 トリクロロエチレン 検体 14 ベンゼン 検体 14 検体 19 検液作成 カドミウム及びその化合物 検体 検体 19 19 六価クロム化合物 検体 19 シアン化合物 検体 19 水銀及びその化合物 検体 19 セレン及びその化合物 検体 19 鉛及びその化合物 検体 19 ひ素及びその化合物 検体 19 ふっ素及びその化合物 検体 19 ほう素及びその化合物 検体 19 検液作成 検体 19 カドミウム及びその化合物 検体 19 六価クロム化合物 検体 19 シアン化合物 検体 19 水銀及びその化合物 セレン及びその化合物 検体 19 検体 19 鉛及びその化合物 検体 19 ひ素及びその化合物 検体 19 ふっ素及びその化合物 検体 19 ほう素及びその化合物 検体 19 検液作成 検体 19 シマジン 検体 19 チオベンカルプ 検体 19 チウラム 検体 19 ポリ塩化ビフェニル(PCB) 検体 19 有機りん化合物 検体 19 試料の前処理(風乾、粒度調整) 土 壌 分 析 土 壌 汚 染 対 策 法 第 二 種 特 定 有 害 物 質 第 三 種 特 定 有 害 物 質 土 壌 汚 染 対 策 法 溶 出 量 調 査 含 有 量 調 査 溶 出 量 調 査 検液作成+ 分析9項目 検液作成+ 分析9項目 検液作成+ 分析5項目 - 混合 4 - あり 3-3. 調査方法 (1)調査区画の設定 1)起点の設定 起点は調査対象区域の北端とする。 2)格子の回転角度及び単位区画 <格子の回転角度> 5° 格子の回転角度は、起点を通り東西方向及び南北方向に引いた線並びにこれらと並行し て 10m間隔で引いた線により形成される格子(単位区画)を、起点を支点として右回りに 回転した角度を示す。 3)30m格子の設定 単位区画を設定後、これらの単位区画を同じ起点により 30m間隔の格子( 「30m格子」 という。 )に区分する。 (2)土壌汚染のおそれの区分の分類 地歴調査によれば、 平成 7 年から平成 15 年の間、 四塩化炭素及びベンゼンが使用された。 更に別の企業で平成 10 年から平成 23 年 12 月の間、土壌汚染対策法に基づく特定有害物質 の全ての項目が使用された。 排水は少量の物は水道水で薄めて下水道へ、それ以外は専用の容器で廃液タンク保管所 に一時貯蔵し、専門業者によって回収していた。 また、対象地では下水道へ放流する前の最終枡で、平成 20 年 4 月から平成 27 年 3 月の 間、水質調査を行っており、平成 23 年 8 月に鉛が基準値を超過して検出された。 現在、施設は閉館されており、操業当時の配置図よりおそれ区分の分類を行った。 おそれの区分は地中埋設排管、最終枡、廃棄タンク保管所、及び 1 階特定有害物質使用 企業跡を「土壌汚染が存在するおそれが比較的多いと認められる土地」 、その他の場所を「土 壌汚染が存在するおそれが少ないと認められる土地」とする (図 3-2 おそれ区分図参照) 。 調査対象項目については、対象地で使用された、土壌汚染対策法に基づく特定有害物質 の全ての項目(第一種特定有害物質、第二種特定有害物質、第三種特定有害物質)とする。 (図 3-3 試料採取位置図参照)。 - 5 - 起点 5° :敷地境界 :配管経路 :30m格子 :最終枡 :10m格子 :廃液タンク保管場所 :汚染のおそれが少ない :特定施設設置企業跡 :汚染のおそれが比較的多い 図 3-2 おそれ区分図 - 6 - 起点 5° :配管経路 :敷地境界 :最終枡 :30m格子 :廃液タンク保管場所 :10m格子 :特定施設設置企業跡 :汚染のおそれが少ない :土壌採取位置 :汚染のおそれが比較的多い :土壌ガス採取位置 図 3-3 試料採取位置図(表層) - 7 - 起点 5° :配管経路 :最終枡 :敷地境界 :廃液タンク保管場所 :30m格子 :特定施設設置企業跡 :10m格子 :汚染のおそれが少ない :土壌採取位置 :汚染のおそれが比較的多い :土壌採取位置 (第一種特定有害物質) 図 3-4 試料採取位置図(地中排管下) - 8 - (3)土壌及び土壌ガス調査(第一種特定有害物質) 表層はハンマードリル又はボーリングバーで 0.8~1.0mまで削孔し、孔に金属製の採取 管を入れ採取管とテフロンチューブの間を空気が通過しないよう密栓し、30 分以上放置す る。捕集バック法(気密容器内を減圧し捕集バック内にガスを採取する方法)により土壌 ガスを採取する。地中排管下では、排管直下 0.50mまでの土壌を採取する。なお、表層と 地中排管下で、採取する 10m格子が重なった場合、より汚染の可能性が高い地中排管下を 優先して採取する。 土壌ガス分析は環境省告示第 16 号、土壌分析は環境省告示第 18 号により行う。 分析方法は、ガスクロマトグラフ質量分析法(GC-MS)にて行う。 図 3-5 土壌ガス採取模式図 - 9 - (4)土壌調査(第二種特定有害物質、三種特定有害物質) 表層での土壌試料はダブルスコップ等(図 3-6 参照)を用い、深さ 0.50mまでの土壌をそ れぞれ深さ 0.00~0.05m及び深さ 0.05~0.50mに分けて採取する。採取した土壌は、0.00 ~0.05m及び 0.05~0.50mを均等(等量)に混合し、1 検体とする。地中排管下では、簡易 ボーリングマシン(図 3-8 参照)を用い、排管の直下より深さ 0.50mまでの土壌を採取し、 一検体とする。 採取した試料は環境省告示第 18 号・第 19 号により分析を行う。 ダブルスコップ かにばさみ 5cm 土壌 2深度混合 試料採取 試料採取 図 3-6 ダブルスコップ 45cm 50cm 土壌 図 3-7 土壌採取模式図 図 3-8 簡易ボーリングマシン - 10 -
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