水道水の測定分析に従事する検査機関において,良好な精度が

企画情報部では,水道水の測定分析に従事する検査機関を対象に水道水質検査精度管理のため
の統一試料調査を実施しています。各検査機関が分析法の特徴を理解し,分析手法及び分析技術の
改善を図ることにより,分析精度の向上及びデータの信頼性の確保に資することを目的としています。
外部精度管理実施の流れ
9月頃
衛生研究所企画情報部と保健福祉部
生活衛生課が協議し,測定項目及び
測定濃度等の検討をします。
10月頃
生活衛生課から対象となる検査機関*1
に実施要領を通知します。
実施状況
水道水は、水道法第4条の規定に基づき、「水質
基準に関する省令」で規定する水質基準に適合
することが必要です。当所では,過去10年間に実
施していない項目を基準に項目を選定し,精度管
理を実施しています。
表1 過去3年間に実施した項目,参加機関数
実施年度
11月上旬
統一試料を対象検査機関に配布します。
検査機関は試料の分析を実施します。
H26
H25
12月上旬
検査機関は分析結果の報告書を衛生
研究所に提出します。
1月頃
衛生研究所は,提出された報告書の解
析を行い結果のとりまとめを行います。
2月頃
H27
結果について,衛生研究所と生活衛生
課で検討し,各検査機関に報告します。
対象項目
参加
機関数
アルミニウム及びその化合物
13
セレン及びその化合物
11
鉛及びその化合物
12
ヒ素及びその化合物
11
有機物 (TOCの量)
11
結果
過去3年間において,統計処理を行った結果,
各機関とも良好でした。
バラツキが
少ない
検査機関の分析者が自己の技術を客観的に認
識し,分析技術のより一層の向上を図る機会を
提供します。
*1 ①水質検査施設を有する水道事業者及 び水道用水供
給事業者,②茨城県安全な飲料水の確保に関する条例施
行規則第7条第4項の規定により登録を受けている者
10以下
で良好
図1 各機関における変動係数及び分析値(平均値)
(例として,平成27年度データ一部抜粋)
水道水の測定分析に従事する検査機関において,良好な精度が保たれてい
ることを確認しました。