第23回世界スカウトジャンボリー派遣 日本派遣団参加の手引き

第23回世界スカウトジャンボリー派遣
日本派遣団参加の手引き
平成27年4月
第23回世界スカウトジャンボリー派遣
日本派遣団
日本派遣団シンボルマーク
制作者:岡戸 拓洋さん
愛知連盟 阿久比第1団ベンチャー隊長
『和柄や折り紙等で日本的な印象を持つ「ツル」をメインに描
きました。大会ロゴである水引のイメージと同調させ、帯と結
び目で表現しています。胴体の結び目は異質なもの同士を
結索するのに適した「一重つぎ」で、世界のスカウトと違いを
超えて強くつながり合おうとする大会の精神を形にし、「和」
のイメージを強調しています。また、飛びだすツルの姿は、
世界に羽ばたこうとする若者を連想させます。』
目次
派遣団長の言葉
Ⅰ.第23回世界スカウトジャンボリー大会概要・・・・・・・・・・・・・
1
1. 期間
2. 場所
3. テーマ
4. 大会エンブレム
5. 参加国
6. 大会組織
7. 会場図
8. プログラム内容
9. サブキャンプライフ
10. 参加隊の食事
11. 文化交流日
12. セレモニー
13. 諸サービス
14. 大会ソング・大会で歌うスカウトソングと日本の歌
15. 日本の伝統的なゲーム
Ⅱ.日本派遣団の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
1.
2.
3.
4.
5.
6.
派遣団の編成
会議
日本派遣団の日程
準備訓練の課題
派遣員への支給品
派遣のための標準装備品
Ⅲ.心構え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
1.
2.
3.
4.
世界スカウトジャンボリーの目的と要素
23WSJ大会行動規範
セーフ・フロム・ハーム
基本動作
Ⅳ.世界のスカウト運動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
1.
2.
3.
4.
5.
世界スカウト機構
スカウト地域
さまざまなスカウト活動
世界スカウト機構への加盟
過去の世界スカウトジャンボリー
Ⅴ.その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
1.
2.
3.
4.
さまざまな国の宗教や慣習
23WSJ大会に関する用語集
名刺例
日本派遣団シンボルマークの取り扱い
この「日本派遣団参加の手引き」は、参加隊別準備訓練で23WSJの概要と開催国(ホスト国)連盟の日本派遣団
としての役割を理解し、今後の準備を進める参考のために作成しました。
23WSJの「参加者ハンドブック」は英語版とフランス語版で発行され、日本派遣団には英語版が配布される予定
ですので、この「手引き」で予め大会の概要を把握してください。
作成時期が大会の約5カ月前になることから、一部内容が変更されることがあるため、今後の更新情報を一緒にファ
イルして、ハンドブックとして活用してください。
派遣団長の言葉
日本派遣団長
(日本連盟コミッショナー)
スカウトの皆さん、
このたびは第23回世界スカウトジャンボリー日本派遣団の一員に内定され、心からおめでとうと申
し上げます。
日本での開催は1971年(昭和46年)に静岡県・朝霧高原で開かれた第13回世界ジャンボリー以
来44年ぶり2回目となります。
大会参加のチャンスを得られたことには、皆さん自身の努力は当然のことですが、一方、自隊の隊長
をはじめとする多くのスカウト関係者の方々や保護者の方々の深いご理解とご支援があったことを、是
非忘れないでください。きっと大きな成長を期待されています。
今回は、
「和 a Spirit of Unity」のテーマのもと、世界150有余の国々からスカウト仲間が集結
します。世界スカウトジャンボリーの要素の一つである「平和と友好の促進」に努めましょう。
様々な国や地域の言葉、習慣、考え方の違いに戸惑うことも多いと思いますが、このような国際交流
の経験が、将来、世界にはばたき活躍出来る人になりたいという強い動機付けとなり、皆さんの未来に
大きな影響を与える大会となるかもしれません。
皆さん一人ひとりが、日本と世界各国とのより良い関係を築く「国際親善大使」としての役割を担っ
ていることを自覚して、ジャンボリー期間中は、積極的に各国スカウトとの交流を行い、相互理解と親
善大使としての役割を充分に果たしてくれることを期待しています。
大会期間中のコミュニケーションは主に「English」です。大会までに是非とも英会話スキルの向上に
励み、各国スカウトと意志疎通ができる様に努力をしてください。
「Nothing is impossible」何事も本気で取り組むことが自らを変える原動力となります。不可能な
ことは何もありません。
真夏の長期キャンプと各種プログラムの参加は体力を消耗します。楽しく、そして思い出深い23W
SJにするためにも、まずは「健康」が第一です。今から十分に健康管理に配慮して、体力作りに励み、
準備を整え、ジャンボリーに参加できるようにしてください。
きらら浜でお会いしましょう。
弥栄
Ⅰ.第23回世界スカウトジャンボリー大会概要
1.期間
2015年(平成27年)7月28日(火)〜8月8日(土) 12日間
基本日程案
25
日
26
日
27
日
28
日
29
日
30
日
31
日
1
日
2
日
3
日
4
日
5
日
6
日
7
日
8
日
9
日
(土)
(日)
(月)
(火)
(水)
(木)
(金)
(土)
(日)
(月)
(火)
(水)
(木)
(金)
(土)
(日)
6:00
起床
7:30
朝食
9:00
12:00
14:00
大
会
運
営
ス
タ
ッ
フ
到
着
大
会
運
営
ス
タ
ッ
フ
ト
レ
ー
ニ
ン
グ
日
本
参
加
者
(
半
数
)
到
着
大
会
運
営
ス
タ
ッ
フ
ト
レ
ー
ニ
ン
グ
日
本
参
加
者
(
半
数
)
到
着
・
設
営
外
国
参
加
者
・
外
国
参
加
者
到
着
・
設
営
プログラム&
アクティビティ
プログラム&
アクティビティ
17:00
夕食
夕食
夕食
19:00
結
団
式
(
予
定
)
19:30
日
本
派
遣
団
文
化
交
流
日
(
宗
教
儀
礼
・
ア
リ
ー
ナ
シ
ョ
ー
他
)
外
国
参
加
者
・
日
本
参
加
者
半
数
出
発
プログラム&
アクティビティ
昼食
プログラム&
アクティビティ
開
会
式
夜間のアクティビティ
日
本
参
加
者
半
数
出
発
夕食
閉
会
式
2.場所
山口県山口市 阿知須(あじす)きらら浜
● 地勢
きらら浜は、本州の西部に位置する山口市にある南北3km、東西1kmの干拓地
(286ha)で、公園やレクリエーション設備を備えています。平成13年には
「山口きらら博」の会場として利用されました。
● 気候
山口市の過去5年間の8月の気候は、平均気温27.9℃、平均降水量は15
7.7㎜です。晴天の多い地域で暑さが厳しく、強い風と夏の夕凪が顕著な瀬戸内
式気候です。
1
大
会
運
営
ス
タ
ッ
フ
出
発
3.テーマ
第23回世界スカウトジャンボリーのテーマは「和(Wa): a Spirit of Unity」です。日本の持つ
和の精神(a Spirit of Unity)と、
「和」という漢字の持つ「調和」や「平和」
、「ハーモニー」や
「協調性」を表しています。
第23回世界スカウトジャンボリーは、世界中からのたくさんのスカウトの積極的な参加のも
と、様々な伝統と最新技術との融合、平和への取り組み、環境や防災などについて、体験しなが
ら学ぶことができる小さな世界となります。
一生に一度の大会の後には、世界中から集まったスカウトが世界中のスカウトとの連帯感を胸
に、それぞれの国へと戻り、平和の使者となります。
4.大会エンブレム
第23回世界スカウトジャンボリーのロゴは、日本特有の「水引」をモチ
ーフとしています。印象的な飾り紐と結び目は、世界中から集まるスカウト
のエネルギー、新たな出会いや体験、そして世界のスカウトの結びつきを表
しています。またロゴに用いられた3色は、大会のコンセプトである「力」
「革新」
「調和」を表しています。
水引は、結婚式や出産などの際の贈答品にかけられる和紙でできた紐で、
その結ぶという仕草から、人と人の結びつきを表していると言われています。
このロゴも、きらら浜に多くのスカウトが集い、結びついていくことをイメ
ージして作られています。
ロゴの右下には今回の大会テーマである「和」の文字がアクセントとして
漢字で記され、水引のロゴに込められた想いをより端的に示しています。ま
た、ロゴの右側には大会名が英語とフランス語で表されており、世界スカウ
ト機構主催の大会であることを示す世界スカウト記章が付けられています。
コンセプト
大会テーマである「和(Wa): a Spirit of Unity」は 3 つのコンセプトを含みます。
1.力(エナジー:Energy)
会場に集まる世界中のスカウトのエネルギー、世界中に広がるスカウト運動のダイナミ
ズム、積極的に様々な課題や可能性に取り組むスカウトのアクティブさを表しています。
2.革新(イノベーション:Innovation)
ジャンボリーでの体験や、様々な文化や伝統、物事の異なる見方を学ぶことで、新たな
インスピレーションが生まれ、イノベーションが生まれます。
3.調和(ハーモニー:Harmony)
文化も宗教も生まれ育った環境も違うスカウトが世界中から集まり、互いの違いを認め
合い、協力し合う、スカウトの平和の文化を表しています。
2
5.参加国
2015年3月末現在の参加予定国は、以下の146か国の国と地域が予定されています。
アフリカ地域
アジア太平洋地域
アンゴラ
ベナン
ボツワナ
ブルキナファソ
ブルンジ
カメルーン
カーボベルデ
チャド
コンゴ民主共和国
コートジボアール
エチオピア
ガンビア
ガーナ
ギニア
ケニア
レソト
マダガスカル
マラウィ
モザンビーク
ナミビア
ナイジェリア
ルワンダ
セネガル
セイシェル
南アフリカ
南スーダン
スワジランド
タンザニア
トーゴ
ウガンダ
ザンビア
ジンバブエ
(32か国/38か国中)
オーストラリア
バングラデシュ
ブータン
ブルネイ・ダルサラーム
カンボジア
台湾
フィジー
香港
インド
インドネシア
日本
キリバス
韓国
マレーシア
モルディブ
モンゴル
ネパール
ニュージーランド
パキスタン
パプアニューギニア
フィリピン
シンガポール
スリランカ
タイ
マカオ(準加盟国)
(25か国/25か国)
アラブ地域
アルジェリア
エジプト
ヨルダン
クェート
レバノン
リビア
モーリタニア
モロッコ
オマーン
パレスチナ
カタール
サウジアラビア
スーダン
シリア
チュニジア
アラブ首長国連邦
イエメン
(17か国/18か国中)
ユーラシア地域
アルメニア
アゼルバイジャン
ベラルーシ
グルジア
カザフスタン
モルドバ
ロシア
タジキスタン
ウクライナ
(9か国/9か国中)
ヨーロッパ地域
オーストリア
ベルギー
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ブルガリア
クロアチア
キプロス
チェコ
デンマーク
エストニア
フィンランド
フランス
ドイツ
ギリシャ
ハンガリー
アイスランド
アイルランド
イスラエル
イタリア
リヒテンシュタイン
リトアニア
ルクセンブルク
マケドニア
マルタ
モナコ
モンテネグロ
オランダ
ノルウェー
ポーランド
ポルトガル
ルーマニア
サンマリノ
セルビア
スロバキア
スロベニア
スペイン
スウェーデン
スイス
トルコ
イギリス
(39か国/42か国中)
インターアメリカ地域
アルゼンチン
ボリビア
ブラジル
カナダ
チリ
コロンビア
コスタリカ
ドミニカ共和国
エクアドル
エルサルバドル
グアテマラ
ガイアナ
ハイチ
ホンジュラス
ジャマイカ
メキシコ
ニカラグア
パナマ
パラグアイ
ペルー
スリナム
トリニダード・トバゴ
アメリカ
ウルグアイ
(24か国/32か国中)
※今後、
「オペレーションきらら」参加国が加わります。
3
6.大会組織
【運営チーム:JMT】
【大会各部:JCT・JDT・IST】
スペシャルゲスト
(国家元首・皇族等)
J- 派遣団サポート
01 (Contingents Support)
【各県・各国連盟派遣団】
各国連盟
派遣団本部
(CMT)
23WSJ日本委員会
ア
ド
ミ
ニ
ス
ト
レ
|
シ
ョ
ン
分
野
サ
ポ
ー
ト
日本連盟
理事・評議員含む
サポート
世界スカウ
ト機構
(WOSM)
大
奥島孝康
会
理事長
長
副
大
会
長
西村稔専務理事
中野まり世界スカウト委員
Daniel Ownby
世界スカウト委員会
副委員長
危機管理センター
23
W
S
J
・
ジ
ャ
ン
ボ
リ
|
マ
ネ
|
ジ
メ
ン
ト
チ
|
ム
J03
大会運営スタッフ(ヒューマン・リ
ソーシス)
(Human Resources)
参加隊
IST
国際サービス
チーム員
J- ゲストサービス
04 (Guest Service)
J- マーケティング・コミュニケーション
05 (Marketing and Communications)
J- 情報通信技術・参加者登
06 録(ICT)
場内(オンサイト)プログラム
(On Site Programme)
J07 宗教(信仰奨励)
(Faith and Beliefs)
プ
ロ
グ
ラ
ム
分
野
J
M
T
J- 場外(オフサイト)プログ
08 ラム(Off Site Programme)
J- 広島平和プログラム
09 (Hiroshima Peace Programme)
J- セレモニー
10 (Ceremonies)
大会長付チーム
J- 安全・救護(セーフティ)
11 (Safety)
ロ
ジ
ス
テ
ィ
ッ
ク
ス
分
野
ジャンボリー・スタッフチーム(JST)
4
J- サブキャンプ
02 (Sub Camps)
J- 会場運営(サイトマネージメ
12 ント) (Site Management)
J- 輸送
13 (Transport)
J- 食料・販売
14 (Food & Trading)
日本連盟事務局 23WSJオフィス
参
加
ス
カ
ウ
ト
・
引
率
指
導
者
大会を運営する部署と主な担当業務
No.
部署名
内容
J-01
派遣団サポート
(Contingents
Support)
・
・
・
・
・
・
J-02
サブキャンプ
(Sub Camps)
・ サブキャンプ(SC)に配属される全ての参加者のために生活
の場を築き、全員が参加することができるサブキャンプ活動
(プログラム)を提供
・ SCスタッフの役割分担、参加隊指導者の任務分担
・ SCライフ、SCプログラム等を含む
J-03
ヒューマン
・リソーシス
(Human
Resources)
J-04
ゲストサービス
(Guest Service)
・ 大会本部奉仕希望者のリクルート、配属、生活、プログラム
等
・ 大会業務カタログ作成と配属
・ IST参加登録、IST訓練、IST向けプログラム
・ アダルトサブキャンプ運営
・ ジャムホテル運営
・ その他大会運営要員に関する事項
・ デイビジターの運用、来賓に関する手配
・ 各国派遣団レセプションのコーディネート
・ 場外宿泊施設の運営等
・ デイビジターに関すること
・ 各国派遣団のレセプション
J-05
マーケティング&
コミュニケーショ
ン
(Marketing and
Communications)
・ 大会プロモーション資料および用品(ブリテン、サーキュラ
ーを含む)とウェブサイトの運用
・ メディアセンター運営、ジャンボリー新聞、スカウト通信員
プログラム運営
・ 海外広報、国内広報、大会情報発行全般
J-06
ICT
(Information
Communication
Technology)
・ eメールとイントラネットシステムを確立
・ コンピューターネットワークを構築、インターネットカフェ
と電話の運用、参加者登録とチェックイン業務
・ 参加登録システム(参加者、デイビジター、ゲスト)
・ 参加費入金システム
・ ウェルカムセンター運営
・ 入退場管理システムの提供
J-07
オンサイトプログ
ラム
(On Site
Programme)
(Jamboree Daily
Programme)
・ 大会プログラムの計画と運営(プログラムアウトラインとハ
ンドブックの作成)
・ 地球開発村(GDV: Global Development Village)
・ カルチャー(Culture)
・ サイエンス(Science)
・ ウォーター(Water<場内実施分>、スイム&ラン)
・ 毎日の信仰活動
・ 夜のプログラム、サブキャンププログラム、フリータイムア
クティビティ
・ ジョイン・イン・ジャンボリー
世界中からの派遣団へのサポート
各国連盟、各国派遣団との事前準備と通信の窓口
オペレーションきらら
派遣団長会議
ワールドスカウトセンター/ビジネスセンター
ホームステイ、その他
5
J-08
オフサイトプログ
ラム部
(Off Site
Programme)
広島ピースプログ
ラム部
(Hiroshima Peace
Programme)
・
・
・
・
・
・
・
・
J-10
セレモニー
(Ceremonies)
・ アリーナとその他のステージで行う催しの運営
・ 開会式、閉会式、デイビジターショーの計画・運営
・ ジャンボリーソング
J-11
セーフティ
(Safety)
J-12
サイトマネージメ
ント
(Site
Management)
・
・
・
・
・
・
・
・
J-13
トランスポート
(Transport)
J-09
J-14
6
場外の各活動参加手配
コミュニティ(Community)
ウォーター(場外実施分)
ネイチャー(Nature)
広島ピースプログラム
各国連盟代表スカウトの広島平和記念式典参加
各国連盟代表スカウトの長崎ピースフォーラム参加
メッセンジャーズ・オブ・ピースプログラム
安全管理(警察・消防対応)
交通整理・案内
危機管理(大会危機管理センターとの連携)
法的対応(セーフ・フロム・ハーム、医療行為認可)
拾得物管理
ジャンボリーホスピタルの運営
会場設計・整備・運営
ジャンボリー会場および関連場外施設の借用・会場設計・設
営および撤営手配
・ 大会前後のJBT(ジャンボリー・ビルドチーム:設営・撤
営要員)の確保
・ ゴミ処理、倉庫、テントの手配
・ ジャンボリー会場に必要な全てのサービス(電気、水道、廃
棄、他)の計画と提供・維持
・ 人員と物資の輸送を担当する
・ 日本国内の指定空港から会場の間の参加費に含まれる交通手
配
・ 場外プログラムのバス手配
・ 駐車場の管理
・ 本部員・IST用のレンタル自転車
・ ジャンボリー車両の計画と運営
・ コンテナと自転車の管理
フード&
・
トレーディング
(Food and Trading)
・
・
・
・
・
SCに配属される全参加者への食料配給、スタッフレストラ
ン運営、場外プログラムの携行食、ジャンボリー前後の食事
提供
ハブ内SC配給所のコーディネート
参加者の食材配給
プラザマーケット、フードハウスのコーディネート
クックブック作成
銀行、郵便局、写真、ランドリー、スカウトショップ、売店
の調整
7.会場図
(拡大図は最終ページ)
8.プログラム内容
第23回世界スカウトジャンボリーは様々な魅力的なプログラムが提供されます。それらの
プログラムを通して、参加者はジャンボリーに参加する様々な国々の参加者と交流します。そ
れらの体験は参加者の肉体的、知的、情緒的、社会的、精神的な成長を促し、スカウト運動の
「より良き社会をつくる」という目的に向かうための素養を身に付けます。
2015年7月29日の開会式から始まり、8月7日の閉会式まで続く一連のジャンボリー
プログラムは、
「モジュールアクティビティ」や「サブキャンプライフ」等により構成されます。
参加するスカウトたちにとって、世界中から集まった参加者と友達になるまたとない機会にな
ります。大会テーマである「和:a Spirit of Unity」と3つのコンセプト(エナジー、イノベ
ーション、ハーモニー)とジャンボリープログラムがつながりあい、教育目標に反映されます。
モジュールアクティビティ
23WSJでは、3つのオンサイト(場内)プログラム(地球開発村、カルチャー、サイエ
ンス)と4つのオフサイト(場外)プログラム(ネイチャー、コミュニティー、ウォーター、
広島ピースプログラム)が含まれます。それぞれのモジュールアクティビティは、1日または
半日で構成されます。サブキャンプごとにスケジュールが組まれ、大会期間中にすべてのモジ
ュールアクティビティに参加することができます。
さらに、モジュールアクティビティがない時間には、フリータイムアクティビティ(FTA)
に参加することができます。23WSJでは様々なアクティビティが準備されます。
7
プログラム概要
プログラムモジュール
Hub SC
ノ
ー
ザ
ン
ハ
ブ
イ
ー
ス
タ
ン
ハ
ブ
ウ
エ
ス
タ
ン
ハ
ブ
7/30(木)
7/31(金)
8/1(土)
8/2
8/3(月)
8/5(水)
8/6(木)
8/7
A
GDV
‐
広島ピース
プログラム
ネイチャー
‐
カルチャー
サイエンス
コミュニティ
ウォーター
‐
B
カルチャー
‐
広島ピース
プログラム
ネイチャー
‐
GDV
サイエンス
コミュニティ
ウォーター
‐
GDV
‐
ウォーター
広島ピース
プログラム
コミュニティ
‐
カルチ
ャー
‐
ウォーター
広島ピース
プログラム
コミュニティ
‐
サイエンス
ネイチャー
ウォーター
‐
カルチャー
‐
サイエンス
ネイチャー
ウォーター
‐
GDV
‐
コミュニティ
広島ピース
プログラム
‐
カルチャー
サイエンス
‐
コミュニティ
広島ピース
プログラム
‐
GDV
サイエンス
‐
広島ピース
プログラム
コミュニティ
ネイチャー
カルチ
ャー
‐
‐
広島ピース
プログラム
コミュニティ
ネイチャー
GDV
‐
‐
信
仰
奨
励
の
集
い
・
フ
ー
ド
フ
ェ
ス
テ
ィ
バ
ル
・
ア
リ
ー
ナ
シ
ョ
ー
C
ネイチャー
‐
カルチャー
サイエンス
D
ネイチャー
‐
GDV
サイエンス
E
広島ピース
プログラム
GDV
‐
コミュニティ
F
広島ピース
カルチャー
プログラム
‐
コミュニティ
G
ウォーター
ネイチャー
H
ウォーター
ネイチャー カルチャー
‐
I
サイエンス
ウォーター
‐
GDV
J
サイエンス
ウォーター
‐
カルチャー
コミュニティ
広島ピース
プログラム
ウォーター
カルチ
ャー
‐
サイエンス
ネイチャー
‐
カルチャー コミュニティ
広島ピース
プログラム
ウォーター
GDV
‐
サイエンス
ネイチャー
‐
K
‐
M
‐
GDV
GDV
‐
※グレー部分のプログラムは、バスを利用して参加する日
8
8/4(火)
GDV(地球開発村: Global Development Village)
GDVモジュールアクティビティを通じて、スカウトたちは日々の生活
のなかで地球規模の様々な課題にどのように取り組むことができるかを学
びます。また、平和・環境と持続可能性・人権・健康・貧困についての理
解を深めます。加えて、これらの課題に対して国連やNPOなどの組織が
どのような取り組みを行っているのかを学びます。
地球の住民として、私たちは様々な地球規模の課題に取り組む必要があ
ります。しかし、それらの課題の原因や問題について理解は十分でしょう
か。大切なことは課題を様々な視点から捉えるということです。たとえば環境問題を例にして
みましょう。ひとつの国で発生している問題はその国をあげて取り組むことにより解決するか
もしれません。しかし、大気汚染、海洋汚染、地球温暖化などの課題はひとつの国で解決しう
るものではありません。これらの課題は国際的な協力関係が必要であり、そのためには国によ
って経済、習慣、法令などの多くの違いを越える必要があります。
GDVモジュールアクティビティでは様々な課題に焦点を当て、スカウトたちの理解を深め
ます。
GDVモジュールの教育目標
1. 地球規模の課題について平和、環境と持続可能性、人権、健康と貧困の6つの視点か
ら学ぶ。
2. 自分たちが生活する小さな社会がより大きな世界につながっていることへの理解を
促す。
3. 小さな行動でも、それが積み重なることで、より良き社会を作るための大きな変化を
生み出すことができることを知る。
4. ジャンボリーが終わったあとも、自分の家庭や地域で活発に行動する。
カルチャー:Culture
私たちの世界には多様な文化が存在します。服を例にとってみれば、日
本では着物があり、世界に目を向けると韓国のチマチョゴリ、モンゴルの
デール、フィジーのスル、チリのポンチョ、イギリスのキルト、ドイツの
レーダーホーゼンなど様々な衣装があり、それぞれが異なった独自の文化
を持っています。様々な文化を体験し、受け入れることを通して、他者を
尊重し、他者から学び、友好を深めることができます。スカウトたちは自
国や自国の文化を紹介する出し物を準備し、他のスカウトたちと体験や伝
統を共有することができます。自国とその文化について説明し、共有することを通して、それ
らの理解を深める機会となります。異文化交流を通じたスカウトたちの相互理解の深まりによ
り、国や文化を越えた“ハーモニー”が生まれます。
カルチャーモジュールの教育目標
1. 世界中のさまざまな文化の歴史について学ぶことで、文化の多様性を体験する。
2. 文化の違いを理解し、尊重することの重要性を認識する。
3. 他の文化の影響を理解する。
4. 自身の文化について理解を深め、それを受け継ぐことの重要性を認識する。
9
サイエンス:Science
サイエンスモジュールアクティビティは、スカウトたちの科学への興味
を駆り立て、理解を深めます。スカウトたちは、現代社会を支えるコンピ
ューター、インターネット、携帯電話、冷蔵庫などの科学技術について学
びます。また、スカウトたちは科学技術が私たちの生活を豊かにするだけ
でなく、地球の自然と人間との調和に貢献することを学び、イノベーショ
ンを起こすきっかけになることを学びます。特に23WSJでは、日本の
最先端の科学技術について学ぶ機会を設け、大会テーマ「和 : a Spirit
of Unity」について科学的、技術的な視点から理解する手助けをします。
サイエンスモジュールの教育目標
1. 最新の技術の進歩について学ぶことをとおして、科学への興味を持つ。
2. 基礎的な技術とそれらの技術が日々の生活にどのように応用されているのかを知る。
3. 科学や技術について学ぶきっかけを作る。
コミュニティ:Community
山口県はその多様な文化や一年を通して移り変わる四季折々の豊かな
自然美が有名です。本州の最西端に位置し、三面を海に囲まれ、中央部分
には山々が連なります。山口特有の文化は、近代における日本の貿易や輸
送の発展を反映しています。日本国内だけでなく、世界の様々な地域から
山口は影響を受けてきました。コミュニティモジュールアクティビティで
は、スカウトたちに山口の市町を訪問する機会を提供します。
それぞれの訪問地で、スカウトたちは地域の人々と交流しながらその地
域の文化、建築、衣装などを体験します。このような体験を通して、スカウトたちは日本と自
国との関わり、そして大会テーマ「和 : a Spirit of Unity」とのつながりについての理解を
深めます。
コミュニティモジュールの教育目標
1. 日本の文化について学び、自身の文化と日本文化の違いを認め、日本のコミュニテ
ィに慣れ親しむ。
2. コミュニケーション能力を強くして地元の方々と交流し、友好を深める。
3. 地元のコミュニティについてより多くを学ぶために、産業施設または史跡を訪問す
る。
ネイチャー:Nature
山口県は、1,500kmにもおよぶ海岸線を有し、中央部には山々が連
なる自然豊かな県です。このすばらしい環境のもと、スカウトたちはハイ
キングに参加し、日頃のスカウト活動で養ったスキルを発揮して、様々な
課題に挑戦しながらゴールを目指します。また、スカウトたちはアクティ
ビティを通じて、生態系の重要性、自然への畏敬の念を学び、また様々な
国のスカウトたちとの交流を通してチームワークの力を知ります。これら
の価値観はジャンボリーの日々の生活のなかでさらに深まることでしょう。
スカウトたちの間に生まれた強い絆は「和 : a Spirit of Unity」を実現する“エナジー”と
なります。さらに、ジャンボリー会場近辺の施設でフリークライミングも体験します。
10
ネイチャーモジュールの教育目標
1. 自然への感謝の気持ちをより啓発させるため、ハイキングに行く。
2. 班での活動を通じて、協調性を養う。
3. 肉体の可能性に挑戦する。
4. 自然の重要性を理解し、いかにそれを保護するかを学ぶ。
ウォーター:Water
世界では、50以上の国々が海に面していませんが、日本は海に取り囲ま
れています。23WSJではこの環境を活かした水泳、ヨット、フィッシン
グなどの水辺の活動を提供し、スカウトたちの“エナジー”を育みます。こ
れらの活動は楽しいことはもちろん、スカウトたちの水辺の活動に関する技
術や知識を向上し、そしてチームワークを養います。また、ビーチでゆった
りとした時間を過ごす機会を通じて、仲間との友情や絆が生まれることで、
大会テーマである「和 :a Spirit of Unity」を体現します。
ウォーターモジュールの教育目標
1. ウォーターアクティビティを通じて、身体的及び精神的に身体を鍛える。
2. ウォーターアクティビティを通じて、友情を育む
3. 水辺で活動する際の安全対策について学ぶ。
4. 生命の起源である水の重要性について学ぶ
ピース:Peace
スカウトたちは、広島を訪問し、戦争の悲惨さを学ぶことを通じて、生命の
尊さ、そして人とのつながりの大切さについて学びます。また、スカウトた
ちは、世界平和を実現するための具体的な方法を考え、仲間と共有する機会
を持ちます。これらの活動を通して、メッセンジャーズ・オブ・ピース(平
和の使者)となり、大会テーマである「和(Wa): a Spirit of Unity」を体現
します。
ピースモジュールの教育目標
1. 世界平和の重要性についてよりよい理解を啓発する。
2. 自身の世界平和への考えと、平和をもたらす方法を展開する。
3. ジャンボリー終了後もメッセンジャーズ・オブ・ピースとして活動する。
その他のアクティビティ
信仰奨励活動:Faith & Beliefs
信仰奨励ゾーンでは、スカウトたちは自身の信仰を実践することができます。
また、スカウトたちが精神を安定させ、ジャンボリーでの体験をふりかえる
手助けをします。このゾーンでは、様々な信仰のブースが設けられます。他
者の信仰やその信仰に基づいた慣習について学ぶことで、世界にある様々な
問題に宗教的な側面があることを学び、それらの問題に対する広い視野を養
います。さらに、スカウトたちは宗教間対話(ダイアログ)を通して、宗教間
の理解を深めます。これらの活動を通して、メッセンジャーズ・オブ・ピースとしての役割を
11
再認識し、世界中から集まった生まれも育ちも異なる仲間たちとの絆が生まれ、“ハーモニー”
が実現されます。
信仰奨励の教育目標
1. スカウト活動における精神的な側面の重要性を認識する。
2. 世界中の各信仰を学ぶ。
3. 静かに自身の体験や得たものについて振り返る。
フリー・タイム・アクティビティ
自由な時間に楽しむことができる様々なアクティビティが提供されます。各
種スポーツのトーナメント、アマチュア無線、ワールドスカウトセンターで
の展示、文化交流などがあります。
9.サブキャンプライフ
スカウトたちはジャンボリーの大部分の時間を同じ班や隊の仲間とともにサブキャンプで過
ごします。サブキャンプは、スカウトたちがその日にあった出来事を振り返り、仲間と共有しあ
いながら次の日のプログラムについて思いをはせる大切な場所となります。
(1) サブキャンプ
23WSJでは12のサブキャンプが設けられ、日本各地の名峰が名付けられました。
それぞれのサブキャンプには参加隊50こ隊程度が割り当てられ、一つの参加隊は4
つの班により構成され、一つの班は9人のスカウトと一人の参加隊指導者により構成さ
れます。そのため、1こ隊は40人で編成され、各サブキャンプで2,000人のスカ
ウトと参加隊指導者が生活します。そして4つのサブキャンプで1つのハブ(Hub)を構
成し、ジャンボリーには成人サイトと合わせて4つのハブが置かれます。
ハブ名称
サブキャンプ名称
AKAGI・SC
NORTHERN・Hub BANDAI・SC
ノーザンハブ
CHOKAI・SC
DAISETSU・SC
ENA・SC
FUJI・SC
EASTERN・Hub
イースタンハブ
GORYU・SC
HOTAKA・SC
ISHIZUCHI・SC
WESTERN・Hub JAKUCHI・SC
ウエスタンハブ
KUJU・SC
MIYANOURA・SC
SOUTHERN・Hub
ZAO・SC
サウザンハブ
12
赤城山(群馬)
磐梯山(福島)
鳥海山(秋田・山形)
大雪山(北海道)
恵那山(長野・岐阜)
富士山(山梨・静岡)
五竜岳(長野・富山)
穂高岳(長野・岐阜)
石鎚山(愛媛)
寂地山(山口)
九重山(大分)
宮之浦岳(鹿児島)
蔵王山(宮城)
(2) ハブ
ハブには大型テント(35m×80m)が施設され、各サブキャンプ本部、会議スペ
ース、配給所、ステージ、インターネットカフェ、充電設備、救護所、キオスク、安息
所(listening ear)などの施設や、緊急時の避難場所として予定されています。
(3) ジャンボリーでの生活
ジャンボリーでは長期間の野外生活を送ることになりますが、多くのスカウトの皆さ
んにとっては初めての機会でしょう。さらに様々なプログラムが提供されることから、
多くのスカウトが寝不足になるかもしれません。ジャンボリーを最大限に楽しむために
は、十分な睡眠をとることがとても重要です。
不慣れな環境に適応し、日々のプログラムを楽しむためには、スカウトたちが1日3
食の食事をしっかりと食べることも大切です。また、水分を十分にとり、生活のリズム
を保つことも重要です。23WSJの体験を通じて、キャンプに関わる様々な課題を乗
り越える機会としましょう。
サブキャンプでの食事は、リーダーシップを養成し、協調性を育み、各班員が自身の
役割を理解する機会でもあります。それは、調理にはたくさんの作業があり、おいしい
ご飯を食べるにはみんなで協力することが欠かせないからです。用意された食材をもと
に、班独自のレシピを考案してみるのもよいでしょう。スカウトにとっては、個人とし
て成長する機会になります。調理にはカセットコンロを使用します。カセットコンロの
使用方法にはあたっては、火気の使用に関する取り決め(ファイアープロテクション)
が別途示されます。
各参加隊にはサブキャンプ内でそれぞれ区画が割り当てられます。テントやタープ、
隊集会を行う広場、調理場、洗濯干し場など様々な役割をその区画に持たせる必要があ
ります。
生活を送る場を仲間と協力して作ることは、スカウト活動への理解を深めます。
(4) サブキャンププログラム
サブキャンプでは、時間のある時に自由に参加できるサッカー、バレーボール、綱引
きなどの様々なプログラムが用意されます。
(5) 交流
ハブには音響付きのステージが設置され、スカウトたちが自国の文化などを紹介する
パフォーマンスを行うことができます。一つのサブキャンプには50こ隊が割り当てら
れるため、ひとつのパフォーマンスが5分程度の短いものとしてください。
また、自国の文化やスカウト活動を紹介する簡単なゲームやアクティビティはジャン
ボリープログラムにより多くの選択肢を持たせることになります。シンプルでわかりや
すく、多くのスカウトへアピールできるアクティビティが推奨されます。これらのアク
ティビティは隊のサイトやサブキャンプ、またはハブに設けられたスペースを使って行
うこともできます。
(6)基本日課(予定)
06:00 起床・朝食
09:00 モジュールアクティビティ・フリータイムアクティビティ
12:00 昼食
14:00 モジュールアクティビティ・フリータイムアクティビティ
17:00 夕食
19:30 夜間の活動(キャンプファイア、伝統音楽・踊りなど)
23:00 消灯
13
(7)隊・班への支給品
ジャンボリー期間中の食事の準備や料理などに使用する装備品は、サブキャンプを通
じて各隊・班へ支給されます。
各隊への支給品:
・ 竹材 14本1束(長さ4m、太さ40~60㎜)
・ 食堂フライ4つ
・ 40人分のテーブルとベンチ
・ カセットコンロ8台
・ 調理器具4セット
・ 洗浄用品4セット(洗剤、ふきん、たわしなど)
各班への支給品(調理器具の内訳):
カセットコンロ
なべ(5ℓ)
やかん(3ℓ)
フライパン(26cm)
ボール(26cm)
ボール(24cm)
ザル(25cm)
包丁
まな板
キッチンハサミ
皮むき
※
※
2
2
1
1
1
1
1
2
2
1
1
玉杓子
フライがえし
しゃもじ
トング
計量カップ
バケツ
10ℓ
ポリタンク 10ℓ
洗い桶
手さげカバン
備品箱
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
竹材の工作に必要な工具類としてノコギリと麻ひもを支給します。釘や針金は使用しません。
その他設営に必要な工具類がハブで貸し出しできるよう検討されています。
食堂フライ
テーブル
W5,000 ㎜×D3,600 ㎜×H2,300 ㎜
W1,800 ㎜×D900 ㎜
付属品:3人掛けのベンチ
2脚と椅子4脚
14
カセットコンロ・ガス(Gas stove and Gas cartridge)
最大出力:3.5kW(3,000kcal/ h)
LPガス :250g
調理器具(Cooking Equipment)
なべ Cooking pot(24cm)
なべ Cooking pot(28cm)
やかん Kettle
フライパン Frying pan
ボウル Mixing/serving bowl
皮むき peeler
調理はさみ
ザル Colander
Kitchen scissors(2)
包丁 Kitchen knife(2)
玉杓子 Ladle
しゃもじ
トング Tongs
Flat plastic spoon
フライ返し Spatula
まな板 Chopping board(2)
計量カップ Measuring cup(2)
バケツ Plastic bucket(2)
洗い桶 Washing-up bowl
手さげカバン
備品箱 Plastic Box
ポリタンク Water carrier(2)
Bag for carrying items
15
(8)隊への貸与品
日本派遣団へは、以下のテントが貸与される予定です。
指導者用テント
/バディータイプ
2人の指導者が寝泊まりで
きるよう2気室になってお
り、個人備品を収納するのに
十分なスペースの他、立つの
に十分な高さがあります。テ
ントはメッシュ構造となって
おり、快適な空間を提供しま
す。グラウンドはシートでカ
バーされます。
サイズ:350 ㎝×305 ㎝×180
㎝(高さ)
収納サイズ:6cm×26cm×
65cm(直方体)
重さ:10.9kg
参加スカウト用テント
/スタンダードタイプ
2人で寝泊まりするのに十分なスペ
ースがあり、メッシュ構造は快適な空
間を提供します。グラウンドはシート
でカバーされます。
サイズ:240 ㎝×210 ㎝×123 ㎝(高さ)
収納サイズ:φ17cm×48cm(円筒形)
重さ:3.7kg
16
(9)サブキャンプの施設
サブキャンプ内の水道設備については、以下の通り検討されています。
期間中はそれぞれ基本的なルールを守り、清潔に利用しましょう。清掃などはすすん
で協力しましょう。
施
設
内 容(案)
水汲み場
各サブキャンプに12口
4隊(160人)/1口
生活雑排水処理
各サブキャンプのトイレ・シャワー付近に「汚水桝」を設
置
トイレ
2つのサブキャンプに対して
共用49穴×1か所+個別16穴×2か所
計81穴(49 人/1穴)
①サブキャンプ共用 25穴(水洗式)
男性用:12穴 / 女性用:12穴
多目的:1穴
②サブキャンプ共用 24穴(汲取り式)
男性用:12穴 /女性用:12穴
③サブキャンプ個別 16穴(汲取り式)
男性用: 8穴 /女性用: 8穴
※処理方法の水洗式・汲取り式があります。
シャワー
2つのサブキャンプに対して
96口(41.67 人/1口)
温水シャワー
男女別とスカウト・指導者別
男子スカウト:20口
女子スカウト:20口
男性指導者 : 4口
女性指導者 : 4口
常温シャワー 男女別のみ
男性:24口 女性:24口
洗面所
2つのサブキャンプに対して52口(76.9 人/1口)
男子スカウト:24口
女子スカウト:24口
男性指導者 : 2口
女性指導者 : 2口
17
(10)ゴミの分別
会場内で発生する資源・ごみの分別については以下の通りです。環境に十分配慮すると共
に、外国参加者にも基本的なしくみを教えてあげてください。
【分別方法・収集日程】
分別方法:6区分16分別
収集日程:7月29日(水)~8月11日(火)の間で曜日ごとの収集
区分
1.燃やせるごみ
2.資 源 物
3.燃やせないごみ
4.金 属 類
5.危 険 物
6.そ の 他
分別
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
収集日
生ごみ
紙くず、紙パック
革製品
ゴム・ビニール製品
月~土
衣類
発砲スチロール・スポンジ
木切れ・草類
プラスチック製容器包装
ペットボトル
月~土
ペットボトルのふた
随時
缶
火・木・土
無色透明のびん
土
茶色のびん
土
その他の色のびん
土
古紙、ダンボール
水・土
(新聞・雑紙類)
ガラス・陶器類
土
硬いプラスチック製品
土
金属類
土
スプレー缶
随時
乾電池
土
使い捨てライター
土
カセットガス容器
調整中
竹材
大会後
回数
11回
6回
3回
5回
3回
3回
【集積場所と収集方法】
ハブ・サブキャンプ、成人生活エリア、ジャムテルの生活エリアでは、毎朝8時までに
集積し、8時半から収集を始めます。
(1)各サブキャンプに1か所(計12か所設置)
日曜日を除く毎朝設置、収集後は撤去
① 燃やせるごみ:大会指定袋に入れさせて集積
② ペットボトル:ふたを外して、フレコンバックに集積
③ ペットボトルのふた:外したふたはかごへ集積
(2)各ハブに1か所(計3か所設置)
パイプテント2間×3間を4張りでステーションを常設(資源物2張り、不燃・金
属・危険物1張り)
毎朝集積して曜日ごとに収集、日中は閉鎖
④ 缶:山口市のフレコンバックに集積
⑤~⑦瓶:無色・茶色・その他の3つに分けて山口市のかごに集積
18
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
ダンボール:1m位に折りたたんで紙ひもで十字に束ねたものを、すのこの上に集積
燃やせないごみ:(ガラス・陶器類): バケツに入れて、大会指定袋に移して集積
燃やせないごみ(硬いプラスチック):バケツに入れて、大会指定袋に移して集積
金属類:バケツに入れて集積
スプレー缶: 使い切ってフレコンバックに集積
乾電池(ボタン電池と充電式は持ち帰り): バケツに集積
使い捨てライター: バケツに集積
10.参加隊の食事
参加隊の食材料は各ハブに設置される配給ポイントで参加隊ごとに配給されます。各参加隊は、
朝にその日の朝食と昼食の食材料を受け取り、夕刻に夕食分を受け取ります。各班に 1 部ずつ配
布されるクックブックに配給される材料のリストや選択肢、またサンプルの調理方法が説明され
ます。塩、こしょう、ケチャップなどの調味料類については最初の配給の際にまとめて各参加隊
へ配布されます。なお、配給される食材料は食中毒を防止するため、各隊で使い切ってください。
クックブックは5月末までに日本連盟ホームページに公開される予定です。
朝食:朝食は、焼く・ゆでるなど、ほとんど調理を必要としない形式で提供されます。参加隊の
退場日には携行食が配給されます。
昼食:参加者がどこにいても食べられるよう、調理を必要としない携行食として提供されます。
夕食:各参加隊では、配給された食材料をもとに自由に調理することができます。クックブック
には調理例が紹介されます。
現在検討されている大会期間中のメニュー(案)です。準備訓練で試作してみましょう。
7月28日(火)
朝食
選択食材は、各種
10人分が1パッ
クです。
エネルギー量
エネルギー量
エネルギー量
7月30日(木)
7月31日(金)
主食4種類(コーンフレーク・米・ペンネ・パン)から選択
サラダ4種類(グリーン・ポテト・マカロニ・パスタ)から選択
卵料理、牛乳、紅茶
ウインナーソーセージ
ヤクルト、牛乳、紅茶
ベーコン、ヨーグルト
牛乳、紅茶
1,048 kcal
803 kcal
889 kcal
・パン:A・B4種類から2種類選択
(A:フランスパン・チーズパン B:プレーンベーグル・ピタパン)
・マヨネーズ・マーガリン・イチゴジャム:3種類から選択
・おかず:A・B共4種類10個 交互選択
(A:カルパス・チキンハッシュ・ハンバーグ照り焼き・ウインナーソーセージ)
(B:シーチキン・ミートボール・コンビーフハッシュ・ランチョンミート)
・ポテトチップス:4種類から選択(うすしお・のりしお・コンソメ・九州醤油味)
・フルーツ:2種類から選択(バナナ・オレンジ)
・ジュース:2種類から選択(オレンジジュース・パイナップルジュース)
昼食
夕食
7月29日(水)
948 kcal
955 kcal
948 kcal
主食3種類から選択(白米・パン・パスタ)
サラダ4種類から選択(グリーン・ポテト・マカロニ・パスタ) <7/30 はサラダなし>
フルーツ・デザート5種類から選択(パイン・パインみかん・杏仁豆腐・黄桃・トロピカルフルーツ)
ジュース3種類から選択(オレンジジュース・アップルジュース・グレープジュース)
茄子入りキーマカレー
ロールキャベツ
オニオンスープ
肉じゃが
豆腐の味噌汁
煮込みハンバーグ
オニオンスープ
1,071 kcal
796 kcal
822 kcal
1,135 kcal
19
8月1日(土)
8月2日(日)
8月3日(月)
8月4日(火)
主食4種類から選択(コーンフレーク・米・ペンネ・パン)<8 月 2 日は白米のみ>
サラダ4種類から選択(グリーン・ポテト・マカロニ・パスタ)
朝食
エネルギー量
昼食
エネルギー量
夕食
エネルギー量
卵料理
ヤクルト、牛乳、紅茶
具だくさん味噌汁
蒲鉾、海苔、牛乳、紅茶
卵料理、ロースハム
ヤクルト、牛乳、紅茶
ベーコン
ヨーグルト、牛乳、紅茶
887 kcal
639 kcal
897 kcal
889 kcal
・パン:A・Bから1種類選択
(A:フランスパン・チーズパン B:プレーンベーグル・ピタパン)
・マヨネーズ・マーガリン・イチゴジャム:3種類から選択
・おかず:A・Bから交互選択
(A:カルパス・チキンハッシュ・ハンバーグ照り焼き・ウインナーソーセージ)
(B:シーチキン・ミートボール・コンビーフハッシュ・ランチョンミート)
・ポテトチップス:4種類から選択(うすしお・のりしお・コンソメ・九州醤油味)
・フルーツ:2種類から選択(バナナ・オレンジ)
・ジュース:2種類から選択(オレンジジュース・パイナップルジュース)
955 kcal
1,022 kcal
955 kcal
エネルギー量
昼食
エネルギー量
夕食
エネルギー量
20
948 kcal
主食3種類から選択(白米・パン・パスタ)
サラダ4種類から選択(グリーン・ポテト・マカロニ・パスタ) <8/1、8/4 はサラダなし>
フルーツ・デザート5種類から選択(パイン・パインみかん・杏仁豆腐・黄桃・トロピカルフルーツ)
ジュース3種類から選択(オレンジジュース・アップルジュース・グレープジュース)
夏野菜カレー
ポークソテー
オニオンスープ
ロールキャベツ
オニオンスープ
肉じゃが
豆腐の味噌汁
851 kcal
1,117 kcal
909 kcal
843 kcal
8月5日(水)
8月6日(木)
8月7日(金)
8月8日(土)
主食4種類(コーンフレーク・米・ペンネ・パン)から選択
サラダ4種類(グリーン・ポテト・マカロニ・パスタ)から選択
朝食
8/2 は別メニュー
食パン
卵料理
ヤクルト、牛乳、紅茶
ウインナーソーセージ
ヤクルト、牛乳、紅茶
卵料理、ロースハム
ヤクルト、牛乳、紅茶
ロースハム、ポテトサラダ
ヤクルト、牛乳、紅茶
887 kcal
803 kcal
1,045 kcal
858 kcal
・パン:A・Bから1種類選択
(A:フランスパン・チーズパン B:プレーンベーグル・ピタパン)
・マヨネーズ・マーガリン・イチゴジャム:3種類から選択
・おかず:A・Bから交互選択
(A:カルパス・チキンハッシュ・ハンバーグ照り焼き・ウインナーソーセージ)
(B:シーチキン・ミートボール・コンビーフハッシュ・ランチョンミート)
・ポテトチップス:4種類から選択(うすしお・のりしお・コンソメ・九州醤油味)
・フルーツ:2種類から選択(バナナ・オレンジ)
・ジュース:2種類から選択(オレンジジュース・パイナップルジュース)
955 kcal
948 kcal
955 kcal
主食3種類から選択(白米・パン・パスタ)
<8/6 は白米のみ、8/7 はパンのみ>
サラダ4種類から選択(グリーン・ポテト・マカロニ・パスタ)
<8/1、8/4 はサラダなし>
フルーツ・デザート5種類から選択
(パイン・パインみかん・杏仁豆腐・黄桃・トロピカルフルーツ)
ジュース3種類から選択
(オレンジジュース・アップルジュース・グレープジュース)
ポークソテー
オニオンスープ
ちらし寿司
お吸い物
煮込みハンバーグ
オニオンスープ
1,127 kcal
932 kcal
934 kcal
非常食利用
クロワッサン
リッツ
ビスコ
フルーツ選択
ジュース選択
664 kcal
11.文化交流日(Cultural Exchange Day)
8月2日は文化交流日として1日にわたってさまざまなイベントが行われ、ジャンボリー
会場は音楽、踊り、食べ物、ゲームなどであふれます。各隊では、踊りや交換品などを準備す
るようにしましょう。
(1)信仰奨励の集い
8月2日朝、アリーナで信仰奨励の集いが実施されます。参加者が自身の信仰を実践
する機会であるとともに、世界のさまざまな宗教を理解する場となります。
(2)ワールドフードフェスティバル
8月2日はワールドフェスティバルが開催されます。参
加国の文化を他の国の参加者と共有するまたとない機会
となります。参加隊では、キャンプサイトで拠点を作り、
2日の昼食は配給されますが、それに加えて自県の文化や
特徴を反映した食材を準備してください。各拠点では、1
食分ではなく、お試し程度の量を提供することで、参加者
が食べ歩きながら様々な国の食文化に触れることができ
るようになります。踊りやゲームなどを準備することも奨
励されます。
(3)アリーナイベント
8月2日の夜には、イノベーションをテーマとしたアリーナショーが行われ、文化交
流日の1日が終わります。
12.セレモニー
※次第と時間は案です。
■開会式
7月29日(水)
19時〜20時15分
・ オープニングパフォーマンス
・ 各国国旗旗手入場
・ 開会
・ スカウトプロミス
・ 主催者挨拶
・ ジャンボリーソング
・ ゲストライブ
■アリーナショー
8月2日(日)
18時〜19時30分(調整中)
・ ショータイム
・ 開会
・ 来賓挨拶
・ 参加者パフォーマンス
・ ゲストメッセージ
・ パフォーマンス
・ ゲストライブ
■閉会式
8月7日(金)
19時30分〜20時45分
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
ゲストライブなど
メッセンジャーズ・オブ・ピース
開会
各国国旗旗手登壇
閉会挨拶・諸旗降納
23WSJレビュー
ハンドオーバーセレモニー
エール
24WSJ紹介
エンディングライブ
21
13.諸サービス
(1)銀行
プラザでは銀行設備が設置され、貨幣の両替を受け付ける窓口とATMが利用できます。
いくつかの外国通貨も換金可能になる予定です。
会場での各種支払いは主に現金で行います。プラザに設置されるスカウトショップでは、
クレジットカードが利用できます。
(2)スーパーマーケット
スーパーマーケットがプラザとキャンプサイト方面の各2か所に設置され、軽食や飲
料、日用品、一部医薬品などを購入できます。営業時間は朝9時から夜9時までが予定さ
れています。
(3)ランドリー
スーパーマーケットでは、ランドリーサービスが参加隊指導者、派遣団本部員およびI
ST向けに提供されます。
(4)郵便と宅配便
プラザに郵便局が開設され、はがきや手紙、小型の梱包品などの発送を受け付けます。
また、ジャンボリー記念切手の販売も予定されています。また、国内向け発送を対象とし
た宅配便窓口の設置が予定されています。なお、ジャンボリー会場への郵便物や宅配便の
発送については別途お知らせします。
(5)インターネット
無料のWi-Fiサービスが以下の場所で提供されます。また、各ハブの大型テントに
はパソコンなどの機器が設置され、参加者が自由に使えるようになります。
大会本部、ウェルカムセンター、ワールドスカウトセンター
成人生活エリア(一部エリアを除く)、ジャムテル(大会運営スタッフ用テント)
ハブ、サブキャンプ(一部エリアを除く)
(6)充電設備
各ハブと成人生活エリアには電子機器を充電するための設備が設置されます。一度に
充電できる機器には限りがあること、また、充電中の機器の保安上の観点から、大会へ電
子機器をあまり持ち込まないことを奨励します。充電サービスの費用については、別途お
知らせします。
(7)自転車
IST等のスタッフ、派遣団本部員を対象に限定数の自転車の販売・レンタルを行い
ます。なお、参加隊指導者とスカウトは会場で利用できません。また、SC内への進入は
禁止されます。
すべての利用者は安全のためヘルメットを着用することが義務付けられます。そのた
め、ヘルメットを持参するか、会場で購入が必要となります。
(8)電話
各ハブに有料電話が設置される予定です。これはプリペイドカード式で、カードはハブ
またはプラザで購入することができます。
22
14.大会ソング・大会で歌うスカウトソングと日本の歌
(1)第23回世界スカウトジャンボリー大会ソング
A Spirit Of Unity
作詞・曲・編曲:池之上覚皇
★ Wow~ さあ -Wa- になろう 一緒に笑おう(どんな時も繋がりあえる)
Unite! 今手をとって 見上げればほら(君と開く未来の空)
☆ Come on!
Let’s have some fun and jam the Jamboree!
We can realize “All”
Always, We are there for each other
One - for – all – for – one
広げた夢を今 体中に感じて
目指したその先に・・・ きっと・・・
何が待っている?
まだ見ぬ世界 まだ知らない自分へと
踏み出せ 光への道はどこまでも永く・・・
(僕らは)いつの間にかここではじまる
出会いの数だけつないだ手が大きなわを描く
★繰り返し
☆繰り返し
ずっと色褪させない日々の思い出達は
立ち止まる背中を時々叩いてくれる
同じ気持ちで名を呼び合える僕達を
映した空はいつまでもどこまでも広く・・・
(Now・・・Ride on time)もうすぐ夢はそれじゃなくなる
ここまで歩いた“軌跡”はきっと“奇跡”にかわるから・・・
★繰り返し
Wow~ さあ -Wa- になろう 一緒に歌おう(みんな全て輝き出す)
Unite! 今手をとって 集まればほら(どんなことも“We make our dreams come true”)
★繰り返し
☆繰り返し
☆繰り返し
※池之上覚皇(いけのうえ
がくおう)さんは、元スカウトで21WSJの参加者です。
23
A Spirit Of Unity
English Words : Suzi Kim
★ S1
Wo-oh-oh WA Come together now
(Here we are
You and me
Unite
The power in our hands
(Here we are
You and me
It’s time to smile again
We’re gonna make it happen)
And reach up to the sky
We’re gonna fly away)
☆ C1
Come on! Let’s have some fun and jam the jamboree
We can make it real You and I are here for each other
One – for – all – for - one
A1
Feel the breadth of the dream you’ve dreamed
Far beyond and up ahead
A brand new world A brand new you
The time is right for you and me today
B1
(Yes, you and me)
Out on a journey together
The more we meet The more we grow
In spheres of friendship and love
★S2
☆C2
Inside your body, heart and soul
Something special waits for you
Oh there’s so much for you to see
Stepping out into the light
Before we know it
We all need to make it through
(Repeat ★S)
(Repeat ☆C)
A2
Never ever gonna let
The colors that we are fade away
Different hues and different tunes
All the different ways we came to be
You and me are here today
To make the call tomorrow needs
Looking up at the sky we share up there Far and wide forevermore
B2
(The day will come) When all the things that we dreamed of Are no longer
Dreams but true Miracles so real
The footsteps of friendship and love We have not tread in vain
★S3
(Repeat ★S)
★S4
Wo-oh-oh WA Come together now It’s time to sing again
(Here we are
You and me
We’re gonna let it shine)
Unite
The power in our hands The power that we are
(Here we are
You and me
We’re gonna make it real)
★S5
24
(Repeat
★S)
(2)スカウトソング
「ボーイスカウト歌集」から
・ I've Got That B-P Spirit(33ページ)
・ Jamboree ! Ha-Ha-Ha-Ha(第 2 回世界ジャンボリー)(178ページ)
・ 煙はまうよ(81ページ)
・ ユポイ ヤイヤ エーヤ(145ページ)
※ページ番号は「ボーイスカウト歌集」平成26年8月20日第18刷参照
(3)大会で歌う日本の歌
世界から集まるスカウト仲間達に日本の歌を覚えて帰ってもらうために、以下の歌を練習し
てください。
①
「花は咲く」(日本語・英題「Flowers Will Bloom」)
東日本大震災復興支援ソング
日本語、英語両方覚えましょう。
You tube 参照(英語版) http://www.youtube.com/watch?v=JRE5p6aJRyc
②
「ふるさと」(日本語のみ)
You tube 参照
http://www.youtube.com/watch?v=gcmcXrCihrA
15.日本の伝統的なゲーム
大会の基本方針に基づき、交流会などで外国参加者に覚えていただきたい簡単なゲームを
紹介してください。
1.だるまさんが転んだ
だるまという日本の伝統的な文化を紹介することができることに加えて、1回あたり
40人でも同時に実施することができ、キャンプファイアや隊サイトを訪問した際に一
緒になってゲームを体験することができます。事前の準備も道具も必要ありません。
2.あっちむいてホイ
じゃんけん自体は世界各地で文化として根付き、それぞれの国の言語やリズムとなっ
ています。その日本語版を紹介することで、世界のつながり:和を感じることができま
す。事前の準備も道具も必要ありません。
25
Ⅱ.日本派遣団の概要
1.派遣団の編成
世界スカウトジャンボリーの参加にあたっては、各国スカウト連盟で、参加隊(スカウト・
指導者)
、派遣団本部員、大会運営スタッフ(IST等)による派遣団を編成します。
ガールスカウト(ガールガイドという国もある)が参加する場合には、各国派遣団の一員と
して参加できます。
各国派遣団は、派遣団の準備に責任を負うとともに、大会期間中の派遣団参加者に関する様々
な問題解決について、大会本部を支援します。また、各国派遣団は、ワールドスカウトセンタ
ー内の各国派遣団本部に事務所を設け、当該派遣団の管理や各地域・国のスカウト活動等を紹
介するプログラム、モジュールアクティビティに協力します。
日本派遣団の組織と業務の標準は、次のとおりとし、ブロック・県連盟のバランスを考慮し
ながら編成しています。
(1)派遣団長(Head of Contingent)
派遣団長は、日本連盟より委嘱を受け、派遣団を代表し、派遣準備および派遣団業務
を統括する。
(2)派遣団長付(Assistant to Head of Contingent)
派遣団長付は、派遣団の準備・運営について派遣団長を補佐する。
(3)副派遣団長(Deputy Head of Contingent)
副派遣団長は、派遣団長を補佐し、分団長と協力してブロック・県連盟における準備
と参加を支援する。
派遣団長不在のときは、その職務を代行する。代行については、そのつど派遣団長が
指示する。
(4)分団長(Head of Division)
分団長は、分団員と協力して、当該ブロック・県連盟からの参加者について、準備と
参加を支援する。
(5)分団員(Member of Division)
分団員は、分掌された担当に基づき、分団長を支援する。
①
参加者担当
参加者担当は、参加隊指導者を通じて、参加者の準備訓練を推進し、期間中は各
参加隊の状況を把握する。期間中、参加隊指導者が傷病等によりスカウトを指導で
きなくなった場合には、派遣団本部と調整のうえ代行する。
②
IST担当
IST担当は、当該県連盟を通じて、ISTの募集と準備訓練を推進する。また、
期間中は各部署への配属と成人生活エリアにおけるISTの生活を支援する。
③
プログラム担当
プログラム担当は、当該ブロックまたは県連盟からのISTと協力して、日本派
遣団提供プログラムを計画・実施する。また、セレモニー・アリーナショーでの参
加スカウトの登壇・演技披露等について、参加隊と調整する。
(6)部長
部長は、部員(または分団員)と協力して、当該業務における準備と期間中の運営に
ついて、派遣団長を支援する。
26
(7)部員
部員は、分掌された担当業務に従事し、部長を支援する。
①
参加隊サポート部
参加隊サポート部は、各分の分団長および参加者担当と協力して、参加者の登録
や隊の編成について調整する。期間中は、分団を通じて各参加隊の状況を把握し、
参加隊に関する問題解決について対応する。
②
ISTサポート部
ISTサポート部は、各分の分団長およびIST担当と協力して、ISTの募
集と部署配属について調整する。期間中は、成人生活エリアにおける日本派遣団
サイトを管理し、ISTの生活を支援する。
③
総務部
a) 庶務担当
庶務担当は、各分団と協力して、参加者の登録と人員管理を担当する。また、
大会期間中は、派遣団本部の設置、諸会議の開催、派遣団記録等の派遣団庶務全
般を担当する。
b) 参加者輸送担当
参加者輸送担当は、各分団と協力して、参加隊の集散移動計画を調整し、会場
の入場・退場を支援する。
c) 装備品担当
装備品担当は、参加者支給品および派遣団装備品(テント、派遣団備品)の手
配と参加者への支給・配分を担当する。
④
プログラム部
a) 派遣団提供プログラム担当
派遣団提供プログラム担当は、各分団のプログラム担当と協力して、モジュー
ルアクティビティにおける日本派遣団提供プログラムの計画・実施を推進する。
b) フードハウス担当
フードハウス担当は、部員と協力して、日本食を紹介するフードハウスを計画・
出店する。
c) ワールドスカウトセンター担当
WSセンター担当は、ワールドスカウトセンターの日本派遣団ブースにおける
展示・プログラムを計画・実施する。
2.会議
(1)派遣団長会議(Head of Contingent Meeting)
ホスト国連盟が開催する派遣団長会議には、正副派遣団長、分団長、部長等が参加し、
大会情報の収集、日本派遣団の準備状況の報告、日本派遣団からの要望の調整を行う。
(2)派遣団本部会議
派遣団本部会議は、派遣団の準備・運営に関する事項を協議するため、大会の前後に
定期的に開催する。
派遣団本部会議の構成は、派遣団長、副派遣団長、分団長、部長、その他、派遣団長
が必要と認めた者とする。
派遣に関する予算、参加者全般に関わる重要事項、ブロック・県連盟への依頼事項等
の議決については、23WSJ実行委員会および日本連盟理事会の承認を必要とする。
(3)分団会議
分団会議は、各分団の参加・準備を促進するため、分団ごとに開催する。
27
日本派遣団編成図
副派遣団長
永井 淳(愛知)
分団スタッフ
参加者担当
参加隊サポート部
氏家邦政(愛知)
第1分団長
↑
10分団編成
↓
名誉派遣団長
久米 邦貞
(国際コミッショナー)
山本 一郎
(日本連盟副理事長)
第10分団長
分団スタッフ
IST担当
分団スタッフ
プログラム担当
分団スタッフ
参加者担当
分団スタッフ
参加者担当
分団スタッフ
IST担当
分団スタッフ
プログラム担当
派遣団長
膳師
功
(日本連盟コミッショナー)
ISTサポート部
舩橋鐸夫(愛知)
派遣団長付
村瀬達明(大阪)
分団スタッフ
参加者担当
IST担当
分団スタッフ
副派遣団長
牛山佳久(埼玉)
庶務担当
総務部長
板谷喜代子(埼玉)
参加者輸送担当
装備品担当
副派遣団長
谷口 修(大阪)
派遣団提供
プログラム
プログラム担当分団スタッ
フードハウス担当
フ
プログラム部長
峙 信治(滋賀)
WSセンター担当
分団の編成
分団
分団長
第 1 分団
第 2 分団
第 3 分団
第 4 分団
第 5 分団
第 6 分団
第 7 分団
第 8 分団
第 9 分団
第 10 分団
佐藤一石(千葉)
根岸進一(神奈川)
永田浩資(東京)
入間正智(青森)
土山惟之(静岡)
榊原孝治(愛知)
森
賢(滋賀)
間下正司(大阪)
竹山勝彦(島根)
稗田将也 (鹿児島)
28
構成県連盟
埼玉・千葉
神奈川・山梨
東京
北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・栃木・茨城・群馬
新潟・富山・石川・福井・長野・静岡
岐阜・愛知・三重
滋賀・京都・兵庫
奈良・和歌山・大阪
鳥取・島根・岡山・広島・山口・徳島・香川・愛媛・高知
福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄・GSJ
3.日本派遣団の日程
今回の日本派遣団はホスト国連盟として、半数が外国隊より1日早く入場、他の半数は1日
遅く退場することにより、外国隊に対してさまざまなサポートを行うこととしています。
具体的なキャンプイン、キャンプアウトの時間などは、今後県連盟を通じて連絡されます。
【先発参加隊】
7月27日(月)に会場着、8月8日(土)に会場発
【後発参加隊】
7月28日(火)に会場着、8月9日(日)に会場発
※具体的なサポート内容については、別途お知らせします。
4.準備訓練の課題
世界スカウトジャンボリーは、さまざまな国の人々と出会うことで、スカウト運動が国境を
越えて世界に拡がっている青少年運動であることを強く意識する機会となります。スカウト
の皆さんは地球規模で物事を考えられる「世界で活躍できる社会人」となれるきっかけを得る
ことでしょう。また、私たちの住んでいる日本を知っていただく絶好の機会ともなります。
準備訓練では、
「心構え」
「知識」
「技能」
「世界・日本」の分野において、参加隊指導者と共
に、主に以下に示す課題に取り組んでいただきたいと思います。
<心構え>
1. 大会テーマ・コンセプトの理解と具体的な行動ができる
2. 世界共通としてのちかいとおきての理解と実践
3. 大会テーマ「和」についての日本人としての理解
4. 基本動作(敬礼、スカウトサインなど)の習熟
5. 「大会行動規範(案)
」の理解と実行
6. ホスト国連盟としての立場の理解と行動
<知識>(備え)
7. 世界のスカウト運動について知る
8. 大会プログラムの意義について理解する
9. 安全管理・健康管理に関する共通理解を持つ
10. 猛暑や自然災害について備える
<技能>
11. 隊内役割分担の明確化を図る(チームワークの確立)
12. 国旗儀礼と国旗の正しい取り扱いについて習熟する
13. 「大会テーマソング」や代表的な日本の歌「花は咲く」
「ふるさと」の習熟と歌詞の意
図を理解する
14. 隊サイトの効率的で衛生的な配置の設計を事前に計画する
15. 小規模キャンプファイアの企画と運営の方法を計画する
16. メニューに基づく炊事・調理の習熟する
17. 「よさこいソーラン」を習熟する
18. 竹材の活用方法(ゲートを含む)を計画する
<世界・日本>
19. 参加するいくつかの国(特にホームステイする国)の概要について知る
20. 世界スカウトジャンボリーの目的や要素を理解する
21. 自国(特に自分の住んでいる地域)の紹介ができるようにする
29
5.派遣員への支給品
今回の日本派遣団員には以下の内容が支給されます。
新ユニフォームには、自隊の所属章ではなく、日本派遣団内の所属を示す記章を着用するこ
とになります。ユニフォームの着用機会は、全体行事時(開会式、アリーナショー、閉会式)
と広島ピースプログラム参加時の計4回を基本とします。詳しい内容については別途支給時
に示します。
支給品:新ユニフォーム上着1、新ユニフォームズボン1、ユニフォーム用ベルト1、派遣団
ネッカチーフ2、派遣団帽子1、派遣団員章(日本派遣団ワッペン)1、日本派遣団
識別章(参加隊番号章・指導者役務章)1、交換用ワッペン3、ピンバッジ5
新ユニフォーム上下・ベルト
※BS部門は、バックル付きの紺色と緑色のストライプ柄の布ベ
ルト。VS部門以上は、バックル付きの、緑色無地の布ベルト。
派遣団ネッカチーフ
※大会開催時は、それぞれ大会用のネッカチーフ(スカウト、指
導者別)が支給されます。
・派遣団員章
・識別章(参加隊番号章・役務章)
派遣団員章
※派遣団役務章は以下の3種類
参加隊番号章
例:0110
(第 1 分団第10隊)
①派遣団本部員(名誉派遣団長、正
副派遣団長、団長付、各分団長他ス
タッフ、各部長他スタッフ)
派遣団役務章
(指導者のみ)
(※図案は一例です)
②参加隊指導者
③大会運営スタッフ(JMT・JC
T・JDT)
、国際サービススタ
ッフ(IST)
派遣団帽子
30
(検討中)
6.派遣のための標準装備品
派遣に必要な標準装備品の一例を以下に示します。兼用・代用できるものについては、
隊集会や班集会で話し合い、工夫してください。
[1]制服
<支給品>
品
名
備
考
1
派遣団帽子
今回の派遣では、支給される帽子を正帽とします。(ベレーは持参
しなくてよい)
2
派遣団ネッカチーフ
日本派遣団員用のもの
3
新制服上衣
左肩に着用する「派遣団員章」「隊番号章」「指導者役務章」は支
給されます。(大会参加章の着用については別途案内します)
4
制服長ズボン
5
ベルト
<各自で用意するもの>
品
名
備
考
6
現行ユニフォーム
予備として
7
自隊ネッカチーフ
派遣団ネッカチーフが支給されるまで着用する
8
チーフリング
数個あるとよい
[2]ザック類
品
名
備
考
1
大型ザック類
個人装備品を入れる
種類別に仕分け袋に入れて整理し収納する
2
仕分け袋
携行品の仕分け、整理用
3
デイパック
移動時や各プログラム参加時にも使用するもの
4
錠前
テントにも使用
ダイヤル型ロックが望ましい
[3]活動用品
品
名
備
考
1
Tシャツ・ポロシャツ
大会期間中の活動時に隊で決めて着用する
2
作業用ズボン
軽装で活動するとき用
3
レインウエア
できるだけ小型軽量のものが望ましい
4
運動靴
活動用、履き替え用として軽量のもの
5
ウォーターシューズ、
アクアソックス等
水泳・シャワ-用(ビーチサンダルは安全上、活動には不向き)
6
水着
シャワー用にも使用できる
7
作業帽
日よけ用
8
作業用手袋
軍手や革手袋など作業に応じて
9
交換品
記念ワッペン・絵はがき・おりがみ等日本的なもの
10
半被(はっぴ)
大会中の催しで使用する
ジーンズも可
31
[4]テント泊生活関係
品
名
備
考
1
寝袋
できるだけ小型軽量のもの
2
シュラフシ-ツ
・シュラフカバ-
シーツは汗をよく吸う素材のものを
3
エア-マット等
エア-マット又はロ-ルマット
4
シ-ト
荷物整理にも活用(2畳ほどの大きさ)
5
懐中電灯 (電池共)
小型軽量のもの
6
食器セット
手付コップ
7
水筒
軽量・保温性のあるもの
8
ポケットナイフ
必要に応じて
9
ロ-プ
必要に応じて
カバーは雨天時などに使用
軽量のものが良い
スプ-ン・箸セット
洋皿(深・浅2枚が良い)
取り扱いには十分注意
[5]着替用衣類など
品名
備考
1
下着類
2
トレ-ナ-、ウインド
ブレーカー等
3
靴下
4
ハンカチ、ティッシュ
5
洗面用具
歯磨きセット・くし・鏡・ひげそり・石けん等
6
タオル類
洗面タオル・バスタオル
活動用・防寒用として(洗濯可能なものが望ましい)
[6] その他
品名
32
備考
1
筆記用具
必要なものを各自で揃えてください
2
資料
県連盟からの派遣資料や大会資料等
3
財布
自己管理をしっかりすること
4
名刺
各自で作成してください
5
カメラ
高価なものは避け、自己管理をしっかりすること
6
洗濯用品
環境に配慮したもの
7
裁縫セット
針・糸・ボタン・安全ピン等
8
持薬・救急用品
必要なものを各自で揃えてください
9
家族の写真
交流等に活用する(必要に応じて)
10
スカウト歌集
隊で相談してください
11
特技・文化紹介用具
隊で相談してください
12
辞書
必要に応じて
Ⅲ.心構え
1.世界スカウトジャンボリーの目的と要素
(1) 世界スカウトジャンボリーの参加者は、個人として成長し、各々の地域、国、および
国際社会のより良き市民となり、世界中のスカウトたちと友達になって、平和と友好
の促進について新たな責任を負わなければならない。
(2) 世界スカウトジャンボリーは、全世界でスカウティングを発展させ、スカウティング
の優れた実践を促進してその質を向上させ、より広い世界にスカウティングのイメー
ジを広め、現代社会にとって適切なスカウト教育法を維持するための機会である。
(3) 世界スカウトジャンボリーの参加者たちは、スカウティングの定義、目的、原則、教
育法に忠実に則った、現代社会における青少年たちの要求および期待に適応した模範
的なスカウティングプログラムを体験することができる。青少年たちは、スカウトの
ちかいとおきてに従い、成人の指導のもと大規模キャンプにおける個人活動、小グル
ープ活動、大グループ活動に取り組むことにより、身体的、知的、情緒的、社会的、
精神的成長を遂げることができる。
(4) 世界スカウトジャンボリーは、ホスト国連盟の文化や慣習を反映するが、全てのジャ
ンボリーは、スカウト運動の結束を称え、スカウトたちに自分たちが国境を越えた兄
弟・組織の一員であるという意識を芽生えさせ、他のスカウトたちと友達になる機会
を提供する環境を作ることを目的とする。
(5) 世界スカウトジャンボリーは、性の区別なく全ての青少年に開かれた普遍的な教育運
動のイメージを全世界に普及させるまたとない機会を与え、地域、国、国際社会にお
けるより良き市民としての個人の成長に貢献する。
(世界スカウト機構 世界スカウトジャンボリーガイドラインから抜粋)
33
2.第23回世界スカウトジャンボリー行動規範(Code of Conduct)
23WSJでは、参加者すべてが有意義なジャンボリーを過ごすために、次の行動規範を
設け、大会ハンドブックなどで周知します。なお、指導者用ハンドブック・参加者用ハンド
ブックでは、対象の違いから、表現や項目などを一部変更します。
ジャンボリーで誰もが安全でいられるように、また素晴らしい時間を過ごすことがで
きるよう次のガイドラインに従ってください。(*は成人対象)
1. 常にジャンボリーに参加できていることを感謝しましょう。
2. 安全目的で外すことを求められない限り、ネッカチーフ・IDは常に着用しまし
ょう。
3. 常にスカウトの“おきて”を実践しましょう。
4. 他人に対し寛容で、理解と敬意を持って接しましょう。
5. 口論や喧嘩の原因になりかねないゲーム等はやめましょう。
6. 場外プログラム等で会場外に出る場合、地元の人たちにも礼儀正しく接し、自国
とスカウト運動の代表である自覚を持ちましょう。
7. 相手の持ち物に敬意を払いましょう。自分が持ってきた物、自分が買った物でな
い場合は、持ち去らずそのままにしておいてください。
8. 招待されていない限りは、他人のテントやサイトに勝手に入らないでください。
9. アルコールは禁止されています。(*)
10. 喫煙は指定された場所でのみです。テントでの喫煙は禁止されています。
(*)
11. 違法な薬物の所持・使用・譲渡は厳しく禁止されています。
12. 成人とスカウトでワッペン等を交換することは禁止されています。また、無許可
で販売することは禁止されています。
13. 周囲の就寝時間には配慮しましょう。特に深夜11時から翌朝6時までの時間は
静かに過ごしましょう。
14. 自国以外の文化に配慮し、適切な服装を心がけましょう。
15. 水筒などを利用し、ごみの削減に努めてください。また、シャワーやトイレを利
用する際は、他人を気づかってください。
16. スキンシップに関すること等、文化の異なる態度には注意を払いましょう。
17. ギャンブル行為は禁止されています。
18. 冒とくや、ののしり等の汚い言葉を使うことはやめましょう。
19. “立入禁止”エリアなどの表示や時間区分の指示等を厳守してください。
20. サウザンハブは、成人指導者のみ利用可能です。特別な許可なく参加者は成人生
活エリアに立ち入ることは認められません。
21. セーフ・フロム・ハームで学んだプログラムの要素を守ります。
(*)
22. ナイフの取り扱いには十分に注意し、移動の際は、ザックなどに保管しましょう。
34
3.セーフ・フロム・ハーム(Safe from Harm)
虐待等がない安全な環境で大会を開催するため、参加隊指導者、派遣団本部員、そしてI
ST等の大会運営スタッフはセーフ・フロム・ハーム事前研修の受講が求められます。セー
フ・フロム・ハームでは、いじめ・虐待・身体的虐待・無視・性的虐待・搾取などに関する
認識の他、それらがスカウト同士、スカウトと指導者、指導者同士で起こりうること、そし
てそのような事象への対処・防止方法について学びます。
受講対象者は、参加隊指導者、IST、CMT(派遣団本部員)
、JDT(大会運営スタッ
フ)など、大会に参加する成人指導者です。
実施方法
大会ホームページでセーフ・フロム・ハーム事前研修が公開されています。各受講者は自
身のアカウントを作成し、受講を開始します。事前研修はプレゼンテーション形式の9つの
モジュールで構成され、英語・フランス語の他日本語でも提供されています。全モジュール
を受講するための所要時間は約90分です。すべてのモジュールを修了した上で、最終テス
トを受け、合格することで事前研修が修了となります。修了証が発行されますので写しをジ
ャンボリー会場へ持参してください。
学習の流れ
1.セーフ・フロム・ハームウェブサイトでアカウント開設
2. 1〜9 のモジュールを受講する
3.最終テストを受講(正答率 75% 以上で合格)
4.(合格の場合)
画面上に修了証が
表示されますので、
印刷してジャンボリ
ー会場まで持参して
ください。
5.(不合格の場合)
合格するまで最終テストを受けてく
ださい。
モジュールで学習した内容を復習する
ことも可能です。最終テストは
毎回異なる問題が出題されます。
内容
世界スカウト機構作成の“New e-learning on Keeping Scouts from Safe from Harm”
を参考に以下の内容について学びます。
モジュール
内容
イントロダクション
目的と流れ、学習方法などについての説明
Abuse(虐待)とは
虐待の定義、具体的な虐待の形態などについての説明
態度
態度と振る舞い・保護の役割、スカウト活動における価値などについての説明
問題への理解
虐待の予防、問題への対応方法等についての説明
日常業務
キャンプ時の日常業務・サポート体制・薬剤やアルコールの方針・国内の法律な
どについての説明
文化の違い
文化の違い、価値基準
開催国について
開催国とその特徴と文化について
35
4.基本動作
隊別準備訓練では、ユニフォームの正しい着用方法と共に、基本動作についても練習をしま
す。以下に主なものを示しますので、正しい動作ができるようにあらためて確認してくださ
い。
※「基本動作・礼式の基準」、
「スカウトハンドブック」から一部抜粋
動作の方法
気をつけ ・ 両かかとをつけて一線上にそろえ、つま先は自然に開
きます。
・ 両ひざ、背すじを伸ばして直立姿勢をとります。
・ 両腕は、体側にそってひじを伸ばしておろします。
・ 手のひらは、指をそろえて軽くのばし、中指をおおむね
ズボンの縫い目にあてます。
・ あごをひき、頭と首をまっすぐに保ち、口をとじ、目は正
面をまっすぐに見ます。
休め
・ 左足を肩幅に開き、両ひざを軽くのばし、体重を両足
に均等にかけます。
・ 同時に手は後ろでベルトに添えて組みます。
・ 手のひらは後ろにむけて開き、左手の親指と四指で右
手を軽く握ります。
敬礼
・
・
・
・
36
右手で三指をつくり、つばのない帽子または、無帽
のときは右目の上の額に人さし指の先が触れるよう
にします。
つばのある帽子のときは、人さし指と中指の間を右
目の右上と帽子のひさしとの交点付近になるように、
手のひらをやや外側にむけて、快活にあげます。
ひじは、肩の方向にほぼその高さを等しくします。
手の上げおろしは、最短距離をとおるようにします。
留意点・説明
・
・
・
胸を張り、両肩は力を入れずに均
等におろします。
体重は、両足に均等にかけます。
つま先は等分に開き、約 60 度にな
るようにします。
・ 私語をしたり、動いたりしてはいけませ
ん。
・ 上体は基本の姿勢のままです。
動作の方法
スカウト
サイン
握手
・
・
留意点・説明
気をつけの姿勢で、右手で三指をつくり、右腕を横
に肩と水平にあげ、ひじを90度に曲げてまっすぐに
上に伸ばします。
・
左手の親指と人差し指の間および薬指と小指の間
を開け、他の指を揃え、互いに組み合わせます。
・
・
・
スカウトサインも世界各国のボーイ
スカウトに共通のサインです。
スカウトサインは、①ちかいをたて
る、②おきてを唱える 時に行いま
す。また、静かに注目して欲しいと
きにも使われることがあります。
左手の握手はスカウト仲間が親し
みの気持ちを込めて行うあいさつ
です。
世界の多くの国々のスカウトと握手
をする機会を持ちましょう。
37
Ⅳ.世界のスカウト運動
1.世界スカウト機構/WOSM(World Organization of the Scout Movement)
世界スカウト機構は、世界で3,600万人以上が参画する世界最大級の青少年運動組織です。
世界事務局はマレーシアのクアラルンプールにあり、その他、6つに分かれている各地域にそれ
ぞれ地域事務局が置かれています。
2.スカウト地域
スカウト運動は、世界スカウト機構が定めた次の6つの地域に分かれています。各地域に地域事
務局(Regional Office)が置かれており、その中に各国連盟(National Scout Organization)があ
ります。ボーイスカウト日本連盟も National Scout Organization のうちの1つです。
<6つの地域>
・アジア太平洋地域
Asia-Pacific Region
地域事務局:フィリピン
・アフリカ地域
Africa Region
地域事務局:ケニア
・アラブ地域
Arab Region
地域事務局:エジプト
・ユーラシア地域
Eurasia Region
地域事務局:ウクライナ
・インターアメリカ地域 Interamerican Region
地域事務局:パナマ
・ヨーロッパ地域
European Region
地域事務局:スイス
※日本はアジア太平洋地域に所属します。
3.さまざまなスカウト活動
日本では、自分が住んでいる地域の近くで活動をしている団に入団しスカウト活動を行うこと
が一般的ですが、このように地域ごとに集まり、活動することを「地域ベース(コミュニティベー
ス/Community base)
」と言います。日本をはじめ、ヨーロッパやアラブ、アフリカ、ユーラシア
地域等は主に地域ベースで活動が行われています。
しかしながら、国によって活動の仕方はさまざまです。アジア太平洋地域の中でも隣国の韓国を
はじめ、最も加盟員数が多いインドネシアやその他の国々では学校のクラブ活動や授業の一環と
してスカウト活動が行われています。このような学校の授業の中で活動をするスカウト活動の仕
方を、
「学校ベース(スクールベース/School base)」と言います。
学校ベースの場合、学校全体でスカウト活動を行っているため、先生が指導者であることが多く、
生徒は自分がスカウトであると言う自覚の無いままスカウト活動を行っていることがあります。
アジア太平洋地域で日本と同じ地域ベースで活動をしているのは、オーストラリア、ニュージーラ
ンドになります。
4.世界スカウト機構への加盟
現在、世界に3,600万人以上いるスカウトですが、どこの国でも加盟できるわけではありま
せん。
加盟するには、
①目的、原則、手法を採択されていること、
②非政治的に組織が確立されていること、
③差別なく加入できること、
④法的存在を確立し、広域に活動の実態があること、
⑤加盟組織としての全ての義務を引き受けることができる
ことが必要です。
現在、世界スカウト機構には162の国と地域が加盟登録されています。
世界でスカウト活動が行われていない国々は、アンドラ、中国、キューバ、北朝鮮、ラオス、ミャ
ンマーの6ヵ国のみです。その他の国々は、準加盟または加盟準備国として、何らかの形でスカウ
ト活動が行われています。
38
<加盟国>
5.過去の世界スカウトジャンボリー
第1回からの世界スカウトジャンボリーは以下の通り開催されています。
第1回ジャンボリー
1920年
イギリス・ロンドン・オリンピア
34カ国、参加者8,000人、会場は巨大なガラス屋根の建物で広さ6エ
ーカー、競技用の場所には、床に土を敷いた。スカウトでない少年の参加
も多少あった。フロリダ産ワニ、ジャマイカ産子ワニ、ローデシア産ライ
オンの仔、南アフリカ産の猿、仔象、ラクダ・・・・・・。B-Pは世界
の総長に歓呼された。
「さあ、この場所から、世界的なスカウト兄弟愛を通
して、この同胞愛をわれわれの間に、少年たちの間に広めるため、心を新
たに出発しよう。そうすれば、世界に平和と幸福が行きわたり、人々の間
に善意が広まろう。
」
(日本派遣員3人)
39
第2回ジャンボリー
1924年
デンマーク・コペンハーゲン・エルメルンデン
33カ国、参加者5,000人、新企画それは大会後、1週間のホームス
テイと世界スカウト選手権であった。問題点は大観衆と大洪水であった。
B-Pは、ベーデン・マスター(デンマーク語で「ずぶ濡れマスター」の
意)になった。いろいろな競技の授賞はB-Pがコペンハーゲン・マタジ
アムで行った。4,549人のスカウトたちが、雨でびしょ濡れになった
ため、一泊民家のお世話になった。このジャンボリーは、スカウティング
は単なる少年の遊びではなく、世界市民育成に重大な貢献ができることを
(日本派遣員24人)
実証した。
第3回ジャンボリー
1929年
イギリス・バーケンヘッド・アローパーク
成年のジャンボリーと称される。69カ国、参加者50,000人(観客320,0
00人)
。はじめて、スカウトのちかいが行われた。開会式はB-Pはクー
ドー角笛を吹く。B-Pはギルウェル男爵の称号を与えられる。また「泥
んこジャンボリー」
。金色の矢 ― 斧が土に埋められ、全参加国に金メッキ
した木の矢が渡される。
「さあ、君たちは平和と善意と兄弟愛のしるしを母
国にもたらす使命をもって、国に帰りなさい。今から後、平和と善意のし
るしは金色の矢である。その矢を捧持しつづけすべての人々に人類愛を知
らしめなさい。
」
第4回ジャンボリー
1933年
(日本派遣員28人)
ハンガリー・ゲデロ
33カ国、参加者25,792人、ジャンボリー日刊新聞がハンガリー語、
英語、仏語、独語で発行され、他の国語も投稿記事に使われる。非公式語
「ジャンボリーズ」
、それは楽しげな笑いを伴う所作であった。各国派遣団
には、母国語を話すハンガリーのスカウト1人が「従弟」の呼称で配属さ
れた。航空スカウトがはじめて参加する。記念スカウト切手が初めて発行
される。ジャンボリー章はハンガリーの白鹿である。
「君たち、この白鹿は
スカウティングの真の精神を表わします。前に、高く跳びはね、いつも君
たちを前に高く引っぱり、困難を乗り越え新しい冒険に立ち向かっていく」
(日本派遣員10人)
1937年
オランダ・ブローメンダール・フォーゲレンザング
54カ国、参加者28,750人、B-Pは80才で最後のジャンボリー。
アリーナで毎日催物があり、ガールガイドはアリーナでB-P夫人歓迎の
大集会を開く、最も清潔なジャンボリー。120個所のシャワー、650
個の水道蛇口、会場は運河が横切り、71の橋がかかっている。ジャンボ
リー賞のジャコブ杖を授与する時、B-Pは次のように云った。
「私がさよ
ならを言う時がきました。君たちは幸福な生涯を送ることを望みます。私
たちの多くは、この世界で再び会い混じわることもないでしょう。」
第5回ジャンボリー
(日本派遣員10人)
1947年
第6回ジャンボリー
フランス・モアソン
「平和のジャンボリー」71カ国、参加者24,152人、前のジャンボ
リーから10年が経過している。B-Pは最早この世の人ではない。拡声
器という不愉快な時代の落し子が導入された。ジャンボリー会場に鉄道線
が引き込まれ列車が走る。インド派遣団が独立を祝う。
「挑戦」このジャン
ボリーの特色であり、少年たちの勇敢な活動が大会全体にあふれている。
大行進はジャンボリー・マークのひとえつぎ結びの形、開会式ではスカウ
トは国毎に入場し、閉会式では各サブキャンプ毎に野営を共にした仲間が
いろいろな旗を押したてて入場した。
40
(日本派遣員0人)
1951年
オーストリア・バドイツシエル・ザルツカメルグート
61カ国、参加者12、884人、簡素がジャンボリーの基調である。塔
が7個たてられ、各々はオリンピア以来のジャンボリーを表わす。各ジャ
ンボリーの名が呼ばれると、塔の上の旗が倒れ各々のジャンボリー歌が歌
われた。
「簡素のジャンボリー」
。初めて、ドイツのスカウトが世界兄弟愛
の正式加盟員として世界ジャンボリーに参加する。日本からは1人のスカ
ウトが参加し、言葉の障害にもかかわらず外国スカウトと交流し、人気を
博した。
(日本派遣員2人)
1955年
第8回ジャンボリー
カナダ・ナイアガラ・オン・ザ・レイク
ヨーロッパ以外で世界ジャンボリーおよび国際的なスカウト集会が開かれ
たのは、これが初めてである。71カ国、参加者11,139人、
「新しい
地平線のジャンボリー」
。新しい企画としては、木炭火の炊事、テレビジョ
ンの導入、ハリケーンの襲来、珍客としては2頭の鯨がモントリオールか
らオタワ河を上り、リドー運河を通り、オンタリオ湖を横切って来た。3
名のブラジルのスカウトは、ジープでやってきた。ニュ―ジーランドのス
カウトたちは、4カ月前に故郷を出て3万マイルを旅してきた。最も印象
に残ったのは、カナダの歓迎である。新しいコロンブス、スカウトたちは、
(日本派遣員22人)
アメリカを発見した。
1957年
第9回ジャンボリー
イギリス・サトンパーク
通称ジム(JIM)50年ジャンボリー。ローバームートとインダバが、は
じめて合同で開かれた。B-P 生誕100年ジャンボリー。アマチュア無線
局がキャンプで運用された。80カ国以上、30,000人以上が参加す
る。パキスタンのスカウト1人が自転車で全行程を走破する。ジャンボリ
ー新聞「ジュビリー・ジャーナル」が発行され、24頁で日々の活動が収録
された。伝統的ともいえる大雨ジャンボレインが一晩降った。スカウティ
ングの記念を残すため方尖碑が建てられた。
(日本派遣員22人)
第7回ジャンボリー
1959年
フィリピン・マッキリンパーク
極東で最初の世界ジャンボリー。45カ国、12,203人が参加する。
「明日を、今日築く」1日に50万の来訪者がある。
「竹のジャンボリー」、
椰子の枝と竹の町である。東と西の遭遇であり、理解の場であった。フィリ
ピン人の笑顔は忘れられない。これまでのジャンボリーの悪天候から、フ
ランスのスカウトは、あらゆる事態に万全の用意をしてきていた。大行進
では黄色のレインコートを着て、それをはね上げた、語り尽せない程、話題
が多かった。世界ジャンボリーは、アリーナショウとかキャンプファイア
ーだけではない。本当のジャンボリーは、多くの国々からの少年たちの心
の中にある。
1963年
第11回ジャンボリー ギリシア・マラソン
89カ国、11、398人が参加する。総長であるギリシア皇太子が開会を
宣言した。
「より高く、より広く」古代歴史が蘇えるーマラソン走者、ヘラ
キュースの難行、古代三種競技。悲劇が起こる、フィリピン派遣団が航空機
の事故で全員死亡した。ジャンボリー旗は半旗となる。派遣団の国別大行
進が行われ、閉会式には次回開催国アメリカ合衆国に灯火が渡された。
第10回ジャンボリー
(日本派遣員520人)
(日本派遣員138人)
41
1967年
アメリカ合衆国アイダホ州ファラガット州公園
105カ国、参加者12,011人、ジャンボリーのテーマ「友情のため」
。
アリーナ・ショウ、スキル・オ・ラマ、冒険探渉路、水辺活動、ロデオ、ロ
ッキー山脈のふところに抱かれてのけんらん豪華な催し物があった。
第12回ジャンボリー
(日本派遣員320人)
1971年
第13回ジャンボリー 日本・静岡県朝霧市・朝霧高原
87カ国、参加者23,758人、テーマ「相互理解」。キャンプでのさま
ざまな活動は、富士山を背景に東洋的な装置で色彩豊かにくりひろげられ
た。最初の素晴らしい天候、また終りも素晴らしい天候だったが、期間中
に台風に襲われ、13回ジャンボリーの不吉さは証明された。サブキャン
プは洪水が激しく16,000人が2昼夜避難した。日本主催者の卓越し
た緊急避難計画と忘れ得ぬ付近住民の歓待があった。
(日本派遣員7,783人)
1975年
ノルウエー・リリハマー・リューサ湖岸
91カ国、参加者17,259人、ノルジャム75と愛称された。テーマ
「5本の指、1つの手」5カ国共同主催と5大陸の世界兄弟愛を表わす。
国際班による山岳ハイク、活動場、北欧的探渉路、音楽、マーハーゲン文
化博物館見学、土曜夜の田舎祭、ノルウェー国王の開会宣言、スウェーデ
ン国王、モロッコ皇太子の訪問。
第14回ジャンボリー
(日本派遣員141人)
1979年 開催地は世界中、期間は1年中1つのジャンボリーの代わり
に、「世界ジャンボリー年」が宣言され、世界ジャンボリー年キャンプ及
び数限りなく世界中で開かれたジョイン・イン・ジャンボリーを通じて、
ジャンボリーの効果を数千倍に高めた。JIJのシンボルマークは、スカ
ウトの国際大会から湧き上り、世界中に横溢する友情の波を表わし、スカ
ウトの兄弟愛の精神を広めることにある。第15回は、1979年イラン
開催の予定であったが延期された。
1983年
第15回ジャンボリー カナダ・アルバータ・カナナスキス
101カ国、参加者15,513人(うち女子スカウト・女性指導者約1,0
00人)
。テーマ「スカウト精神よ、永遠に」
。ジャンボリーの目標は「自
然愛護」
「環境保護」を重視する「自然と調和したキャンプ」であり、各参
加隊は軽装備での参加が奨励され浸透した。カンガリースタンピード及び
バンフ国立公園見学のサブキャンプ単位の場外参加行事、2年間訓練を受
けたベンチャースカウトの奉仕によるハイキング、国際理解のゲートウェ
イ・トゥ・ザ・ワールドの他、雄大なカナダの自然に抱かれた様々なプロ
グラムが展開された。
42
(日本派遣員42人)
1987年/88年
オーストラリア・ニューサウスウェールズ・カタラクトスカウトパーク
98カ国、参加者14,634人。テーマ「世界を一つに」
。スカウト運動
80周年の記念すべき行事であるばかりでなく、オーストラリアの建国2
00年祝賀行事の口火を切る大会となった。今回の大会は、各国のガール
ガイド・ガールスカウトにも初めて参加招請が出され、男女共習の連盟か
らの参加者とあわせ約2,500人の女子スカウト/ガイド・女性指導者
が参加した。チャレンジバレー(障害物踏破)
・バイクバングル(自転車組
立走破)
・ウォータースライド(水流すべり台)等の多彩な活動に、スカウ
ト達は臨時編成の国際班で活発に挑戦し、オーストラリアスカウトによる
ギャングショーを楽しんだ他、全参加者が一日場外に出て、サーフカーニ
(日本派遣員548人)
バルを見学した。
1991年
第17回ジャンボリー
韓国・雪岳山(ソクラサン)国立公園
135の国と地域、参加者19,083人。テーマは、
「多くの地域、一
つの世界(Many Lands,One World)
」
。従来のプログラムの他にテーマの
趣旨に基づいた、世界中の地域社会の健康・開発などについて考える「地
球開発村(Grobal Development Village)」が会場内に設けられた他に、イ
ンターナショナル・フェスティバルなどのプログラムが実施された。ま
た、会期前後には多くの外国派遣団(20の国と地域から1,621人の
スカウトと指導者)が日本にホームステイをした。
(日本派遣員2,675人)
第16回ジャンボリー
1995年
オランダ王国・フレーボランド州・ドロンテン市・フレーボホフ遊園周辺
世界166の国と地域より約30,000人が、好天に恵まれた海面下の
平坦な千拓地での近代的なジャンボリーに参加した。
(うち、1万人が女
子スカウト及び指導者)テーマは、
「未来は今」(FUTURE IS NOW)
今回のジャンボリーは、特に若者に視点を置き、教育を重視した大会と
し、
「青少年の大会」であることを強く全面に押し出すとともに、単なる
「国際交流のための大規模な行事」から、次世代を担う「青少年の教育の
場」として、
「地球開発村プログラム」の拡充など、
「国際理解」と「国際
(日本派遣員1,236人)
協力」の重要性を体験学習するよう工夫された大会であった。
1998年
第19回ジャンボリー
南米チリ・サンチャゴ近郊・ピカルキン
世界158カ国と地域より31,534人が参加した。テーマは「共に平
和を築こう」
(Building Peace Together)。世界の若者に平和を築くために
積極的な役割を果たすことが望まれた。大会プログラムは5つのエリア
に分けられ、
「地球開発村」
「サブキャンプ活動」「自由参加プログラム」
「全体集会」
「宗教奨励プログラム」が展開され、これらを通じて如何に
我々が真の平和を築くことが出来るかを共に学ぶ教育を重んじた大会で
あった。運営面では、初めてビレッジ(8つのサブキャンプをまとめた大
サブキャンプ)が設けられ、スーパーマーケット方式による食材配給でゴ
(日本派遣員227人)
ミを極力抑える等環境を意識した清潔なジャンボリーであった。
第18回ジャンボリー
43
2003年
タイ・チョンブリ県・サッタヒープ
世界147の国と地域より24,000人が参加した。テーマは「私たち
の世界を共有し、
それぞれの文化を分かち合おう」
(Share Our World, Share
Our Culture)
。世界スカウトジャンボリーとの名称に改め、本格的な教育プ
ログラムとして行われていた「地球開発村」
「宗教奨励プログラム」に加え、
各国の文化を紹介する「クロスロード・オブ・カルチャー」や、科学を学
ぶ「シティ・オブ・サイエンス」などが展開された。
第20回ジャンボリー
(日本派遣員1250人)
2007年
第21回ジャンボリー イギリス・エセックス州・チェルムスフォード・ハイランズパーク
世界150の国と地域より40,000人が参加した。テーマは「ひと
つの世界、ひとつのちかい(One World One Promise)
」。スカウト運動
100周年を記念した大会であり、8月1日には、B-P が100年前に
実験キャンプを行ったブラウンシー島に、各国の代表スカウト2人を集
めて「サンライズセレモニー」が行われた。映像中継でジャンボリー会
場とブラウンシー島の2会場がつながれ参加者が一体となってスカウ
ト運動の100周年を祝った。
(日本派遣員1510人)
2011年
第22回ジャンボリー スウェーデン・クリスチャンスタード・リンカビィ
世界146の国と地域より36,498人が参加した。テーマは「シン
プリー スカウティング(Simply Scouting)」
。場内プログラムでは、そ
れぞれのプログラムが持つ教育的要素に重点を置きずウェーデン独自
のプログラムが提供された。また、場外プログラムとして実施されたキ
ャンプ・イン・キャンプでは、スウェーデン・ノルウェー・デンマーク
のスカウトと1泊2日のキャンプを行い、北欧の自然や文化、食事等を
体感した。
(日本派遣員966人)
44
Ⅴ.その他
1.さまざまな国の宗教や慣習
~楽しく交流をするために気をつけたいこと~
外国隊と交流することは、相手の国や文化を知ることができるとともに、日本のことを知っ
てもらう大変良い機会となります。また、普段自分たちが行っている「スカウト活動」も、自
分の国と他の国ではどんな違いがあるのか、話し合ってみるのも面白いでしょう。
外国隊と交流するにあたり、大切なことはお互いの文化や生活様式の「違い」を尊重し受入
れ、世界の多様性を知ることです。
少しでもこの隊交流を、お互いに気持ち良く有意義な時間にするため、相手の宗教や食事、
生活習慣についてよく知っておくことが必要です。
(1)宗教・慣習
日本で生活をしていると、あまり身近に感じることがない「宗教」も、国によって様々
です。例えば、イスラム教徒の多い、インドネシアやパキスタンでは「1日に5回、メ
ッカの方向に向かってお祈りする」という教えから、多くの人が習慣的に決まった時間
にお祈りを捧げます。また、インド等に多いヒンズー教徒はその教えから、
「牛肉を食べ
ない」など、食事の面でも国によって「宗教」は生活の礎(いしずえ)となっており、そ
の戒律に従って暮らしている人も少なくありません。
しかしながら、外国旅行中は宗教上の戒律を守ることを免除されている人や、あまり
戒律にこだわらない人もいます。日本国内でも、仏教徒やキリスト教徒がいるように、
同じ宗教や国であっても、信仰する宗教や戒律の守り方は1人ひとり違うことを知って
おきましょう。もし、分からなければ事前に相手に聞いておくことをおすすめします。
また、物珍しさに、お祈りをしている最中のスカウトをじろじろ見たり、話しかけた
り、信仰熱心なスカウトに対してほめたり感心したりすることはやめましょう。異教徒
や無宗教の人から信仰を褒められるというのは、自分に悪気が無くても、相手にとって
はからかわれているように感じることがあります。
イスラム教
イスラム教の人々は、1日に3回から5回、メッカのある西に向き、お祈りをします。
経典とされる「コーラン」の中には、教養だけでなく、道徳的規範や礼儀作法に至るま
で詳細な規定・タブーが定められています。また、左手は不浄の手とされていますので、
握手や物の受け渡しは右手を用いましょう。犬は不浄の動物として触れません。
ヒンドゥー教
牛肉は食べません。左手は不浄のものとされています。握手や物の受け渡しは右手を
用いましょう。先祖の魂が動物の形に生まれ変わっているかもしれないという考えのた
め、動物は殺したり、食べたりしません。卵類も生命の源と考えられているので、食用
にしない人がいます。
ユダヤ教
ユダヤ教の人々は、個人の信条を遵守する傾向が強く、食事の規制事項があるため、
口に入れる食材に対して非常に気をつかわれます。
「カシュルート」と呼ばれる食事規程
があり、食べてよいものと食べてはいけないものが厳格に区別されていいます。また、
安息日(金曜日の日没から土曜日の日没まで)に一切の仕事を禁じるなど厳しい戒律も
あります。
45
(2)食事
①ハラール
イスラム教徒の方々が取る食事を一般的に「ハラール」と言います。
ハラールとは、イスラム法にのっとった基準をクリアしているもののことを言
い、一般的に豚肉、ポークエキスやラード、ゼラチン、その加工品であるハム、ソ
-セ-ジなどは食べず、お酒も飲みません。
②コーシャ
ユダヤ教を信仰する方々がとる食事を一般的に「コーシャ」と言います。
海や川・湖に住む生き物で、ヒレや鱗のあるものは食べても良いとされています
が、タコやイカ、甲殻類貝類などは食べません。コーシャが食べても良い肉類は、基
本的に草食動物でありかつ反芻動物(胃を2つ以上持つ動物/牛、羊等)は食べられ
ますが、それ以外は不浄とされています(豚、猛禽類等)。また、血液は動物の生命
の源と考えられているため血液も食べられないことから、完全に血抜きされた一定
の食肉処理を施します。
③その他
・ベジタリアン
ベジタリアンは、動物の肉(鳥肉・魚肉・その他の魚介類)を食べず、植物性食
品(野菜など)に加えて乳製品のみを食べる人々のことをいいます。
・ビーガン
ビーガンは、ベジタリアンよりもさらに菜食主義の人々のことを言います。ビー
ガンは、動物の肉はもちろん乳製品を食べず、また動物製品(皮製品・シルク・ウ
ール・羊毛油など)を身につけない人々のことをいいます。
2.23WSJ大会に関する用語集
大会に関するさまざまな用語を以下に示します。
<世界組織>
世界スカウト機構
World Organization of the Scout Movement (WOSM)
世界スカウト会議
World Scout Conference
世界スカウト委員会
World Scout Committee
世界スカウト委員会議長
Chairman, World Scout Committee
世界スカウト事務局
World Scout Bureau
世界スカウト機構事務総長
Secretary General, WOSM
ガールガイド
・ガールスカウト世界連盟
World Association of Girl Guides and Girl Scouts
(WAGGGS)
<地域組織>
46
アジア太平洋地域
Asia-Pacific Region, WOSM (APR)
アフリカ地域
Africa Region
アラブ地域
Arab Region
ユーラシア地域
Eurasia Region
インターアメリカ地域
Interamerican Region
ヨーロッパ地域
European Region
アジア太平洋地域
スカウト委員会
Asia-Pacific Regional Scout Committee
<加盟各国組織>
ボーイスカウト日本連盟
Scout Association of Japan
ボーイスカウトアメリカ連盟
Boy Scouts of America
イギリス・スカウト連盟
The Scout Association
オランダ・スカウト連盟
Scouting Netherlands (Scouting Nederland)
インド・スカウト・ガイド連盟
Bharat Scouts and Guides
ガールスカウトアメリカ連盟
Girl Scouts of the U.S.A.
イギリス・ガイド連盟
The Guide Association
ガールスカウト日本連盟
Girl Scouts of Japan
<大会役務>
大会長
Camp Chief
副大会長
Deputy Camp Chief
大会長付
Assistant to Camp Chief
ジャンボリー・マネジメントチーム
Jamboree Management Team (JMT)
ジャンボリー・コア・チーム
Jamboree Core Team (JCT)
ジャンボリー・デリバリーチーム
Jamboree Delivery Team (JDT)
国際サービスチーム
International Service Team (IST)
大会各部(部長)
Department (Head of Department)
危機管理センター
Emergency management Centre
ジャンボリー・スタッフチーム(事務局)
Jamboree Staff Team (JST)
<日本派遣団>
日本派遣団
Japan Contingent
日本派遣団本部
Contingent Headquarters
派遣団本部員
Contingent Management Team(CMT)
名誉派遣団長
Honorary Head of Contingent
派遣団長
Head of Contingent
派遣団長付
Adviser
副派遣団長
Deputy Head of Contingent
部長(例:プログラム部長)
Director (Director, Programme Division)
分団(第1分団)
Division (1st Division, Japan Contingent)
分団長(第1分団長)
Head of Division (Head of 1st Division, Japan Contingent)
隊(隊長, 副長)
Unit (Unit Leader, Assistant Unit Leader)
派遣団本部員
Contingent Management Team (CMT)
47
3.名刺例
例1:23WSJ日本派遣団第3分団第1隊
TARO
本郷太郎
HONGO
VENTURE SCOUT
UNIT No.1, 3rd DIVISION
JAPAN CONTINGENT
ADDRESS : 1-34-3 Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo,
113-0033 JAPAN
TEL : +81-3-5805-2568
FAX : +81-3-5805-2908
Mobile : +81-90-XXXX-XXXX
E-mail : [email protected]
例2:23WSJ日本派遣団第3分団第1隊隊長 水道橋一郎
ICHIRO SUIDOBASHI
UNIT LEADER
UNIT No.1, 3rd DIVISION
JAPAN CONTINGENT
ADDRESS : 1-34-3 Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo,
113-0033 JAPAN
TEL : +81-3-5805-2568
FAX : +81-3-5805-2908
Mobile : +81-90-XXXX-XXXX
E-mail : [email protected]
4.日本派遣団シンボルマークの取り扱い
日本派遣団のシンボルマークや、日本連盟の商標を付した製品を製作、販売する場合は、平
成26年版日本連盟規程集215ページ「スカウト章(世界スカウト章を含む)の取り扱いに
関する取り決め」に基づき行うこととします。
48
サブキャンプ(SC)のシンボルマーク
ノーザンハブ
赤城SC
磐梯SC
鳥海SC
イースタンハブ
恵那SC
富士SC
五竜SC
ウエスタンハブ
石鎚SC
寂地SC
久住SC
大雪SC
穂高SC
宮之浦SC
23WSJ派遣
日本派遣団参加の手引き
2015年4月発行
〒113-0033
東京都文京区本郷 1-34-3
電
話: 03-5805-2569(23WSJ オフィス)
ファックス: 03-5805-2908
e-mail: [email protected]