Focus 山口市地域ニュース開催が近づく世界スカウトジャンボリー第23回世界スカウトジャンボリー（7/28 ∼ 庁のデータによると、我が国で今年開催される 8/8）開催まで約２か月となりました。山口市国際会議の中でも最大規模となります。阿知須のきらら浜を主会場として、約半世紀ぶりに日本で行われるビッグイベントです。 ●参加者は会場内で野営、スカウト家族や関係者の一部は近隣のホテル等に宿泊見込 ●ボーイスカウトの世界最大の祭典、山口県で参加者は基本的に、会場内での野営、即ちテは前例のない超大型の国際イベントント生活を送りながら、お互いの交流を深めま世界スカウトジャンボリーは、ボーイスカウす。エリア内にはスーパーやクリーニング店、ト（以下「スカウト」）の世界最大の祭典です郵便局などの臨時店舗が開かれ、無線ＬＡＮ環（主催：世界スカウト機構）。1920年に英国で第境も整えられるほか、様々な宗教に対応した施１回大会が開かれ、1959年からは原則として４設が設置されます。長門市や柳井市の人口に匹年ごとに行われています。日本開催は1971年（静敵する規模の国際色豊かな「まち」が、約２週岡県・朝霧高原）以来44年ぶり２回目です。間お目見えするわけです。今回の大会には、日本を含む162の国と地域かなお、参加者以外にも、スカウトの家族や国ら、14 ∼ 17歳のスカウトや、指導者、運営スタ内外のスカウト団体関係者の来場が見込まれ、ッフなど３万人超が参加する予定で、約26,000人一部は近隣（新山口駅周辺や湯田温泉、宇部市が海外からやってきます。参加者数だけでいえ内など）のホテル等に宿泊する模様です。また、ば夏季五輪を上回る（2020年の東京大会は１万スカウトが大会前に日本各地でホームステイを人程度の選手が参加予定）、山口県では前例のな行う予定もあり、県内では周防大島町におけるい超大型の国際イベントです。ちなみに、観光民泊等が計画されています。世界スカウトジャンボリー会場レイアウト（資料）山口県教育庁世界スカウトジャンボリー開催支援室 18 やまぐち経済月報2015.5 ●スカウトが県内全市町を訪問、地域プログラムの内容（予定）地元住民等と交流する「地域プ市町実施日ログラム」大会期間中は、会場周辺でのハイキング等を行う「ネイチャー」下関市 7/31、8/1、 8/3 ∼ 5 訪問スカウト数 3,200人訪問場所海響館、海峡メッセ下関、消防防災学習館、夢が丘スポーツセンター、ホタルの里ミュージアム、角島、東行庵、環境みらい館、深坂自然の森、菊川ふれあい会館、やまぐち県酪乳業他 7/31、8/4、 1,800人常盤公園、宇部蒲鉾 8/6 や、他国・地域の文化について学山口市民会館（歓迎行事）、香山公園、大内館跡、小 8/1、8/3 ∼ 4、 2,400人山口市郡文化資料館、道の駅仁保の郷、道の駅長門峡 8/6 ぶ「カルチャー」をはじめ、体験・萩博物館、県立萩美術館・浦上記念館、花燃ゆ大河萩市 8/1、8/4 ∼ 5 1,400人ドラマ館、むつみ昆虫王国、平山台果樹団地、阿武学習等のプログラムが行われます。川温泉公園、久原園地、明木探訪、福栄体育館他アスピラート（歓迎行事）、防府天満宮、英雲荘、三田中でも、世界スカウトジャンボリ防府市 8/3 ∼ 5 1,440人尻塩田記念産業公園、ほうふ花燃ゆ大河ドラマ館、防府市青少年科学館、一馬本店、ブリヂストン防府工場他ー史上初となる交流イベント「地スターピアくだまつ（歓迎行事）、日立製作所、東洋下松市 8/6 560人鋼鈑、新笠戸ドック、中国電力下松発電所、ＪＸ日域プログラム」が注目されます。鉱日石エネルギー、住化アグロ製造、金分銅酒造他錦帯橋、美川ムーバレー、玖珂こどもの館、本郷ふ具体的には、スカウト全員が６岩国市 8/3 ∼ 6 2,160人るさと交流館、周東パストラルホール、錦ふるさとセンター、由宇青少年自然の家、弥栄ダム管理所他小学校日間（7/31 ∼ 8/1、8/3 ∼ 6）の中学校光市 8/4、8/6 880人光市民ホール（歓迎行事）高等学校うち１日を充て、県内のいずれか長門市 7/31、8/1、 1,360人ルネッサながと（歓迎行事・交流イベント）特別支援 8/3 学校白壁の町並み散策、やまぐちフラワーランド、市弓の市町を日帰りで訪れ、住民や児柳井市 8/1、8/6 1,000人道場、茶臼山古墳、日積浄水場、ふれあいどころ 437、中国電力柳井発電所、果子乃季他童・生徒等と交流するほか、史跡美祢市 8/1、8/5 1,200人美祢市民会館 (歓迎行事）、秋吉台・秋芳洞見学、企業訪問等を行う予定です。徳山動物園、須金フルーツランド、漢陽寺、遠石八幡宮、 7/31、8/3、 1,920人学び・交流プラザ、ゆめプラザ熊毛、徳山保健センタ周南市 8/5 特に学校関係では、全ての小学ー、中央消防署、山口放送、道の駅ソレーネ周南他きららガラス未来館、きらら交流館、おのだサンパ山陽 7/31、8/6 880人校・中学校・高等学校及び特別支小野田市ーク（現代ガラス展）、花の海、企業訪問小積海水浴場・逗子ヶ浜海水浴場、瀬戸内海クルーズ、周防 7/31、8/1、 360人援学校がスカウトを受け入れるた大島町 8/5 ∼ 6 周防大島町陸上競技場和木町 8/3 80人和木町文化会館（歓迎行事）、蜂ヶ峯総合運動公園め、各校の児童・生徒にとっては上関小中学校体育館（歓迎行事）、上関町総合文化セ上関町 7/31 80人ンター、道の駅上関海峡、瀬戸内海クルーズ極めて貴重な経験となります。田布施町 7/31 280人西田布施公民館（歓迎行事）、大晃機械工業平生町武道館（歓迎行事）、平生保健センター、阿多平生町 7/31 120人田交流館 ●国際交流の輪を広げ、山口県の阿武町 7/31、8/3 160人阿武町町民センター（歓迎行事）、奈古湾（イカダ体験）合計 21,280人魅力を世界に発信する「やまぐ宇部市（資料）山口県教育庁世界スカウトジャンボリー開催支援室ちジャンボリーフェスタ」本大会では、会場の一部を県民など一般来場者向けに開放し、国際交流イベント「やまぐちジャンやまぐちジャンボリーフェスタの内容（予定）魅力発信ゾーンパビリオンの設置などにより、我が国、山口県、スカウト運動の魅力を発信。国際交流ゾーン世界のスカウトとの国際交流の場。地産地消や「和」をテーマとした飲食・物販ブースも展開。ステージゾーン県民活動団体や山口ふるさと大使、世界のスカウト等によるステージを展開。ボリーフェスタ」が行われます（7/30 ∼ 8/1、8/3 ∼ 6）。このイベントは、スカウト等とアクティビティゾーン日本の遊び体験などの各種アクティビティを実施。ワールドフードゾーン各国の料理店（基本的に県内業者）による異文化交流型の飲食ブースを展開。ジャンボリー冒険ゾーン冒険型のアトラクションを実施。キャンプサイトが一望できる展望ポイントを展開。やまぐちナイト道の駅「きららあじす」付近からフェスタ会場にかけて、我が国や本県らしいパレードや総踊り等を実施。の交流の輪を広げ、山口県の魅力を世界に発信すべく、県の主催により実施するもので、６つのゾーンに分けられます。「魅力発信ゾーン」には県のパビリオンを設け、映像等によるアトラクション（資料）山口県教育庁世界スカウトジャンボリー開催支援室やまぐち経済月報2015.5 19 を披露するほか、「国際交流ゾーン」では県内ワーキング・サービス）を使いこなす世代でもの市町や企業、団体がブースを出展します。他あり、本県の魅力が広く発信され、インバウンにも、本県の魅力を様々なパフォーマンスで伝ド（外国人観光客誘致）拡大に結び付くことがえる「ステージゾーン」や、主に県内飲食業者期待されます。さらに、官民を挙げた手厚い支が世界各国の料理を提供する「ワールドフード援が評価され、新たな国際イベントの誘致につゾーン」等、いずれも趣向を凝らした内容です。ながるかもしれません。折しも、2019年のラグまた、 7/31と8/6の２日間は、「やまぐちナイト」ビーＷ杯日本大会におけるキャンプ候補地に、と銘打って、県内の祭り等を披露するパレード長門市が名乗りを上げており、こうした招致活や花火大会などを実施します。動のアピール材料にもなるはずです。山口県民は、これらのイベントを入場無料で一方、県民にとっては、地域プログラムや語気軽に楽しむことができます（事前申込不要）。学ボランティア（延べ1,000人参加予定：大会なお、県外からの来場者は有料となります（中では英語とフランス語が公用語）等を通じた交学生以上2,000円、小学生1,000円）。流により、外国人への「おもてなし」という有意義な経験が得られます。特に、語学ボランティアの中心は高校生であり、大学生等も含め、若い人の国際感覚醸成ひいてはグローバル人材育成に寄与する部分は大きいでしょう。以上のように、このたびの世界スカウトジャンボリーは、大会期間中はもとより終了後も、県内に幅広い効果をもたらすに違いありません。世界の青少年が集う真夏のビッグイベントに期待が膨らみます。山口県パビリオン外観のイメージ（能野昌剛）＊画像提供：山口県教育庁世界スカウトジャンボリー開催支援室 ●山口県の国際的な認知度向上により、インバウンド拡大等の効果が期待世界スカウトジャンボリーは、参加者が基本的に野営で生活し自炊も行うなど、宿泊や食事の形態が特殊であり、人数に応じた巨額の地元消費が生じるわけではありません。但し、スカウト家族等が近隣のホテルに泊まるほか、スタッフが県内観光を行う計画もある模様で、やまぐちジャンボリーフェスタにおける来場者の飲食等も含め、一定の経済効果は見込まれます。むしろ、効果として見逃せないのは、山口県の認知度が国際的に高まる点ではないでしょうか。スカウト達はＳＮＳ（ソーシャル・ネット 20 やまぐち経済月報2015.5 一昨年に開催されたプレイベント「日本ジャンボリー」＊写真提供：山口県教育庁世界スカウトジャンボリー開催支援室