へおいで - 真庭市教育旅行ガイド

真庭教育旅行新聞 VOL.6
伝えたい!真庭の感動体験
2014
おいで
夏号
へ
「まにわへおいで」は真庭市で
旬な体験プログラム情報をタ
イムリーにお伝えする手作り
情報誌です
真庭へようこそ!~津黒高原での林間学舎~
林間学習に行く前までは、「蛇が出た
らどうしよう。」などと怯えていたのに、
実際に山で遭遇した蛇に目を輝かせる姿。
最終日の、ジャガイモの収穫体験の時、
ひょっこり土から顔を出した大きなミミ
ズを、躊躇いもせずに掴みあげて観察し
合う姿は、初日の森の恵み発見ツアーで
恐る恐る森に入って行く姿からは、想像
できませんでした。大阪では見ることの
できない、体験することのできない、真
庭の大きな自然が、子ども達を個人とし
ても、集団としても、大きく成長させて
くれました。
高原をバックに記念撮影
また、今回の林間学習では、本当にた
林間学舎で初めて真庭へ。
くさんの方にお世話になりました。森の
大阪市立住之江小学校の中川かすみ先生に体験
の内容や真庭の印象などお聞きしました。
ところが、そんな心配も杞憂でした。
恵み発見ツアーやトレッキングなどの体
三日間、真庭で過ごした子ども達は、見
験学習ではガイドのみなさんに、森のこ
違えるほどに逞しい姿を見せてくれたの
と、自然のこと、たくさん教えて頂きま
です。「このキノコは、裏どうなってん
した。米づくりの様子や、落ち葉が腐っ
「楽しさいっぱい!
成長いっぱい!林間学習 !!」
ねやろ。」と言って、どんどん触りに行
て森を豊かにすることなど、教科書の文
「先生、真庭ってどんなところ?」、
く姿。普段は虫の死体だって騒ぎ出すの
面でしか知らなかったことを、実際に見
「トレッキングって、どんぐらい歩くん
に、初めて見たモグラの死体を興味津々
ることができたのは、何よりの学習に
かな?」「川には、魚おる?」
に観察する姿。足元のぐらつく石なんて
なったことと思います。子ども達が活動
見知らぬ土地。友達と行く、初めての
気にもせず、たくさんの生き物を見つけ
しやすいようにと、あらゆる場面で心を
宿泊行事。子ども達は、林間学習の日が
ようとどんどん川の中へ入って行く姿。
砕いてくださり、本当にありがとうござ
来るのを、今か今かと、とても楽しみに
いました。子ども達も、感謝の気持ちを
していました。しかし、私達指導者には、
忘れることなく、三日間を過ごすことが
心配なことが。教室に大きなハエが入っ
できました。
て来たら怯え、花壇の草むらには手を
大阪に帰ってすぐに、「また行きたい
突っ込めず、春に行った遠足の山登りで
なあ。」と笑っていた子ども達。この夏、
は、飛び交う虫から逃げ惑う…。そんな
真庭で作った思い出は、一生の宝物に
子ども達が、真庭の自然の中で、果たし
なったことと思います。本当にありがと
て二泊三日も活動できるのだろうか、と。
二泊三日・行程
昼食
出発
1 日目
アイス
ブレイク
星空観察と
ナイトハイク
森の恵み発見ツアーの様子
2 日目
山乗渓谷
トレッキング
うございました。
そうめん流し(昼食)
川遊び体験
クラフト
工作
森の恵み
発見ツアー
宿舎
●宿泊施設前で退所式
3日目
学校
清掃活動
飯盒炊爨
野菜収穫体験
キャンプファイヤー
∼今回の体験をサポートしたスタッフから∼
豊かな自然がそのまま残る真庭で、
思い出に残る体験を!
スキー場の広い草原を下ってキャンプ
田園風景に入ると、
場に戻る。標高550mから650mの
子ども達が稲の学習
高原を巡るこのコース、今回住之江小学
をしていると云うの
校さんの場合は一部をバスで移動し、2
で、田んぼつくりの
時間半で歩く、小学生に適した変化のあ
話をすると興味津々。
るコースとなりました。
コシヒカリ、アキタコマチの話、イノシ
●住之江小さん、しっかり自然体験
中澤嗣郎先生
●蒜山ガイドクラブ会員●
●真庭市教育旅行ガイドクラブ会員●
シ除けの電柵、田んぼの水は蒸発して大
気を潤す。そんな「田んぼ」にまつわる
住之江小のみなさんはとても元気に歩
話をさせていただきました。
いて、豊かで変化に富んだ自然を十分満
中和神社では宇宙探査機「はやぶさ」
●下和周遊トレッキングの開発
喫されたようでした。森の小道ではコナ
との不思議なご縁の話、不動滝とその岩
私はトレッキングや滝巡りなどの自然
ラやマツの木に抱きついてその大きさを
壁に感動、滝の上の渓流では水の冷たさ
体験を中心にガイドをしています。
体感。小道にモグラの死骸を発見したり、 を感じ、葉の光合成から水の蒸散作用な
真庭市の旧中和村には津黒山がありま
カエルやオタマジャクシを拾ったり、と
どの話をしっかり聞いてくれました。名
すが、登山が単調になりがちで、以前よ
ても積極的でした。
前は言わなくてもウツボグサの花蜜を吸
したお
ちゅうか
つぐろ
り変化のある楽しい体験にしたいと考え
い、クロモジの芳ばしい香りに感動して
ていました。
くれました。
そこで開発したのが「下和周遊トレッ
豊かな自然がそのまま残る真庭。好天
キング」。ブナの原生林からの清流が急
にも恵まれ、住之江小のみなさんも思い
な山腹斜面を駆け下りてできた滝群の一
出に残る体験をしてくれたことと思いま
番下・不動滝とその両側の高い崖下を歩
す。
き、美しい田園風景、ドングリ林の小道、
中和神社では、高さ50mの杉の巨木を
真庭市観光キャラクター
眺め、津黒山の急な山腹斜面を横断し、
じかに自然に触れ、 楽しむことが
一番の環境学習。
「まにぞう」
約1時間の川遊びでは、川の生き物の
子供たちが真庭の自然に触れ、そこか
ミニ図鑑を利用し、各班ごとに自由に川
ら得た言葉にならない学びや発見、感動
の生き物を捕まえ、最後に見つけた生き
などを、ひとつでも自分の心に持って
物の解説をしました。
帰ってもらえればと思います。
今回実施した体験の中で一番良かった
のは、川遊びの時、オオサンショウウオ
が出てきてくれた事です。蒜山は、オオ
サンショウウオの多く生息する地域では
ありますが、夜行性の動物なので、昼間
柴田加奈先生
に出会うことはめったにありません。こ
●津黒いきものふれあいの里館長・自然観察専門員●
●真庭市教育旅行ガイドクラブ会員●
のような、一期一会の偶然の出会いや発
見を、ガイドをする際、大切にしたいと
イトハイク」、「川遊び」を担当させて
思っています。
頂きました。
子供が見つけた小さな事も、全ては難
森の恵み発見ツアーでは、2時間と
しいですが、できるだけすくいあげて皆
たっぷりの時間の中で、森の中をゆっく
で共有できるように心がけています。こ
りと歩き、落ち葉が腐葉土に変わってい
ちらが伝える事より、そういった発見か
く様子や、森と生き物のつながり等を解
らの学びのほうが、ずっと後に残ると考
説しながら、森の生き物や環境を観察し
えているからです。
ました。
また、「自然を大切に」とか「エコな
1時間半程度のナイトハイクでは、星
暮らしを」等とあちこちで頻繁に聞くご
空やホタルの観察や、電灯の無い「真っ
時世ですが、難しい理屈よりも、じかに
暗闇」を体験。暗闇で森の音に耳をすま
自然に触れ、楽しむことが、一番の環境
せました。
学習だと思っています。
まにわ 教育旅行
検 索
今回の体験エリア
川上
八束
中和
蒜山 IC
湯原
湯原 IC
美甘
久世
勝山
落合
北房 IC
E-mail :[email protected]
■まにわへおいで・発行:真庭市コンベンション・教育旅行誘致連絡会
〒717-0013 岡山県真庭市勝山 420-2(一般社団法人真庭観光連盟内)TEL : 0867-45-7111 FAX : 0867-45-7112
真庭市の北部、津黒高原は
雄大な風景と豊かな自然の
残るエリアです。
中国自動車道
北房 JCT
北房
動車道
米子自
今回は、「森の恵み発見ツアー」、「ナ
久世 IC
大阪から
バスで
3時間