第11回居住環境デザインディベート - SAWADA LAB

第11回居住環境デザインディベート
日時:7月2日(木)13:00-13:45
担当:進行・立論,グループi,質問・対論,グループa,議事録,グループb
場所:学生実験室
議題:近・現代の都市
出村:パタンランゲージ、177ページの構造がどのように都市と関係していくのか。
貢平:アレグザンダーのパタンランゲージ。マスタープランの際、市民と事業者がいて、事業者の専門性
を市民に選択肢(パターン)として与えることで、市民にも計画するものとして参加できることになる。
そうすることによって、市民と事業者、ワークショップができる。
大塚:1,2,3とはどのように意味を持つか。
貢平:パターンの通りを示しているのではないか。
樹生:そのまちに対する市民の愛情などはセミラチス構造、開発の速さなどはツリー構造。そのような意
味で、セミラチスの構造が重要になってくる。
出村:ツリーは過程が少ない。から決断が早い。
渋谷:市民と市民の間の話し合いがあり、それを考慮すると、セミラチス構造がいいのではないだろう
か。
樹生:話は変わるが、170ページの話。ボワサン計画は、その歴史性が重荷になっていく。大都市の計
画が昔の歴史の街に影響しない、計画ではないだろうか。
渋谷:それはわかる。いろんな配慮が考えていく際、歴史の考慮が薄くなっている。
貢平:渋谷や樹生の意見に賛成。ニューヨークのマンハッタンの都市は、一つのビルにいろんな要素が集
中している。摩天楼である。ヨーロッパでは、未来派(イタリアの芸術運動)、表現主義(ドイツの芸術運動
が端緒)、ロシア構成主義などマニフェストを掲げ、新しい宣言をしているが、マンハッタンはそうでは
ない。アスレチックジムやオフィスなど、高層ビルが一つの都市になっていく。空間がどんどん膨れ上が
って、巨大なスケールになる。建築家が大事にしてきた、へそやコンセプトの統一性がなんの効果も持た
なくなり、もはやそんなことはどうでもよくなる、建築家が必要なくなる、別次元に突入する。デカすぎ
て、細かい比などよくわからない。アメリカ版ゴジラ、キャッチフレーズ size does matter、大きさがも
のを言う。また、関係ないかもしれないが、超高層ビルによって、緑地を都市につくる(例、森ビル)こと
ができる。
楫:没場所性の特質、①②の何が問題なのか、を問いたい。
浅野:没場所性、その場所の性質を考えないことだと思う。例えば、大型施設が挙げられると思う。
楫:その土地があまり、広いから作る。観光になる。という資本的な理由があると思う。
貢平:浅野が行った大型施設が没場所であることに共感できた。より没場所である空間は空港だと考え
る。空港は世界中にあり、地域性もなく、どこも似たような風景が広がっている。グローバル化に伴って、
空港は都市のモデルとして存在すると思う。どこの地域でも大型のショッピングモールが延々に続くよ
うな、エスカレータとエアコンが場所に関係なく、人口環境を生む。
渋谷:ショッピングモールの場所は没場所性か。
樹生:ショッピングモールは没場所性ではないのではないか。それは周りのスーパーマーケットがない
から。
出村:イオンは没場所性であると思う。
高力:見沼田んぼ、再開発でもともと田んぼであった場所にイオンが建ったので、イオンは没場所ではな
いだろうか。
樹生:埼玉スタジアムが没場所性であって、イオンは没場所性ではないと考える。芝浦工業大学は没場所
か。
河西:授業で聞いた話だけれど、用地の関係で芝浦工業大学はこの場所に建ったのだと思う。
渋谷:分かりました。
樹生:田園都市の計画についての話。一カ所にいろんなものが集まっている近現代都市を否定している
のではないだろうか。皆はどう思うか。一つのものに様々なものが共存している。
渋谷:どういったところが否定だと思っているか。
樹生:今の都市はかなり様々な要素が混在していて、今の都市計画に否定的ではないだろうか。
楫:結果として、日本は狭いからこの計画はなりたたないのではないだろうか。もっと、ヨーロッパの方
だと成り立つのではないだろうか。
樹生:やっぱり、東京では成り立たない。
渋谷:日本は地形に合わせて、こうなってしまった結果ではないだろうか。
樹生:土地が足りなかったのではないだろうか。
浅野:上記のこともあると思うけど、経済の成長、戦後で多様な文化も入り組んできた結果、
出村:バブルも関係あるのではないだろうか。建てられるものは建てておこうという考え方があると思
う。
張:まとめ。
澤田先生:
建築的無意識_難波和彦
パタンランゲージ 3.0_井庭祟
Tokyo Ateria