浄 泉 寺 報

平成27年 7 月1日発行 (1)
曹洞宗 佛樹山 浄泉寺
浄泉寺報
Soto-Zen.Jyousenji
只今本堂回廊及び欄干、境内は敷き石に
第 1 4号 よる通路整備工事中で、お盆までに完成
する予定です。ご迷惑をおかけします。
察、お慶び申し上げます。
檀信徒各位におかれまして
は、恙無くお過ごしのことと拝
とから、若干境内等の整備をい
翌一月十五日には先住の五十回
式をいたします。更に年が明け
8月 17 日 施食会 午前9時から
8月 13 日~ 15 日 棚経
9月 20 日~ 26 日 秋彼岸会
8月 15 日 万燈供養(演奏会)
10 月 24 日 副住職結婚式
午後6時~午後 11 時頃まで
11 月 12 日 大本山總持寺参拝旅行
(イベント午後 7 時から8時まで)
発行所 〒 285-0902 千葉県印旛郡酒々井町伊篠 647 ℡ 043-496-4342 発行責任者 住職 宮川 義典 http://www.jyousenji.jp
市の平野家三女美沙さんと結婚
また、日頃より淨泉寺に格別
のご尽力を賜りますこと重ねて
たしております。現在も写真の
8月 9日(日)
新盆棚経
忌の法要を予定しておりますこ
御礼申し上げます。
りますが、お盆までには完成さ
と こ ろ で 国 内 の 経 済 情 勢 は、 通 り 工 事 中 で ご 参 拝 の 皆 様 に
緩やかに回復しつつあると言わ は、大変ご迷惑をおかけしてお
れますが、私が感じるところで
栄町の区域の二十四ヶ寺)の教
せたいと考えておりますのでご
た。加えて地震や火山の噴火な
区長を仰せつかりまして、本年
は全く実感できません。特に富
ども頻発しておりますが、安心
五月から四年間努めさせていた
寛容のほどよろしくお願いいた
と安全で、心穏やかな生活を送
だくことになりました。したが
の配分では世界的にも理想的な
り続けたいものです。
区主催の行事等に、旧倍のご協
します。
さて本年は、昨年皆様にご協
力を頂きました大本山總持寺二
力をお願い申し上げることもご
国であった日本はどうしたので
祖禅師様の六百五十回の大遠忌
ざいますので、よろしくお願い
しょう。所得やそれに伴う生活
の年でございまして、次ページ
申し上げます。
なお、私事ですがこの度、千
葉県第三教区(佐倉市・旧成田
で参拝旅行のご案内をさせてい
の格差が拡大しているとの報道
ただきます。またとない機会で
次に恒例の万灯会ですが、今
年も八月十五日の送り盆の夜に
市・四街道市・富里市・酒々井町・
ございますので多くの檀信徒の
開催の予定です。本年唯一のイ
を耳にすることも多くなりまし
皆様のご参加をお願い申し上げ
ベントですので、大勢のご参加
住 職 合 掌
をお願いいたします。
いまして、檀信徒の皆様には教
ます。
また、本年度は副住職であり
ます義道が、秋に神奈川県逗子
当面の行事等
大本山總持寺大遠忌参拝と
浅草寺及び柴又帝釈天散策の旅
募 集 要 領
一、期 日
お盆に行われる
食べ物は次から次にあふれ、一
切の餓鬼の空腹を満たすに充分
な量になるだろう」と、不思議
(木曜日)
一、参加費
決して忘れないという能力の持
お 釈 迦 さ ま の 弟 子 に、「 多 聞
第一」と呼ばれ、一度聞いたら
ら え る こ と が で き た と い わ れ、
徳により、彼自身もいのちを長
たちの飢えは満たされ、その功
な 力 を も つ 陀 羅 尼 を 教 え ら れ、
に至ったのは、峨山禅師の功績
ち主の阿難尊者がいました。
施餓鬼の起源とは
大本山總持寺二祖峨山韶碩禅
師は、一二七六年に石川県能登
によるものが大きいと言われて
一人 一三、○○○円
大本山總持寺参拝及び昼食
恐 ろ し い 餓 鬼 が 現 れ、「 お ま え
がり、口から火を吐き、見るも
ています。
陀羅尼経』というお経に説かれ
す。これは『仏説救抜焔口餓鬼
これが施餓鬼の起源とされま
阿難がその通りにすると、餓鬼
に生まれ、總持寺の二祖として
おります。
平成二十七年十一月十二日
「五晢」
「二十五晢」と呼ばれ
一、定 員
檀信徒を要する国内最大の教団
た 多 く の 優 れ た 門 弟 を 育 成 し、 一三六六年に九十一歳で亡く
なられ、本年が六百五十回忌の
檀信徒の皆様には、この五十
年に一度の勝縁の年に是非とも
大遠忌の年となります。
四十二年間總持寺の住職を務
め、曹洞宗の教えを全国に展開
する基盤を作られた方でありま
す。
ところで、お釈迦様が教えら
れたというダラニはとても霊妙
は、これからあと三日後には必
(總持寺にて精進料理)
き、どうすれば助かるのかと鬼
と 告 げ ま し た。 阿 難 は 大 変 驚
ホントにそんなことができたの
量に変じたのですから。しかし、
しょう。少量の食べ物も莫大な
ず死んで餓鬼に生まれ変わる」 な 力 を 持 っ た 言 葉 だ っ た の で
に た ず ね る と、「 明 日、 餓 鬼 道
でしょうか。ダラニとはわかり
ご一緒に参拝いたしましょう。 浅草浅草寺及び柴又帝釈天
参加しやすいよう日帰りの旅 お参り・散策
と し て 計 画 い た し ま し た の で、 一、申し込み期限
平成二十七年九月末日
に堕ちている者すべてに飲食を
やすくいうと、インドでできた
一万五千の寺院と二万五千人の
※ただし、定員になり次第
施せ。そうすれば、われら餓鬼
呪文、おまじないですが、日本
お気軽にお申し込みください。
締め切る場合がございま
は苦を免れて天上に生まれ変わ
限内に旅行代金を添えて申
先ずは電話等で予約し、期
の食べ物を施すにはどうしたら
のところに行き、それほど沢山
それを聞いて、阿難はお釈迦様
果をもたらすとされた不思議な
すなわち発した言葉どおりの結
古 代 か ら 信 じ ら れ て き た 言 霊、
きに唱えられます。また日本で
え る こ と が で き る だ ろ う 」 と。 徳を讃えたり、祈りを捧げると
の神道の祝詞にも似て、神仏の
し込み用紙でお願いしま いいのでしょうと助けを求めま
ることができ、汝の寿命も長ら
す。
力に似ているのでしょう。
もって飲食を加持すれば、その
すとき、今から教えるダラニを
し た。 お 釈 迦 様 は、「 飲 食 を 施
曹洞宗千葉県第三教区
一、旅行会社
東武トップツアーズ
言葉の力を信じる人にとっ
て、その力は事物よりも絶大な
一、主 催
込みください。
一、申し込み方法
すので、お早めにお申し
僧侶、そして数百万人を超える
曹 洞 宗 が 永 平 寺、 總 持 寺 の
両 大 本 山 を 始 め、 現 在 凡 そ
一、日 程 百二十名
ある夜、阿難がひとり静かな
(淨泉寺枠 約二十名前後) 場所で坐禅をしていると、痩せ
細って、おなかは異様に膨れあ
曹洞宗 佛樹山 浄泉寺
平成27年 7 月1日発行 (2)
発行所 〒 285-0902 千葉県印旛郡酒々井町伊篠 647 ℡ 043-496-4342 発行責任者 住職 宮川 義典 http://www.jyousenji.jp
だい せ じき え
大施食会と
浄泉た寺
なぎょう
棚経のお知らせ
八月十五日(土)
十三日から十五日までの毎日午
き ま し て は、 昨 年 度 よ り 八 月
ん。この日程で不都合の方につ
日程の変更は、お受けできませ
※ 不在の方は、必ずご連絡を
お願いいたします。原則として
いただきます。
して昭和を代表する歌手 美空
ひばりの懐かしい曲を聴かせて
ウ 美空ひばりをうたう」と題
今 年 の 万 燈 会 は、 歌 手 の 松
シ ョ ウ 氏 を お 招 き し、「 松 シ ョ
御霊おくり 万燈会 その迎え方は異なりますが、そ
後 五 時 よ り 当 寺 本 堂 に て、 合
境内や墓所に灯る多くの蝋燭
の明かりも幻想的で一見に価す
午前 その他地区
の一例を紹介します。
同 で ご 供 養 い た し ま す。 午 後
るものです。
しくなり、お釈迦様に相談した
わけです。信じることは、ある
墓前に灯明や灯籠をともすの
施食会での、ご先祖様の卒塔
婆供養をお勧めいたします。
供養料は、一本三千円です。
◎ 棚 経 入 場 無 料
演 目 「みだれ髪」「リンゴ追
分」「港町十三番地」
「悲しき口笛」など
発行所 〒 285-0902 千葉県印旛郡酒々井町伊篠 647 ℡ 043-496-4342 発行責任者 住職 宮川 義典 http://www.jyousenji.jp
はたらきをもっているのです。
お盆の迎えかた
「おまえは三日後に必ず死ぬ」 場合には恐れとなり、またある
宗では、人権的見地から「施食
八月十三日の夕方、家の門口
で オ ガ ラ( 皮 を は い だ 麻 の 茎 ) 会」と呼ぶようになっておりま
四三十分までに、お越しの上お
も、その言葉を信じたから恐ろ
場合には安心になります。
す。近年は新盆を迎える方の参
お盆は、一年に一度、八月に、 その家のご先祖をお迎えして十 ◎ 施食会 八月十七日(月)
分な供養をする時です。地方に 午前九時から
より、
またその家の習慣により、 当寺本堂でお勤めします。
お釈迦様が教えられたダラニ
は、人の心の恐れや苦悩を取り
を焚いて精霊(祖霊)を迎える
本来施餓鬼は、供養を受けら
れない無縁の精霊に供養するも
は、万灯の一つとして精霊に供
施 食 会 は、 も と は 施 餓 鬼 と
いっておりましたが、現在曹洞
除く力をもっているので、その
風習や、お墓参りをし、墓前で
慣があります。これらを「迎え
火を焚いて先祖の霊を迎える習
力により、一切の餓鬼は心が満
たされ、飢えから解き放たれた
のでしょう。
のでしたが、近年では新盆の精
養する意味があります。
それが無量の飲食供養を意味 火」といいます。
するのではないか、
と思います。 十四日、精霊はその家に留ま
るとされ、仏壇や精霊棚、また
霊が餓鬼道に堕ちて苦しむこと
※ 予約は、不要ですが、イス
席をご希望の方は、事前にお申
込ください。本堂に入りきれな
今年新盆を迎えるのは、
平成二十六年七月より
平成二十七年六月までに逝去
された方です。
いわれておるところから「仏送
のないように、また堕ちていれ
八月十三日(木)
8 15
い場合は入場制限があります。
午後 中央台・東酒々
午前 伊篠・飯仲地区
8
30
80
7 27
6
(お盆までに四十九日忌を終え
り 」 と も い い、「 送 り 火 」 を 焚
井・その他酒々
られた霊位です。)
き、お供えをし、灯籠を流した
り、水辺の無縁の霊に施しをす
◎ 新盆棚経
これを新盆施餓鬼などと呼ん
で本来の施餓鬼と区分している
る習慣があります。
井・佐倉地区
八月十四日(金)
ようです。嘗ては、淨泉寺でも
午後 富里地区
ン地区
八月九日(日)
新盆の方だけでなく多くの檀信
しかし昨今では、河水を汚す
のを避けるため、供物を河に流
午前 並木町・飯田町
徒が参加して行われておりまし
さず適宜処分するようです。
※ 対象となるご家庭には、別
途詳しくご案内申し上げます。
た。
成田ニュータウ
十 五 日 の 夕 べ( ま た は 翌 早
朝)ご先祖様はその家を去ると
ばそれを救うために新盆の家を
対象に行われるようになり、こ
れが主流となっております。
◎ 新盆について
加が大半でありますが、この施 申し込みください。
日 時 平成 年 月 日(土)
食会は、縁のある無しを問わず、 ・供養料 三千円以上
午後 時から 時まで
おんじき
広く諸精霊に飲食を施す法会で ・卒塔婆つき供養料
受 付 午後 時 分から
す。他のためにする供養は、自 五千円以上
場 所 浄泉寺 本堂内
分自身に積む善徳となります。 ※ 卒 塔 婆 つ き 供 養 の 場 合 は、 イス席 約 席
当日申し込みはできません。
と餓鬼から言われた阿難尊者
平成27年 7 月1日発行 (3)
曹洞宗 佛樹山 浄泉寺
お供え後、お持ち帰りいただけ
おりますが、カンやビン類等も
墓地使用者の方々には、度々
この淨泉寺報でお願いいたして
けております。
りができますよう清掃等に心掛
気持ちで、ご先祖様等へのお参
て、敬いの気持ちを形にあらわ
た言葉です。
クリット語のプージャを漢訳し
と、神々や祖先の霊に供物を捧
なす〉ということです。もとも
「供養」の元の意味は、〈敬い
の心をもって、ねんごろにもて
よみます。何をめぐらし、むか
飲食・茶湯などの供物をそなえ 「 回 向 」 は〈 回 ら し 向 わ す 〉 と
仏教では、仏・法・僧の三宝
と亡き人のために、香華・灯明・
わせるかというと、追善法要に
とも書きます。
行くと、こちらに返ってきます。
亡 き 人 の 冥 福 を 祈 る こ と を、
追善回向、またつづめて〈回向 このように利益は自分に返って
ましとなるのです。
に及んで、仏果へ進む力強い励
であり、その功徳は故人の霊位
の霊に大変喜んでもらえること
敬いと慈しみの心を持って供
養することは、仏様と亡き人々
ます。
げると、波紋は遠くまで広がり
のです。たとえば、池に石を投
であり、結局は自分の為になる
ます。それはとても大切なこと
に、深く思いを致すことになり
き通しのいのち)や、遠い祖先
飯嶋 國扶 様
昨年五月に長寿成田一であり
ましたが満百八歳でご逝去され
等のお掃除用具はその都度お持
するのも供養です。
のです。
菩提)を得るための助けとする
寺でも利用者の皆様が清らかな
ち帰りいただきたいと思いま
そして皆さんが故人のために
法事をするのは、実は仏・法・
亡き人のためにすることは自
分のためにすることでもありま
げることを意味します。サンス
す。
となのです。仏様のために法事
す。なぜなら親しい人の菩提を
する〉といいます。回向は廻向
是非ご理解とご協力をお願い
いたします。なお、勝手ながら
を営むことは、その人に、より
弔い、回向することは、その行
回向は自分のためになる
目に余りました時には、当山の
強く三宝への崇敬の念と、生き
いを通じて、生命の永遠性(生
僧の三宝のために法事を営むこ
で、
よろしくお願いいたします。 とし生けるもの(衆生といいま
方で処分させていただきますの
す)への慈しみの心をおこさせ
住職 合掌
二十三回忌 平成
五
年
二十五回忌 平成
三十三回忌 昭和 五十八 年
二十七回忌 平成
三 年
元 年
一 周 忌 平成 二十六 年
三 回 忌 平成 二十五 年
七 回 忌 平成 二十一 年
十 三 回 忌 平成 十 五 年
十 七 回 忌 平成 十一 年
ご先祖の供養から
やすらぎは
くるのです。
のが回向です。また波は岸べに
ますが、そのように遠くに及ぶ
から自分に繋がる縁の不思議さ
たお母様の菩提を弔うため成田
ますようお願いいたします。ま
すことです。僧に読経してもら
おいては、仏前にお供えし、僧
がありましたが、これからは施
仏 教 豆 知 識
市飯田町在住の檀家総代飯嶋國
たその他、より一層の墓苑の環
うこと、家庭で仏前にお経を上
侶を招いて読経供養して、その
扶様から淨泉寺本堂前机に置か
境美化にご協力を重ねてお願い
げることも供養で、これを〈法
墓地使用者の皆様へ
れます大香炉が奉納されまし
申し上げます。
供 養 〉 と い い ま す。 法 事 の 時、 功徳を霊位の方へめぐらし、む
供養の意味
た。
中 で も、 水 道 周 辺 の ネ ッ ト
フェンスにお掃除用の雑巾等が
かわせることです。それによっ
淨泉寺墓苑も、各家の墓所が
年々増えてまいりました。淨泉
今までの香炉は大法要などで
は若干小さく使いづらいところ
下げられております。大変申し
参列した親族や、僧侶に御斎を
て、自他ともに仏の境地(仏果
篤志のご披露
食会等で大いに活用させていた
訳ありませんが、決して美しい
出すこと、無縁の精霊に施しを
■ 本堂中央香炉
奉納者 成田市飯田町
だきます。
景色とは申せませんので、雑巾
回向の意味
大変有難うございました。
曹洞宗 佛樹山 浄泉寺
平成27年 7 月1日発行 (4)
発行所 〒 285-0902 千葉県印旛郡酒々井町伊篠 647 ℡ 043-496-4342 発行責任者 住職 宮川 義典 http://www.jyousenji.jp