看 護 学 科

看 護 学 科
目 次
1.1年次開設科目… …………………………………………………………… 1
2.2年次開設科目… ……………………………………………………………55
3.3年次開設科目… ………………………………………………………… 101
4.4年次開設科目… ………………………………………………………… 135
索 引
【1年次】
【2年次】
【3年次】
【4年次】
基礎統計学
1
医療英語
55
英会話
101
文献講読
キャリア基礎
2
情報処理演習
56
運動生理学
102
プレゼンテーション技法
136
外国語コミュニケーションⅠ A(英語)
3
日本国憲法
57
保健医療福祉総論
103
国際文化比較
137
外国語コミュニケーションⅠ B(英語)
4
自然と環境Ⅲ(分子生物学) 58
法と看護
104
いのちと共生
138
外国語コミュニケーションⅡ(韓国語)
5
教育と人間
59
医療安全
105
人間工学
139
外国語コミュニケーションⅢ(中国語)
6
生命と倫理
60
チーム医療論
106
国際保健医療活動Ⅰ
140
パフォーマンス理論
7
薬理学
61
国際保健医療活動Ⅱ
107
保健医療福祉行政論
141
手話コミュニケーション
8
症候論Ⅰ
62
緩和ケア
108
医療経済学
142
9
電子コミュニケーション
135
症候論Ⅱ
64
在宅援助論
109
看護倫理
143
ソーシャルマナー
10
臨床検査総論
65
精神援助論
110
課題別総合実習
144
文章表現法
11
医療機器総論
66
母性援助論
111
災害看護
145
こころの理解
12
保健行動論
67
小児援助論
112
看護研究
146
哲学
13
保健統計学
68
クリティカルケアⅡ
113
看護教育論
147
文学と人間
14
母性看護学概論
69
リハビリテーション看護論 114
国際看護活動論
148
社会と人間
15
在宅看護学概論
70
家族看護学
医療・看護特論Ⅲ(再生医療と看護) 149
いのちと共生
16
地域看護学概論
71
養護概説
116
医療・看護特論Ⅳ(社会と看護)150
健康スポーツ科学Ⅰ
17
基本看護技術Ⅱ(診療の補助技術) 72
障害児保育
117
健康教育の理論と方法
151
健康スポーツ科学Ⅱ
18
基本看護技術Ⅲ(フィジカルアセスメント) 73
療養支援実習Ⅱ(障害 ・ 疾病を持つ人の看護) 118
公衆衛生看護管理論
152
自然と環境Ⅰ(化学)
19
基本看護技術Ⅳ(看護過程) 74
療養支援実習Ⅲ(クリティカル) 119
疫学的調査法
153
自然と環境Ⅱ(物理)
20
慢性病看護論
76
母子支援実習Ⅰ(小児)
120
公衆衛生看護実習Ⅱ
154
地球環境論
21
クリティカルケアⅠ
77
母子支援実習Ⅱ(小児)
121
事前及び事後の指導
155
国際関係論
22
看護対象論Ⅱ(成人)
79
母子支援実習Ⅲ(母性)
122
養護実習Ⅱ
156
災害と生活
23
看護対象論Ⅲ(老年)
80
健康支援実習Ⅰ(在宅)
123
教職実践演習(養護)
157
ボランティアの理論と実践
24
看護対象論Ⅳ(母性・父性) 81
健康支援実習Ⅱ(在宅)
124
看護解剖生理学Ⅰ
25
看護対象論Ⅴ(小児)
82
健康支援実習Ⅲ(精神)
125
看護解剖生理学Ⅱ
27
在宅看護特性論
83
看護研究方法論
126
看護解剖生理学Ⅲ
28
精神看護特性論
84
看護管理論
127
115
栄養代謝学
29
老年援助論
85
医療・看護特論Ⅲ(再生医療と看護) 128
人間関係論
30
学校保健
86
医療・看護特論Ⅳ(社会と看護)129
生涯発達論
31
健康相談の理論と方法
87
公衆衛生看護展開論Ⅰ
健康科学総論
32
基礎看護学実習(看護過程) 88
公衆衛生看護展開論演習Ⅰ 131
看護病理・病態学
33
療養支援実習Ⅰ(老年)
公衆衛生看護展開論Ⅱ
89
130
132
公衆衛生学
35
医療・看護特論Ⅲ(再生医療と看護) 90
公衆衛生看護展開論演習Ⅱ 133
感染看護学
36
医療・看護特論Ⅳ(社会と看護) 91
公衆衛生看護実習Ⅰ
看護学概論
38
公衆衛生看護概論
92
生活健康論
40
教職概論
93
看護対象論Ⅰ
41
教育原論
94
成人看護学概論
43
教育課程総論
95
老年看護学概論
44
道徳教育と特別活動論
96
小児看護学概論
45
教育方法の研究
97
精神看護学概論
46
生徒指導論
98
基本看護技術Ⅰ(共通技術・生活援助技術) 47
教育相談
99
看護活動基礎実習
48
養護実習Ⅰ
生活健康論実習
49
134
100
医療・看護特論Ⅲ(再生医療と看護) 50
医療・看護特論Ⅳ(社会と看護) 51
教育心理学
52
教育社会学
53
担当者欄の
◎は科目責任者、*は客員教授を表す
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
基 礎 統 計 学
(N11000)
2
15
資格取得要件区分
1 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
中田 康夫
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
統計学と聞いた瞬間から、毛嫌いしたり諦めてしまう人が多いが、ナイチンゲールが非常に有能な統計学者で
もあったように、21 世紀の社会に求められている Evidence-Based Nursing(根拠に基づく看護)を実践するた
めには、研究者にならずとも、看護職者には統計学の知識は必要である。したがって、本科目では、できるだけ
記号や数式を用いずに授業を展開することで、少しでも多くの学生が、看護実践における統計学の必要性を認識
し、統計学の基本について理解できることを目指す。
② 学習の到達目標
・看護実践のために統計学を学ぶ意義について述べることができる。
・データの種類について説明することができる。
・グラフの種類について説明することができる。
・平均値、分散、標準偏差について、説明と計算ができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護実践のために統計学を学ぶ意義 Evidence-Based Nursing(根拠に基づく看護)
第 2 回 統計学者としてのナイチンゲール
第 3 回 記述統計と推測統計
第 4 回 evidece のレベルと Randomized Controlled Trial
第 5 回 データの種類①(数字と数値、質的データ(ノンパラメトリック))
第 6 回 データの種類②(量的データ(パラメトリック))
第 7 回 データの特徴を図(グラフ)で表す①(棒、線、円、帯)
第 8 回 データの特徴を図(グラフ)で表す②(散布図)
第 9 回 相関と回帰(相関係数、寄与率、回帰直線)
第10回 データの集約①(度数分布表とヒストグラム)
第11回 データの集約②(代表値(最頻値、中央値、平均値))
第12回 正規分布とデータの散らばり(分散と標準偏差)
第13回 例題から、度数分布表とヒストグラムを作成し、なおかつ平均値、分散、標準偏差を実際に算出する
第14回 標準偏差と標準誤差、中心極限定理
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
各回の終了前に、次回までに読んで来なければならない教科書のページを伝えるので、しっかりと読み込んで
授業に参加すること(予習)。また、復習を十分に行い、わからないところは早めに解決する努力をすること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
⑥ 履修上の注意など
・電卓を使う予定なので用意しておくこと(安価なものでよいが、平方根が計算でき、試験の際に持ち込めるも
の)。
・学修する前から諦めず(毛嫌いせず)に、主体的・積極的に授業に参加すること。やる気のない態度は、周り
の学生に非常に大きな負の影響をもたらすので、厳に慎むこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『統計学という名の魔法の杖』 本田克也、浅野昌充、神庭純子 現代社
参考書:適宜紹介する
−1−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
キ ャ リ ア 基 礎
(N11011)
1
15
資格取得要件区分
担当者名
1 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
講 義
研究室
◎柳 敏晴 7 号館 4 階
他専任教員 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
本学の教育は、キャリア教育そのものであり、それは「専門職業人として高い意識と誇りとを持って、元気よ
く社会に貢献できる “ 人財 ” を育成する」ことを目標としている。そこで、本学のキャリア教育の基礎となる基
幹教育は、卒業後も持続すべき学ぶ力の育成を理念と目的とし、「学ぶ悦び、知る愉しさを学ぶ」ことと「学び
のスタイルを転換する」という 2 つの目標を掲げている。このキャリア基礎の授業では、その目標に近づく最初
の 1 歩として、4 学科の学生による混合グループをベースに、「いのちと健康について考える」というテーマで、
アクティブ・ラーニングの方法を取り入れ、目標達成に必要な「人間力」
「学び力」
「社会力」の基礎を身に着ける。
ただし、9 回目以降の後半は、医療検査学科と看護学科のみで行う。
② 学習の到達目標
1.専門性の異なる学生たちとのグループ活動に協働的に参加できる。
2.「いのちと健康」について、様々な角度から見たり考えたりすることができる。
3.能動的な学習の愉しさがわかる(読むこと、書くこと、情報収集のスキルアップを含む)
4.社会人のマナーを身につける。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 大学生基礎力調査
第 2 回 講義と演習:「ソーシャル・マナー」
第 3 回 講義①:「地球規模でいのちと健康を考える」 講義②「図書検索法」
第 4 回 講演:「新聞の読み方」
第 5 回 グループワーク
第 6 回 講演:健康とライフステージ「タバコフリーの人生を選ぼう」
第 7 回 グープワーク
第 8 回 前半の学びのふりかえり、総括
(以下は医療検査学科と看護学科のみで行う)
第 9 回 「いのちと健康について考える」グループ・ゼミ①
第10回 「いのちと健康について考える」グループ・ゼミ②
第11回 「いのちと健康について考える」グループ・ゼミ③
第12回 「いのちと健康について考える」グループ・ゼミ④
第13回 「いのちと健康について考える」グループ・ゼミ⑤
第14回 グループでのまとめ
第15回 後半の学びのふりかえりとグループ発表
④ 授業時間外の学習
グループワークに関する情報収集やグループ活動
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
30%
20%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:授業やグループワークへの積極性
「製作物・実技など」:課題の提出
⑥ 履修上の注意など
4 学科混成のグループワークになります。多様性を認め合い、相互に信頼し合い、協働を目指しましょう。
⑦ 教科書・参考書
教科書・参考書:使用しない。随時資料を配布する。
−2−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
外国語コミュニケーションⅠ A
(英語)
(N11021)
1
30
1 前期 必修
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
養護教諭二種免許状取得必修
山﨑麻由美
4 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
文法、読解、作文、リスニングを重点的にコミュニケーションに必要な基礎力を向上させることがねらいである。
中心テーマは「フロレンス・ナイチンゲールの時代」 である。当時の生活や事象が現在にどのように受け継がれ
ているかなど、文化的な側面も学んでいく。また英語での表現力もつけていく。グループディスカッションや発
表など、参加型の授業である。
② 学習の到達目標
文法、読解、聞き取り、作文の基礎力を身につけ、演習を通して英語の総合的な運用能力の向上を目標とする。
また、他国の歴史や文化を学ぶことで視野を広げることが目標である。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション Florence Nightingale
第 2 回 Queen Victoria
第 3 回 First Industrial Nation
第 4 回 Coming of the Railways
第 5 回 Working Lives
第 6 回 Victorian Cities
第 7 回 Angel in the Home
第 8 回 Life below Stairs
第 9 回 Victorian Schooling
第10回 Art and Architecture
第11回 A New Reading Public
第12回 Social Reform
第13回 Highdays and Holidays
第14回 Empire-builders
第15回 復習・まとめ
④ 授業時間外の学習
予習、復習、小テストの準備
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度・小テスト
⑥ 履修上の注意など
授業には必ず辞書を持参すること。積極的に授業に参加すること。与えられた課題は仕上げること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『VICTORIANS―総合教材:ヴィクトリア朝からの贈りもの』
杉村醇子 他編著 英宝社
参考書:随時紹介する。
−3−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
外国語コミュニケーションⅠ B
(英語)
(N11022)
1
30
1 後期 必修
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
養護教諭二種免許状取得必修
千石 真理
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
The purpose of this course is to motivate students to learn in English and to improve their communication skills
to be effective on the international stage. This course is designed to help students understand the challenges and
rewards of intercultural communication.
② 学習の到達目標
Students will learn their own communication styles as well as those of other people to learn to communicate
better with others. Also, students will study various materials exploring the connection between medicine and
culture.
③ 授業の内容・計画
第 1 回 Introduction―course schedule and class topics
第 2 回 5 Things You Didn’t Know About Kawaii 第 3 回 Uniqlo Finds Wealth of Data in Bangladesh Not-For-Profit Venture
第 4 回 When the B List Is Best
第 5 回 Harvard Degree: The political Economy of Kumamon
第 6 回 Saving Fukuoka’s Street Food
第 7 回 A Japanese Artist Finds New Life A Year After the Quake
第 8 回 Fictional Japanese TV Banker Takes Double the Payback
第 9 回 Japan’s Aging, Female Criminals?
第10回 Fukushima Watch: Who Wrote the New Anti-Nuke Novel?
第11回 For Some, Scented Fabric Softeners No Laughing Matter
第12回 The 1964 Tokyo Olympics: A Turning Point for Japan
第13回 New for Valentine’s Day in Japan: No Men
第14回 Medicine and Culture
第15回 Presentations, discussion, closing
④ 授業時間外の学習
Preparation and Review for each class
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
40%
30%
30%
0%
「定期試験」:Written test
「平常点」: Class attendance, manner and discussion in class, assignments
「製作物・実技など」:Group presentation according to assigned themes
⑥ 履修上の注意など
The class in this course will be mostly in English. Students will engage in reading, discussing presenting in
English. The contents are subject to change.
⑦ 教科書・参考書
教科書:『15 Things Happening in Japan 日本で起きている 15 のあらゆること』 松柏社
参考書:Additional materials will be introduced as necessary.
−4−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
外国語コミュニケーションⅡ
(韓国語)
(N11030)
1
30
1 後期
演 習
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
金 千秋
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
外国語コミュニケーションⅡでは、外国語学校としての外国語習得を第一義としているのではなく、他言語を
学ぶことで、そこからみえる言語形成とは生活文化から生まれることに気づくということも目標としている。本
学のある神戸・長田は、多様な文化背景をもつ人々が共に生活する「まち」であり、また高齢化の問題が迫って
いる「まち」でもある。神戸長田では外すことのできない 1995 年の阪神淡路大震災は、様々な知恵や新しい動
きを起こした。そのひとつは多言語による様々な情報発信といえよう。現在この長田では医療の現場における通
訳制度も始まっている。日本人だけでなく外国人高齢者も増加、その医療現場での患者の多様性は現実である。
この授業は外国語学習ではあるが、東北での震災時、全国からの医療サポート現場で「痛みに対する方言が理
解できない」という東北の高齢者の方々の状態を、他地域からの医療従事者がうまく把握できなかったという実
例も踏まえ、異文化を学ぶという経験から看護師と患者という支援者、受援者という力関係だけではなく、相手
の様々な違いに思い至る看護師としてのその内面的なレベルアップを目指す。
② 学習の到達目標
言葉は生き物であり、その背景にある文化、歴史のなかで形成されてゆくことを理解する。簡単なあいさつなどを獲得する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 大学の位置する地域の歴史をたどる。地域の朝鮮半島との繋がり、文化交流を紐解く。
第 2 回 ハングル練習帳 韓国語と日本語 似ている・違っている ハングルについて
第 3 回 ハングル練習帳 韓国語のアルファベット 反切表
第 4 回 ハングル練習帳 ハングルを覚える 基本母音・基本子音
第 5 回 ハングル練習帳 ハングルを覚える 基本子音
第 6 回 ハングル練習帳 ハングルを覚える 合成母音
第 7 回 ハングル練習帳 ハングルを覚える パッチム
第 8 回 ハングル練習帳 ハングルを覚える 発声の変化
第 9 回 ハングル練習帳 語尾と基本単語
第10回 地域の在日コリアンからのメッセージ DVD
第11回 ハングル練習帳 韓国語での会話 1 応用
第12回 ハングル練習帳 韓国語での会話 2 応用
第13回 ハングル練習帳 韓国語での会話 3 応用
第14回 ハングル練習帳 韓国語での会話 4 応用
第15回 医療通訳についての DVD 鑑賞
④ 授業時間外の学習
地域にある多言語標記(ハングルの看板・キムチ屋の存在など)を見つける。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
40%
30%
20%
10%
「定期試験」
:レポート(外国語修得への比重ではなく、そのことを入口に多様な文化の形成が言葉に集積する
ことの実感を学生の内面に育つことも採点の考慮とする)
「平常点」:受講態度と集中、板書への積極性などを採点する。
「製作物・実技など」:上記の板書をすることで学生のハングルの構成理解をみる。
「その他」:地域貢献度の高い神戸常盤大学ボランティアセンターへの参加を期待する
⑥ 履修上の注意など
この後期授業で外国語の高レベルでの取得は難しい。ここを入り口と考えての授業と考えていただきたい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『ゼロからのスタート韓国語ハングル練習帳』鶴見ユミ 著 J リサーチ出版
参考書:なし。
−5−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
外国語コミュニケーションⅢ
(中国語)
(N11040)
1
30
1 後期
演 習
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
佟 曉寧
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
この講義は中国語の入門クラスで、発音、基礎文法、挨拶の言葉、会話文を勉強します。発音段階に DVD(発
音要領)などを見ながら勉強し、同時にあいさつの言葉も勉強します。その後、日本人留学生中西くんの話を軸
に、自己紹介から、ホテルの宿泊、買い物など日常生活に役立つ会話文を勉強します。この勉強を通して中国語
の基礎文法、挨拶、簡単な会話をマスターすることを目指します。同時に中国の世界遺産、大学事情、町と暮ら
し、伝統文化などを紹介します。
② 学習の到達目標
発音 中国語発音表記(ピンイン)をマスターする。
挨拶 文法にこだわらず、簡単な日常挨拶ができる
文法 基礎文法の勉強により、簡単な文章が作れる。
会話 簡単な日常会話ができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 第 1 課 中国語の音節・声調・単母音
第 2 回 第 2 課 子音 1・挨拶の言葉(発音の DVD 視聴)
第 3 回 第 3 課 子音 2・複母音・挨拶の言葉(発音の DVD 視聴)
第 4 回 第 4 課 子音・鼻音・挨拶の言葉(発音の DVD 視聴)
第 5 回 発音のまとめ
第 6 回 第 5 課 名前の言い方とたずね方
第 7 回 第 6 課 BE 動詞「是」・助詞「的」
第 8 回 第 5・6 課 まとめ
第 9 回 第 7 課 中国語の語順(SVO)・連動文
第10回 第 8 課 助動詞「想」・動詞「有」・指示代名詞
第11回 第 7・8 課 まとめ
第12回 第 9 課 動詞「在」・方位詞・前置詞・場所代名詞
第13回 第 10 課 数の言い方・お金の言い方・形容詞の文
第14回 第 9・10 課 まとめ
第15回 総合復習
④ 授業時間外の学習
教科書中心の授業なので、予習、復習をするのは大切です。
教科書付属の CD を事前に聞くのは重要です。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
30%
20%
0%
「定期試験」:レポート(簡単な自己紹介等)
「平常点」:積極的な授業参加・受講態度
「製作物・実技など」:課題提出
⑥ 履修上の注意など
積極的な授業参加を期待します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『しゃべってもいいとも 中国語』 陳淑梅・劉光赤 朝日出版社 .2010
参考書:随時紹介します。
−6−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
パフォーマンス理論
(N11060)
1
30
1 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
清水 勲夫
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
パフォーマンスとは行動力、あるいは自己表現力を意味する。それは目的、目標の達成に向けた具体的な手段
としてのものであり、手立を誇大、誇張化することがパフォーマンスの意味ではない。その基本は、自分自身が
どう生きたいか、どうありたいのかの真剣さにある。まさに自己理解からはじまる自己表現の営みそのものであ
るといえよう。他者と関わる専門職としての対人関係能力のスキルや「課題形成力」の向上を目指して取り組む。
② 学習の到達目標
・自己理解、他者理解を通した自己開発へのチャレンジ意識の向上
・人間関係を作り育て、さらに支援的人間関係へと進むコミニュケーションスキルの習得、向上
・社会生活上のリーダーシップ、つまり課題形成力の理解、向上
③ 授業の内容・計画
第 1 回 パフォーマンスとは何か①「自己表現の方法としてのパフォーマンス」
第 2 回 パフォーマンスとは何か②「生きる力としてのパフォーマンス」
第 3 回 パフォーマンスとは何か③「よろこびを得るために働く」
第 4 回 人間関係に強くなる①「人は人に出会って人になる」
第 5 回 人間関係に強くなる②「家族、友人、職場の人間関係」
第 6 回 人間関係に強くなる③「人は何に魅せられるのか」
第 7 回 自己理解チェック「WHo am I ?」
第 8 回 人間関係に強くなる④「自己紹介に成功するには・面接力のアップ」
第 9 回 自己表現について「伝えたい自分さがし」
第10回 コミュ二ケーションワーク①「ストローク理論」
第11回 コミュ二ケーションワーク②「グループワーク理論①グループの魅力」
第12回 コミュ二ケーションワーク③「グループワーク理論②グループ体験演習」
第13回 コミュ二ケーションワーク④「話し合いをマネジメントする」
第14回 リーダーシップとは何か「それは生きる力、課題形成力」
第15回 まとめ・ふり返り
④ 授業時間外の学習
関連情報、資料収集等の課題を出すことがあります。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:講義内容を中心に出題する。
「平常点」:受講・演習参加態度等を考慮。
⑥ 履修上の注意など
届出無しで 4 回以上の欠席は単位を認めない。
⑦ 教科書・参考書
教科書:特に指定しない。参考文献は随時紹介する。
−7−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
手話コミュニケーション
(N11070)
1
30
1 前期
演 習
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
浅野 京子
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
聴覚の障害は、外見からは分かりにくい障害であり、私たちが耳をふさいで聞こえない状況をつくったとし
ても、理解できる障害ではありません。健聴者(耳に障害がない人)が多数の社会の中では、生活の不便さだけ
でなく、精神的・心理的な不安ははかりしれません。これらのことの学習とともに、聴覚に障害のある方が、
「安
心して」医療・治療を受けられるため医療従事者は何が必要かを学習します。
② 学習の到達目標
聴覚障害者に対する理解・医療従事者側の配慮・手話を中心とするコミュニケーション方法の理解と習得を目
指します。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 「耳が聞こえない」ことの理解
第 2 回 聴覚障害者と社会(今と昔)
第 3 回 聴覚障害者とのコミュニケーション
第 4 回 「手話」について
第 5 回 実技①名前・家族・挨拶
第 6 回 実技②時の経過・数字
第 7 回 実技③自己紹介
第 8 回 実技④日常的な会話
第 9 回 聴覚障害者の心理的不安(社会生活面)
第10回 聴覚障害者の病気に関する不安
第11回 医療に関する情報保障について
第12回 看護師と手話通訳者
第13回 医療関係者・機関での工夫と配慮
第14回 医療機関でのコミュニケーションの充実
第15回 まとめ
実技⑤いままでのまとめ
実技⑥医療に関する手話
実技⑦病院受付での会話
実技⑧診察室での会話
実技⑨検査室での会話
実技⑩全体のまとめ
④ 授業時間外の学習
手話は一人だけで学習することはできません。仲間との復習を忘れずに。
聴覚障害者に関する情報や出来事に着目してください。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:実技試験
「平常点」:授業での積極性
⑥ 履修上の注意など
手話は、聴覚障害者、特に「ろうあ者」にとっての「第一言語(母語)」といわれています。生活していく上
でなくてはならない大切な言葉です。真摯な気持ちで学んでください。
⑦ 教科書・参考書
教科書: プリントを配布します。
参考書: 資料などを随時紹介します。
−8−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
電子コミュニケーション
(N11080)
1
30
1 前期
演 習
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得選択必修
◎中田 康夫 7 号館 4 階
養護教諭一種免許状取得必修
大森 雅人
研究室
養護教諭二種免許状取得必修
① 授業の概要・ねらい
Information & Communication Technology(ICT)技術の革新は凄まじく、それに伴いコミュニケーションの
手段も大きく変化している。本授業では、コンピュータとネットワークを活用したコミュニケーションに注目し
て、その現状について理解を深めるとともに、それを有意義に活用するための方法かつ注意点について学ぶ。さ
らに、主に世間で広く活用されている Microsoft Word / Excel / PowerPoint の基本的操作法の修得、ならびに
それらを活用した基礎的プレゼンテーション能力を涵養することを目指す。
② 学習の到達目標
・ネットワーク上でのコミュニケーションの現状を把握するとともに、それを適切に活用してコミュニケーショ
ン(直接他者と、あるいは不特定多数とコミュニケーションする場合)ができる。
・Word/Excel/PowerPointの基本的操作法が修得でき、基本的な文書作成、データ処理・分析、プレゼンテー
ションができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 情報セキュリティと情報モラル
(担当者:大森)
第 2 回 ネットワーク上のコミュニケーション(1)直接他者とコミュニケーションする場合 (担当者:大森)
ネットワーク上のコミュニケーション(2)不特定多数とコミュニケーションする場合
第3回
(担当者:大森)
第 4 回 Word の基本的操作方法の修得(1)文書の作成と書式・レイアウトの工夫 (担当者:中田)
第 5 回 Word の基本的操作方法の修得(2)罫線を用いた表の作成、チラシ・地図の作成 (担当者:中田)
第 6 回 xcel の基本的操作方法の修得(1)データ入力と表の作成
(担当者:中田)
第 7 回 Excel の基本的操作方法の修得(2)計算式の設定と関数の活用
(担当者:中田)
第 8 回 Excel の基本的操作方法の修得(3)グラフの作成
(担当者:中田)
第 9 回 PowerPoint の基本的操作方法の修得(1)スライドの作成 (担当者:中田)
第10回 PowerPoint の基本的操作方法の修得(2)アニメーションの活用 (担当者:中田)
第11回 プレゼンテーションに向けたグループワーク(1)テーマの設定と内容の検討
(担当者:中田)
第12回 プレゼンテーションに向けたグループワーク(2)スライドの作成
(担当者:中田)
第13回 プレゼンテーションに向けたグループワーク(3)予行演習と修正
(担当者:中田)
第14回 プレゼンテーション(8 グループ(3 ~ 4 人/グループ))
(担当者:中田)
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
・各回の課題について、時間内にできない人は授業時間外の時間を使って進めること。
・プレゼンテーションの準備は、授業時間外の時間をも有効に活用して、入念に行うこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
0%
30%
0%
「定期試験」:レポート
「製作物・実技など」:課題の達成度
⑥ 履修上の注意など
・USBメモリを必ず持参すること(演習で作成したファイルを保管するため)。
・欠席した回の課題については、授業時間外に自己責任で達成しておくこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:なし
参考書:適宜紹介する
−9−
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
ソーシャルマナー
(N11110)
1
30
1 後期
演 習
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
若生真理子
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
社会、医療の現場において、良好な人間関係を築いていくことは極めて重要である。円滑なコミュニケーショ
ンを図ることで周囲からの信頼を得るとともに、本来の業務をスムーズに遂行することができる。そのためには、
相手の状況や立場、気持ちに配慮した言葉遣いや話し方、態度等が求められる。この授業は、社会人として必要
なマナーの習得を通して、心をこめて相手をもてなすホスピタリティマインドを高めることを目的とする。
② 学習の到達目標
1.社会規範やマナーの必要性、意義を理解する。
2.社会人としてのマナーや接遇の基本スキルを学び、習得する。
3.患者接遇のケーススタディやロールプレイングを通してホスピタリティマインドを高め、実践できるように
なる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 マナーとは・仕事に対する基本姿勢
第 2 回 職場の人間関係とコミュニケーション
第 3 回 ホスピタリティについて考えてみよう
第 4 回 就業中のマナー・医療機関のマナー
第 5 回 接遇スキルの基本(あいさつ・表情・お辞儀・身だしなみ)
第 6 回 言葉づかい(敬語・接遇用語)
第 7 回 好感を与える話し方・聴き方
第 8 回 コミュニケーション力を高める ①(共感を意識したロールプレイング)
第 9 回 来客応対演習
第10回 電話応対演習
第11回 ビジネス文書の基本(社内文書の書式・礼状の作成)
第12回 交際業務の知識(慶弔・贈答のマナー)
第13回 コミュニケーション力を高める ②(相互尊重を意識したロールプレイング)
第14回 総合事例研究
第15回 まとめと補足
④ 授業時間外の学習
日常生活において、相手の立場や状況に配慮した言動を意識するなど、授業で学んだ内容を実践すること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度、提出物、小テスト
⑥ 履修上の注意など
社会人を想定した授業なので、教室を仕事場としてとらえ、社会人としてふさわしい心構えや態度で授業に参
加してほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『患者接遇マナー基本テキスト』 田中千惠子著 日本能率協会マネジメントセンター
参考書:使用しない。必要に応じてプリントを配布する。
− 10 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
文 章 表 現 法
(N11120)
1
30
1 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
尾上新太郎
7 号館 5 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
文章とは何か、表現とは、こういった基礎的な問題から入り、文章表現の本質を理解させる。
② 学習の到達目標
実地に文章を書く訓練を通し、自分の意見を過不足なく読み手に伝える技法を身につけさせる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 文章とは、何か
第 2 回 表現とは、何か
第 3 回 法とは、何か
第 4 回 表現と法との矛盾関係について
第 5 回 読むことの本質
第 6 回 書くことの本質
第 7 回 創造的文章について
第 8 回 伝統の扱い方
第 9 回 言語の超越性
第10回 形而上の言語
第11回 形而下の言語
第12回 ディベートの功罪
第13回 冨士谷御杖の言語観
第14回 御杖の「真言弁」
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
授業中の態度を重視する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業態度を重視する。
⑥ 履修上の注意など
特になし
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。
参考書:適宜、授業中に指示する。
− 11 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
こ こ ろ の 理 解
(N11200)
2
15
資格取得要件区分
1 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
柳原利佳子
7 号館 5 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
心理学は人間の心や行動を理解することを主とする学問である。本講義では人間の心の働きや状態、行動の仕
組みや行動の予測、制御のメカニズムなどに関する基礎的な理論について概説する。自分自身をより良く理解し、
人との関わりを考えることで人間をより深く理解できるようになることを目的とする。
② 学習の到達目標
自分が何気なく行っているさまざまな行動の意味を探り、自分を取り巻く環境世界や自分自身の内なる世界を
とらえ、自己理解・他者理解に役立つ心理学の基礎的な理論を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 心理学とは
第 2 回 日常体験の不思議を心理学しよう 1 見えの不思議
第 3 回 日常体験の不思議を心理学しよう 2 学習の不思議
第 4 回 日常体験の不思議を心理学しよう 3 思考の不思議
第 5 回 パーソナリティを心理学しよう 1 パーソナリティ理論
第 6 回 パーソナリティを心理学しよう 2 パーソナリティの測定
第 7 回 発達を心理学しよう 1 発達段階
第 8 回 発達を心理学しよう 2 野生児の記録
第 9 回 発達を心理学しよう 3 人の発達の特殊性
第10回 対人関係を心理学しよう 1 印象形成
第11回 対人関係を心理学しよう 2 対人魅力
第12回 人を動かす心理学をしよう 同調と服従
第13回 心の健康を心理学しよう 1 防衛機制
第14回 心の健康を心理学しよう 2 ストレス
第15回 補足とまとめ
④ 授業時間外の学習
授業計画を事前に読んで、テキストのワークショップなどを各自で実施しておくこと。また、毎回復習チェッ
クもしくは小テストを実施するので、授業の中で出てきた専門用語など、授業後にその都度まとめて整理してお
くこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:小テスト・小レポートなど
⑥ 履修上の注意など
私語厳禁。積極的な授業参加を期待します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『ワークショップ心理学』 藤本忠明他著 ナカニシヤ出版
参考書:特になし。
− 12 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
哲
学
(N11210)
2
15
1 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
中野康次郎
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
「人は哲学を学ぶことはできない…ただ哲学することを学びうるだけである。」(カント)
哲学すること、それは先人たちが考えてきたこと(=知識)を頭のなかに詰め込む作業ではない。授業で取り
扱う予定の様々な問題の検討を通じて、自分の頭で考えること、すなわち哲学することを、受講者の皆さんと共
に学んでいきたい。
② 学習の到達目標
正解が無いかもしれないような問題について、自分の頭で考えることができるようになる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 「哲学」とは
第 2 回 「愛」に理由はあるか
第 3 回 「美しさ」を見ることはできるか
第 4 回 「美」は事実か趣味か
第 5 回 健康であることと美しいことにちがいはあるか
第 6 回 「真」になりえないものはあるか
第 7 回 嘘をつくことはいつも悪いことか
第 8 回 「現実」は受け入れるべきものか
第 9 回 「差別」とはなにか
第10回 動物に権利はあるか
第11回 だれが環境のことを考えるのか
第12回 政府がなかったらどうなってしまうのか
第13回 善人に悪いことが起きるのはなぜか
第14回 生きる意味とはなにか
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
配布資料をよく読み、自分の考えを整理しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
40%
60%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業への参加態度、提出物
⑥ 履修上の注意など
積極的に授業に参加すること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:資料を授業中に配布する。
参考書:必要に応じ、適宜授業中に紹介する。
− 13 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
文 学 と 人 間
(N11220)
2
15
1 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
尾上新太郎
7 号館 5 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
芭蕉の伝記・作品を通し、日本文化の特徴を考える。特に、その死観を問題にする。学生各自が、日本文化に
ついて、主体的に意見が言えるようになることを目指す。
② 学習の到達目標
まず第一に、学生各自が、その句の解釈をその句だけでできるようになることを目指す。ついで、紙背に徹す
るということで、様々な問題意識を持てるようになることを目指す。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 芭蕉の故郷「伊賀」
第 2 回 芭蕉の家族
第 3 回 江戸の芭蕉
第 4 回 深川移住
第 5 回 「侘びの美」を求めて
第 6 回 旅の人生へ
第 7 回 「野ざらし紀行」の旅
第 8 回 芭蕉と荘子 第 9 回 「笈の小文」の旅
第10回 芭蕉と禅
第11回 「更科紀行」の旅
第12回 芭蕉と国家
第13回 「おくのほそみち」の旅
第14回 芭蕉と表現
第15回 芭蕉の死
④ 授業時間外の学習
予習・復習をちゃんとやること
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業に積極的に参加したことなどを評価する。
⑥ 履修上の注意など
特になし。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。
参考書:適宜、授業中に紹介する。
− 14 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
社 会 と 人 間
(N11230)
2
15
1 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
◎佐野 光彦
A.Horvat
S.K.Rai *
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
社会生活の中で直面するであろう諸問題を、自らの問題として考える訓練をする。国際社会において人のつな
がりの問題を考察する講義が、3 回組み入れられている。
なお、この科目は医療検査学科、看護学科の合同科目である。
② 学習の到達目標
身の回りで起こるすべての問題に立ち向かえる、思考の基盤をつくる。それらに対して、自らの納得解を考え
出すことができるようになる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 経済と社会の問題①:グローバル化と格差問題 1(国際編)
(担当者:佐野)
第 2 回 経済と社会の問題②:グローバル化と格差問題 2(国内編)
(担当者:佐野)
第 3 回 経済と社会の問題③:グローバル化と国際理解
(担当者:佐野)
第 4 回 「いのち」の問題①:優生学と生殖医療について考える
(担当者:佐野)
第 5 回 50 万人のユダヤ人はどのようにしてハンガリー人になったか−少子化対策としての言語政策−
(担当者:AndrewHorvat)
第 6 回 歴史は果たして「民族の物語」なのか−多民族大陸ヨーロッパの「歴史の共有」への長い道−
(担当者:AndrewHorvat)
第 7 回 「いのち」の問題②:家族の問題(虐待、介護等)を考える
(担当者:佐野)
第 8 回 An introduction to Nepalese society - a colorful and harmonious society (担当者:ShibaKumarRai)
第 9 回 差別の問題①:人種差別について考える
(担当者:佐野)
第10回 差別の問題②:障がい者の問題について考える(貧困と障がい)
(担当者:佐野)
第11回 差別の問題③:ジェンダー問題(性差からの問題)について
(担当者:佐野)
第12回 宗教の問題:イスラムについて考える
(担当者:佐野)
第13回 環境の問題:環境問題は何が問題かを考える
(担当者:佐野)
第14回 政治と社会の問題①:日本の政治問題を考える
(担当者:佐野)
第15回 政治と社会の問題②:次世代につながる諸問題、格差、原発、戦争等について (担当者:佐野)
④ 授業時間外の学習
新しい事件やトピックスも講義の中で取り上げるので、世の中の出来事をテレビのニュースや新聞などでチェ
ックして下さい。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
60%
40%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:レポート、コメントペーパー、授業中の質疑・発表
⑥ 履修上の注意など
講義時にレジュメ、資料等を配布しますので、紛失しない様に保管して下さい。また、レジュメには講義の内
容をどんどん書き込んで下さい。現代日本や国際社会の様々な問題を共に考えましょう!
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:講義中に提示します。
− 15 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
い の ち と 共 生
(N11260)
2
15
1 前期
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎長尾 厚子
上田 國寛
中田 康夫
畑中 道代* 4 号館 3 階
江上 芳子* 研究室 他
高岡 裕
千石 真理
森 正敬
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
講 義
① 授業の概要・ねらい
一つのいのちは他の無数のいのちとの相互作用(競合あるいは共生)なしには存在できない。医学・医療に携
わる者は、こうしたいのちの実相を理解するとともに、異なる「個」が集まって助け合う「社会」(共同体)を
つくる共生の原理を学ぶことが重要である。この授業では、細胞から個体、社会のレベルまで、また体と心の関
係など、それぞれ専門家によるオムニバス授業を行うとともに、学生とディスカッションを進める。
② 学習の到達目標
生命の諸原理を概念的に整理して把握するとともに、各自が将来医療・福祉分野で科学的に思考する基盤を確
立すること。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 自然界に見る生命(いのち)の競合と共生
第 2 回 東洋医学の生命観と治療理論の基礎
第 3 回 ゲノムサイエンスと東洋医学の融合
第 4 回 細胞と個体による自他の識別
第 5 回 免疫系のバランスとインバランス
第 6 回 内観療法で目覚めるいのちの共生
第 7 回 生老病死を超えるスピリチュアルケア
第 8 回 生体シグナルに対する細胞の応答
第 9 回 ストレスに対する細胞の応答
第10回 母子の独立性と共生
第11回 母子の成長に見る人間関係の成熟
第12回 共生社会の意味とその実現に向けて
第13回 高齢者・障害者との共生
第14回 トータルヒューマンケアにおける心と体
第15回 対人相互関係による人間の癒しと成熟
(担当者:上田)
(担当者:高岡)
(担当者:高岡)
(担当者:畑中)
(担当者:畑中)
(担当者:千石)
(担当者:千石)
(担当者:森)
(担当者:森)
(担当者:江上)
(担当者:江上)
(担当者:中田)
(担当者:中田)
(担当者:長尾)
(担当者:長尾)
④ 授業時間外の学習
特になし
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
75%
0%
0%
25%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:レポート(授業中も)
⑥ 履修上の注意など
特になし
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:授業の中で紹介する。
− 16 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
健康スポーツ科学Ⅰ
(N11301)
1
30
1 前期 必修
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
◎柳本 有二 7 号館 4 階
養護教諭一種免許状取得必修
小野 昌二 研究室 他
養護教諭二種免許状取得必修
① 授業の概要・ねらい
心とからだのトータルヘルスの視点から、運動・スポーツに関連する基礎知識理論を学習し、身体の機能面で
の能力である体力を身につける。また身体活動の具体的な実践を通してスポーツ実践に必要な基礎的技能やルー
ル・マナーを習得する。個人が自立して体力や健康の保持増進ができる能力を身につけること、さらに各種スポ
ーツの特性を理解し、日常生活にスポーツ活動が習慣化するために必要な能力や態度を育成する。
② 学習の到達目標
・屋外スポーツの総合的な基礎技術を習得する。
・ニュースポーツの意味と種目の意義について理解する。
・各スポーツが、生涯教育および健康づくりとして重要なことが理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション(合同)
(担当者:小野)
第 2 回 球技の基本練習(サッカー型)
第 3 回 球技の応用練習(サッカー型)
第 4 回 サッカー型試合
第 5 回 球技の基本練習(野球型)
第 6 回 球技の応用練習(野球型)
第 7 回 ソフトボール試合 1
第 8 回 ソフトボール試合 2
(担当者:柳本)
第 2 回 講義(ニュースポーツとは)
第 3 回 ユニホック、ニュードッジボール
第 4 回 クォーターテニス
第 5 回 バドミントン、ニューバトミントン
第 6 回 インディアカ、ペタンク
第 7 回 T- ボール、フットサル
第 8 回 アルティメット、ダーツ
④ 授業時間外の学習
・屋外球技の総合的な基礎技術を復習する。
・ニュースポーツの意味と種目を調べ、生涯スポーツの意義まとめておく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
30%
70%
0%
「平常点」:授業ノートおよび態度
「製作物・実技など」:実技点(柳本、小野)、授業レポート(柳本、小野)
⑥ 履修上の注意など
・学校指定の体操服(ポロシャツ)を着用すること。
・運動に適した服装と靴(外履き・体育館シューズ)を着用すること。
・出席は、重視する。また、授業に適した服装をすること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない
参考書:特に指定しない。
− 17 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
健康スポーツ科学Ⅱ
(N11302)
1
30
1 後期 必修
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
◎柳本 有二 7 号館 4 階
養護教諭一種免許状取得必修
柳 敏晴
研究室
養護教諭二種免許状取得必修
① 授業の概要・ねらい
心とからだのトータルヘルスの視点から、運動・スポーツに関連する応用理論を学習し、身体の機能面での能
力である体力をより向上させる。また障害者のスポーツ実践をとおして、その基礎的技能や活動の意義を理解す
る。個人が自立して体力や健康の保持増進ができる能力をより身につけるとともに、日常生活にスポーツ活動が
習慣化するための態度を育成する。
② 学習の到達目標
・野外スポーツの総合的な応用技術を習得する。
・ニュースポーツの特性を理解する。
・障害者のスポーツを学ぶ.
・各スポーツが、生涯教育および健康づくりとして重要なことを理解する。
③ 授業の内容・計画
第1回
オリエンテーション(合同)
(担当者:柳本)
第2(9)回
ノルディックウォーク
第3(10)回 インディアカ(試合)
第4(11)回 クォーターテニス(練習)
第5(12)回 ダーツ(試合)
第6(13)回 ゴールボール(試合)
第7(14)回 ブラインドサッカー(試合)
第8(15)回 ペタンク、アルティメット(試合)
(担当者:柳)
第2(9)回
球技の基本練習 1(野球型)
第3(10)回 球技の基本練習 2(野球型)
第4(11)回 ソフトボール試合
第5(12)回 球技の基本練習 3(サッカー型)
第6(13)回 球技の基本練習 4(サッカー型)
第7(14)回 サッカー型試合
第8(15)回 アルティメットの導入と試合
④ 授業時間外の学習
・野外スポーツの総合的な基礎技術を復習する。
・ニュースポーツの意味と種目を調べ、生涯スポーツの意義をまとめておく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
30%
70%
0%
「平常点」:授業ノートおよび態度
「製作物・実技など」:実技点(柳本)、レポート課題(柳)・授業レポート(柳本)
⑥ 履修上の注意など
・大学指定の体操服(ポロシャツ)を着用する。
・運動に適した服装と靴(外履き・体育館シューズ)を着用する。
・出席は重視する。また、授業に適した服装をする。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない
参考書:『基礎から学ぶスポーツリテラシー』
− 18 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
自然と環境Ⅰ(化学)
(N11310)
2
15
1 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
栗岡 誠司
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
現代社会は、高度科学技術社会と言われるように、科学・技術と切り離しては存在できなくなっている。特に
化学及び化学に関する技術における成果は、私たちの生活を大変豊かなものにしてきた反面、地球環境へ負の影
響を与えていることも事実であり、医療・看護の世界においても密接な関係を持っている。化学は、物質に関す
る科学であり、物質の構造と性質、物質が他の物質へと変化する現象を扱う学問である。安全に看護実践を行う
ためには,科学的思考を基盤に健康レベルに応じた的確な判断力が必要であり,そのためには薬剤や栄養、消毒
などの基本となる「化学」の基礎知識と考え方の習得が不可欠である。本講義では,医療に関わる具体例に関連
させて,化学の基本知識と考え方の習得を得ることをねらいとする。
② 学習の到達目標
1) 原子・分子・イオンの基本的構造や各種の化学結合について説明できる。
2) 物質の状態変化と、それぞれの状態における性質を説明できる。
3) 物質の状態やその化学変化について、定性的及び定量的な関係を理解している。
4) 有機物質の分類について理解し、それぞれの物質の性質や反応について理解している。
5) 化学と生活の関わりを理解し、身近な物質の構造や性質について化学的な観点から説明できる。
6) 地球環境と生活環境の中での化学の功罪を理解し、科学的に説明や批判をすることができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 化学の概観とその歴史
第 2 回 原子の構造と放射線
第 3 回 原子の構造と電子配置
第 4 回 周期表と元素
第 5 回 化学結合と分子
第 6 回 物質の量と状態
第 7 回 溶液の化学
第 8 回 酸と塩基
第 9 回 酸化と還元
第10回 有機化合物の構造
第11回 異性体と立体化学
第12回 高分子化合物
第13回 糖類と脂質
第14回 アミノ酸とタンパク質
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
講義の内容を,自らの言葉で説明できるように,講義ノートをつくりよく復習すること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講姿勢、課題など
⑥ 履修上の注意など
講義に集中し、演習を中心として復習を怠らないこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『コ・メディカル化学』 齋藤 勝裕・荒井 貞夫・久保 勘二 共著 裳華房
参考書:「理科の散歩道 ―化学の道しるべ―」 栗岡誠司著 神戸新聞総合出版センター
− 19 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
自然と環境Ⅱ(物理)
(N11320)
2
15
1 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
田中 正義*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
近年、医療の発達は目覚しく、それに伴い看護に用いられる器具や検査法も複雑多岐にわたるようになった。
本講義では物理学の基礎に立ち、看護技術がいかに物理学の原理に基づいているのかを、難解な数式の展開は極
力避け、平易な表現で論述する。常に自然科学の原理に遡って、物事を見つめる素養を身につける。
② 学習の到達目標
物理学の様々な現象は自然の根本原理に立脚している。その理解には、物理的事実の学習だけではなく、根本
原理を考える哲学的思考を必要とする。本講義では、看護学に必要な個々の物理的事項の知識を習得するだけで
はなく、それぞれの物理現象に対する根本原理を考える。
③ 授業の内容・計画
時間の始めに前回の復習を行い、理解度をチェックするため質問等を行う。
第 1 回 物理学とは何か?
第 2 回 物理学と看護
第 3 回 物理学の単位
第 4 回 力の法則
第 5 回 慣性力と見かけの力
第 6 回 仕事とエネルギー
第 7 回 圧力とその単位 ベクトルとスカラー
第 8 回 大気圧、水圧、アルキメデスの原理
第 9 回 血圧とその測定法
第10回 熱エネルギー
第11回 波動の性質
第12回 光学
第13回 電気と磁気
第14回 様々な医療装置の原理
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
教科書中心の授業なので、教科書の予習、復習をきっちり行うこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度、レポート
⑥ 履修上の注意など
教科書の予習・復習、ノートの復習を怠らないこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『NEW ベッドサイドを科学する—看護に生かす物理学—』平田雅子 著 GAKKEN
参考書:『医歯薬系の物理学』丸善株式会社
− 20 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
地 球 環 境 論
(N11350)
2
15
1 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
笹井 隆邦
7 号館 5 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
現在、地球を取り巻く環境が深刻な状況になってきている。例えば地球温暖化、森林破壊、砂漠化などである。
また、我々の周りには健康を脅かす様々な化学物質、電磁波等が溢れている。それらについて、現状、原因物質、
影響、対策等を紹介し、環境問題について理解を深めたい。
なお、この科目は医療検査学科、看護学科の合同科目である。
② 学習の到達目標
学習の到達目標 さまざまな環境問題について理解を深める。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 はじめに
第 2 回 生態系と生物多様性
第 3 回 共生と寄生
第 4 回 外来生物
第 5 回 環境破壊による生態系への影響
第 6 回 ゲンジボタルの生息環境
第 7 回 里山・ビオトープ
第 8 回 熱帯林の減少と砂漠化
第 9 回 酸性雨・オゾン層破壊
第10回 食品添加物
第11回 合成洗剤と化粧品
第12回 環境ホルモン
第13回 シックハウ・電磁波
第14回 自然エネルギー
第15回 補足とまとめ
④ 授業時間外の学習
次回のテーマについて調べておく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度等
⑥ 履修上の注意など
適宜印刷物を配布する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。
参考書:適宜紹介する。
− 21 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
国 際 関 係 論
(N11360)
2
15
1 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
富岡 宣之*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
国家や西欧国際体系などの基本概念を学び、国際関係の構造と国際関係の諸課題を概観して、国際関係論の基
礎的な知識を得ることができるようにする。また、必要に応じ、国際関係と健康に関わるテーマについても取り
上げて考察する。
② 学習の到達目標
近現代史の国際関係を見渡すことにより、国際社会への理解を深め、現代の社会人として欠かせない国際的な
感覚を養うこと。健康と国際関係との関わりへの視野を拡げること。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 国際関係と国際関係論
第 2 回 西欧国際体系の「内の原理」と「外の原理」
第 3 回 西欧国際体系の原理の修正・否定の過程
第 4 回 グローバル化と国際体系、グローバル・ガヴァナンス
第 5 回 国際関係のさまざまな見方
第 6 回 現代の武力紛争
第 7 回 平和
第 8 回 人権の国際的保護
第 9 回 非政府組織 NGO
第10回 人間の安全保障
第11回 国連ミレニアム宣言と国連ミレニアム開発目標
第12回 国連ミレニアム開発目標のその後
第13回 政府開発援助
第14回 地域機構
第15回 医療従事者の国際移動、医療ツーリズム
④ 授業時間外の学習
次回授業内容の関連資料が配布された際には、受講前に一読すること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業態度、レポート
⑥ 履修上の注意など
毎回の出席カードに講義の感想・質問を書くことを義務づける。これが平常点の一部になる。また、質問につ
いては、必要があれば、次回の授業で回答する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。講義用資料を配布する。
参考書:『国際関係論入門』 初瀬龍平編著 法律文化社
− 22 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
災 害 と 生 活
(N11370)
2
15
1 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
日野 孝雄
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
阪神淡路大震災を事例に取り上げ、災害の実態、災害が市民や都市にどのような影響を与えたか、災害時に医
者、看護師等の医療従事者はどのように活動したか、生活や都市の復興はどのようになされたかを学び、さらに
神戸という都市の成り立ちや都市が抱えている問題を学ぶ。災害を疑似体験するため映像をフルに活用し、
「人
と防災未来センター」の見学を行う。各自講義終了後、感想レポートにまとめる。
なお、この科目は看護学科、医療検査学科の合同科目である。
② 学習の到達目標
・災害時における医療従事者の心構えを学ぶこと。
・災害時における医療機関の対応方法と専門知識を理解する。
・防災の専門知識を修得する。
・巨大地震到来のメカニズムと人類の進化の関わり等を学び、落ち着いて対応できる専門知識を身につける。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 災害とは何か、私の災害体験(各学生発表)
第 2 回 阪神淡路大震災の概要
第 3 回 超巨大地震の到来(東海、東南海、南海の三連続巨大地震)
第 4 回 東日本大震災について
第 5 回 直下型地震と海溝型地震
第 6 回 地球は生きている(超巨大地震、大陸移動、生命の進化、人類の進化)
第 7 回 被害者の死亡原因(家屋倒壊と耐震化の課題、高齢者と女性に被害集中)
第 8 回 クラッシュ症候群、PTSD、トリアージについて
第 9 回 トリアージの課題(トリアージをする人、される人の悩み)
第10回 大震災における救命救急活動(神戸市消防局救急救命士の演習)
第11回 震災直下の医療機関の課題と地域連携
第12回 阪神淡路大震災その時看護は その瞬間看護師はどう動いたか
第13回 阪神淡路大震災その時看護は 地震直後の救命救急活動
第14回 阪神淡路大震災その時看護は 病院機能の維持
第15回 災害その時私は 医療従事者の心構え 学生の発表
④ 授業時間外の学習
新聞を読んで、災害に関する記事をチェックし、事前に学習しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
10%
0%
10%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度
「その他」:講義後のレポート
⑥ 履修上の注意など
講義ごとに学生から意見感想を求めます。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。資料を適宜配布します。震災の状況を実体験してもらうための震災関係ビデオを活用する。
参考書:『石巻災害医療の全記録』講談社ブルーバックス
『ボランティア学のはじまり(新しい街づくりを目指して)』六甲出版
− 23 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
ボランティアの理論と実践
(N11380)
2
15
1 後期
講 義
資格取得要件区分
選択 看護師国家試験受験資格取得選択必修
養護教諭一種免許状取得選択
必修
担当者名
研究室
中田 康夫
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
本科目は、単なる机上の学習に終わらせず、実際にボランティア活動に参加することをとおしてボランティア
の世界を体験し、ボランティア活動を支える理念・思想とボランティア活動の意義について身をもって理解する
ことを目指す。特に、ボランティアを必要とする人たちから見た今日のボランティア活動、ボランティアに参加
する人々、ボランティアを取り巻く社会的状況を理解し、互いが満足するボランティア活動を実現するための方
法について学修する。さらには、災害ボランティア活動についてもその要点を学修する。
② 学習の到達目標
・ボランティア活動は「何かをしてあげる」ことではないとよく言われるが、なぜそのように言われるのか、ま
た、あえてそのように明言されるのかについて、自己の考えを述べることができる。
・ボランティア活動をする際に必要な姿勢・態度とルールについて述べることができる。
・科目履修後に、主体的・積極的にボランティア活動をしたいという意識が高まる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 ボランティア・ボランティア活動とは?
第 2 回 人はなぜボランティアをするのか?
第 3 回 ボランティア活動を支える理念・思想とボランティア活動の意義
第 4 回 ボランティア活動の実際(1) 地域におけるボランティア活動①
第 5 回 ボランティア活動の実際(1) 地域におけるボランティア活動②
第 6 回 ボランティア活動の実際(1)の振り返りとまとめ
第 7 回 ボランティア活動の実際(2) 施設におけるボランティア活動①
第 8 回 ボランティア活動の実際(2) 施設におけるボランティア活動②
第 9 回 ボランティア活動の実際(2)の振り返りとまとめ
第10回 ボランティア活動の実際(3) 阪神・淡路大震災追悼行事におけるボランティア活動①
第11回 ボランティア活動の実際(3) 阪神・淡路大震災追悼行事におけるボランティア活動②
第12回 ボランティア活動の実際(3) 阪神・淡路大震災追悼行事におけるボランティア活動③
第13回 ボランティア活動の実際(3)の振り返りとまとめ
第14回 災害ボランティア活動時の留意点(平時のボランティア活動との相違)
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
・ボランティア活動後は、活動の振り返りを十分に行い、感じたこと・考えたこと・学んだことを整理・記録し
ておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
0%
0%
50%
「定期試験」:レポート
「その他」:ボランティア活動への参加度と事後の振り返りによる学び度
⑥ 履修上の注意など
・ボランティア活動に実際に参加してもらうが、それが休日や5限終了後になる場合があることを承知のうえ、
履修登録をすること。
・頭で理解しようとするのではなく、活動の中に身を置くことで、からだ全体で感じ・学んでもらいたい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:なし
参考書:適宜紹介する
− 24 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護解剖生理学Ⅰ
(N12000)
1
30
1 前期
講 義
資格取得要件区分
選択 看護師国家試験受験資格取得必修
必修
養護教諭一種免許状取得必修
担当者名
研究室
野村 秀明
7 号館 2 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
看護解剖生理学は、人体の正常な構造と機能について学ぶことにより、看護の対象である人の生活過程におけ
る「息をする」「食べる」「動く」「トイレに行く」といった日常生活行動のしくみを理解する学問である。健康
時のからだの状態と働きを知ることは、その健康が破綻した状態、つまり「疾患」についての科学的理解を可能
にし、患者さんにとって、どんな看護や援助が必要かを具体的に考えることに繋がる。
講義の具体的内容は、骨格・筋系、呼吸・循環系、消化器系、泌尿・生殖系、さらに神経・内分泌系における
しくみと働きについて、器官系相互の関連性も含めて学んでいく。
② 学習の到達目標
本授業の学習到達目標は、最終的には患者さんへのより良い看護や援助が行えるようになることである。その
ために、人体の構造と機能を正しく理解することであり、解剖生理学は決して暗記する学問ではない。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護解剖生理学の概要、「生きているとはどういう状態か?」
第 2 回 呼吸器系:呼吸器系を構成する器官、内呼吸と外呼吸、ガス交換
第 3 回 循環器系(1):心臓の解剖と生理
第 4 回 循環器系(2):血管系の解剖と生理、血液循環、血圧
第 5 回 血液:血液の成分と機能、止血機構、血液型と輸血
第 6 回 リンパ系と生体防御機構:リンパとは、免疫と生体防御
第 7 回 神経・内分泌系:神経のしくみと働き、ホルモンの機能、主な内分泌腺
第 8 回 消化器系(1):消化器系を構成する器官、消化管とその付属腺器官
第 9 回 消化器系(2):消化器系実質器官(肝、胆、膵)の解剖と機能
第10回 栄養と物質代謝:栄養の消化・吸収、そして代謝、消化液と消化管ホルモン
第11回 泌尿器系(1):腎臓とその働き、尿路を構成する器官
第12回 泌尿器系(2):水と電解質の調節、酸塩基平衡
第13回 生殖器系(1):男性の生殖器系を構成する器官の種類とその機能
第14回 生殖器系(2):女性の生殖器系を構成する器官の種類とその機能
第15回 妊娠・分娩・人体の発生、成長そして老化、まとめ
④ 授業時間外の学習
授業外学習は課さないが、日常生活の中で常にからだについての意識を持ち、そのしくみや働きについての不
思議を見つけ出し、考えるクセを身につけるよう努力する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
10%
10%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度等により評価する
「製作物・実技など」:グループ討議・発表
「その他」:レポート提出
⑥ 履修上の注意など
解剖生理学から、臨床的な「病態」や「疾患」へと展開する講義を行う。また、テーマを見つけ、グループで
問題解決・発表を行うアクティブ・ラーニング(AL)手法を取り入れた授業も行うので、積極的な授業参加を
期待する。
※ 2 月中に解剖学見学を行う〈希望者:兵庫医科大学〉
− 25 −
⑦ 教科書・参考書
教科書:『シンプル解剖生理学』 河田光博他 南江堂
参考書:『人体の構造と機能』エレイン N マリーブ RN 著 林正健二 他訳 医学書院
『からだの構造と機能』シェフラー・シュミット 著 三木・井上 訳 西村書店
『看護形態機能学』生活行動からみるからだ 菱沼典子著 日本看護協会出版
− 26 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護解剖生理学Ⅱ
(N12011)
1
30
1 前期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
永田 徹*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
この授業の目的は、人体の構造と機能を知ることである。このため、次に人体の構成単位である「細胞」の構
造と機能について説明する。第二段階として、同種の細胞の集合である 4 つの基本的な「組織」について説明し、
その後これらの組織によって構成される特定の目的を持った機能単位である「器官」また同一目的を持った器官
の集合である「器官系」について各論的に説明する。
② 学習の到達目標
看護解剖生理学の学習目標は、間違いのない、そして常により良い看護や医療を行うために、その対象である
人体の構造と機能を正しく理解することである。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 人体、オリエンテーション:解剖学と生理学、生命とは、解剖学の用語
第 2 回 細胞の構造と機能:細胞とは何か、細胞の解剖学と生理学
第 3 回 組織とは:上皮組織、結合組織、筋組織、神経組織
第 4 回 皮膚と膜:生体防御の第一段階
第 5 回 骨格系:骨とは、体幹の骨格、体肢の骨格、関節
第 6 回 筋系(1):骨格筋の生理学
第 7 回 筋系(2):骨格筋の解剖学Ⅰ
第 8 回 筋系(3):骨格筋の解剖学Ⅱ
第 9 回 神経組織:神経組織の構成細胞
第10回 中枢神経系:脳と脊髄
第11回 末梢神経系:末梢神経系を構成する主要な神経
第12回 自律神経系:自律神経とは
第13回 特殊感覚(1):眼と視覚、耳と聴覚、平衡感覚
第14回 特殊感覚(2):体性感覚、嗅覚、味覚
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
講義は、ほぼ教科書あるいはその都度配布するプリントに基づいて行う。従って教科書を読んでよく予習し、
プリントをよく読んでその都度復習しておくことが大切である。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業参加態度、小テスト結果など
⑥ 履修上の注意など
小テストを行う場合がある。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門基礎分野『解剖生理学』人体の構造と機能 [1]』
坂井建雄 他著 医学書院
参考書:『図表解読・調べ学習『イメージできる解剖生理学』改定 2 版』 Supple 編集委員会 MC メディカ出版
− 27 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護解剖生理学Ⅲ
(N12012)
1
30
1 後期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
永田 徹*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
看護解剖生理学ⅠおよびⅡで学んだ知識をもとに、同種の細胞の集合である 4 つの基本的な「組織」について
総論的に説明し、これらの組織によって構成される「臓器」、さらに特定の目的を持った機能単位である「器官」、
また同一目的を持った器官の集合である「器官系」について各論的に説明する。
② 学習の到達目標
看護解剖生理学の目標は、より良い看護や医療を行うために、その対象である人体の構造と機能を正しく理解
することである。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 栄養の消化と吸収(1):口、咽頭、食道の構造と機能
第 2 回 栄養の消化と吸収(2):腹部消化器の構造と機能
第 3 回 栄養の消化と吸収(3):膵臓、肝臓、胆嚢の構造と機能、腹膜
第 4 回 呼吸と血液のはたらき(1):呼吸器の構造、呼吸の種類とその調節
第 5 回 呼吸と血液のはたらき(2):ガス交換など
第 6 回 血液:血液の組成、血球の種類とはたらき、血液型
第 7 回 血液の循環とその調節(1):循環器系の構成、心臓の構造と機能
第 8 回 血液の循環とその調節(2):末梢循環器系の構造
第 9 回 血液の循環とその調節(3):血液循環の調節、リンパとリンパ管
第10回 体液の調節と尿の生成(1):腎臓の構造、尿の生成、排尿路
第11回 体液の調節と尿の生成(2):体液の調節
第12回 内蔵機能の調節(1):自律神経系による調節、内分泌系による調節
第13回 内蔵機能の調節(2):全身の内分泌線と内分泌細胞、ホルモン分泌の調節
第14回 外部環境からの防御:皮膚の構造と機能、生体の防御機構、体温とその調節
第15回 生殖、発生と老化の仕組み:男性生殖器、女性生殖器、受精と胎児の発生、成長と老化
④ 授業時間外の学習
できるだけ予習、復習を行ってほしい
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度
⑥ 履修上の注意など
常に「なぜ?」という疑問を持ちながら授業を受けてほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:系統看護学講座 専門基礎分野『解剖生理学』人体の構造と機能[1]坂井建雄 他著 医学書院
参考書:図表解読・調べ学習『イメージできる解剖生理学』改訂 2 版 Supple 編集委員会 MC メディカ出版
− 28 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
栄 養 代 謝 学
(N12020)
2
15
1 後期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
野村 秀明
7 号館 2 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
臨床看護の上で必要不可欠な臨床における栄養代謝学の基礎を学ぶ。「病は食よりおこり、また食により癒さ
れる」と言われるが、このことを理解し、栄養はすべての疾患治療に共通する基本医療であることを体得するこ
とがねらいである。
② 学習の到達目標
マクロ栄養素材である糖質、脂質、タンパク質の科学構造、機能およびその生体代謝に基づいて栄養について
理解する。また臨床栄養について学び、看護実践における栄養学的な知識を習得する。また昨今「チーム医療」
の重要性が叫ばれており、臨床で実践する栄養支援チーム(NST)についても理解を広げる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護と栄養学
第 2 回 生態の基本代謝、酵素
第 3 回 人体の働きと栄養素の消化吸収
第 4 回 糖質代謝(その 1):構造と種類
第 5 回 糖質代謝(その 2):消化と吸収
第 6 回 脂質代謝
第 7 回 タンパク代謝(その 1):構造と種類
第 8 回 タンパク代謝(その 2):消化と吸収
第 9 回 ビタミン・ミネラル・水・食物繊維
第10回 核酸代謝・エネルギー代謝
第11回 国民栄養の現状と健康・ライフサイクルと栄養
第12回 疾患と栄養(Ⅰ)消化器疾患
第13回 疾患と栄養(Ⅱ)生活習慣病
第14回 臨床栄養(経静脈栄養・経腸栄養)
第15回 チーム医療(栄養サポートチーム)・まとめ
④ 授業時間外の学習
高等学校課程で学んだ化学、生物学の知識を復習し、基礎的な生化学や代謝学の導入を目指す。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験により評価する。
「平常点」:受講態度等により評価する。
⑥ 履修上の注意など
臨床栄養学を中心に、ダイエットやサプリメント、最近の栄養食品などのトピックスも取り入れた多様な講義
を展開するので、積極的な授業参加を期待する。
⑦ 教科書・参考書
教科書: 教科書は指定しない。授業時プリントを配布します。
参考書:『NURSING GRAPHICUS 臨床栄養学』MC メディカ出版
『よくわかる専門基礎講座・栄養学』津田とみ 著 金原出版
『よくわかる栄養学の基本としくみ』秀和システム
− 29 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
人 間 関 係 論
(N12031)
1
30
1 前期 必修
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得必修
永島 聡
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
人間同士が互いにどのような関係のあり方を持つものなのか、その際何を考えかつ感じているのか、心理学的
な立場から検討する。またそれを通して、“ 自己 ” とは何か、“ 他者 ” とは何なのか、人間関係の中で生きてい
く意味とはいかなるものなのか、受講者とともに考察してゆく。
② 学習の到達目標
自我心理学、クライエント中心療法、対象関係論、ロゴセラピー等の基礎知識の獲得、ないしそれらへの批判
を通じて、人間関係のあり方を多面的に理解することを目指す。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 「はじめに」授業に関するオリエンテーション
第 2 回 「“ わたし ” とは何か?」アイデンティティーについて考える
第 3 回 「青年期における自己理解」エリクソンの観点からの考察
第 4 回 「他者を共感的に理解するということ」傾聴し共感することについて
第 5 回 「他者への無条件の尊重」ロジャーズの観点からの考察
第 6 回 「自分の気持ちに正直になるということ」ロジャーズの観点からの考察
第 7 回 「乳幼児期・児童期の人間関係①」クラインの観点からの考察
第 8 回 「ほどよい関係とは?激しい関係とは?」クラインの観点からの考察
第 9 回 「自己愛と対象愛」コフートの観点からの考察
第10回 「乳幼児期・児童期の人間関係②」ウィニコットの観点からの考察
第11回 「グループワーク」共同作業を通じて相互理解のあり方を体感する
第12回 「“ 自己中心性 ” と “ 他者のもとにあるということ ”」フランクルの観点からの考察
第13回 「人生の意味」フランクルの観点からの考察
第14回 「成人期・老年期を迎えることについて」“ 人生の意味 ” から考える
第15回 「まとめ」授業内容の総括および質疑応答等
④ 授業時間外の学習
各講義前に、配布されたプリントをあらかじめ熟読しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
⑥ 履修上の注意など
受講するにあたって相応しくない行為は認めない。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。随時プリントを配布する。
参考書:適宜紹介する。
− 30 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
生 涯 発 達 論
(N12040)
2
15
1 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
養護教諭一種免許状取得必修
永島 聡
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
人間は生を受けて死に至る全過程を通して発達していくということ、さらにその生涯の一局面である教師 ‐
生徒関係ないし看護師 ‐ 患者関係は生徒・患者の人生全体に対して(なおかつ教師・看護師の人生全体に対し
ても)重大な意味を持ち得るということについての理解を目的とする。内容は主に E・H・エリクソン、J・ピ
アジェ、V・E・フランクルらの理論ないし思想に依拠する。
② 学習の到達目標
各ライフステージにおける心理・身体・社会的発達過程、それぞれの段階での課題と対応法、生徒・患者の生
涯に対する教師・看護師の責任性等々について理解することを目指す。加えて、そもそも人生において、意味を
充足し価値を実現するということはどういうことなのか、自ら考究する姿勢を身につけることをねらう。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 「はじめに」授業に関するオリエンテーション
第 2 回 「一生涯を過ごすことに意味などあるのか?」フランクルの観点からの考察
第 3 回 「胎生期・乳児期」その心理・身体・社会的課題
第 4 回 「幼児期」その心理・身体・社会的課題
第 5 回 「児童期」その心理・身体・社会的課題
第 6 回 「思春期・青年期」その心理・身体・社会的課題
第 7 回 「成人期」その心理・身体・社会的課題
第 8 回 「老年期」その心理・身体・社会的課題
第 9 回 「“ 老いる ” イコール “ 衰える ” なのか?」知能と認知の生涯発達
第10回 「サクセスフルエイジング」知能と認知の生涯発達
第11回 「“ 人はいずれ必ず死ぬ ” ということについて」フランクルの観点からの考察
第12回 「障害を抱えつつ生きるということ」本人と家族の成長について
第13回 「発達障害とは」発達障害に関する基礎知識について学ぶ
第14回 「発達障害を持つ人がどのように過ごしていくのか」就労・進路について等
第15回 「まとめ」授業内容の総括および質疑応答等
④ 授業時間外の学習
各講義前に、配布されたプリントをあらかじめ熟読しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
⑥ 履修上の注意など
受講するにあたって相応しくない行為は認めない。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。随時プリントを配布する。
参考書:適宜紹介する。
− 31 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
健 康 科 学 総 論
(N12100)
1
30
1 前期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎岩越 美恵
看護師国家試験受験資格取得必修
7 号館 3 階
野村 慶雄
養護教諭一種免許状取得必修
研究室 他
足立 了平
① 授業の概要・ねらい
「健康とは何か」、健康と定義についてしっかりと考え、医学は健康の回復・維持・増進のためにどのような歴
史を歩んできたかを学び、そのうえで現代のわが国や世界の健康上の問題は何かについて考え、医療とは何かと
いう医療の本質について考える。その中で、看護師に役割を広くとらえ、個々の進路へのビジョンに繋げる。ま
た、本学の特徴を生かして、口腔と健康についても考える。
② 学習の到達目標
専門の勉強を始めるにあたり、「健康とは何か」という健康への理解を深め、健康意識を育て、自らの健康観
を持てるようになる。
医療に関する科学的側面と、倫理的側面の双方の重要性が解る。
将来、医療を担う職業人となるために、社会に目を向け、新しい情報を自ら収集する力と習慣を身につける。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 健康の概念―健康の定義。看護師の役割について
第 2 回 医学とは何か
第 3 回 医学の発達のすがたー医学の歴史(古代~ 19 世紀)
第 4 回 医学の発達のすがたー医学の歴史(20 世紀以降)
第 5 回 病気の原因
第 6 回 病気による身体の変化(腫瘍性疾患)
第 7 回 病気による身体の変化(腫瘍性疾患を除くすべて)
第 8 回 病気の診断・病気の治療
第 9 回 病気の予防
第10回 新しい医療システム
第11回 口腔保健と健康①口腔機能
第12回 口腔保健と健康②口腔と全身疾患の関わり
第13回 口腔保健と健康③口腔と脳機能
第14回 口腔保健と健康④災害時の口腔保健
第15回 口腔保健と健康⑤がん治療と口腔保健
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:岩越)
(担当者:野村)
(担当者:野村)
(担当者:足立)
(担当者:足立)
(担当者:足立)
④ 授業時間外の学習
授業の内容に関して、新聞から最新の情報や、興味あることに関して自ら情報収集をする。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
75%
25%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度、提出物の内容、プレゼンテーションなど
⑥ 履修上の注意など
特にありません。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『医学概論』日野原重明 著 医学書院
参考書:『健康科学概論』 後閑容子、蝦名美智子、大西和子 編集 ヌーヴェルヒロカワ
『NEW 予防医学・公衆衛生学』岸 玲子、古野純典、大前和幸、小泉昭夫 編集 南江堂
− 32 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護病理・病態学
(N12120)
1
30
資格取得要件区分
1 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
森松 伸一
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
人体の正常な機能と構造に関する基礎知識に立脚し、疾患すなわち身体の不健康・障害について病理・病態学
を理解するために必要な生体現象(解剖生理)と発症病理・病態および治療・予後に関する知識を体系的に教授
する。患者個々の病態を知り、将来、慈愛を持って的確な看護ができるようになることをねらいとする。
② 学習の到達目標
・解剖生理、病態生理から発症病理・病態をよく理解し説明ができる。
・症候(症状・徴候)をその病理・病態生理から理論的・科学的に説明できる。
・代表的な(よくある)疾患の概要を理解し説明できる。
・病態に基づき適切な看護計画を立てることができる。
③ 授業の内容・計画
看護を展開するために必要な病理学・病態学の知識を習得する。多くの病気(疾病)は主として 5 つのカテゴ
リー(先天異常・炎症・循環障害・代謝障害・腫瘍)に分類して整理できる。そこで病気の理解の基礎として、
これらの異常状態の特徴をよく理解し、病気発症のメカニズムとその病態の解明、生体の回復と組織・細胞の変
化、末期終焉像、生体防御機構などについても学習する。
第 1 回 病理の基礎 1(先天異常・炎症・循環障害・代謝障害・腫瘍)
第 2 回 病理の基礎 2(先天異常・炎症・循環障害・代謝障害・腫瘍)
第 3 回 先天異常 1(染色体異常、先天代謝異常)
第 4 回 先天異常 2(体表奇形、内臓奇形)
第 5 回 炎症(感染症、自己免疫疾患)とその終末像(COPD、肝硬変)
第 6 回 循環障害(閉塞性、栓塞性、心不全)
第 7 回 大血管系循環障害 1(先天性心疾患、後天性心疾患)
第 8 回 大血管系循環障害 2(狭心症、心筋梗塞)
第 9 回 脳血管障害(出血性、梗塞性)
第10回 脳血管障害 1(脳梗塞)
第11回 脳血管障害 2(脳出血)
第12回 代謝障害(糖尿病、低血糖、高脂血症、痛風、糖原病、乳糖不耐症、ビタミン代謝異常)
第13回 糖尿病 1(1 型糖尿病)
第14回 糖尿病 2(2 型糖尿病)
第15回 腫瘍(良性腫瘍、悪性腫瘍、癌、肉腫)
④ 授業時間外の学習
シラバスに挙げた各項目の授業を受けるに当たり、病理・病態学を理解するために必要な生体現象(解剖生理)
を関連づけて前以て学習(復習)しておくことが受講するために必要である。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
90%
10%
0%
0%
「定期試験」:終講試験(筆記試験)を行う。
「平常点」:授業では毎回タスクを課すが、学習態度をより重視する(興味があることについてのレポート)。
⑥ 履修上の注意など
講義内容に基づき予・復習を含め、自学自習(質問も含める)する必要がある。成績評価は筆答試験結果に基
づいて行うが、積極的な講義の出席とともに授業中の学習態度(レポート提出)なども評価に加える。
− 33 −
⑦ 教科書・参考書
教科書:『病態生理学 疾病のなりたちと回復の促進②』 田中 越郎 著 医学書院
参考書:『カラーで学べる病理学』渡辺 照男 編集 ヌーヴェルヒロカワ
『臨床病態学 1 〜 3』北村 聖 総編集 ヌーヴェルヒロカワ
『成人看護学 病態生理・疾病論Ⅰ〜Ⅲ』氏家 幸子 監修 廣川書店
『看護過程に沿った対症看護−病態生理と看護のポイント−』高木 永子 編集 Gakken
『看護のための臨床病態学』浅野 嘉延・吉山 直樹 編集 南山堂
− 34 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公 衆 衛 生 学
(N12170)
2
15
1 後期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
栃倉 匡文
5 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
公衆衛生とは地域社会の組織的な努力を通じて疾病を予防し、寿命を延ばし、身体的ならびに精神的能力を増
進するための技術と科学である。本講義では、前半は疾病予防と健康の保持・増進、疫学、地域保健活動などに
ついて学ぶ。また、少子高齢化が進行する中で直面している母子保健・老人保健の課題と今後の動向、公衆衛生
活動の中での医療従事者の役割についても理解を深める。後半は環境問題、食中毒、感染症、生活習慣病などを
テーマに挙げ、現状での課題および今後の対応策について学習する。
② 学習の到達目標
・公衆衛生の概念および健康の定義を理解し、公衆衛生活動について例を挙げて説明することができる。
・保健統計、疫学調査の意義について説明することができる。
・現代の環境汚染の特徴について説明することができる。
・感染症の成立要因と伝播様式を挙げ、それらの予防対策ついて説明することができる。
・生活習慣病の発症要因を挙げ、説明することができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 公衆衛生の概念、健康の定義
第 2 回 保健統計・疫学
第 3 回 地域保健と保健行政
第 4 回 老人保健・福祉
第 5 回 母子保健
第 6 回 学校保健
第 7 回 精神保健、産業保健
第 8 回 環境保健
第 9 回 食中毒
第10回 感染症
第11回 生活習慣病
第12回 疾病予防
第13回 保健医療
第14回 国際保健医療
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
授業を理解するために、予習・復習を心がけること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:小テスト
⑥ 履修上の注意など
日頃から公衆衛生に関する情報に関心を持つようにしてほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『シンプル衛生公衆衛生学 2015』鈴木庄亮 他 南江堂
参考書:『わかりやすい公衆衛生学 第 3 版』清水忠彦、佐藤拓代 ヌーヴェルヒロカワ
− 35 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
感 染 看 護 学
(N12180)
1
30
1 後期 必修
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
森松 伸一
7 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
いかなる看護においても感染症の予防・治療が関係する。感染症患者の看護には病原微生物および免疫の基礎
知識が必要であり、また医療機関内において看護師は感染制御チームの重要な位置を占める。そこで標準予防策
を始めとする感染制御の理論を修得するために必要な一般・日和見・新興・再興感染症病原体の基礎知識とその
感染病理および免疫学の基礎を教授し、これに基づいて一般感染症患者の看護のみならず、新興・再興感染症患
者や不測の院内感染にも対応できる能力を養うことを目的とする。将来、様々な感染症患者の看護を行うに当た
っても躊躇することなくこれらに取り組み、適切な看護ができるようになることをねらいとする。
② 学習の到達目標
・標準予防策(スタンダードプリコーション)および感染経路別予防策(対策)を説明できる。
・病原微生物およびその感染経路を指摘できる。
・内因感染と外因感染、院内感染と日和見感染、消毒と滅菌および化学療法を説明できる。
・感染症の予防および具体的なワクチン対策とその意義を説明できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 病原微生物の種類と特徴(性状)
第 2 回 消毒と滅菌、化学療法(抗微生物薬)
第 3 回 基礎免疫学(非特異的免疫、特異的免疫)
第 4 回 感染防御免疫(ワクチンとヒト免疫グロブリン)
第 5 回 感染症と病原微生物(細菌感染症:グラム陽性球菌、陰性球菌)
第 6 回 感染症と病原微生物(細菌感染症:グラム陰性桿菌、スピロヘータ)
第 7 回 感染症と病原微生物(結核、非結核性抗酸菌感染症)
第 8 回 感染症と病原微生物(DNA ウイルス:ポックスウイルス科、ヘルペスウイルス科、ポリオーマウ
イルス科)
第 9 回 感染症と病原微生物(DNA ウイルス:ヘパドナウイルス科、パピローマウイルス科、パルボウイ
ルス科)
第10回 感染症と病原微生物(RNA ウイルス:オルソミクソウイルス科、パラミクソウイルス科など)
第11回 感染症と病原微生物(RNA ウイルス:ピコルナウイルス科、ブニヤウイルス科など、プリオン病)
第12回 感染症と病原微生物(リケッチア、クラミジア、マイコプラズマ)
第13回 感染症と病原微生物(原虫、寄生虫)
第14回 感染制御学(標準予防策と感染経路別対策)
第15回 院内感染、日和見感染
④ 授業時間外の学習
感染看護学を良く理解するために感染制御について学習することが必須となるため、シラバスの学習項目のみ
ならず毎回事前の標準予防策と感染経路別対策についても学習しておくことが必要である。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
90%
10%
0%
0%
「定期試験」:終講試験(筆記試験)を行う。
「平常点」::授業では毎回タスクを課すが、学習態度をより重視する(レポートを提出も可)。
⑥ 履修上の注意など
講義は臨床上の最新のトピックスなどを取り入れて行う。しかし、講義時間に制約があるので講義のみでは全
てを網羅できない。従って講義内容に基づき予・復習を含め、自学自習(質問も含める)する必要がある。成績
評価は筆答試験結果に基づいて行うが、積極的な講義の出席とともに授業中の学習態度(レポート提出)なども
評価に加える。
− 36 −
⑦ 教科書・参考書
教科書:『スタンダード微生物学』土肥義胤・山本容正・宇賀昭二 編 文光堂
参考書:『病原微生物学』矢野郁也・内山竹彦・熊沢義雄 編 東京化学同人
『メディカルサイエンス微生物検査学』大学検査学専攻微生物学教員懇談会 編 近代出版
『医療福祉系学生のための専門基礎科目』河野公一 編集代表 金芳堂
『動物由来感染症マニュアル』河野公一・佐野浩一 他編 金芳堂
『微生物学 基礎から臨床へのアプローチ』神谷茂・河野茂監訳 メディカルサイエンスインターナショナル
− 37 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看 護 学 概 論
(N13000)
講 義
2
15
1 前期 必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
鎌田美智子
7 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
専門職としての看護領域の確立発展のために、看護学及び看護実践に関して、以下の三側面から明らかにする。
これらの学修を通して、「看護の目的(看護の概念)・看護の対象(対象論)・看護の機能(方法論)」について、
体系的に理解し、看護学を学ぶ者として国際社会における看護専門職の役割と責務への自覚を高めてほしい。
*看護という領域がどのように生まれ確立し、発展してきたかの歴史的認識の側面。
*看護が社会の中でどのように認知され機能しているかの社会的認識の側面。
*看護理論の発展と動向に関する科学的認識の側面。
② 学習の到達目標
1.看護の専門領域の規定、その確立の過程を理解し、現状の課題と将来展望について考える。
2.看護の社会的な位置や役割を理解し、現代のヘルスケアニーズに応えるための看護専門職の役割について考
察する。
3.看護の対象について、「環境に対する能動的な存在・生物・社会的特性を持つ存在・自我の統合に向かい発
達し続ける存在」という側面を理解し、看護のための人間観を培う。
4.主な看護理論の構造や系譜、及びその動向を捉え、看護における知識的体系確立の意義を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 1.看護の理念と概念
(1)看護専門領域の現状と課題
*看護専門領域の動向に関する講義、及び資料を通して、自己が目指す看護専門職像を描き、
その実現のための具体的学習計画を立てる。
第 2 回 (2)看護とは何か
①看護の語義 ②看護の起源 ③看護の定義
第 3 回 (3)看護の専門性の変遷
①看護の理念形成の背景(ICN,JNA,ANA)
②看護の対象・看護の目的・看護活動の概要
第 4 回 ◆「看護とは何か」に関して社会調査:一般の人々を対象に、「看護をどのように捉えているか」 についてレポートする。
第 5 回 2.看護の対象と健康
(1)人間の捉え方(人間観)と看護実践の関係
(2)看護実践における人間の捉え方(人間観)
① WHO 憲章前文にみる人間観 ②生物体・生活体の統一
第6回
③ニードを有する人間 ④発達変化する人間
第 7 回 (3)健康の概念
①健康状態の名称 ②健康の定義 ③健康を捉える視点
第 8 回 (4)健康のレベルに伴う人間の心理
①健康破綻時の一般的心理(患者の心理) ②健康破綻の過程に伴う心理的特徴
第 9 回 (5)国民の健康状態の全体像
3.看護の機能と役割
(1)看護の機能 ①看護を機能としてとらえることの意義 ②看護業務
(2)看護の提供(役割)
①看護の提供の仕方 ②サービスとしての看護 ③看護サービス提供の場
④チーム医療
第10回 4.看護の専門性のまとめ ◆看護の専門性を具現したビデオの視聴を通してレポート
第11回 5.看護と理論
(1)理論とは何か *パラダイムとメタパラダイム (2)看護理論の定義と役割(意義)
(3)看護理論の構造と理解(読む)するための視点 (4)看護理論の系譜
(5)看護理論家の背景把握例(ビデオ視聴)
− 38 −
第12回 (6)主な看護理論家と理論の概要
① Florence Nightingale ② Virginia Henderson ③ Sister Callista Roy ④ Dorothea E.Orem
第13回 ⑤ Hildegard E.Peplau ⑥ Martha E.Rogers ⑦ Patricia Benner
第14回 6.看護の歴史的変遷と展
(1)職業としての看護確立の変遷 (2)看護の専門職化 第15回 (3)望看護の愛社会的役割と展望
④ 授業時間外の学習
事前学修として、高校時代に学んだ授業の中で、看護に関連する内容があればピックアップしておく(日本史
や世界史他)。また「看護活動基礎実習」で学んだ内容をこの授業に活かせるよう、「看護の目的・看護の対象・
方法」等に分類整理しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
0%
0%
30%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:課題レポート 2 題『看護実践に関するビデオ視聴、小説に描かれた主人公の人間的特徴の分析』
(具体は、授業途上で提示する)
⑥ 履修上の注意など
概論レベルの学修は、直ちに答えが示される内容が少ないという特徴がある。このため学修においては、授業
内容を手がかりに、様々な角度や視点を増やすための努力を重ねてほしい。普段から多くの本(文献)に触れた
り、友人や先生方等とディスカッションを重ねたりし、自らの考えを構築できるよう、心がけることを期待する
(受け身的、マニュアル的な学修に陥らないよう注意すること)。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座専門Ⅰ看護学概論』 茂野香おる他著 医学書院
参考書:『科学的看護論』 薄井 坦子著 日本看護協会出版会
『看護覚書』 F.Naightingale 著、湯槇ます他訳 現代社
『看護に基本となるもの』 V.Henderson 日本看護協会出版会
その他、授業時に随時紹介する。
− 39 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
生 活 健 康 論
(N13010)
2
15
1 前期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修 ◎谷口 由佳 7 号館 3 階
養護教諭一種免許状取得必修
鵜飼 知鶴 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
生活と健康に関する基本的概念を学び、「安定した暮らし」に目を向けた生活概念に基づくケアの考え方を理
解することをねらいとする。内容としては、自己及び家族の生活の仕方や健康について振り返り、生活体験を
通して「生活の中の健康」を実感的に深めていく。また、健康の概念の変遷や、人々の暮らしの変遷、生活の
質(QOL;Quality of life)の概念の芽生えについて学び、人々が生活の中で大事にしていることが生活・健康
とどのように関係するのかを考察し、看護との接点を探究する。
② 学習の到達目標
1.生活と健康に関する基本的概念について理解する。
2.自己の生活観・健康観を見つめることができる。
3.暮らしぶりと健康の主観的体験等を基に、看護との接点を追求する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション・生活の概念とライフスタイルの変遷 (担当者:谷口)
第 2 回 健康の概念とその変遷 (担当者:谷口)
第 3 回 自己および家族の生活を振り返る (担当者:谷口)
第 4 回 生活習慣と健康の関連 (担当者:谷口)
第 5 回 よりよい生活をめざして;QOL と健康 (担当者:谷口)
第 6 回 休養(睡眠)と健康 (担当者:鵜飼)
第 7 回 運動と健康 (担当者:鵜飼)
第 8 回 栄養(食生活)と健康 (担当者:鵜飼)
第 9 回 飲酒・喫煙・薬物と健康 (担当者:鵜飼)
第10回 ストレスと健康 (担当者:鵜飼)
第11回 「生活の中の健康」に関する検討(1);身近な生活の中の健康課題の抽出
(担当者:谷口)
第12回 「生活の中の健康」に関する検討(2);(1)で抽出した健康課題に関する学習 (担当者:谷口)
第13回 「生活の中の健康」に関する検討(3);学習成果の整理
担当者:谷口)
(担当者:谷口)
第14回 「生活の中の健康」に関する検討(4);発表
*「生活の中の健康」に関する検討は、グループワークによりすすめる。
第15回 人々をとりまく保健医療福祉と看護・まとめ (担当者:谷口)
④ 授業時間外の学習
講義で配布する資料を整理し、熟読しておく。講義内容は復習をしっかり行い、理解しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
60%
20%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業への取り組み姿勢
「その他」:課題レポートなど(詳細は授業途上で提示)
⑥ 履修上の注意など
本科目は、後期の生活健康論実習に関連する科目です。自己の生活観・健康観に気づき、深めるとともに、他
者の価値観への関心が高まることを期待します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。講義用資料を配付します。
参考書:随時紹介します。
− 40 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看 護 対 象 論 Ⅰ
(N13021)
1
30
資格取得要件区分
1 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
長尾 厚子
4 号館 3 階
研究室
演 習
① 授業の概要・ねらい
看護実践の判断と方法および方向性に影響する人間のとらえ方(人間観)を、人間一般の知識、理論とともに、
「WHO 憲章にみられる統合的存在」、
「生物体・生活体の統一体」、「成長・発達し変化する存在」、「ニードをも
った存在」といった 4 つの側面から解説する。また、看護の対象を、個人、家族・集団・地域社会、さらにあら
ゆる年代へ拡大した概念としてとらえる。
さらに、看護実践の、対象者―看護職間という相互の関係の上に成立する特性をヒューマンケアの概念と意義
の観点から考察することもねらいとする。
② 学習の到達目標
1)看護の対象を4つの側面から理解できる。
2)看護の対象を個人、家族・集団・地域社会、さらにあらゆる年代へ拡大した概念としてとらえることができる。
3)看護実践の対象者―看護職間という相互の関係の上に成立する特性をヒューマンケアの概念と意義の観点か
ら考察することができる。
4)看護実践場面における対人援助の実際を、体験をとおして考察することができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護の対象についての人間の理解
第 2 回 看護の対象を理解するための具現例からの考察
第 3 回 看護の対象としての家族・集団・地域社会
第 4 回 看護実践における対象者との相互関係の理解
第 5 回 対象者との相互作用に関するコミュニケーション論①:対人コミュニケーションに関する基礎知識
第 6 回 対象者との相互作用に関するコミュニケーション論②:コミュニケーションに必要な態度
第 7 回 援助関係成立のための対人関係の技術を高める①:対人コミュニケーション技法
第 8 回 援助関係成立のための対人関係の技術を高める②:対人技能を本から学ぶ
第 9 回 看護実践における援助的関係成立に向けて
第10回 看護の対象との援助的関係成立のための要件
第11回 看護実践における対象者との相互作用場面からの考察
第12回 模擬患者との対応場面から、看護対人援助を考える①:模擬患者とのセッション
第13回 模擬患者との対応場面から、看護対人援助を考える②:体験場面からの考察
第14回 看護実践の対象者―看護職間という相互の関係の上に成立する特性をヒューマンケアの概念と意義
の観点から考察する。
第15回 自己の対人援助に関する課題を明確にする。
④ 授業時間外の学習
教科書・参考書を事前に目をとおし、必要な学習内容を確認しておく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
0%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:授業中の課題レポート
⑥ 履修上の注意など
講義だけでなく、模擬患者との看護場面のセッションをとおして、対象の理解を深め、看護職者として対人援
助に対する考察を深めることとなる。セッションには積極的な参加を期待する。
− 41 −
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護場面におけるコミュニケーションガイド』 米谷 淳・鎌田美智子編著 日総研出版
参考書:『現象学的人間論と看護』 パトリシア べナー他著・難波 卓志訳 医学書院
『科学的看護論』 薄井 坦子 著 日本看護協会出版会
『看護の基本となるもの』ヴァージニア・ヘンダーソン著 湯槇ます他訳 日本看護協会出版会
『ケアの本質-生きることの意味』 M.メイヤロフ著 田村真他訳 ゆみる出版
− 42 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
成人看護学概論
(N13030)
1
15
資格取得要件区分
1 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
生島 祥江
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
ライフサイクルにおける成人期にある対象の特性、保健の動向と特徴を踏まえた上で、健康の維持・増進、対
象自らが健康問題を解決できるよう支援する看護に必要な理論と方法について学習する。
② 学習の到達目標
1.ライフサイクルにおける成人の特徴について理解する。
2.成人のライフスタイルと健康問題について理解する。
3.成人保健の動向を理解する。
4.健康を維持するための保健行動について理解する。
5.成人の看護活動に有用な概念について理解する。
6.成人看護の機能と役割について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 ガイダンス、成人看護の対象である成人とは
第 2 回 ライフサイクルにおける成人の特徴
第 3 回 成人の生活と健康問題
第 4 回 成人の保健の動向、疾病構造の傾向
第 5 回 健康を維持するための保健行動
第 6 回 成人の看護に有用な概念① 危機理論
第 7 回 成人の看護に有用な概念② セルフケア理論、ケアリング
第 8 回 成人の看護実践における倫理的課題
④ 授業時間外の学習
前期授業終了時点での「看護とは何か」の答えを整理して第 1 回目の授業に臨むこと。毎回の授業終了後は学
習を整理しノートにまとめておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:ミニ課題レポート、学習ノート
⑥ 履修上の注意など
毎回、その日の授業内容に対する自己の考えを記述する時間を設ける。これを評価の一部とする。また、質問
を積極的に行い、主体的に学修をすすめてほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 成人看護学 [1] 成人看護学総論』 小松浩子他著 医学書院
参考書:『成人看護学シリーズ 成人看護学概論』 大西和子・岡部聰子編 ヌーヴェルヒロカワ
『ナーシンググラフィカ 成人看護学①成人看護学概論』 安酸史子他編 メディカ出版
『新体系看護学全書 成人看護学① 成人看護学概論・成人保健』 黒江ゆり子編 メヂカルフレンド社
『看護学テキスト NiCE 成人看護学 成人看護学概論』 林直子他編 南江堂
その他、随時紹介します。
− 43 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
老年看護学概論
(N13040)
1
15
資格取得要件区分
1 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
黒野利佐子
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
人生の最終章である老齢期、その身体的、精神的、社会的特性について学ぶと同時に、長い人生の多様な環境
や経験が、どのように対象の加齢の速度や心身・社会の健康レベル、価値観や生き方に影響するか考える。高齢
者個人の変化と大きく相互に作用する家族と、その周りを取り囲む生活環境やヘルスケア・システムの変化につ
いて理解を深め、人生の終わりまで対象の QOL を維持する看護の概要と理念を探求する。
② 学習の到達目標
1.ライフステージにおける老齢期の発達課題、老いるということの身体的・精神的・社会的特性が説明できる。
2.高齢者の生活史、生活環境、社会状況がどのように加齢の速度や価値観、「健康」に影響するか、具体的に
説明できる。
3.我が国の高齢化、高齢者世帯の変化、健康や暮らしの変化が説明できる。
4.わが国における高齢者を支える保健医療福祉の動向について説明できる。
5.高齢者の権利擁護:エイジイズムと身体拘束の問題に対する看護のあり方について具体的に考えを述べる。
6.高齢者の権利擁護:権利擁護のための制度、法定後見人や日常生活自立支援事業について説明できる。
7.高齢者と家族、その周りを取り囲む生活環境やヘルスケア・システムの作用と変化について説明できる。
8.人生の終わりまで対象のQOLを維持する看護の概要と理念について考え説明できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 ライフステージにおける老齢期の発達課題、老いるということの身体的・精神的・社会的特性 第 2 回 高齢者の多様性と共通点を考え、生活の QOL に及ぼす影響 DVD 視聴後、討論 健康的な老いと
は?
第 3 回 我が国の高齢化、高齢者世帯の変化、健康や暮らしの変化と高齢者を支える保健医療福祉の動向
第 4 回 高齢者の個別性と多様性 生きてきた時代背景と個別の生活背景について考える 個人史発表会
第 5 回 高齢者の権利擁護:入院・治療における高齢者を無力化する関わり:有害反応から廃用症候群
第 6 回 高齢者の権利擁護:権利擁護を探求する看護、制度、法定後見人や日常生活自立支援事業について
第 7 回 高齢者と家族、その周りを取り囲む生活環境やヘルスケア・システムの作用と変化
第 8 回 人生の終わりまで対象の QOL を維持する看護の概要と理念
④ 授業時間外の学習
本誌で紹介している参考文献、教科書の予習はもちろん、課題レポート作成に必要な文献、既習の解剖生理機
能の復習をしながら準備をする。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
0%
20%
0%
「定期試験」:筆記試験
「製作物・実技など」:個人史レポート&グループ発表
⑥ 履修上の注意など
開講時に詳細なシラバスを配布し、説明する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門分野 II 老年看護学』(2013)
医学書院
参考書:『縛らない看護』(2000)吉岡充・田中とも江 講談社 現代新書
『ケアってなんだろう』(2013)
小澤勲 医学書院
その他、随時紹介する。
− 44 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
小児看護学概論
(N13060)
1
15
1 後期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
庄司 靖枝
7 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
小児看護の理念とともに、健康な子ども観、子どもの権利、権利擁護を学び、子どもの権利の保障や倫理的課
題などを考える力を養う。また小児看護を行う上での基盤となる、小児看護を支える理論 や概念などの基礎知
識を学ぶ。そして子どもの健康を維持・増進させるための小児看護の役割、責務についての理解を深める。
② 学習の到達目標
①子どもの理解に関する理論や概念について説明できる。
②子どもの権利、 親の権利、権利擁護、 子どもと親の意思決定のあり方について述べることができる。
③子どもの健康、 家族と育児機能、 生活環境について説明できる。
④小児看護の役割・責務について述べることができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 小児看護とは
1.小児看護の対象、2.小児看護の目的
第 2 回 1.小児看護の役割と責務、2. 小児看護の歴史的変遷
第 3 回 小児の人権 1.子どもの権利 1)小児医療と子どもの権利、2)小児看護と倫理的配慮
第 4 回 小児の人権
1.子どもの権利 3)生命倫理と小児看護
2.小児看護における法律
第 5 回 小児看護における理論
第 6 回 小児看護における理論
第 7 回 子どものヘルスプロモーション 1. 子どもに関する保健統計、2.健康増進のため政策・法律
第 8 回 子どものヘルスプロモーション 子どもの健康増進のための社会制度
④ 授業時間外の学習
・毎回の授業の復習、小児に関する日々のニュースに注視する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
0%
10%
10%
「定期試験」:筆記試験
「製作物・実技など」:課題のレポート
「その他」:グループワークにおける発表や貢献度
⑥ 履修上の注意など
授業に関連する既習科目(「看護学概論」、「看護対象論」、「生活健康論」)の復習し授業に臨む。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『小児看護概論 ‐ 子どもと家族に寄り添う援助』 二宮啓子・今野美紀編集 南江堂
『生涯人間発達論』 服部祥子 医学書院
参考書:『ナーシンググラフィカ 小児看護学①小児の発達と看護』 中野綾美
その他、授業の中で紹介します。
− 45 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
精神看護学概論
(N13090)
1
15
1 後期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修 ◎西出 順子 7 号館 3 階
養護教諭一種免許状取得必修
畑 吉節未
研究室
① 授業の概要・ねらい
精神の機能と健康に関する基本概念、および様々な成長・発達段階にある人の精神・心理状態を理解するため
の基礎的な理論を学び、看護実践に活用するための基礎知識を修得する。また、精神の健康問題を持つ人の「生
きにくさ」を理解し、精神看護活動を支える基礎的な理論を修得する。 ② 学習の到達目標
1.精神の機能と発達について理解できる。
2.精神の健康を脅かす様々な要因を理解する。
3.精神看護活動に関する諸理論の基礎を理解する。
4.ストレスと対処方法を理解し実施できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 精神の健康と精神の機能
(担当者:西出)
第 2 回 こころの発達と精神機能の向上
(担当者:西出)
第 3 回 生活の場と精神的危機
(担当者:西出)
第 4 回 こころを「護る」理論(防衛機制とストレスマネージメント)
(担当者:西出)
第 5 回 対人関係論
(担当者:畑)
第 6 回 精神看護の対象と精神障害の概説
(担当者:西出)
第 7 回 精神看護を支える理論(患者中心的アプローチ 身体的アプローチ セルフケア論)
(
担当者:西出)
第 8 回 精神看護と倫理的課題
(担当者:西出)
④ 授業時間外の学習
毎回の授業内容を復習しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
⑥ 履修上の注意など
精神看護学に関する科目構成は、精神看護学概論、精神看護特性論、精神援助論へと内容がつながり発展させ
るように構成している。したがって、受講前後に学習を行い自己理解に努めてもらいたい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の基礎 精神看護学[1]』 医学書院
『系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の展開 精神看護学[2]』 医学書院
参考書:適宜紹介します。
− 46 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
基本看護技術Ⅰ
(共通技術・生活援助技術)
(N13110)
2
演 習
30
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎尾﨑 雅子
黒野利佐子
鵜飼 知鶴 7 号館 3 階
1 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
藤原 桜 研究室 他
阿児 馨
児玉 明子
① 授業の概要・ねらい
看護行為の基本となる看護技術の構造と内容を明確にし、看護実践における技術の意義、およびあらゆる看護
場面に共通する技術の基本を修得する。また、環境の中で自ら回復していく能動的な主体である看護の対象に対
し、生命力の消耗を最小限にするように、日常生活の基本的な援助技術の知識と方法を修得する。
② 学習の到達目標
本授業で取り上げる援助技術について、原理・原則を理解し、根拠に基づく看護実践ができる。また看護実践
を通して、専門職としての基本的な態度を養う。
※具体的な学習の到達目標は、各回の授業資料に提示する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 基本看護技術Ⅰ オリエンテーション 看護技術とは 感染予防
第 2 回 看護場面に共通の基本技術 <1> 生活環境の調整①
第 3 回 看護場面に共通の基本技術 <2> 生活環境の調整② 演習:ベッドメーキング
第 4 回 看護場面に共通の看護技術 <3> 観察と記録
第 5 回 看護場面に共通の看護技術 <4> 演習:Vital Signs の観察
第 6 回 看護場面に共通の看護技術 <5> 姿勢を保つ
第 7 回 生活援助技術 <1> 活動①と休息 演習:体位変換・ポジショニング
第 8 回 生活援助技術 <2> 活動② 演習:移乗・移送の援助
第 9 回 生活援助技術 <3> 衣生活 演習:寝衣交換
第10回 生活援助技術 <4> 清潔の保持① 第11回 生活援助技術 <5> 清潔の保持② 演習:全身清拭
第12回 生活援助技術 <6> 清潔の保持③ 演習:洗髪
第13回 生活援助技術 <7> 栄養摂取と排泄①
第14回 生活援助技術 <8> 栄養摂取と排泄② 演習:食の援助
第15回 生活援助技術 <9> 栄養摂取と排泄③ 演習:排泄の援助
※授業はオムニバスで行う。また授業は主にクラス別で行うが、A・B クラス合同の場合もある。
詳細は初校日の基本看護技術Ⅰオリエンテーションで説明する。
④ 授業時間外の学習
様々な資源を有効活用して事前学習を整えること。また、授業終了時は、自己の学習内容・演習内容を振り返
り、学びや気づき課題・疑問点等を記録に整理するとともに援助技術の修得に向けて技術練習等の学習に取り組
むこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
95%
0%
0%
5%
「定期試験」:筆記試験・実技試験
「その他」:毎回の演習記録・授業中に提示された課題等の提出状況
⑥ 履修上の注意など
看護実践の基本技術として確実な修得が望まれるため、事前および事後学習を十分に行うことを期待する。ま
た、オフィスアワー等を有効活用して学習に取り組むこと。
本科目は、前期で学んだ科目:看護学概論、生活健康論、看護解剖生理学Ⅰ・Ⅱ、健康科学総論などの知識を
活用する必要があるため復習しておくこと。また、後期同時開講科目、看護対象論Ⅰ、感染看護学、看護解剖生
理学Ⅲ、栄養代謝学などの知識も意識的に活用すること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学【3】基礎看護技術Ⅰ・Ⅱ』任 和子他著 医学書院
参考書:随時紹介する。
− 47 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護活動基礎実習
(N13500)
1
45
資格取得要件区分
担当者名
1 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
実 習
研究室
◎鎌田美智子 7 号館 3 階
他 N 科専任教員 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
看護専門職の実際の活動場面の見学実習を通して、看護の対象と機能・役割について学ぶ。
② 学習の到達目標
実習で関わる人々とコミュニケーションをとることができる。
看護活動が行われている場の構造や機能を理解する。
実習施設における看護専門職の活動の実際や役割について理解する。
看護の対象となる人々の生活環境を考える。
③ 授業の内容・計画
【事前学習】(学内)
・実習オリエンテーション
・実習における学習課題を明らかにする。
【施設実習】(実習施設)
実習施設:製鐵記念広畑病院、ときわ病院、神鋼病院、川崎病院、神戸百年記念病院、三田市民病院、
北播磨総合医療センター
(1 日目)施設オリエンテーション
施設の概要や看護部の理念、施設見学と実習中の諸注意など
(2 日目)入院治療を目的とする場での看護活動への参加観察
一人の看護師と行動を共にする
(3 日目)施設内の探索とそこに従事する他職種との交流
外来・薬局・検査・栄養・設備・事務管理など療養生活を支える部門
(4 日目)上記の体験を通して得られた自己の関心事をテーマとして学習する。
①入院患者や施設を訪れる人々の観察やインタビュー
②看護職やそれ以外の職種の人々の観察やインタビュー
③施設内の探索(再認識や新たな確認)
【事後学習】(学内)
・個人学習(自己の体験のまとめとその考察)をレポートとして作成する。
・グループ学習と発表
④ 授業時間外の学習
・実習要領をよく読み、学習課題を明らかにしておくこと。また本実習での学びを今後の学習で深められるよ
う、自己の体験のまとめと考察をしっかりとしておくこと。
・実習施設の看護部の理念について、事前に調べ、学習しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
50%
0%
50%
「平常点」「その他」:毎日の実習行動、実習記録やレポート、カンファレンスでの学習内容や実習後のグルー
プ学習など
⑥ 履修上の注意など
・実際に看護活動が行われている場での学習であり、また看護の対象となる人々の療養の場であることを念頭
に、言葉遣いや安全な行動等に留意する。
・自分勝手な判断や行動をせずに、担当教員と連絡をとり、不明な点は必ず確認する。
・補講は原則として行わないため、欠席をしないよう健康に留意して臨む。
⑦ 教科書・参考書
教科書:実習要領を参照のこと。
参考書:随時紹介する。
− 48 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
生活健康論実習
(N13505)
2
実 習
30
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎長尾 厚子
尾﨑 雅子
黒野利佐子
看護師国家試験受験資格取得必修 谷口 由佳 4 号館 3 階
1 後期 必修
養護教諭一種免許状取得必修
鵜飼 知鶴 研究室 他
藤原 桜
阿児 馨
児玉 明子
① 授業の概要・ねらい
人々の生活習慣や生活様式などの “ 生活の仕方 ” に目を向け、その行動の中に潜む考え方を把握することを通
して、「生活の中の健康」に関する考えを発展させる。また、看護援助を行う上で基盤となる生活観や健康観 を
深める。
② 学習の到達目標
1.実習の場において、人々の生活の仕方の実際の行動や考え方について、健康レベルや発達段階の特性を踏ま
えて把握する。
2.生活の仕方の背景にある人々の健康に対する意識を探る。
3.上記1・2で学んだ内容と、自己の考えを対比させながら、各自の生活観や健康観を深める。
③ 授業の内容・計画
1)オリエンテーション
2)実習計画の立案:生活の中の健康に関連するテーマを見いだし、グループワーク、文献検討、フィールド
ワークを通して明らかにできるように実習計画を立てる。
3)現地での学習:実際に現地に出向き、実習計画に沿って学習を進める。
※実習協力施設:長田区社会福祉協議会の各種事業、神戸市シルバーカレッジ、蓮池婦人会はすいけデイサービ
ス、神戸常盤大学口腔保健センター、神戸常盤大学まちの保健室、神戸常盤大学ボランティアセンターなど
4)実習のまとめ:実習で得られた結果を整理し、テーマに沿って実習の成果をレポートにまとめる。
④ 授業時間外の学習
実習要領を熟読し、学習内容を理解しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
50%
0%
50%
「平常点」「その他」:実習内容、実習記録の内容、レポートの内容などを基に、実習目標の到達度を総合的に
評価する。
⑥ 履修上の注意など
先行履修要件を満たしていること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:随時紹介します。
− 49 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医療・看護特論Ⅲ
(再生医療と看護)
(N13780)
1
15 1 ~ 4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
福田 正順
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
再生医療の臨床応用に関してその基礎から学び、現在飛躍的に発展しつつあるこの分野の理解を深めます。
② 学習の到達目標
再生医療の歴史とそれを支えてきた技術思想、さらには幹細胞や iPS 細胞について理解するとともに今日的な
意義について造詣を深めていきます。
③ 授業の内容・計画
再生現象の基本的理解から我々の治療行為の問題へと考察しつつ、最新の再生医療について考えます。
第 1 回 再生医療とは何か?
第 2 回 再生医療の基礎 1(足場、増殖因子、幹細胞)
第 3 回 再生医療の基礎 2(胚、クローン、ES 細胞)
第 4 回 iPS 細胞の登場
第 5 回 再生医療の臨床応用 1(末梢神経の再生、脊髄損傷の治療)
第 6 回 再生医療の臨床応用 2(ロボット技術、テーラーメード医療)
第 7 回 再生医療の今後の発展
第 8 回 まとめ・補足・質疑
④ 授業時間外の学習
特に必要ありません。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:小テスト、受講態度
⑥ 履修上の注意など
知識の獲得よりも、自ら考える経験を重視します。再生医療の臨床応用に対する疑問、批判などを積極的に議
論してください。講義の理解度把握のため、小テストを実施します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:授業中に資料を配布しますので、予め購入する必要はありません。
参考書:『再生医療のしくみ(エスカルゴ・サイエンス)』八代 嘉美・中内 啓光 著 日本実業出版社(2006 年)
その他多数あり、随時紹介します。
− 50 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医療・看護特論Ⅳ
(社会と看護)
(N13790)
1
15 1 ~ 4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
◎服部 玲子
中野 則子
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
生命と人権の尊重を基盤とし、保健・医療・福祉の動向と社会情勢とのかかわりの中で人々の暮らしに寄り
添い「健康な生活」から「多様な死の看取り」まであらゆる段階での看護場面における看護専門職の役割と活動
について学ぶ。
② 学習の到達目標
1.日本の看護制度の変遷を学び理解する。
2.職能団体とは何かを学び、役割と活動について理解する。
3.看護政策過程がわかる。
4.薬害の知識を深め人々の暮らしへの影響がわかる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護の動向と看護制度
第 2 回 看護専門職の自律と社会的役割(兵庫県看護協会の活動)
第 3 回 オリエンテーション(リフレクション)・看護職能団体の役割と活動
第 4 回 看護職能団体の役割と活動(看護協会・看護連盟)
第 5 回 看護と政策過程
第 6 回 災害と看護―チーム医療のキーパーソンとしての役割―
第 7 回 薬害問題と看護
第 8 回 まとめ・補足・質疑・グループワーク
(担当者:中野)
(担当者:中野)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
④ 授業時間外の学習
看護学概論の復習
日本看護協会・日本看護連盟・兵庫県看護協会・兵庫県看護連盟ホームページ参照
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:小論文(レポート試験)
「平常点」:リフレクションカード
⑥ 履修上の注意など
知識の習得だけでなく看護は社会の変化と共にあり、人々の暮らしの質向上にかかわっていることを理解し、
専門職として活動することの意義がわかり考えて行動できることを期待する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護管理学習テキスト第 2 版 看護制度・政策論』 井部俊子他 日本看護協会出版社、2014
参考書:『私たちの拠りどころ 保健師助産師看護師法』 田村やよひ 日本出版会、2008
『新版 看護者の基本的責務』 日本看護協会監修 日本看護協会出版社、2006
− 51 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教 育 心 理 学
(N14020)
2
15
1 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
永島 聡
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
学業不振、個人差への対応、学習意欲の喚起、自己の育成、個性の伸長、自己学習力の育成等々について、心
理学的に考察する。
② 学習の到達目標
児童生徒が学んでいく時、教師はそれをどのように援助したらいいのか、児童生徒はいかにして自分自身を支
えていったらいいのか、ということについて、心理学的に学ぶことを目指す。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 「はじめに」授業に関するオリエンテーション
第 2 回 「発達と学習」幼児期、児童期、思春期の発達的特徴
第 3 回 「学校と授業の働き」学力をめぐる問題について
第 4 回 「知的発達と学習」心理学における発達と学習についての基本的考え方
第 5 回 「認識と理解の深まり」児童生徒の認知のあり方について
第 6 回 「教授と学習の方法」教授および学習についての心理学的知見
第 7 回 「学習を支える人格と意欲」学習へのモチベーションについて
第 8 回 「学習を支える人間関係」子どもの学習を支える人間関係の特徴
第 9 回 「学習を支える教育評価」教育評価が児童生徒に与える影響
第10回 「自己の発達と育成」学校環境のあり方と自己の成長との関係性
第11回 「価値観の発達と育成」価値観や道徳性の発達と学校教育との関連性
第12回 「学力の個人差・自己学習力の育成」個に応じた教育および自己学習力の育成
第13回 「障害のある児童生徒の心性」様々な障害の概要とそれらに応じた心理的援助
第14回 「軽度発達障害」軽度発達障害の概要および心理的援助のあり方について
第15回 「まとめ」授業内容の総括および質疑応答等
④ 授業時間外の学習
各講義前に、テキストの必要箇所をあらかじめ熟読しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:レポート
⑥ 履修上の注意など
受講するにあたって相応しくない行為は認めない。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『教育心理学』無藤隆・藤崎真知代・市川伸一著 有斐閣 1991
その他、随時プリントを配布する。
参考書:『教育現場における障害理解マニュアル』小野次朗・榊原洋一共編 朱鷺書房 2002
その他、適宜紹介する。
− 52 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教 育 社 会 学
(N14030)
2
15
1 前期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
桐村 豪文
7 号館 2 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
この授業では、現代におけるさまざまな教育現象を社会学的な角度から考察する視点を身に付けることを目的
としている。つまり、教育に関する「常識」や「思い込み」を一旦停止させ、一歩引き下がった広い視野から冷
静な分析ができるような態度を身につけること、これがこの授業の目的である。
② 学習の到達目標
この授業の学習を通じて、教育現象を社会学的視点から考察することができるようになる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション(教育社会学は教育の何を問題としているのか)
第 2 回 社会の変容(理想の時代から虚構の時代へ)
第 3 回 社会の変容(消費社会)
第 4 回 学校教育はいかに語られるか(消費社会の渦の中にある学校)
第 5 回 学校教育はいかに語られるか(国家、市場、コミュニティ、家庭など)
第 6 回 学力問題と学校(メリトクラシー)
第 7 回 学力問題と学校(再生産)
第 8 回 格差問題と学校(格差の実態)
第 9 回 格差問題と学校(学校無力論)
第10回 排除と包摂(貧困問題)
第11回 排除と包摂(包摂のための方策)
第12回 主体の形成(規律訓練)
第13回 主体の形成(少年犯罪と矯正教育)
第14回 社会関係資本
第15回 社会関係資本の可能性
④ 授業時間外の学習
予習:事前に配布する資料を読んでくること。
復習:授業中に学習した内容を踏まえて、レポート作成に向かうこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:授業参加態度(毎授業後に小レポートを提出してもらう)
⑥ 履修上の注意など
毎回出席の上、講義内容を理解するように努めることはいうまでもありませんが、教育にかかわる時事情報に
も目を向けるようにしてください。
⑦ 教科書・参考書
教科書:適宜プリントを配付する。
参考書:授業中に紹介する。
− 53 −
− 54 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医 療 英 語
(N11045)
1
30
2 後期
演 習
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
山﨑麻由美
4 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
医療の現場で英語は必要不可欠である。特に看護では外国人患者とのコミュニケーションが必要な場面も少な
くない。また研究では、英語の専門文献を読むことも必要となってくる。この授業のねらいは医療に関する様々
な英語に触れ、看護師に必要な会話表現および文献講読に必要な専門用語や表現を習得することである。さらに、
海外の医療の現状を知り、視野を広げることも目的の一つである。
② 学習の到達目標
患者との対話、症状の表現、医療の専門英語など現場や研究で役に立つ実践的な英語を習得する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 First Visit to Hospital(来院)
第 2 回 How to Fill in a Registration Form(初診受付)
第 3 回 Let’s Ask about Mr. Brown’s Daily Activities(生活習慣を聞く)
第 4 回 Mr. Brown’s Symptoms(問診)
第 5 回 Medical Checkup 1(脈拍、血圧、体重の測定)
第 6 回 Medical Checkup 2 (採血、採尿)
第 7 回 Mr. Brown’s Diagnosis(診断)
第 8 回 Mr. Anderson’s Symptoms(症状を聞く)
第 9 回 Let’s Ask More about Mr. Anderson’s Symptoms(症状をより詳しく聞く)
第10回 Explaining Blood Test Results(検査結果を伝える)
第11回 How to Take Medicine(薬の説明)
第12回 Mrs. Johnson Feels Dizzy(症状や原因を聞く)
第13回 An MRI Test(MRI を受ける)
第14回 Recommending an Operation(手術を勧める)
第15回 Post-operative Care(術後のコミュニケーション)
④ 授業時間外の学習
授業の予習・小テストの準備
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度・小テスト
⑥ 履修上の注意など
授業には必ず辞書を持参すること。積極的に授業に参加すること。与えられた課題は仕上げること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『First Aid! English for Nursing』
樋口晶彦、John Tremarco 著 金星堂
参考書:随時紹介する。
− 55 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
情 報 処 理 演 習
(N11090)
1
30
2 後期
演 習
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得選択必修
養護教諭一種免許状取得必修
養護教諭二種免許状取得必修
関 雅幸
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
現代におけるコンピュータの使い方には大きく分けて二つの事柄を考えることができます。それは「通信機」
としての利用と「計算機」としての利用です。この授業では「計算機」としての使い方を修得するために、コン
ピュータにおける典型的なアプリケーションソフトである表計算ソフトを用いて、 その基本的な使い方等とデー
タ分析、統計処理について説明していきます。また、データについて、学術情報検索の演習として Web 上のデ
ータの利用も予定しています。
② 学習の到達目標
表計算ソフトの基本的な使い方をマスターする(セル番地を用いた式や基本的な関数を利用できる、簡単なグ
ラフの作成ができる)、表計算ソフトを用いたデータ分析、統計処理について基本的なことを理解している、学
術情報検索の基本的な事柄を理解していることを目標とします。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 初めての表: データ入力、消去の方法、データの編集について
合計の求め方、計算式の書き方、基本的な関数の利用、式のコピー(オートフィル)、絶対参照、相
第2回
対参照について
第 3 回 成績表の作成:順位、標準偏差などを求める関数の利用について
第 4 回 グラフの作成について
第 5 回 表を整える: 罫線、文字色、背景色について
第 6 回 データの整理: ヒストグラムの作成について
第 7 回 図形描画について
第 8 回 散布図、共分散、相関係数について
第 9 回 回帰分析①:回帰直線の傾き、切片について
第10回 回帰分析②:回帰直線の引き方について
第11回 データベースの作成について
第12回 データベースの利用: ソート、フィルターについて、文献データベースを用いた検索
第13回 乱数、正規分布について
第14回 さまざまな確率分布について
第15回 補足とまとめ
④ 授業時間外の学習
授業前には事前に指示した内容を調べたり、教科書の該当箇所を読んでください。授業後はプリント等を見直
し、次回までにやっておくことを指示した場合はそこまで必ず終わらせておいてください。よくわからない点は
教科書やインターネット等で調べてください。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
0%
0%
30%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:課題
⑥ 履修上の注意など
コンピュータを使うことが上達するには自分の手を使ってやってみることが大切です。人に聞いて終わりでは
なく、手を動かしてみましょう。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『よくわかる統計学 看護医療データ編(第 2 版)』石村貞夫・久保田基夫・石村友二郎著 東京図書
参考書:授業の中で適宜紹介します。
− 56 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
日 本 国 憲 法
(N11240)
2
15
2 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得選択必修
養護教諭一種免許状取得必修
養護教諭二種免許状取得必修
桐村 豪文
7 号館 5 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
日本国憲法の基本構造、全体像および具体像に関する基礎を理解する。
② 学習の到達目標
この授業の学習を通じて、以下のものを習得することを到達目標としている。
(1)日本国憲法の基本構造について、理解すること。
(2)日本国憲法にかかわる重要な用語について、理解すること。
(3)「法的なものの考え方」とその表現の仕方の習得を目標とする。
③ 授業の内容・計画
日本国憲法の歴史的背景、概略、現在の憲法をめぐる議論など、講義を中心に授業を進める。
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 「憲法」とは何か
第 3 回 象徴天皇制と平和主義
第 4 回 選挙制度と政党
第 5 回 国会
第 6 回 内閣
第 7 回 裁判所
第 8 回 地方自治
第 9 回 人権
第10回 幸福追求権と法の下の平等
第11回 精神的自由権
第12回 経済的自由権
第13回 社会権
第14回 参政権と国務請求権
第15回 憲法改正論
④ 授業時間外の学習
予習:事前にテキストの指定した箇所を読んでくること。
復習:授業中に学習した内容を復習し、試験に備えること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:中間試験 40% 最終試験 40%(計 80%)
「平常点」:授業参加態度(毎授業後に小レポートを提出してもらう)
⑥ 履修上の注意など
毎回出席の上、講義内容を理解するように努めることはいうまでもありませんが、憲法改正など、憲法にまつ
わる時事情報にも目を向けるようにしてください。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『いちばんやさしい憲法入門 第 4 版』初宿正典・高橋正俊・米沢広一・棟居快行 有斐閣 2010
参考書:『日本国憲法 第 3 版』松井茂記 有斐閣 2007
− 57 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
自 然 と 環 境 Ⅲ
(分子生物学)
(N11330)
2
15
2 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
坂本 秀生
5 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
環境との相互作用により個体や種を維持する自然界の生命現象を、分子及び細胞レベルで理解することを目的
とする。生命を支える人体機能が、細胞→組織→器官→個体へと有機的に連続していることを念頭に、分子、細
胞レベルでのしくみを学ぶ。具体的には DNA → RNA →タンパク質、発生と性・生殖、免疫、細胞の構造や機能、
細胞の自己複製や増殖の仕組み等である。これら生命現象に影響する環境要因についても考察する。
② 学習の到達目標
生命は分子的に調整されていることを理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 生物学と分子生物学の相違
第 2 回 日常生活と分子生物細胞の構成
第 3 回 タンパク質の本体
第 4 回 タンパク質の働き
第 5 回 情報伝達
第 6 回 遺伝子の本体
第 7 回 遺伝子の構成
第 8 回 遺伝子からタンパク質
第 9 回 遺伝子の発現様式
第10回 遺伝子の編成
第11回 遺伝子の読み取り
第12回 発生の分子生物
第13回 遺伝子と生命
第14回 分子生物と医療の関係
第15回 遺伝子診断と分子生物
④ 授業時間外の学習
二回目の講義以降は復習をしっかり行なっておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度など
⑥ 履修上の注意など
動画を用いたり、図表は教科書中心に行うので、板書を書き取るより内容を理解しながら履修すると効果的。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『好きになる分子生物学』 萩原清文 著 講談社サイエンティフィック
参考書:『分子生物学イラストレイテッド』 田村隆明 著 羊土社
− 58 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教 育 と 人 間
(N11340)
2
15
2 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
光成研一郎
7 号館 5 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
教育には人間存在の中に潜在的に隠れているものを引き出し、発展させるという目的がある。同様に看護にも
患者の中に存在するものを引き出し、心身ともに健康な状態に導いていくという目的がある。このことは教育と
看護の本質に一致することがあるということを意味している。それゆえに看護実践を行う上で、教育の理論と方
法を学ぶ意義は大きいと考えられる。本講座では教育活動と看護活動における具体的事例を取り上げ、看護活動
を行う上で必要とされる教育的知識や視座を身につけることを目的とする。
② 学習の到達目標
看護師・養護教諭に求められる教育的知識や教育方法を修得することを目指す。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 教育学と看護学の共通点
第 2 回 教育の語義と概念
第 3 回 教育の必要性と可能性
第 4 回 教育目的と教育方法
第 5 回 家庭教育の特質と機能
第 6 回 現代家庭教育の抱える課題
第 7 回 学校制度と教育改革
第 8 回 社会教育制度と教育行政
第 9 回 生涯学習時代における新しい学びのあり方
第10回 生きる力の育成について
第11回 経験教育の重要性
第12回 ボランティア活動の教育的意義
第13回 共感性と自制心を育てる環境
第14回 教育の普遍性と特殊性
第15回 まとめと補足
④ 授業時間外の学習
講義終了後に次回の授業テーマについて予告をするので、教科書や資料などを読み、授業に臨むこと。予習・
復習の課題を適宜指示する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験を実施する。
「平常点」:授業に臨む態度、小テスト、BRD、課題の提出状況などを含む。
⑥ 履修上の注意など
講義内容にのっとったレポートの提出を求めることがある。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『人間形成のイデア』 武安宥編 昭和堂
参考書:随時紹介する。
− 59 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
生 命 と 倫 理
(N12051)
2
15
資格取得要件区分
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
上田 國寛
本館 3 階
学長室
講 義
① 授業の概要・ねらい
医学とバイオサイエンスの進歩は近年著しく、これまで神のみに許されていた生命の領域に人の手が入りはじめている。
それは命の芽生え(受精)から終焉(死)にまで及び、医学のすべての領域を含む。こうした状況にあって、生命のメカ
ニズムを理解し、
「いのち」のあるべき姿を求める努力は時代の生命観と個人の人生観を支えるものと言える。それは当
然医療の根幹、看護や医療検査の本質にも関わり、これに携わる者一人ひとりが自分の答えを求められる課題である。
本講義では、生命倫理に関わるテーマの中から、尊厳死、安楽死、脳死、臓器移植、再生医療、薬害と公害、
遺伝子診断、遺伝子治療などを取り上げて解説するとともに、日常目にする新聞やテレビのニュースの中から関
連するテーマを取り出して、生命倫理が一般の社会生活にも深く関わっている実態を明らかにする。
なお、この科目は看護学科、医療検査学科の合同科目である。
② 学習の到達目標
医療に携わる者の視点から、生命倫理について十分理解し、自らの考えを導き出せるようになる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 生命倫理…ヒトと人、いのちの尊厳、死生観、いのちの二元論、科学と宗教
第 2 回 生命倫理の変遷…ヒポクラテスの誓い、医療の社会性、功利主義、ホロコースト
第 3 回 生命倫理の確立…自己決定権、インフォームドコンセント、ニュルンベルク綱領、ヘルシンキ宣言
第 4 回 生命倫理学の方法…原則論、手順論、物語論、医療倫理の四原則
第 5 回 終末期医療…医療と死、死の自己決定権、尊厳死、安楽死、ホスピス
第 6 回 臓器移植…臓器提供、ドナーカード、脳死判定、臓器売買、移植ツアー
第 7 回 再生医療…細胞移植、組織移植、ES 細胞、iPS 細胞、mGS 細胞
第 8 回 遺伝子工学…クローン動物、遺伝子組み換え作物、生物の多様性、エピジェネティクス
第 9 回 遺伝子診断…保因者診断、出生前診断、遺伝カウンセリング、遺伝差別、3 省指針
第10回 遺伝子治療…遺伝子補填医療、遺伝子組み換え医薬、人間改造、ヒト胚クローニング
第11回 生殖補助医療…人工授精、試験管ベビー、胚の選別、代理母
第12回 性と倫理…二種類の性(ジェンダーとセックス)、性差医療、性同一性障害、性分化異常症
第13回 薬害…薬効と副作用、サリドマイド禍、エイズ禍、イレッサ騒動、臨床試験(治験)
第14回 公害と災害…企業の責任、行政の責任、環境破壊、災害障害、石綿禍、格差社会
第15回 社会福祉…差別と区別、個人と社会、障害者の支援、資源の分配、競合と共生
④ 授業時間外の学習
初回授業の前日と前々日の新聞(朝日、毎日、読売、産経、神戸のどれでもよい)に目を通しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
0%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:レポート、プレゼンテーション
⑥ 履修上の注意など
日常目にするマスコミ情報の中から生命倫理に関するものを集め(新聞の切り抜き、インターネット情報など)、
レポートやプレゼンテーションの資料とすること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。講義プリントを配布する。
参考書:『生命倫理と医療倫理』伏木信次・樫 則章・霜田 求 編 金芳堂
『医療倫理学の方法:原則・手順・ナラティヴ』宮坂道夫 著 医学書院
− 60 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
薬
理
学
(N12110)
1
30
2 前期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
國友 勝*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
看護師は患者への投薬、服薬指導、副作用の状況把握など医薬品(薬物)に関わる重要な責務を担っているこ
とから、これらを実践するための基礎となる薬理学の知識を身につけておく必要がある。本講義では、投与した
薬物の生体に及ぼす作用(薬理作用)と疾病治療への応用などについて学習し、医療現場でチーム医療の一員と
して適正な薬物治療を行うための知識を修得する。
② 学習の到達目標
適正な薬物治療に役立つ薬理学の基礎知識を修得するため、1.生体に投与された薬物が体内動態(吸収、分布、
代謝、排泄)を経て作用部位(主として細胞)に到達し、薬理作用(主作用と副作用)を発現する一連の過程に
ついて理解する。2.薬理作用と病態改善作用との関連性について理解する。3.代表的な薬物相互作用や副作用
を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 薬理学総論①:薬理学の概念、薬の役割、薬理作用、薬の効くメカニズム
第 2 回 薬理学総論②:薬の投与方法、体内動態と薬効、副作用、薬物相互作用
第 3 回 薬理学総論③:薬効に影響する因子、有害作用、薬物乱用、新薬の開発
第 4 回 抗感染症薬:抗菌薬、抗結核薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、院内感染
第 5 回 抗がん薬:抗がん作用のしくみ、抗がん薬の種類
第 6 回 免疫治療薬:免疫抑制薬、免疫増強薬
第 7 回 抗アレルギー・抗炎症薬:抗ヒスタミン薬、関節リウマチ・痛風・片頭痛の各治療薬
第 8 回 末梢神経系(交感神経系、副交感神経系)に作用する薬物
第 9 回 末梢神経系(運動神経系、知覚神経系)に作用する薬物
第10回 中枢神経系に作用する薬物:全身麻酔薬、催眠薬、抗不安薬、統合失調症治療薬
第11回 中枢神経系に作用する薬物:抗うつ薬、パーキンソン病治療薬、抗てんかん薬、鎮痛薬
第12回 心臓・血管系に作用する薬物:抗高血圧薬、狭心症治療薬、心不全治療薬、抗不整脈薬、利尿薬
第13回 呼吸器・生殖器系に作用する薬物:気管支喘息治療薬、鎮咳薬、子宮収縮薬、排卵誘発剤
第14回 消化器系に作用する薬物:消化性潰瘍治療薬、制吐薬、下剤、潰瘍性大腸炎治療薬
第15回 物質代謝に作用する薬物:糖尿病治療薬、骨粗鬆症治療薬
④ 授業時間外の学習
授業前:授業計画に記載されている語句について簡単に調べてくること。授業後:学習した専門用語や知識を
記憶するには反復することが大切であり、自分なりに整理してまとめておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
⑥ 履修上の注意など
1 年次で学習した看護解剖生理学Ⅰ~Ⅲ、看護病理・病態学および感染看護学の知識が必要不可欠である。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 薬理学(疾病のなりたちと回復の促進(3))』 大鹿英世・吉岡充弘 医学書院
参考書:『今日の治療薬』 浦部晶夫・他 南江堂
− 61 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
症 候 論 Ⅰ
(N12130)
1
30
資格取得要件区分
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
森松 伸一
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
疾患すなわち身体の不健康と障害は自覚的あるいは他覚的症状( 症状、徴候)として認識される。看護にお
いてはしばしば医学的診断に先立ち、これらの症候を的確に把握し、適切な看護計画を立て、実践しなければな
らない。従って看護学の実践には症候とそれから予測される疾患を念頭におく能力が求められ、症候の発生した
部位が重要な意義を持つことが多い。本講では各種症候について全身と局所に分けて体系的に教授し、理解を深
める。これにより問診と症候から病態を推測でき、看護に際しても適切に対処できる能力を養うことを目的とす
る。患者個々の状態や病態を知り、将来、慈愛を持って的確な看護ができるようになることをねらいとする。
② 学習の到達目標
・主要症候をとらえることができる。
・症候をよく理解し,解剖生理と病態生理に関連づけて説明ができる。
・代表的な(よくある)疾患の概要を理解し、主要な症候について説明できる。
・症候を良く理解し、診断に至るまでの発症病理・病態に関連づけて説明ができる。
・解剖生理、病理・病態学を良く理解し、これらから症候を系統立て関連付けて説明できる。
③ 授業の内容・計画
看護を展開するために必要な症候のとらえ方および症候の現れ方(病態学)の知識を習得する。多くの病気(疾
病)は症状や徴候を以て発症する経過をとる。そこで病気の理解の基礎として、症候を始めとしてこれらの異常
状態の特徴をよく理解し、病気発症のメカニズムとその病態の解明などについても学習する。
第 1 回 症候論総論(主要症候のとらえ方、問診(病歴)の取り方、診察の仕方
第 2 回 大循環(心臓 ・ 大血管)系の症候 1(胸痛、呼吸困難など)
第 3 回 大循環(心臓 ・ 大血管)系の症候 2(胸内苦悶、動悸、不整脈など)
第 4 回 血液 ・ 造血器系の症候(貧血、出血傾向、血小板異常など)
第 5 回 呼吸器系の症候 1(咳嗽、喀痰、血痰など)
第 6 回 呼吸器系の症候 2(喘鳴、肺音の異常など)
第 7 回 免疫系の症候(易感染症、白血球異常、発熱など)
第 8 回 皮膚 ・ 外表の症候(発疹、腫張、浮腫など)
第 9 回 神経 ・ 運動器系の症候 1(頭痛、不隨意運動、痙攣など)
第10回 神経 ・ 運動器系の症候 2(錐体路症候、錐体外路症候など)
第11回 消化器症候 1(腹痛、胸やけ、吐血など)
第12回 消化器症候 2(下血、下痢、呕吐など)
第13回 腎 ・ 泌尿器 ・ 生殖器症候(無尿、乏尿、排尿障害など)
第14回 内分泌 ・ 代謝系の症候(甲状腺腫大、尿糖、血糖異常など)
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
症候を的確に把握し予測される疾患を念頭におくためには、症候の発生した部位(局所性 ・ 全身性)が重要な
意義を持つことが多い。従って、各臓器 ・ 器官の解剖生理および病理 ・ 病態についても前以て良く理解しておく
ことが必要である。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
90%
10%
0%
0%
「定期試験」:終講試験(筆記試験)を行う。
「平常点」:授業では毎回タスクを課すが、学習態度をより重視する(興味あることのレポート提出も可)。
− 62 −
⑥ 履修上の注意など
講義内容に基づき予・復習を含め、自学自習(質問も含める)する必要がある。成績評価は筆答試験結果に基
づいて行うが、積極的な講義の出席とともに授業中の学習態度(レポート提出)なども評価に加える。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『病態生理学 疾病のなりたちと回復の促進②』 田中 越郎 著 医学書院
参考書:『成人看護学 病態生理・疾病論Ⅰ~Ⅲ』 氏家 幸子 監修 廣川書店
『看護のための臨床病態学』 浅野 嘉延・吉田 直樹 編集 南山堂
− 63 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
症 候 論 Ⅱ
(N12140)
1
30
資格取得要件区分
2 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
岩越 美恵
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
症候論Ⅰと同じ主旨の下に、症候論Ⅱでは、人が生まれてから死ぬまでの心身の変化という観点から、主とし
てこどもの成長・発達や健康障害に関する症候と、生殖機能(主として母体)の発達と健康障害に関連する症侯
について学習する。また、近年多くなってきている精神疾患・発達障害に関する症侯についても、すべての専門
領域の看護実践上必要な知識であるため、十分に理解を深め、看護の技術のひとつとして身につけることをねら
いとする。
② 学習の到達目標
・小児の心身の発育・発達とその健康障害に伴う症侯(先天性疾患を含む)の理解
・生殖機能の発達とその健康障害に伴う症侯(妊娠に伴うものも含む)の理解
・精神の障害に伴う症侯(発達障害・知的障がい・てんかんを含む)の理解
③ 授業の内容・計画
第 1 回 小児の発育とその障害に関する症侯
第 2 回 小児の発達
第 3 回 小児の運動発達とその障害に関する症侯①(脳性マヒを中心に)
第 4 回 小児の運動発達とその障害に関する症侯②(その他の運動疾患について)
第 5 回 小児のバイタルサイン
第 6 回 小児の救急疾患とその症候
第 7 回 小児の疾患とその症侯①(発熱性疾患)
第 8 回 小児の疾患とその症侯②(消化器疾患)
第 9 回 小児の疾患とその症侯③(その他の疾患)
第10回 先天性疾患とその症候
第11回 新生児の特徴と疾患とその症侯
第12回 精神疾患とその症侯①(発達障害を含む)
第13回 精神疾患とその症侯②(てんかん・知的障がい)
第14回 女性(と男性)の生殖機能の発達と加齢による変化における症侯
第15回 妊娠・分娩・出産に関する症候
④ 授業時間外の学習
日ごろより、医療や健康なくらしに関する新聞記事をピックアップし、発表できるようにしておく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記テスト
「平常点」:学習態度、提出物など
⑥ 履修上の注意など
特になし。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:随時紹介します。
− 64 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
臨 床 検 査 総 論
(N12150)
2
15
2 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
澤田 浩秀
7 号館 2 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
臨床検査は、生体から得られた情報を客観的に提供するもので、現在の医療において疾患の診断、治療に欠か
すことができないものである。正確な臨床検査が行われるには、患者に検査について説明し、検査の準備をし、
適切な前処置、正しい検体の取扱いを行わなければならない。また、看護職者自身が検査を実施する場合もあり
得る。本教科では、正しい検査の実施、あるいは患者の病状を正確に把握するために必要とされる臨床検査の知
識について学ぶ。
② 学習の到達目標
(1)臨床検査の目的、検査の種類、検査における注意点など、看護を行うに当たって必要となる臨床検査の内容
を理解する。また、患者に対する検査の説明、検査の準備や介助、正しい検体の取扱い方など、看護職者が
果たすべき役割について理解する。
(2)臨床検査によって得られたデータの解釈方法、異常となる疾患、検査結果に影響を与える要因などを理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 臨床検査の医療への役割、臨床検査の種類、臨床検査における看護職者の役割
第 2 回 検査値の信頼性・正確性、検体の採取法および取扱い方法、検査による危険防止対策 第 3 回 一般検査:尿検査
第 4 回 一般検査:便、体腔液、髄液、穿刺液などの検査
第 5 回 血液検査:血球検査、出血・凝固検査、骨髄検査
第 6 回 生化学検査:糖、蛋白質、窒素化合物の検査
第 7 回 生化学検査:脂質、酵素の検査
第 8 回 生化学検査:電解質、微量元素、血液ガス、薬物の検査
第 9 回 免疫血清検査:免疫グロブリン、自己抗体、感染症、アレルギーの検査
第10回 免疫血清検査:輸血、腫瘍マーカー、細胞性免疫の検査
第11回 微生物検査:細菌、ウイルス、原虫の検査 病理検査:細胞診、組織検査
第12回 生理機能検査:循環機能検査(心電図およびその読み方)
第13回 生理機能検査:呼吸機能検査(換気機能検査、睡眠ポリグラフ検査)
第14回 生理機能検査:神経機能検査(脳波、筋電図検査)
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
講義内容をよく理解するには、講義前の予習も必要であるが、むしろ講義後にその内容を充分復習することが
重要である。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
90%
10%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度、積極性などの総合的評価
⑥ 履修上の注意など
解剖生理学、臨床病態学等に関する基礎知識を必要とするため、これらの科目を十分復習し授業に参加するこ
とが望まれる。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 別巻⑥ 臨床検査』 大久保昭行編 医学書院
参考書:『ナースのための最新検査マニュアル』 櫻林郁之介編 照林社
『標準臨床検査医学(第 4 版)』 高木康他 医学書院
適宜、図、表を中心としたプリントを配布する。
− 65 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医 療 機 器 総 論
(N12160)
2
15
2 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
澤田 浩秀
7 号館 2 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
現在の医療では、患者の病状を把握するモニタリングや疾患の治療に関して医療機器は欠かすことができない
ものである。看護職者も日常、医療機器を扱う機会は大変多くなっている。そのため、医療機器を正しく取り扱
うと同時に、トラブルに対しても適切に対処することが求められている。本教科では、実際の医療現場でよく使
用される医療機器に関してその基本的事項について学ぶ。
② 学習の到達目標
(1)各モニタリング機器および治療機器に関して、その使用目的あるいは適応となる疾患、機器の原理および構
造、機器の取り扱い方とその注意点について理解する。
(2)機器を原動させるために必要な電気、医療ガス、およびその設備に関する知識と、安全対策としての電気、
電磁波などに関する知識を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 医療機器概論:医療機器の種類、看護職者の機器への関わり
第 2 回 医療機器と安全性:電気安全(アース、電気ショック)、病院電気設備
第 3 回 医療機器と安全性:電磁波障害、医療機器の生体に対する影響
第 4 回 医療機器と安全性:医療ガスと安全性
第 5 回 モニタリング機器:心電計、心電図モニタ
第 6 回 モニタリング機器:心電図とその読み方
第 7 回 モニタリング機器:血圧計、血圧モニタ
第 8 回 モニタリング機器:血流計、体温計
第 9 回 モニタリング機器:呼吸モニタ(パルスオキシメータ、カプノメータ)
第10回 治療機器:循環器治療機器(除細動器、大動脈内バルーンポンプ、補助循環装置)
第11回 治療機器:循環器治療機器(ペースメーカー)
第12回 治療機器:呼吸器治療機器(人工呼吸器)
第13回 治療機器:輸液ポンプ、シリンジポンプ
第14回 治療機器:手術用機器(電気メス、レーザー手術装置)
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
講義内容をよく理解するには、講義前の予習も必要であるが、むしろ講義後にその内容を充分復習することが重要である。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
90%
10%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度、積極性などの総合的評価
⑥ 履修上の注意など
病態のモニタリング、疾患に対して治療を行うための医療機器であり、関連して解剖生理学、臨床病態学等の
科目の知識を必要とするため、これらの科目を十分復習し授業に参加することが望まれる。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。講義ごとに図、表を中心としたプリントを配布する。
参考書:『エキスパートナース MOOK37 モニタ機器の使い方と』
謝宗安編 メディカ出版
『知らなきゃできない ME 機器 Q & A』 岡本浩嗣 学研 『ME の基礎知識と安全管理(第 5 版)』 日本生体医工学会 ME 技術教育委員会 南江堂
− 66 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
保 健 行 動 論
(N12190)
1
30
2 前期
講 義
資格取得要件区分
選択
必修
担当者名
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
研究室
◎柳本 有二 7 号館 4 階
柳 敏晴
研究室
① 授業の概要・ねらい
看護対象者の健康形成への支援をするために、彼らの健康観や健康行動について、認知行動科学的な視点から
理解し援助するための基礎的知識を習得することをねらいとする。また、担当の地域保健行動について具体的な
実践活動と科学的理論についての講義を予定している。
② 学習の到達目標
看護対象者の健康観や健康行動について、認知行動科学的な視点での基礎的知識および科学的根拠をし、実際
にまとめることができることを目標とする。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション(ヘルスプロモーション理解度テスト)
第 2 回 ヘルスプロモーションを必要とする根拠
第 3 回 ヘルスプロモーションの実践で行われている活動の科学的根拠(運動、栄養他)
第 4 回 これからのヘルスプロモーションについて(超高齢社会、認知症改善他)
第 5 回 ヘルスプロモーションの実践(地域におけるヘルスプロモーション)
第 6 回 ヘルスプロモーションとストレスマネィジメント
第 7 回 ヘルスプロモーションと健康報道との関連
第 8 回 ヘルスプロモーションの展開(海外のヘルスプロモーション)
第 9 回 健康教育・ヘルスプロモーション概論
第10回 ヘルスプロモーションの計画作り
第11回 ヘルスプロモーションと理論
第12回 ヘルスプロモーションと環境
第13回 ヘルスプロモーションと社会
第14回 健康教育・ヘルスプロモーションの展開
第15回 ヘルスプロモーションの研究と関連法規
(担当者:柳本)
(担当者:柳本)
(担当者:柳本)
(担当者:柳本)
(担当者:柳本)
(担当者:柳本)
(担当者:柳本)
(担当者:柳本)
(担当者:柳)
(担当者:柳)
(担当者:柳)
(担当者:柳)
(担当者:柳)
(担当者:柳)
(担当者:柳)
④ 授業時間外の学習
授業前にこれまでの学習でヘルスプロモーションと関連した内容を復習する。授業後は、授業ノートに考えを
まとめる。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験(柳本)(柳)
「平常点」:授業ノート内における真摯な態度他
⑥ 履修上の注意など
単位を取ればよいと考えず、積極的に授業に取り組むこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『ヘルスプロモーション』 大西和子 他 ヌーヴェルヒロカワ書店
参考書:『身体が心が嬉しくなるノルディク・ウォーク』 メイツ出版
− 67 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
保 健 統 計 学
(N12310)
2
15
2 前期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
保健師国家試験受験資格取得必修
栃倉 匡文
5 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
ある集団の健康を維持、増進するためには、予めその集団の健康状況を統計数値で知っておかなければならな
い。これは将来の予測を行う場合にも必要不可欠である。本講義では、医療・公衆衛生活動における統計の意義
と技術について学ぶとともに、基本的な実践能力を養うことを目的とする。
② 学習の到達目標
・統計を学ぶ意義について説明することができる。
・データの度数分布、バラツキの指標の計算方法などについて説明することができる。
・演習データを用いて統計学的分析や検定の結果を正しく解釈することができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 統計を学ぶ意義
第 2 回 統計データの取り方①(バラツキとバイアス)
第 3 回 統計データの取り方②(交絡)
第 4 回 統計データの取り方③(ランダム化、無作為抽出、盲検化)
第 5 回 統計データのまとめ方①(分類、度数分布、平均、標準偏差)
第 6 回 統計データのまとめ方②(標準誤差、図示表現法など)
第 7 回 データ評価・比較の方法(推定)①(点推定と区間推定)
第 8 回 データ評価・比較の方法(推定)②(信頼区間、オッズ比など)
第 9 回 データ評価・比較の方法(検定)①(帰無仮説と対立仮説)
第10回 データ評価・比較の方法(検定)②(過誤、p 値)
第11回 1 標本 t 検定
第12回 2 標本 t 検定
第13回 分散分析
第14回 相関と回帰分析
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
授業を理解するために、予習・復習を心がけること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:課題レポート、小テスト
⑥ 履修上の注意など
適切にデータを読み取り、最適な統計手法が使える能力を身につけてほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:標準保健師講座 別巻 2『疫学・保健統計学』医学書院
参考書:『はじめて学ぶやさしい疫学 改訂第 2 版』日本疫学会 南江堂
− 68 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
母性看護学概論
(N13050)
1
15
資格取得要件区分
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
島内 敦子
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
母性の特徴および概念について学び、女性の生涯における発達と健康および家族関係について理解を深める。
さらに母性看護の機能と役割について考察する。
② 学習の到達目標
母性の特徴と概念について理解し、母性性や父性性の概念を含めた母子関係や家族関係の発達を理解する。ま
た、次世代の健全育成の視点から母性看護の対象を広く捉え、女性各期の特徴と発達課題を知り、母性看護の役
割と機能を理解する。さらに、女性の権利と母性看護における倫理について思考する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 母性看護の概念
第 2 回 母性看護学で用いられる概念
第 3 回 母性看護の沿革と現状
第 4 回 家族の健康と看護
第 5 回 母性看護の対象にある人の特徴
第 6 回 母性の持つ健康問題と看護の役割
第 7 回 母性看護における倫理
第 8 回 まとめ
④ 授業時間外の学習
身近な存在の女性と男性(家族、親戚、友人など)を意識しながら、観察してみてください。社会情勢に興味
を持ち、様々な新聞を読み、ニュースを見ましょう。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
90%
10%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業中のレポートなど
⑥ 履修上の注意など
主体的な学習を望みます。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学概論』 森恵美他著 医学書院
参考書:随時紹介します。
− 69 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
在宅看護学概論
(N13070)
1
15
資格取得要件区分
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
畑 吉節未
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
「在宅で看護するということ」についての理解を深めることを目標とする。
具体的には在宅看護が必要とされる社会的背景をふまえ、在宅看護の歴史と変遷、在宅看護の概念と対象およ
び在宅ケアシステムについて概観し、在宅看護が関わる現状、地域社会でその人らしい生き方に基づいた生活を
支えるための訪問看護の機能と役割、展望について学ぶ。
② 学習の到達目標
1.在宅看護の歴史について理解する。
2.在宅看護の特性について理解する。
3.在宅看護の対象について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 部 在宅看護の歴史と特性
第 1 回 在宅看護の位置づけと発展経過
・時代とともに変わる制度と訪問看護 ・なぜ在宅看護を学ぶのか ・他の看護領域との位置関係
第 2 回 在宅看護が必要とされる社会的背景
第 3 回 なぜ生活を重視するのか 病院と在宅の違い①
・日常性があり、主体性の発揮できる療養環境を考える演習
第 4 回 なぜ生活を重視するのか 病院と在宅の違い②
・在宅で療養することの意味
第 5 回 在宅看護とはなにか 在宅看護の特性
・在宅看護のめざすもの ・地域看護と在宅看護・訪問看護 ・在宅看護の特性
第 2 部 在宅看護の対象の理解:なぜ、対象者の意思を尊重するのか
第 6 回 療養者を理解する
第 7 回 家族を理解する、地域を理解する 家族の介護負担とその軽減
第 3 部 フローレンス・ナイチンゲールのとらえた在宅看護に学ぶ
第 8 回 フローレンス・ナイチンゲールにおける在宅看護の概念
④ 授業時間外の学習
各領域の看護学と在宅看護はどのような位置関係にあるのか。図で表現して最初の授業で提出して下さい。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度など
「その他」:課題レポート
⑥ 履修上の注意など
在宅看護は各看護領域との関連が深く、応用的かつ実践的な領域です。専門的な内容を豊富に含みますので、
講義・演習以外のも資料を活用し、主体的に学習することが必要です。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 統合分野 在宅看護論』 医学書院
『国民衛生の動向 2013/2014』
厚生労働統計協会
参考書:随時紹介します。
− 70 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
地域看護学概論
(N13080)
1
15
2 前期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
保健師国家試験受験資格取得必修
井上 清美
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
地域看護学の構成、主要概念について、概説する。地域で行われる看護や保健活動について体系的に理解する。
また、保健師における保健指導の概念についての基礎的な考え方を学ぶ。
② 学習の到達目標
1.地域看護学の構成について理解する。
2.人々の健康問題を生活の場において捉えることを理解する。
3.活動の場の特性に応じた地域看護活動を理解する。
4.保健師について、その役割機能の基本を理解する
③ 授業の内容・計画
第 1 回 地域看護学の構成、理念と目的
第 2 回 主要概念
第 3 回 活動対象の特性
第 4 回 活動の場の特性
第 5 回 活動方法の特性
第 6 回 保健医療福祉行政の仕組みの中で機能する看護
第 7 回 保健師の保健指導の概念
第 8 回 地域看護学まとめ・本学の保健師教育課程
④ 授業時間外の学習
事後学習をしっかりしてください。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
10%
0%
10%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:学習姿勢・参加態度など
「その他」:レポート課題など(詳細は授業で提示)
⑥ 履修上の注意など
2 年後期における保健師養成課程の選択についての検討に役立ててください。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『地域看護学概論』 医学書院
参考書:授業中に提示します。
− 71 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
基本看護技術Ⅱ
(診療の補助技術)
(N13120)
2
演 習
30
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎尾﨑 雅子
黒野利佐子
鵜飼 知鶴 7 号館 3 階
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
藤原 桜 研究室 他
阿児 馨
児玉 明子
① 授業の概要・ねらい
医療における診療のプロセスを概観し、診療における看護の役割を理解し、看護の対象に行われる医学的検査・
治療に伴う基本的な援助技術の知識と方法を修得する。
② 学習の到達目標
本授業で取り上げている診療に伴う援助技術について、原理・原則を理解し、根拠に基づいた実践ができる。
診療に伴う援助技術における看護専門職としての態度を身につける。
*具体的な到達目標は各回で授業資料に提示する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 診療のプロセスの概観と診療における看護の役割/安全を守る援助技術(1)
第 2 回 安全を守る援助技術(2):[ 演習 ] 無菌操作
第 3 回 検査に伴う援助技術(1)
第 4 回 検査に伴う援助技術(2):[ 演習 ] 静脈血採血
第 5 回 治療・処置に伴う援助技術:与薬(1)
第 6 回 治療・処置に伴う援助技術:与薬(2):[ 演習 ] 皮下・筋肉内注射
第 7 回 治療・処置に伴う援助技術:与薬(3):[ 演習 ] 点滴静脈内注射の管理
第 8 回 治療・処置に伴う援助技術:罨法 : [ 演習 ] 温罨法・冷罨法
第 9 回 治療・処置に伴う援助技術:創傷保護:[ 演習 ] 包帯法
第10回 治療・処置に伴う援助技術:特殊な排泄の援助(1):[ 演習 ] グリセリン浣腸
第11回 治療・処置に伴う援助技術:特殊な排泄の援助(2):[ 演習 ] 一時的導尿
第12回 治療・処置に伴う援助技術:酸素療法:[ 演習 ] 酸素療法、酸素ボンベの取り扱い
第13回 治療・処置に伴う援助技術:吸引:[ 演習 ] 一時的吸引(口腔内)
第14回 治療・処置に伴う援助技術:穿刺、輸血管理、経管栄養法
第15回 安全を守る援助技術(3):看護の場面における安全
*講義はオムニバスで行うが、演習など毎回、担当教員全員が指導にあたる。
*クラス別で行うが、AB 合同になる場合もある。
④ 授業時間外の学習
・授業前は事前学習の課題に取り組んでおくこと。疑問点などをもって授業に臨んでほしい。
・授業後は演習記録や事前学習を用い、演習での体験を通して振り返りをして、演習での気づきや理解できたこ
とをまとめておくこと。また解決できなかった疑問や新たな課題についても明確にしておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
95%
0%
0%
5%
「定期試験」:筆記試験および実技試験
「その他」:毎回の演習記録の提出状況
⑥ 履修上の注意など
・授業は2コマを1回とカウントする。1回ごとに内容が進むので欠席することのないように、援助技術の修得に
むけて演習室を活用し、計画的に学習をしていくこと。また、看護解剖生理学をはじめとする専門基礎分野の
知識を活用できるよう、既修した内容を必ず復習しておくこと。
・演習は病院など臨地に出向くのと同じ意識で臨んでほしい。ユニフォームや身だしなみなど、整っていない場
合は演習室への入室を認めないことがあるので注意すること。また、演習中は医療器具を多く扱うが、鋭利な
物品もあるので集中して、慎重な行動をとってほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門分野Ⅰ基礎看護学 [3] 基礎看護技術Ⅱ』任 和子他著、医学書院
参考書:随時紹介する。
− 72 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
基本看護技術Ⅲ
(フィジカルアセスメント)
(N13131)
1
演 習
15
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎藤原 桜
尾﨑 雅子
7 号館 4 階
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修 阿児 馨
研究室 他
児玉 明子
福山 貴子
① 授業の概要・ねらい
看護実践における情報収集と観察の意義について理解し、身体面の系統的な観察としてのフィジカルアセスメ
ントの理論と方法を修得する。
② 学習の到達目標
・基本的な観察・診査手技が修得できる。
・修得した手技を活用して得られた所見を記述・解釈できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護におけるフィジカルアセスメントの意義と基本の考え方、診査技法、呼吸器系のフィジカルア
セスメント(講義)
第 2 回 呼吸器系のフィジカルアセスメント(演習)
第 3 回 循環器系のフィジカルアセスメント(講義)
第 4 回 循環器系のフィジカルアセスメント(演習)
第 5 回 消化器系のフィジカルアセスメント(講義)
第 6 回 消化器系のフィジカルアセスメント(演習)
第 7 回 神経系のフィジカルアセスメント(講義)
第 8 回 神経系のフィジカルアセスメント(演習)
④ 授業時間外の学習
1 年次に修得した看護解剖生理学Ⅰ・Ⅱ、基本看護技術Ⅰの知識を活用しながら学習を進めるので、十分に復
習をすること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
90%
0%
0%
10%
「定期試験」:筆記試験および実技試験
「その他」:提出物(演習記録)
⑥ 履修上の注意など
看護実践の基本技術として、確実な内容の修得が必要である。また、演習で得た所見を記述・解釈することも
行う。シラバスに提示された講義・演習内容を事前にテキストで学習した上で履修するとともに、関連する既習
科目の知識を適用できるよう、事後の学習を十分行うこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『はじめてのフィジカルアセスメント』横山美樹、メジカルフレンド社
『系統看護学講座 専門Ⅰ基礎看護学〔2〕基礎看護技術Ⅰ』茂野香おる、医学書院
参考書:『山内豊明教授のフィジカルアセスメント(DVD)第 1 巻~第 9 巻』山内豊明、京都科学
『フィジカルアセスメントガイドブック第 2 版』山内豊明、医学書院
その他は、随時紹介します。
− 73 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
基本看護技術Ⅳ
(看護過程)
(N13141)
1
演 習
30
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎鎌田美智子
7 号館 3 階
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修 尾﨑 雅子
研究室
黒野利佐子
① 授業の概要・ねらい
看護過程について歴史的背景を踏まえ、看護実践に効果的に活用されるための理論と方法の基礎を修得する。
加えて問題解決論、システム論、意思決定論等を活用した看護過程の組織的な実践プロセスの理解を深めるた
め、自分の思考を客観的に思考する能力を養う。
② 学習の到達目標
1.様々な状況に対して、自ら課題解決してゆく存在である人間の基本的性向を理解する。(問題解決する人間観)
2.人間の思考の特徴を理解し、看護実践への活用の過程を把握する。
3.看護の専門性を具現する一つのツールとしての、看護過程の意義と課題を理解する。
4.問題解決理論等を活用した看護過程の方法論について、その展開の基本的な方法を修得する。
5.事例(ペーパー・ペイシェント)展開等を通して、自己の思考を客観的に思考する能力を養う。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 問題解決者としての人間 1)人間の問題解決能力
(担当:鎌田)
第 2 回 問題解決者としての人間 2)小説の主人公の分析による問題解決過程の概要
(担当:鎌田)
第 3 回 人間の思考の特徴と看護活動への活用
(担当:鎌田)
第 4 回 看護過程の理論 1)看護過程の概念
(担当:鎌田)
第 5 回 看護過程の理論 2)看護過程の方法論
(担当:鎌田)
第 6 回 看護過程の展開方法 1)アセスメント過程
(担当:尾﨑)
第 7 回 事例を用いた看護過程の展開①(患者の理解:患者像をイメージする)
(担当:尾﨑・黒野)
第 8 回 看護過程の展開方法 1)アセスメント過程(つづき)
(担当:尾﨑)
第 9 回 事例を用いた看護過程の展開②(患者の看護上の問題を抽出する)
(担当:尾﨑・黒野)
第10回 事例を用いた看護過程の展開③(患者の看護上の問題を抽出する)
(担当:尾﨑・黒野)
第11回 看護過程の展開方法 2)看護計画・立案過程
(担当:尾﨑)
第12回 事例を用いた看護過程の展開④(患者の看護計画の立案をする)
(担当:尾﨑・黒野)
第13回 事例を用いた看護過程の展開⑤(患者の看護計画の立案をする)
(担当:尾﨑・黒野)
第14回 看護過程の展開方法 3)実施過程、4)評価課程
(担当:尾﨑)
第15回 事例の看護過程展開例の提示とまとめ
(担当:尾﨑)
④ 授業時間外の学習
・授業前に学習する内容をよく確認して臨み、授業後は毎回、内容を復習しておくこと。
・看護過程の展開方法(第6~15回)の授業はグループワークによりすすめる。次回までの学習目標を確認し、
グループでディスカッションできるよう各自予習して臨むこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
0%
0%
30%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:課題レポート(グループによる事例学習の成果を個人レポートとして提出)
⑥ 履修上の注意など
・様々な視点で幅広い討議ができるよう、事前に十分な準備をして臨むこと。事例を用いた看護過程の展開を行
う際は、1年次に学んだ知識を活用するのでこころの理解、看護解剖生理学、看護病理、病態学等の復習して
おくこと。
・9月に開講する基礎看護学実習(看護過程)は、本授業の内容が既修内容となるので、各自が理解できるよう
に積極的な態度で取り組んでほしい。
− 74 −
⑦ 教科書・参考書
教科書:『問題解決の心理学』 安西祐一郎著 中公新書
『改訂版 看護過程を臨床に生かそう』 鎌田美智子著 看護の科学社
『剣岳・点の記』 新田次郎著 文春文庫 参考書:『看護過程 ナーシングプロセス』H.Yura M.Walsh 著・岩井郁子他訳 医学書院 『基本から学ぶ 看護過程と看護診断』R.Alfaro 他著・江本愛子監訳 医学書院
『看護過程 基本と事例展開』 鎌田美智子編著 日総研出版
− 75 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
慢 性 病 看 護 論
(N13200)
2
15
資格取得要件区分
2 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
生島 祥江
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
慢性病をもって生活する人の特徴を理解し、対象が健康状態に応じてその人らしく生活するための援助と、生
涯にわたって病気とうまく折り合えるような援助について学習することを目的とする。
② 学習の到達目標
1.慢性病の特徴および慢性病をもつ人とその家族の特徴について理解する。
2.慢性病患者を援助するための主要な概念について理解する。
3.慢性病患者の療養法と援助について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 慢性病の特徴、慢性病をもつ人とその家族の特徴
第 2 回 慢性病患者のセルフマネジメントを支援するための概念①(エンパワーメント、自己効力など)
第 3 回 慢性病患者のセルフマネジメントを支援するための概念②(トランスセオレティカルモデルなど)
第 4 回 糖尿病をもつ人へのセルフマネジメント支援①(グループ討議)
第 5 回 糖尿病をもつ人へのセルフマネジメント支援②(発表、全体討議)
第 6 回 糖尿病をもつ人へのセルフマネジメント支援③(セルフモニタリングの実際)
第 7 回 慢性病患者の療養法(ステロイド療法ほか)とセルフマネジメント支援①
第 8 回 慢性病患者の療養法(食事療法ほか)とセルフマネジメント支援②
第 9 回 慢性腎臓病をもつ人(保存期腎不全患者)へのセルフマネジメント支援①
第10回 慢性腎臓病をもつ人(透析患者)へのセルフマネジメント支援②
第11回 がん患者と家族の特徴、がんとともに生きる人々への看護
第12回 がんの治療(化学療法、放射線療法など)を受ける患者の看護
第13回 血液がん患者への看護①(グループ討議)
第14回 血液がん患者への看護②(発表、全体討議)
第15回 慢性肝炎・肝硬変患者・肝臓がん患者の看護
④ 授業時間外の学習
毎回の授業内容に関連する器官・系統の解剖生理、病理・病態生理を自己学習した上で臨むこと。授業後には
適宜課題を出します。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:課題レポート、小テスト
⑥ 履修上の注意など
本科目は履修内容が多い。適宜課題を出したりして予習・復習に努めてもらうが、自学自習を心がけてほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 成人看護学〔1〕成人看護学総論』小松浩子他 医学書院(1 年次に購入済み)
『系統看護学講座 成人看護学〔2〕呼吸器』 浅野浩一郎他 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学〔3〕循環器』 上塚芳郎他 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学〔4〕血液・造血器』 飯野京子他 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学〔5〕消化器』 金田智他 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学〔6〕内分泌・代謝』 黒江ゆり子他 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学〔8〕腎・泌尿器』 大東貴志他 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学〔11〕アレルギー 膠原病 感染症』 岩田健太郎他 医学書院
参考書: 随時紹介します。
− 76 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
クリティカルケアⅠ
(N13211)
2
15
2 後期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
岩切 由紀
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
生命の危機的状況や生命力の急激な変化が予測される対象の特徴を理解し、生命の維持、苦痛の緩和、日常生
活における機能の回復を目指したクリティカルケア看護について学習する。なお、ここでは「クリティカル状況
下にある患者」と「手術侵襲下にある患者」について触れる。
② 学習の到達目標
急性期および生命危機状態にある対象の身体・精神・社会的状態を理解し、それを踏まえた看護援助が説明で
きる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 クリティカル状況下にある患者の看護①:クリティカルケア看護の特徴を捉える
第 2 回 クリティカル状況下にある患者の看護②:クリティカルケア看護の対象の理解
第 3 回 クリティカル状況下にある患者の看護③:特徴的なクリティカル状況下にある患者の観察
第 4 回 クリティカル状況下にある患者の看護④:特徴的なクリティカル状況下にある患者への看護の実際①
<急性心筋梗塞>
第 5 回 クリティカル状況下にある患者の看護⑤:特徴的なクリティカル状況下にある患者への看護の実際②
<脳梗塞>
第 6 回 クリティカル状況下にある患者の看護⑥:救命処置と看護
第 7 回 手術侵襲下にある患者の看護①:手術前の看護
第 8 回 手術侵襲下にある患者の看護②:手術中の看護
第 9 回 手術侵襲下にある患者の看護③:手術後の看護(術後合併症と看護)
第10回 手術侵襲下にある患者の看護④:手術後の看護(疼痛、創傷ケア)
第11回 手術侵襲下にある患者の看護⑤:特徴的な手術侵襲下にある患者への看護の実際①<胃がん>
第12回 手術侵襲下にある患者の看護⑥:特徴的な手術侵襲下にある患者への看護の実際②<大腸がん>
第13回 手術侵襲下にある患者の看護⑦:鏡視下手術を受ける患者の看護(胆のう)
第14回 手術侵襲下にある患者の看護⑧:肺切除術を受ける患者の看護(肺がん)
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
成人看護学概論、看護解剖生理学、看護病理・病態学、症候論Ⅰの既習内容を復習しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:定期試験
「平常点」:参加態度
「その他」:レポート課題
⑥ 履修上の注意など
毎回の講義内容を理解するためにも復習を必ず行い、積み重ねていく学習姿勢が必須のものとなる。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 別巻 クリティカルケア看護学』道又元裕ほか 医学書院
『系統看護学講座 別巻 1 臨床外科看護総論』矢永勝彦ほか編 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学 [2] 呼吸器疾患患者の看護』川村雅文ほか 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学 [3] 循環器疾患患者の看護』吉田俊子ほか 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学 [5] 消化器疾患患者の看護』松田明子ほか 医学書院
− 77 −
『系統看護学講座 成人看護学 [7] 脳・神経疾患患者の看護』竹村信彦ほか 医学書院
参考書:『成人看護学シリーズ 周手術期看護論』雄西智恵美ほか編 ヌーヴェルヒロカワ
『TACS シリーズ 成人看護学−急性期−』井上智子ほか編 建帛社
『クリティカルケア看護—理論と臨床への応用』寺町優子編 日本看護協会出版会
『周手術期看護 2 術中/術後の生体反応と急性期看護』竹内登美子編 医歯薬出版
− 78 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護対象論Ⅱ(成人)
(N13231)
1
15
資格取得要件区分
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
生島 祥江
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
看護の対象者として、ライフサイクルの中で最も長く充実した時期でありつつ、絶えず変化が生まれている成
人期にあたる人々の特徴について理解することをねらいとする。ここでは、成人期の生活を理解し、病気や障害
をもった場合の思いや生活への影響を考える。
② 学習の到達目標
1.生活する成人を理解する。
2.病気や障害をもった成人の思いや生活への影響について考察する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 成人の生活
第 2 回 家族の成長・発達過程
第 3 回 障害をもちながら生活する成人(青年期)を理解する①(グループ討議)
第 4 回 障害をもちながら生活する成人(青年期)を理解する②(発表、全体討議)
第 5 回 突然病気を診断された成人(壮年期)を理解する①(グループ討議)
第 6 回 突然病気を診断された成人(壮年期)を理解する②(発表、全体討議)
第 7 回 健康問題をもつ成人と看護師の人間関係
第 8 回 まとめ
④ 授業時間外の学習
第 1 回授業までに、参考図書を読んだり、身近な異世代の成人と接して、成人の理解を深めておくこと。毎回、
次回の授業に向けての課題を出しますので、課題学習をして臨むこと。また、毎回の授業終了後は、学習目標に
対して授業内容を整理し自己評価をすること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:学習ノート等
⑥ 履修上の注意など
グループディスカッションを取り入れながら授業を進めます。ディスカッションテーマに関する学習をして授
業に臨み、授業では活発なディスカッションを通して学修しましょう。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 成人看護学 [1] 成人看護学総論』小松浩子他著 医学書院(1 年次に購入済み)
参考書:『愛、深き淵より』星野富弘 立風書房
その他、随時紹介します。
− 79 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護対象論Ⅲ(老年)
(N13232)
1
15
資格取得要件区分
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
谷口 由佳
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
老年看護の対象となる「高齢者」を理解するためには、加齢(Aging)に伴う身体的、心理・精神的、社会的
変化の一般的特徴を理解しながらも、それらが画一的なものでなく、個別的で、多様性に富んでいることを理解
しておくことが重要である。本授業では、高齢者(老年期にある人々)を、加齢(Aging)という観点から総合
的に理解することを学ぶ。
② 学習の到達目標
1.加齢に伴う身体的、心理・精神的、社会的変化の一般的特徴を踏まえ、それらが個別的で、多様性に富むも
のであることを理解する。
2.老年期にある人々を、加齢という観点から総合的に理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 高齢者(老年期にある人々)とは:人が老いるとは
第 2 回 加齢に伴う身体的、心理・精神的、社会的変化の特徴(1)DVD『DRIVING MISS DAISY』の視聴
第 3 回 加齢に伴う身体的、心理・精神的、社会的変化の特徴(2)
第 4 回 老年期にある人々の理解(1)−歴史的観点から−
第 5 回 老年期にある人々の理解(2)−生活史の視点から−
第 6 回 老年期にある人々の理解(3)−取り巻く社会の視点から−
第 7 回 老年期における健康:高齢者が健康に老いるとは
第 8 回 まとめ
④ 授業時間外の学習
授業で配布する資料を熟読し、各自で理解を深めておくこと。具体的な学習については、授業で提示する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
0%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:課題レポートなど(詳細は授業途上で提示)
⑥ 履修上の注意など
まずは、高齢者に関心をもつことが学習の始まりです。本授業を機会に身近な高齢者と積極的にふれあったり、
お話を聞いたりして、理解を深めていってほしいと思います。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学』 医学書院
参考書:随時紹介します。
− 80 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看 護 対 象 論 Ⅳ
(母性・父性)
(N13241)
1
30
資格取得要件区分
2 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
島内 敦子
7 号館 3 階
研究室
演 習
① 授業の概要・ねらい
母性・父性を広く捉え、次世代を担う健全な子どもを産み、育てることの意義とその役割について学ぶ。さら
に女性のライフサイクル各期における特徴を理解し、看護について思考する。
② 学習の到達目標
(1)女性を取り巻く環境の特徴と、それらが女性の健康に及ぼす影響について理解する。
(2)母性看護の歴史と母性に関する統計的指標から母性看護の変遷を知る。
(3)母性看護に関する組織や法律、母子保健施策の観点から、母性看護の現状を理解する。
(4)女性のライフサイクル各期の特徴を理解し、健康を維持促進するための看護について理解を深める。
(5)女性のライフサイクル各期にわたる健康問題および倫理的問題について思考する。
(6)母性・父性の発達について理解し、発達を促進する援助について学ぶ。
(7)生殖器の形態機能について理解し、月経周期による変化や妊娠の仕組みについて理解する。
(8)不妊による健康問題を理解し、不妊カップルへの看護ケアについて理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 女性の健康と社会;環境と女性の健康
第 2 回 女性の健康と社会;母性に関する統計、法律と母子保健対策
母性保健と看護師の役割
第 3 回 女性のライフサイクル各期の健康と看護
第 4 回 女性のライフサイクル各期の健康と看護;思春期の健康と看護(グループワーク)
第 5 回 女性のライフサイクル各期の健康と看護;思春期の健康と看護(発表)
第 6 回 女性のライフサイクル各期にわたる健康をめぐる課題(グループワーク)
第 7 回 女性のライフサイクル各期にわたる健康をめぐる課題(発表)
第 8 回 母性看護における倫理(グループワーク)
第 9 回 母性看護における倫理(グループワーク)
第10回 母性看護における倫理(グループワーク)
第11回 母性看護における倫理(ディベート:前半グループ)
第12回 母性看護における倫理(ディベート:後半グループ)
第13回 母性・父性の発達
第14回 人間の性と生殖、不妊と看護
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
母子保健に関わるニュース内容を敏感に収集し、それに関わる法律および社会的影響などについて学習をして
おきましょう。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
10%
0%
40%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業中のグループワーク参加度など
「その他」:演習記録、講義中に課すレポート
⑥ 履修上の注意など
積極的な参加と主体的な学習を求めます。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学概論』 森恵美 編著 医学書院
『ナーシング・グラフィカ 30 母性看護学 母性看護実践の基本』横尾京子、中込さと子編著 メディカ出版
参考書:随時紹介します。
− 81 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護対象論Ⅴ(小児)
(N13251)
1
30
資格取得要件区分
担当者名
2 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎庄司 靖枝 7 号館 3 階
江上 芳子* 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
各発達段階にある子どもの成 長 ・ 発達の特徴と生活を理解し、 看護の対象である子どもと家族の理解を深めること
を目的としている。 子どもの健康を守り成長 ・ 発達を促進する援助および子どもを育む家族への 援助について学ぶ。
また、 家庭や保育園 ・ 幼稚園などにおいて病気の子どもに対する看護における基本技術について学ぶ。
② 学習の到達目標
1.成長・発達の概念と小児の発達過程を説明できる。
2.子どもの発達評価と環境アセスメントの方法を説明し、 発達評価できる。
3.健康な子どもの生活を理解し、 成長・発達を促進する援助について述べることができる。
4.子どものフィジカルアセスメントの要点について説明できる。
5.下記の項目の測定について、 必要用具・測定方法および留意点について述べることができる。
体重、身長、頭囲、胸囲、呼吸、脈拍、体温、血圧
6.下記の症状について、その原因・メカニズム、 観察・看護の方法について述べることができる。
発熱、嘔吐、下痢、脱水など
③ 授業の内容・計画
第 1 回 子どもの成長 ・ 発達 1)成長 ・ 発達の概念
(担当者:江上)
第 2 回 子どもの成長 ・ 発達 2)形態的成長 、機能的発達
(担当者:江上)
第 3 回 子どもの成長 ・ 発達 3)精神運動機能の発達、心理社会的発達 (担当者:江上)
第 4 回 子どもの成長 ・ 発達 4)発達評価と環境評価
(担当者:江上)
第 5 回 小児各期の成長発達の特徴と養護 1)乳児期の子どもの成長発達の特徴
(運動機能、コミュニケ−ション)
(担当者:江上)
第 6 回 小児各期の成長発達の特徴と養護 2)乳児期の子どもの養育 (担当者:江上)
第 7 回 小児各期の成長発達の特徴と養護 3)乳児期の子どもの養育;演習(調乳、離乳食)
(担当者:江上)
第 8 回 小児各期の発達の特徴と養護 1)幼児期の子どもの成長 ・ 発達の特徴(遊び、基本的生活習慣の確立)
2)幼児期の子どもの養育(しつけ)
(担当者:江上)
第 9 回 小児各期の成長 ・ 発達の特徴と養護(学童 ・ 思春期)
(担当者:庄司)
第10回 小児各期の成長 ・ 発達の特徴と養護学童 ・ 思春期の成長 ・ 発達の特徴と生活指導 (担当者:庄司)
第11回 フィジカルアセスメント
(担当者:庄司)
第12回 フィジカルアセスメント演習
(担当者:庄司)
第13回 子どもの主要症状と看護(発熱、嘔吐、 下痢、 脱水)
(担当者:庄司)
第14回 子どもの主要症状と看護(痙攣、呼吸困難、疼痛)
(担当者:庄司)
第15回 子どもの事故と安全教育
(担当者:庄司)
④ 授業時間外の学習
・授業の復習、演習前の準備(演習に関するテキストの熟読)
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
0%
10%
10%
「定期試験」:筆記試験
「製作物・実技など」:演習内容、 演習後の記録
「その他」:授業態度(演習参加態度)、授業内レポ−ト
⑥ 履修上の注意など
・小児看護学概論を復習して授業に臨むこと
⑦ 教科書・参考書
教科書:『小児看護学概論』二宮啓子・今野美紀編集 南江堂
『保育所保育指針』木村美幸編集、フレ−ベル社
参考書:随時、紹介します。
− 82 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
在宅看護特性論
(N13270)
1
30
資格取得要件区分
担当者名
2 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎畑 吉節未 7 号館 4 階
大向 征栄 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
健康上の問題を持ちながら在宅で生活する人とその家族についての理解を深め、その人たちらしい生き方を生活の場
で支えるために必要な基本理念と保健医療福祉サービスについて理解することを目標とする。具体的には対象特性と社
会資源、関係機関と職種、家族を理解するための諸理論、ケアマネジメント、在宅援助論の基本について学習する。
② 学習の到達目標
1.在宅看護の基本理念と特性を理解する。
2.在宅ケアシステムにおける看護職の役割を理解する。
3.在宅ケア・在宅看護の連係の必要性と方法について理解する。
4.訪問看護ステーションの管理と運営を理解する。
5.訪問看護の支援技術の特徴を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 部 在宅ケアの連係とマネジメント
第 1 回 在宅ケアを支える制度と社会資源
(担当者:大向)
第 2 回 地域包括ケアシステムと在宅ケア (担当者:大向)
第 3 回 ケアマネジメントと看護 (担当者:大向)
第 4 回 関係職種の連係在宅ケアシステムの実際 (担当者:大向)
第2部 訪問看護ステーションの運営と管理
第 5 回 訪問看護ステーションの管理と運営の基礎知識と実際 (担当者:大向)
第 6 回 訪問看護ステーション設置演習①名称・設置主体・地域の特徴(統計的説明) (担当者:畑)
第 7 回 訪問看護ステーション設置演習②ステーションの看護の特徴・利用までの流れ (担当者:畑)
第 8 回 訪問看護ステーション設置演習③料金・利用者・営業時間
(担当者:畑)
第 9 回 訪問看護ステーション設置演習④サービス内容・運営経費とスタッフ給料 (担当者:畑)
第10回 訪問看護ステーション設置演習⑤発表プレゼンテーション まとめ
(担当者:畑)
第3部 信頼関係を形成するコミュニケーション・訪問マナー
第11回 在宅で必要なコミュニケーション技術・家庭訪問の意義とマナーの考え方 (担当者:畑)
第12回 家庭訪問マナー演習課題に取り組む (担当者:畑)
第13回 家庭訪問マナー演習訪問を模擬したマナーの実際① (担当者:畑)
第14回 家庭訪問マナー演習訪問を模擬したマナーの実際②
(担当者:畑)
第15回 家庭訪問マナーの課題解説とまとめ (担当者:畑)
④ 授業時間外の学習
授業前に指定した訪問看護の実際をイメージできる手記を読み提示課題に沿ってレポートして提出する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度など
「その他」:課題レポート
⑥ 履修上の注意など
在宅看護を訪問看護活動のみで捉えるのではなく、生活者としての捉え方やアプローチ法や外来看護の機能
としても学習し、生活者としての支援や看護の継続性についても考える時間にしてほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 統合分野 在宅看護論』 医学書院
『よくわかる在宅看護―知識が身につく!実践できる!』 角田直枝 学研
『写真でわかる訪問看護』 岡崎美智子、正野逸子 インターメディカ
− 83 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
精神看護特性論
(N13290)
1
30
資格取得要件区分
担当者名
2 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎西出 順子 7 号館 3 階
木村 聡子 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
1.ライフサイクルにおける危機と心の問題を理解し、精神の健康問題が誰にでも起こりうる事象であることを
理解する。
2.精神障害を有する人の精神機能上の問題や苦悩、セルフケアに及ぼす影響について理解し、各種療法と看護
援助に関する基礎的な知識を修得する。
3.わが国の精神保健福祉施策の変遷を理解するとともに、医療・看護・福祉における現状と課題を把握する。
② 学習の到達目標
1.ライフサイクルにおける危機的要因を理解し、看護援助の視点を養う。
2.諸理論を用いた精神看護的アセスメント方法の基本を理解する。
3.精神医療における各種療法と看護を理解する。
4.精神の病を持つ人に対する看護援助の基礎を理解する。
5.精神保健福祉施策の変遷に関連した偏見や長期入院の問題、福祉の現状と課題を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 精神力動理論・人格理論
第 2 回 精神の健康を害する危機的要因と看護の視点と援助:乳幼児期(グループワーク)
第 3 回 精神の健康を害する危機的要因と看護の視点と援助:乳幼児期(発表)
第 4 回 精神の健康を害する危機的要因と看護の視点と援助:学童期(グループワーク)
第 5 回 精神の健康を害する危機的要因と看護の視点と援助:学童期(発表)
第 6 回 精神の健康を害する危機的要因と看護の視点と援助:青年期(グループワーク)
第 7 回 精神の健康を害する危機的要因と看護の視点と援助:青年期(発表)
第 8 回 精神の健康を害する危機的要因と看護の視点と援助:壮年期・老年期(グループワーク)
第 9 回 精神の健康を害する危機的要因と看護の視点と援助:壮年期・老年期(発表)
第10回 DVD「精神」の患者の語りから、ライフサイクルの文脈の中で患者の気持ちを推察する
第11回 DVD「精神」の患者の語りから、精神の機能障害及びセルフケアへの影響について考える
第12回 精神保健福祉に関する行政の歴史と医療・看護・福祉の変遷、及び現状と課題
第13回 各種療法と看護①:生物学的アプローチ
第14回 各種療法と看護②:心理社会的アプローチ・家族への支援
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
毎回の授業内容を復習し、授業で紹介する精神分析理論やエリクソンの発達論については必ず理解をしておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
0%
0%
30%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:提出物、プレゼンテーション内容
⑥ 履修上の注意など
対象の理解については、精神看護学の授業だけではなく、他科目で学習した理論も積極的に活用していきましょう。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の基礎 精神看護学[1]』 医学書院
『系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の展開 精神看護学[2]』 医学書院
参考書:随時紹介します。
− 84 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
老 年 援 助 論
(N13300)
2
30
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎谷口 由佳
7 号館 3 階
2 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修 黒野利佐子
研究室
近藤 裕子
① 授業の概要・ねらい
老年期にある人々の発達段階や健康レベルに応じた特性を理解し、その社会生活の営みを可能な限り豊かにす
るための看護援助の基礎となる知識を学習する。具体的には、紙上患者の看護過程の展開を通して、老年期に発
生しやすい健康障害の特徴を理解し、健康レベルに応じた看護援助の方法について、生活の視点から考える力を
養う。また同時に、高齢者の健康状態を包括的にアセスメントする重要性を学ぶ。
② 学習の到達目標
1.老年期に発生しやすい健康障害の特徴について理解する。
2.紙上患者の看護過程の展開を通して、高齢者の健康状態をアセスメントする方法を理解する。
3.高齢者の健康レベルに応じた看護援助の方法について、生活の視点に着目し考えることができる。
4.高齢者の健康状態を包括的にアセスメントする重要性が理解できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 加齢に伴う変化と生活への影響
第 2 回 高齢者疑似体験;演習
第 3 回 高齢者の生活機能を整える援助:活動と休息・睡眠(1)
第 4 回 高齢者の生活機能を整える援助:活動と休息・睡眠(2);演習
第 5 回 高齢者のリハビリテーション
第 6 回 高齢者の生活機能を整える援助:排泄(1)
第 7 回 高齢者の生活機能を整える援助:排泄(2);演習
第 8 回 摂食・嚥下リハビリテーションと口腔ケア
第 9 回 高齢者の生活機能を整える援助:食・栄養(1)
第10回 高齢者の生活機能を整える援助:食・栄養(2);事例検討
第11回 高齢者の生活機能を整える援助:食・栄養(3);看護過程の展開
第12回 看護過程の整理、高齢者の健康状態を包括的にアセスメントする重要性
第13回 認知症高齢者の看護(1);DVD『折り梅』の視聴
第14回 認知症高齢者の看護(2)
第15回 高齢者のエンドオブライフケア
④ 授業時間外の学習
第 1 回の授業で説明します。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
10%
0%
40%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業への取り組み姿勢
「その他」:演習記録・課題レポートなど(詳細は授業途上で提示)
⑥ 履修上の注意など
関連する既習科目の復習を十分に行い、積極的に参加する姿勢を期待します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座専門分野Ⅱ 老年看護学』 医学書院
『系統看護学講座専門分野Ⅱ 老年看護 病態・疾患論』 医学書院
参考書:随時紹介します。
− 85 −
(担当者:谷口)
(担当者:谷口)
(担当者:谷口)
(担当者:谷口)
(担当者:黒野)
(担当者:谷口)
(担当者:谷口)
(担当者:黒野)
(担当者:谷口)
(担当者:谷口)
(担当者:谷口・近藤)
(担当者:谷口)
(担当者:谷口)
(担当者:谷口)
(担当者:谷口)
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
学 校 保 健
(N13390)
2
15
2 後期
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得選択必修
◎柳本 有二 7 号館 4 階
選択
保健師国家試験受験資格取得必修
松田 正文 研究室 他
必修
養護教諭一種免許状取得必修
① 授業の概要・ねらい
講義形式で行う。テーマによっては、グループ活動を行う。現代における児童生徒の身体的、精神的および環
境的要因を探りながら、これからの児童生徒にとって望ましい健康づくりについて検討していく。基本的に毎授
業ごとに授業に関する感想と意見を書き込む授業ノートを使用する。
② 学習の到達目標
1.教育における学校保健活動の意義を理解する。
2.児童生徒の心身の発達と健康問題を理解する。
3.学校保健の今日的課題と展望を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション(学校保健に関わる最近の話題について解説する)
第 2 回 教育としての学校保健が果たす目的および内容.発表内容の決定
第 3 回 学校保健に関わる最近の話題と教育的関連について発表および討論
(担当者:柳本)
第 4 回 児童・生徒の心身の発達と健康などと教育的関わりを含めた発表および討論
(担当者:柳本)
第 5 回 保健室の実態と保健授業の実際について教育的関わりを含めた発表および討論 (担当者:柳本)
第 6 回 学校保健の将来の展望などから教育的関わりを含めた発表および討論
(担当者:柳本)
第 7 回 学校保健の理論と保健だよりなどの関係について教育的関わりを含めた発表および討論 (担当者:柳本)
第 8 回 現在の児童・生徒を取り巻く環境や諸問題から教育的関わりを含めた発表および討論 (担当者:柳本)
第 9 回 児童・生徒の心身の発達と健康などから教育的関わりを含めた発表および討論 (担当者:柳本)
第10回 児童・生徒の心身の発達と機能面な発達などから教育的関わりを含めた発表および討論 (担当者:柳本)
第11回 学校保健と我が国の保健対策
(担当者:松田)
第12回 学校保健と人口動態
(担当者:松田)
第13回 学校における健康管理:健康診断など
(担当者:松田)
第14回 学校の生活環境と健康管理
(担当者:松田)
第15回 障害児教育
(担当者:松田)
④ 授業時間外の学習
1.教育における学校保健活動の意義をまとめておく
2.児童生徒の心身の発達と健康問題を調べておく
3.学校保健の今日的課題について探求しておく
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験(松田)、レポート試験(柳本)
「平常点」:授業ノート内における感想および意見から評価
「その他」:発表内容から評価
⑥ 履修上の注意など
学校教育に真剣に取り組む学生に限る。とりあえず取るという姿勢で望まないように。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『学校保健』(最新刊) 杉浦守邦監修 東山書房
参考書:『学校保健の動向』(平成 20 年度版) (財)日本学校保健会編 日本学校保健会雑誌
− 86 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
健康相談の理論と方法
(N13410)
2
15
2 後期
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得選択必修
7 号館 2 階
選択
保健師国家試験受験資格取得必修 奥野 久美子
研究室
必修
養護教諭一種免許状取得必修
① 授業の概要・ねらい
学童期~青少年期の特徴と健康について理解し、心身の健康課題の明確化と支援方法について学ぶ。主に、健
康相談の理論と技術を学び、理解を深める。
② 学習の到達目標
1.養護教諭、保健師、看護師として必要な健康相談を実施するための理論と方法を理解する。
2.学童期、青少年期の心身の健康課題を明確にし、支援する養護教諭の役割、学校や地域の連携を学ぶ。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 保健指導と健康相談
第 2 回 保健指導に必要な 3 つのコミュニケーション
第 3 回 ストレス関連疾患と学童期、青少年期に多発する疾患
第 4 回 学童期、青少年期の健康課題と行動変容支援
第 5 回 学童期、青少年期の心身の発達と自己成長の課題
第 6 回 健康目標に対する行動変容支援のロールプレイ
第 7 回 養護教諭が行う健康相談
第 8 回 健康相談の実際
第 9 回 学校の場で起こる諸問題の捉え方と関わり方
第10回 発達障害を持つ児童、生徒への健康相談
第11回 青少年の健康課題に対応する保健学習
第12回 テーマ別支援の教育・ロールプレイ脚本作成
第13回 グループごとにロールプレイ発表
第14回 グループを対象にした健康相談
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
養護および教職に関する既習得科目の復習を行う。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講姿勢、参加態度など
「その他」:提出物
⑥ 履修上の注意など
遅刻、私語等、授業の妨げとなる行為は慎み、真剣な態度で授業に臨む。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『養護教諭の行う健康相談活動』井手元美奈子他著 編集:大谷栄子 東山書房
参考書:『カウンセリング医療と健康』宗像恒次編著 金子書房
『はじめて学ぶ健康・スポーツ科学シリーズ 10 衛生学』奥野久美子他著 (株)化学同人
− 87 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
基礎看護学実習
(看護過程)
(N13525)
2
45
2 前期 必修
資格取得要件区分
担当者名
看護師国家試験受験資格取得必修
実 習
研究室
◎長尾 厚子
鎌田美智子
尾﨑 雅子
黒野利佐子 4 号館 3 階
鵜飼 知鶴 研究室 他
藤原 桜
阿児 馨
児玉 明子
① 授業の概要・ねらい
既習した看護過程の理論や方法を、患者の日常の生活過程を整える(基本的ニーズの充足)ために活用し、看護
実践における看護過程の意義と展開方法を学ぶ。具体的には、入院生活をおくる対象の健康上の問題を看護の立場
からとらえるための看護アセスメントを行い、その解決に向けた計画・実施・評価のプロセスを学習する。そして、
そのプロセスを通して、看護の対象にとって、また看護専門職にとっての看護過程の意義について考察していく。
② 学習の到達目標
1.受け持ち患者に関する臨床の現象から、「看護の視点」に沿った観察を行い、日常の生活過程を整える(基
本的ニーズの充足)ための看護アセスメントを行う。
2.受け持ち患者の日常の生活過程を整える(基本的ニーズの充足)のために看護計画を立案し、計画に基づい
た系統的な看護実践ができる。
3.実施過程および結果を通して、看護過程の各過程の系統的な評価ができる。
4.実習体験を通して、専門職業人としての基本的な態度を養う。
③ 授業の内容・計画
【事前学習】(学内)
・実習オリエンテーション
・実習における学習課題を明らかにする。
【臨地実習】(実習施設)
実習施設:ときわ病院・三田市民病院・川崎病院・神戸百年記念病院・甲南病院・西宮敬愛会病院・
兵庫県立塚口病院・北播磨総合医療センター
・施設内オリエンテーション
・受け持ち患者(原則として 1 名)を担当し、看護過程の展開を通して必お湯な看護援助の実践を行う。
・カンファレンス/臨床講義
*実習 3 日目と 6 日目に、臨地の学習室等で指導者や担当教員とのディスカッション等を通して学習内
容を整理するための時間を設ける。
* 1 週目と 2 週目の間に学内で中間学習の時間を設ける。1 週目のアセスメントの整理や 2 週目に向け
て看護計画立案のために、担当教員とディスカッションしながら検討する。
(実習内容・方法についての詳細は『基礎看護学実習(看護過程)実習要領』を参照:実習オリエンテーションで配布)
④ 授業時間外の学習
事前に実習に関連する科目を確認し、復習しておくこと。事後は実習内容を振り返り、決められた期日に実習
記録等を提出する。また今後に向けた課題を明確にしておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
50%
0%
50%
「平常点」「その他」:実習内容、実習態度、実習記録、課題レポート等をもとに、総合的に評価する。
⑥ 履修上の注意など
・先行要件を満たしていること。
・各自学習課題を明確にし、それに向けた主体的な取り組みを期待する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:随時紹介します。
− 88 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
療養支援実習Ⅰ(老年)
(N13530)
1
45
2 後期 必修
資格取得要件区分
担当者名
看護師国家試験受験資格取得必修
実 習
研究室
◎谷口 由佳
7 号館 3 階
有田弥棋子
研究室
近藤 裕子
① 授業の概要・ねらい
養護老人ホームで生活する高齢者とのかかわりを通して、加齢に伴う身体的、心理・精神的、社会的変化の特徴や、
それらが高齢者の生活にどのような影響をもたらしているかを理解する。また、そこで生活する高齢者にとって、施設が
どのような役割を果たしているのかを学び、高齢者を取り巻く社会についての関心と理解を深める。これらを踏まえ、高
齢者が健康に老いるために、その社会生活の営みを可能な限り豊かにするための看護援助のあり方について探究していく。
② 学習の到達目標
1.高齢者とのかかわりを通して、加齢に伴う身体的、心理・精神的、社会的変化の特徴や、それらが高齢者の
生活にどのような影響をもたらしているかを理解する。
2.施設の概要を把握し、高齢者にとって、施設がどのような役割を果たしているのかを理解する。
3.高齢者を取り巻く社会についての関心と理解を深める。
4.高齢者の社会生活の営みを可能な限り豊かにするための看護援助のあり方について考える。
③ 授業の内容・計画
【実習施設】
①神戸市立和光園
②社会福祉法人 神戸光有会 夢野老人ホーム
③社会福祉法人 鈴蘭台荘
④社会福祉法人神港園 養護老人ホーム神港園
⑤社会福祉法人海光園 養護老人ホーム海光園
⑥社会福祉法人神戸老人ホーム 養護老人ホーム住吉苑
⑦財団法人日本老人福祉財団 神戸ゆうゆうの里
【実習内容】
1.上記①~⑦のうち1ヵ所の実習施設において、そこで生活する高齢者とのかかわりを通し、上記「②学
習の到達目標」で示した1~4の目標を達成するべく、学生が主体的に実習を行う。
2.毎日30分~1時間程度の時間を使い、学生個々の学習内容を共有するために、指導者や担当教員との
ディスカッションを行い、学習目標への到達を目指す。
3.学びの内容は指定の記録用紙に毎日記録し、日々、学びを整理および深化させていく。
4.実習終了翌日、学内において振り返りの時間を設け、実習での学びを学生間で共有し、高齢者の社会生
活の営みを可能な限り豊かにするための看護援助のあり方について考える。
*詳細については、「療養支援実習Ⅰ実習要領」を参照(実習オリエンテーションで配布)
④ 授業時間外の学習
実習までに、介護保険施設(介護療養型医療施設・介護老人保健施設・介護老人福祉施設)について整理し、
今回の実習施設である養護老人ホームがどのように違うのか学習しておく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
0%
100%
「その他」
:実習場面、実習記録の内容、カンファレンスの参加度、課題レポート内容などをもとに総合的に判
断する。
⑥ 履修上の注意など
関連する既習科目の復習、および事前学習を十分に行い、実習に臨むこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:随時紹介します。
− 89 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医療・看護特論Ⅲ
(再生医療と看護)
(N13780)
1
15 1 ~ 4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
福田 正順
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
再生医療の臨床応用に関してその基礎から学び、現在飛躍的に発展しつつあるこの分野の理解を深めます。
② 学習の到達目標
再生医療の歴史とそれを支えてきた技術思想、さらには幹細胞や iPS 細胞について理解するとともに今日的な
意義について造詣を深めていきます。
③ 授業の内容・計画
再生現象の基本的理解から我々の治療行為の問題へと考察しつつ、最新の再生医療について考えます。
第 1 回 再生医療とは何か?
第 2 回 再生医療の基礎 1(足場、増殖因子、幹細胞)
第 3 回 再生医療の基礎 2(胚、クローン、ES 細胞)
第 4 回 iPS 細胞の登場
第 5 回 再生医療の臨床応用 1(末梢神経の再生、脊髄損傷の治療)
第 6 回 再生医療の臨床応用 2(ロボット技術、テーラーメード医療)
第 7 回 再生医療の今後の発展
第 8 回 まとめ・補足・質疑
④ 授業時間外の学習
特に必要ありません。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:小テスト、受講態度
⑥ 履修上の注意など
知識の獲得よりも、自ら考える経験を重視します。再生医療の臨床応用に対する疑問、批判などを積極的に議
論してください。講義の理解度把握のため、小テストを実施します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:授業中に資料を配布しますので、予め購入する必要はありません。
参考書:『再生医療のしくみ(エスカルゴ・サイエンス)』八代 嘉美・中内 啓光 著 日本実業出版社(2006 年)
その他多数あり、随時紹介します。
− 90 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医療・看護特論Ⅳ
(社会と看護)
(N13790)
1
15 1 ~ 4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
◎服部 玲子
中野 則子
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
生命と人権の尊重を基盤とし、保健・医療・福祉の動向と社会情勢とのかかわりの中で人々の暮らしに寄り
添い「健康な生活」から「多様な死の看取り」まであらゆる段階での看護場面における看護専門職の役割と活動
について学ぶ。
② 学習の到達目標
1.日本の看護制度の変遷を学び理解する。
2.職能団体とは何かを学び、役割と活動について理解する。
3.看護政策過程がわかる。
4.薬害の知識を深め人々の暮らしへの影響がわかる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護の動向と看護制度
第 2 回 看護専門職の自律と社会的役割(兵庫県看護協会の活動)
第 3 回 オリエンテーション(リフレクション)・看護職能団体の役割と活動
第 4 回 看護職能団体の役割と活動(看護協会・看護連盟)
第 5 回 看護と政策過程
第 6 回 災害と看護 ― チーム医療のキーパーソンとしての役割 ―
第 7 回 薬害問題と看護
第 8 回 まとめ・補足・質疑・グループワーク
(担当者:中野)
(担当者:中野)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
④ 授業時間外の学習
看護学概論の復習
日本看護協会・日本看護連盟・兵庫県看護協会・兵庫県看護連盟ホームページ参照
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:小論文(レポート試験)
「平常点」:リフレクションカード
⑥ 履修上の注意など
知識の習得だけでなく看護は社会の変化と共にあり、人々の暮らしの質向上にかかわっていることを理解し、
専門職として活動することの意義がわかり考えて行動できることを期待する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護管理学習テキスト第 2 版 看護制度・政策論』 井部俊子他 日本看護協会出版社、2014
参考書:『私たちの拠りどころ 保健師助産師看護師法』 田村やよひ 日本出版会、2008
『新版 看護者の基本的責務』 日本看護協会監修 日本看護協会出版社、2006
− 91 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公衆衛生看護概論
(N13800)
2
15
2 後期 選択
資格取得要件区分
担当者名
研究室
保健師国家試験受験資格取得必修
井上 清美
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
本科目は、公衆衛生看護の考え方と保健師活動の基本を理解することを目的とする。地域社会に住む人々の健
康の保持 ・ 増進に貢献することを目的に活動している保健師にとって、近年の社会の変化のスピードは大きく、
活動の根拠である法律や制度の改正や新設、保健・医療・福祉の統合の方向性などの施策は、その活動に大きく
影響を及ぼしている。基礎教育として、保健師に求められる実践能力と卒業時の到達目標の基本を押さえつつ、
現在の保健師活動の全体像を概観したい。
② 学習の到達目標
1.公衆衛生看護活動の基礎的な考え方を理解する。
2.人々の健康課題を社会的環境との関連の中で捉えることを理解する。
3.保健師の活動分野、活動対象、活動方法の基本を理解する。
4.場の特性に応じた保健師の活動について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 公衆衛生看護学の理念と目的
第 2 回 基本概念とその活用
第 3 回 公衆衛生看護学の歴史① 外国
第 4 回 公衆衛生看護学の歴史② 日本
第 5 回 活動対象の特性
第 6 回 活動分野の特性
第 7 回 活動方法の特性
第 8 回 社会環境の変化と健康問題
第 9 回 健康の社会的決定要因・健康格差
第10回 国際協力
第11回 社会病理と保健活動
第12回 公衆衛生看護の実践①(家族相談援助)
第13回 公衆衛生看護の実践②(保健指導)
第14回 公衆衛生看護の実践③(家庭訪問)
第15回 公衆衛生看護学概論まとめ
④ 授業時間外の学習
授業の復習をしっかりしてください。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
10%
0%
10%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:学習姿勢・参加態度など
「その他」:レポートなど
⑥ 履修上の注意など
保健師養成課程における授業内容の基礎に当たる科目である。選択者は、自覚して授業に望むこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『最新保健学講座 1 公衆衛生看護学概論』 金川克子編集 メジカルフレンド社
公衆衛生看護学テキストシリーズ『第 3 巻 公衆衛生看護活動Ⅰ』 医歯薬出版株式会社
参考書:『最新公衆衛生看護学 第 2 版 総論』 宮崎美砂子他編 日本看護協会出版会
− 92 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教 職 概 論
(N14000)
2
15
2 前期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
古庄 髙
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
教職の具体的内容を踏まえつつ、現代において求められている教職の意義および教員の役割について考える。
教職に直接関わる多様な資質能力について理解し、自己の人間としての、あるいは教師としての成長の機会と
する。
② 学習の到達目標
教職という職業の具体的内容について理解を深め、それを踏まえて教員に求められる資質・能力の向上を図る。
それらの資質・能力は決して固定的なものではなく、日々の学びや教職に就く者としての自覚により、変化し
成長するものである。各自がこの課題に意欲的・能動的に取り組む姿勢を身につける。
③ 授業の内容・計画
授業では、グループの力を活用した「協同学習」を行う。協同的な学びを実践することで、能動的に授業に参
加し、お互い同士で教え合い、学び合うことを基本とする。「覚える学習」から「考える学習」へ、「受け身の学
習」から「主体的な学習」への転換を図り、各自が変化し成長できるような学びを目指す。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
本授業へのオリエンテーション
教師とは何か−これまでの教職観・これからの教職観
受講者における「教師との出会い」
教師の仕事① 社会の中での教師の役割
教師の仕事② 教科指導(授業及びその他の教育活動)
教師の仕事③ 教科外指導
教師の仕事④ 進路指導 教師の仕事⑤ 学級経営・学校経営・校務分掌
教師の仕事⑥ 教育相談
教師における一日のサイクル、一年のサイクル
教師の研修と服務規程
保護者・地域・関係機関と教師
教育行政と教職
教育活動の評価・教師の仕事全体の評価
本授業全体のまとめ(ふり返り)と展望
④ 授業時間外の学習
予め各自の問題意識を深めておくこと。具体的な授業時間外の学習については、前の授業において指示する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:レポート課題
「平常点」:発表、討議およびミニレポート
⑥ 履修上の注意など
本授業は、単に知識の理解、獲得の努力だけでなく、自分自身の生き方を問い直すという姿勢が求められる。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。授業中に随時資料プリントを配布する。
参考書:『家庭と学校に活かすアドラー心理学』(「教育原論」のテキスト)
− 93 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教 育 原 論
(N14010)
2
15
2 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
古庄 髙
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
「人間とは何か」
「生きるとはどういうことか」そして「教育とは何か」を考える中で、
「学び」の問題を考える。
アドラー心理学の理論と実践を手がかりに、教育の本質ならびに現代の直面する困難な教育的諸問題について理
解を深める。
② 学習の到達目標
人間と教育について狭くなりがちな視野を広げ、その広がりと奥行きに気づき、自明と思っていた人間観と教
育観を問い直す。知識や技能の学びが、子どもにとって主体的・能動的な活動であるような教育の在り方を探る。
③ 授業の内容・計画
協同学習を基本とする授業を行う。相互尊敬と互恵的な協力関係にもとづいて仲間と学び合う協同学習は、各
自の積極的な授業への参加を促し、学習意欲を高めるだろう。人間の変化・成長と教育の関係を経験的に学ぶこと。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
本授業へのオリエンテーション
人間とは何か
人間の形成
教育の本質と意義
人間の成長発達と教育
教育の場(家庭教育、学校教育、社会教育)
教育の目的
教育の内容
教育の方法
学びにおける自主性と指導性
成熟型社会における学校教育
学級経営と学校経営
情報社会がもたらす教育改革
協同学習による能動的な学び
まとめと展望
④ 授業時間外の学習
予め各自の問題意識を深めておくこと。具体的な授業時間外の学習については、その都度指示する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:レポート
「平常点」:発表、討議およびミニレポート
⑥ 履修上の注意など
自分自身の考えを常に問い直し、よりよいものにしていく態度が望まれる。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『家庭と学校に活かすアドラー心理学』 古庄 髙 著 二瓶社
参考書:授業中に指示する。
− 94 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教 育 課 程 総 論
(N14040)
2
15
2 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
西本 望*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
講 義
① 授業の概要・ねらい
教育目的に示されている人格の完成の実現にむけて、こどもの心身の成長・発達に応じた教育を行うために、教育
課程についての意義や編成についての理論等を理解する。
具体的には、教育内容の充実と質の向上に資する教育計画とその評価、指導計画の作成、教育実践にともなう省察
と計画の改善について解説する。すなわち教師が、把握したこどもの成長・発達の見通しを考えながら、何を、どのよ
うに教えるか、その教育課程を編成するときの方策とその背景を解説する。そこで学校教育での全体構造としての教
育活動の流れ、理論的背景や歴史的な動向について講述するとともに長期の指導計画についても紹介する。
② 学習の到達目標
本科目においては、教育目的である人格の完成を実現するため、こどもの心身の発達に応じた学習指導が行え
るように教育課程の意義や類型、それを編成するときの理論的背景について知識を修得する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 教育課程とは
第 2 回 教育課程の意義
第 3 回 家庭・地域社会のもつ教育機能
第 4 回 インフォーマルな教育課程とフォーマルな教育課程
第 5 回 教育課程の歴史的経緯Ⅰ:教育課程成立以前の教育方法
第 6 回 教育課程の歴史的経緯Ⅱ:教育課程の黎明期
第 7 回 教育課程の類型Ⅰ:カリキュラムを作成するときの観点−スコープとシークエンス−
第 8 回 教育課程の類型Ⅱ:教科カリキュラムと経験カリキュラム
第 9 回 教育課程の類型Ⅲ:種々のカリキュラムとカリキュラムの改善にむけて
第10回 教育課程作成の背景Ⅰ:とくにシークエンス、ヒドゥンカリキュラムの立場から
−こどもの成長・発達のターニングポイントとの関連−
第11回 教育課程作成の背景Ⅱ:文科省、厚労省、学校、教師の役割
第12回 教育課程作成の背景Ⅲ:教育関連法令および指導要領との関連
第13回 教育評価の意義と方法・解釈
第14回 年間指導計画の作成と展開
第15回 まとめ
※進行具合等によっては、授業計画を変更することがある。
④ 授業時間外の学習
教科書を熟読するとともに、そこにかわる必要な専門用語については理解して授業に臨むこと。既習の教職課
程関連科目の教育内容については、すでに理解済みであるとみなすので、復習をしておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:定期試験期間中に筆記試験を実施する。理解度および知識を問う。
「平常点」:授業中での取り組み姿勢の積極性、授業内レポートなどの課題。
「製作物・実技など」:上記平常点に記載。
「その他」:授業の進捗状況によっては、評価方法を変更することがある。
⑥ 履修上の注意など
レポート用紙等を持参すること。その他持参物を指示することがある。特別な配慮が必要なときは申し出るこ
と(自己都合は不可)。Syllabus の本来の意味から、進行具合等によっては、授業計画を変更することがある。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『人間形成のイデア』 武安宥ら 昭和堂
参考書:授業中に資料等を配布し、参考書については適宜紹介する。
− 95 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
道徳教育と特別活動論
(N14050)
2
15
2 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
古庄 髙
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
学校教育における学びの多様性とその中での道徳教育と特別活動の意義、他の学びとの関連性について把握し、
それを踏まえて、現代的課題を持った道徳教育と特別活動の具体的あり方と指導法について理解する。
② 学習の到達目標
学校教育全体における道徳教育と特別活動の意義と具体的あり方、およびその現代的課題について原理的、体
験的にしっかりとした理解と展望を持つこと。
③ 授業の内容・計画
小グループを活用した協同的な学び(協同学習)により、仲間との互恵的な協力関係を構築し、活発な相互交
流を通じて各自が主体的・能動的に課題に取り組み、自らも変化・成長できる授業とする。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
本授業へのオリエンテーション、および全人教育の理想と学校教育について
学校教育全体の中での道徳教育
道徳とは何か、道徳は教えられるか
道徳教育の目標
道徳教育の内容
道徳教育の方法
道徳教育の計画と評価
情報化社会における道徳教育
学校教育全体の中での特別活動
特別活動の目標
学級活動(ホームルーム活動)
学級経営とクラス会議生徒会活動と部活動
生徒会活動と部活動学校行事
学校行事
まとめと展望
④ 授業時間外の学習
予め各自の問題意識を深めておくこと。具体的な準備学習については、前の授業において指示する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:レポート
「平常点」:発表、討議およびミニレポート
⑥ 履修上の注意など
本授業では、知識の獲得だけではなく、自分自身の考え(どのようなものでもよい)を少しでも進める(変え
る・深める・広げる)ことを大切にしてほしい。また協同学習を通じて、グループの一員としての役目を果たす
ために必要な対人的なスキルあるいは社会的なスキルを身につけることが同時に期待される。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。授業中に随時資料プリントを配布する。
参考書:授業中に指示する。
− 96 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教育方法の研究
(N14060)
2
15
2 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
大森 雅人
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
授業では,養護教諭の教育実践における教育方法に関して、その開発や改善等にいかすことができる理論と方
法を理解し、身につけることを目的として、教育方法に関する理論的・実践的な学習を行う。その際は、日本の
教育方法に関して幼児教育段階から高等学校教育の段階までの特徴を俯瞰するとともに、教育方法開発の基礎と
なる理論や考え方、教育方法を改善するための方法に関して考察していく。さらに、情報機器を活用した教材作
成や教育的機能を持つ学習環境の開発等の実践的内容についても取り扱う。
② 学習の到達目標
養護教諭にとっての教育実践とは何かを理解した上で、その実践をより効果的にするための教育方法を開発し
改善することができる能力の修得を目指す。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 ガイダンス、日本の教育システム概論
第 2 回 養護教諭の実践する「教育」とは
第 3 回 日本の教育方法の検討
第 4 回 養護教諭から見た日本の教育システム
第 5 回 発達論と教育システム
第 6 回 教育方法開発の基礎となる理論
第 7 回 教育方法開発の考え方①(授業体験)
第 8 回 教育方法開発の考え方②(授業分析と教育方法の検討)
第 9 回 教育方法の改善について
第10回 教育現場における ICT の活用
第11回 ICT を活用した授業実践(授業体験)
第12回 保健だよりの創作①(コンセプト)
第13回 保健だよりの創作②(作成)
第14回 保健だよりの創作③(仕上げ)
第15回 まとめと振り返り
④ 授業時間外の学習
講義終了時に次回の授業テーマに関する予告をするので、必要な準備しておくこと。また、受講後の振り返り
をしておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
10%
20%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度など
「製作物・実技など」:保健だよりの「コンセプト」と「作品」
「その他」:授業内小レポート
⑥ 履修上の注意など
授業内で何度かの小レポートを予定している。欠席の場合でも特にフォローしないので、各自で対応を考える
こと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:特に使用しない。毎回、ハンドアウトを配布する。
参考書:必要に応じて、講義進行中に紹介する。
− 97 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
生 徒 指 導 論
(N14070)
2
15
2 前期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
永島 聡
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
生徒指導の歴史、職務の内容、学校での位置付け等に関する知識を習得し、さらにそれを踏まえた上で、非行、
不登校、いじめ等具体的問題への対処のあり方、他職種との連携等について学んでいく。
② 学習の到達目標
生徒指導の方法論とその実際に関して、昨今の教育現場における児童生徒・保護者と教員との間で繰り広げら
れる人間関係の現状に即した理解を目指す。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 「はじめに」授業に関するオリエンテーション
第 2 回 「生徒指導とは」生徒指導の歴史と課題
第 3 回 「生徒指導の内容」生徒指導の職務の内容と領域
第 4 回 「生徒指導の体制と組織」学校内における生徒指導の位置付け
第 5 回 「学級経営・学年経営・危機管理」担任の役割、保護者・地域との連携
第 6 回 「児童生徒―教師関係」近年の児童生徒と教員との関係性
第 7 回 「集団活動の意味と意義」集団活動の意義と集団活動の指導
第 8 回 「不登校・いじめ問題」不登校・いじめ問題への生徒指導的アプローチ、関係機関との連携
第 9 回 「非行問題」非行事例への生徒指導的アプローチ、関係機関との連携
第10回 「進路指導」進路指導の基本的概念、学校内における位置付け等について
第11回 「学校給食指導」学校給食の役割、給食指導についての基本的な考え方
第12回 「人権教育」生徒指導と人権問題、学校内における人権教育のあり方等について
第13回 「特別支援教育」特別支援教育、特別支援学校、発達障害等について
第14回 「福祉教育」福祉教育のあり方について、関係機関との連携
第15回 「まとめ」授業内容のまとめおよび質疑応答等
④ 授業時間外の学習
各講義前に、テキストの必要箇所をあらかじめ熟読しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:レポート
⑥ 履修上の注意など
受講するにあたって相応しくない行為は認めない。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『生涯学習時代の生徒指導・キャリア教育』西岡正子・桶谷守編 教育出版 2013
その他、随時プリントを配布する。
参考書:適宜紹介する。
− 98 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教 育 相 談
(N14080)
2
15
2 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
研究室
養護教諭一種免許状取得必修
永島 聡
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
我が国における教育相談研究の経過を振り返り、現状を認識し、今後のあるべき姿を展望する。事例検討やグ
ループワーク等を取り入れつつ授業を進める。
② 学習の到達目標
教育相談活動における養護教諭の働きのあり方を学ぶ。加えて、教育相談の技法論・組織論のみならず、児童
生徒の人間形成に関する哲学的理解をも深める。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 「はじめに」授業に関するオリエンテーション
第 2 回 「教育相談研究の経過」我が国における教育相談の歴史的変遷(1950 ~ 1980 年代)
第 3 回 「クライエント中心療法の再検討」ロジャーズ理論とその学校現場への導入について
第 4 回 「1990 年代以降の動向」学校現場から生まれた教育相談理論
第 5 回 「教育相談の現状」スクールカウンセラー導入後の教育相談のあり方
第 6 回 「教育相談に用いられる主な心理療法理論」クライエント中心療法、箱庭療法、コラージュ等
第 7 回 「ロゴセラピー理論の可能性」教育相談を基礎づける思想的背景の必要性
第 8 回 「ロゴセラピー理論の応用」教育相談現場へのロゴセラピー理論の応用のあり方
第 9 回 「発達障害」発達障害についての概論
第10回 「最近の傾向」自傷行為、摂食障害、性同一性障害等について、家族のあり方について
第11回 「グループワークから学ぶ」自己理解および他者理解のためのグループワーク
第12回 「事例検討①」保健室を訪れた児童生徒からの何気ない相談
第13回 「事例検討②」学校外の相談機関・医療機関との連携
第14回 「事例検討③」保健室登校と校内連携
第15回 「まとめ」授業内容のまとめおよび質疑応答等
④ 授業時間外の学習
各講義前に、配布されたプリントをあらかじめ熟読しておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:レポート
⑥ 履修上の注意など
受講するにあたって相応しくない行為は認めない。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。随時プリントを配布する。
参考書:適宜紹介する。
− 99 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
養 護 実 習 Ⅰ
(N14161)
1
30
資格取得要件区分
2 後期 自由
担当者名
養護教諭一種免許状取得必修
実 習
研究室
◎岩越 美恵 7 号館 3 階
永島 聡 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
養護教諭一種免許取得のための 4 週間の養護教諭教職実習の一部にあたる重要な実習。1 週間の実習であるが、
残りの 3 週間の部分は 4 学年で行う。4 学年の実習は学生の母校で行うが、看護師と養護教諭の資格を持つ養護
教諭にとって、医療的知識を多く必要とする肢体不自由児や重症心身障碍児の通う特別支援学校から、求められ
る “ 人財 ” であると考える。近年高等部生徒数が増加している特別支援学校の実情を理解し、そこで働く養護教
諭の役割を見学を通して理解し、様々な職種との連携や、養護教諭を含めた教師の幼稚部、小学部、中学部、高
等部のそれぞれの児童・生徒への関わり方の違いについても学ぶ。
② 学習の到達目標
・医療的な配慮が多くなってきている、あるいは中学校・高等部における発達障害児の増加しつつある特別支援
学校の実態を把握する。
・特別支援学校における養護教諭の日々の活動の内容を知る。
・医療的ケアを行う特別支援学校の看護師と養護教諭の連携、それぞれの役割について学ぶ。
・特別支援学校のその他の教職員の活動と養護教諭との連携について知る。
・
(幼稚部)、小学部~高等部にいたる、児童・生徒の成長を知る。
・
(幼稚部)、小学校から中学校、そして高等部と児童・生徒の成長に応じた教師の関わりの違いについて知
る。
③ 授業の内容・計画
・学内で事前のガイダンスを受けた後、実習校でのオリエンテーションをすませておく。
・実習校:県立上野ケ原特別支援学校(病弱・知的)、神戸市立青陽東養護学校(知的)、
神戸市立青陽西養護学校(知的)、神戸市立青陽須磨養護学校(知的・肢体)、
神戸市立友生養護学校(肢体)、神戸市立盲学校、西宮市立西宮養護学校(肢体)など。
・実習期間:2月の第3週もしくは第4週。
・実習内容:指導養護教諭の指示のもとに施設全体の養護教諭、教職員、児童生徒の活動の見学
・学内で実習後に学校ごとの学びの発表を全体で行う。
・提出物:養護実習要領を含む実習ファイルと到達度自己評価票
④ 授業時間外の学習
・自分の実習先の学校について、ホームページなどで、教育目標や特徴を事前に調べておく。
・実習後の学びの発表用の準備
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
80%
20%
0%
「平常点」:実習校の指導養護教諭による見学実習態度評価
「製作物・実技など」:実習要領に基づく自習中の記録、実習後の発表内容など
⑥ 履修上の注意など
・社会人としてのマナー・行動
・児童・生徒一人一人への尊厳と愛情をこめた見学態度
・教職員・その他職員に対する敬意を払った熱意ある学びの姿勢
・指導養護教諭への協力
⑦ 教科書・参考書
教科書:特に指定しない。養護実習要領に従う。
− 100 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
英
会
話
(N11050)
1
30
3 前期
演 習
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
Fiegel Ryan
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
This course aims to motivate students to communicate in English. To keep students motivated, and to provide
them with opportunities to practice daily conversation, a variety of activities will be provided including role-plays,
speeches, interviews, video activities, listening activities, worksheets, and review quizzes.
② 学習の到達目標
The goal of this course is to prepare students to communicate freely in English when visiting abroad. To
accomplish this, students will work to succeed at many common tasks that they will encounter while abroad. A
focus will also be placed on English that students need for communicating in a hospital workplace.
③ 授業の内容・計画
第 1 回 Self introductions/Meeting new people
第 2 回 Basic questions/Asking people to do things
第 3 回 Asking for and giving directions
第 4 回 Hotel English
第 5 回 Asking for permission
第 6 回 Experiences
第 7 回 Recent news
第 8 回 Invitations
第 9 回 Restaurant ordering
第10回 Complimenting and praising
第11回 Thanking people
第12回 Short speeches at welcome parties and farewell parties
第13回 Hospital workplace English
第14回 Talking with patients and medical staff
第15回 Conversations and interviews with local people
④ 授業時間外の学習
Completion of the worksheets and review quizzes is required before the next day of classes.
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
25%
25%
25%
25%
「定期試験」:written examination
「平常点」:discussion and role-play participation
「製作物・実技など」:short speeches, interview
「その他」:worksheets and review quizzes
⑥ 履修上の注意など
Students will work together in pairs or groups to complete many of the activities. A dictionary is required for all
classes.
⑦ 教科書・参考書
教科書:New AllTalk 1, Macmillan LanguageHouse
参考書:随時紹介する。
− 101 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
運 動 生 理 学
(N12200)
1
30
3 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
柳本 有二
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
運動生理学は、新知見が現れる内容を含んでいる。たとえば、乳酸は、疲労物質と言われてるが、現在では、
乳酸は、ATP を合成するエネルギー源という考え方が主流である。しかし、まだ専門家でも理解されていない
傾向がある。その意味では、リアルタイムに授業内容を検討する必要がある。また、授業内容は、学生が運動生
理学についてどの程度理解しているかを把握する必要がある(学習目標は学習者の行動を表す(目標実証主義))。
以上から、本授業では、リアルタイムな内容提示および学生の理解度を反映させる授業計画を構成した。
② 学習の到達目標
・運動・活動が人間にもたらす効果を生理学的に理解し、健康運動の理論と実践および運動療法について理解す
る。
・神経系およびメタボリック関連と運動との関係について理解する。
・骨と運動との関連について理解する。
・運動とエネルギーの関連について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション(授業の流れや評価や意見や質問の書き方について)
第 2 回 心筋梗塞の状況及び自律神経作用と運動中の生体変化を知る
第 3 回 血圧変化、体内活性酸素などの生体変化を知る
第 4 回 運動が脳機能や神経細胞活性化におよぼすメカニズムを知る
第 5 回 肥満と運動との関連を知る(1)脂肪細胞及びレプチンと遺伝(2)肥満解消のための運動や栄養)
第 6 回 (3)本当に肥満は、身体に悪いのか(メタボリックシンドロームの嘘)
(4)肥満予防の運動とは
第 7 回 神経系およびメタボリック関連のテストと復習(テスト解答による)
第 8 回 運動中の筋生理について学ぶ(1)筋肉の種類他(筋線維の種類)(2)筋肉の種類や収縮の方法
第 9 回 筋力トレーニングとそのメカニズムを知る
第10回 体力および歩行能力測定とその分析をする(各自のデータを解析する)
第11回 骨強度測定と骨と運動との関連について知る(1)骨測定を行う(2)骨の加齢現象
第12回 骨形成に貢献する運動方法を知る
第13回 運動のエネルギーについて知る(1)AT と LT の関係、ATP についてなど
第14回 (2)エネルギー生成過程と筋力の関連 (3)エネルギー生成と栄養摂取との関連
第15回 筋生理、骨および運動のエネルギーに関するテストと復習(テスト解答による)
④ 授業時間外の学習
常に最新の生理学的発見などに注目をしておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:レポート試験を実施
「平常点」:毎回の授業感想ノートにより,形成評価を行い授業に反映させる
「その他」:授業内に行う 2 回のテストを実施する
⑥ 履修上の注意など
規定の出席は必要。単位のために受講するのではなく、知りたいことを知るような学習をすること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『ダイナミックウォーキング』 メイツ出版
参考書:『身体が心が嬉しくなるノルディック・ウォーク』 メイツ出版(筋肉名称などが学びやすい)
− 102 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
保健医療福祉総論
(N12300)
2
15
3 前期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
看護師国家試験受験資格取得必修 ◎大向 征栄
保健師国家試験受験資格取得必修 川島 芳雄
研究室
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
医療の専門分化が進む一方で、少子高齢化の進行はさらに拍車がかかり、看護職がケアを提供する対象の抱え
る課題はより多様化・複雑化している。このような中で、対象をよりトータルに理解しケアを提供するために、
看護職は本来の看護や保健の分野にとどまらず、支援に関係する諸制度についても知識を広げておく必要がある。
授業では、現代社会の変化とそれに伴う保健・医療・福祉の動向を概観した後に、現代の看護職に求められる
保健医療福祉の個別分野を学ぶ。
② 学習の到達目標
社会科学の領域から対象をよりトータルにとらえるには、対象を支援する制度とその活用について理解するこ
とが第一歩である。これらの制度やその活用は、個々に独立しているのではなく、関連し連携しながら個人を支
援している。これらの実情を一人ひとりが自分の環境に置き換えて考えられることを学習の到達目標とする。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 保健医療福祉をとりまく現在社会の変化と、社会保障・社会福祉の動向
第 2 回 わが国の社会保障制度の概要/全体像(その変遷と基本的なしくみ、考え方)
第 3 回 医療保障①(医療保険制度の沿革及びしくみ)
第 4 回 医療保障②(医療保険制度の現状と課題)
第 5 回 介護保障①(介護保障の歴史、介護保険制度創設の背景としくみ)
第 6 回 介護保障②(介護保険制度の現状と課題)
第 7 回 所得保障①(年金保険・労災保険・雇用保険の概要)
第 8 回 所得保障②(社会手当の概要について)/まとめ及び補足事項
第 9 回 社会保障制度の歴史と日本型社会保障制度のしくみ
第10回 社会保険の対象と法制度の概要
第11回 社会福祉の対象と法制度①(貧困層)
第12回 社会福祉の対象と法制度②(高齢者、児童)
第13回 社会福祉の対象と法制度③(障害者)
第14回 社会福祉援助活動の方法(ケースワーク、グループワーク)
第15回 社会福祉の専門職と協働者
(担当者:大向)
(担当者:大向)
(担当者:大向)
(担当者:大向)
(担当者:大向)
(担当者:大向)
(担当者:大向)
(担当者:大向)
(担当者:川島)
(担当者:川島)
(担当者:川島)
(担当者:川島)
(担当者:川島)
(担当者:川島)
(担当者:川島)
④ 授業時間外の学習
・新聞やテレビなどから、保健・医療・福祉の領域に関連する情報や特集があれば、関心をもって見たり読んだ
りするように心がけてください。
・各回の授業終了後に、授業中に示した教科書や参考書の該当箇所を読み返しておく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業への取組姿勢
⑥ 履修上の注意など
看護職に関わりが深い事項について、受講生に理解を確認する場面もあるので、積極的な参加が望まれる。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門基礎分野「社会保障・社会福祉」』 医学書院
『国民衛生の動向』 厚生労働統計協会
『コメディカルのための社会福祉概論』 鬼﨑信好 著 講談社
参考書:『医療福祉総合ガイドブック』 日本医療ソーシャルワーク研究会編集 医学書院
『社会福祉小六法』 ミネルヴァ書房編集部 ミネルヴァ書房
− 103 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
法 と 看 護
(N12330)
1
15
資格取得要件区分
3 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
井上 清美
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
看護業務は、人の生命に直接関係するため、その資格や業務等が法令によって定められている。看護の根拠法
である保健師助産師看護師法の基礎的な理解を通して、安全で質の高い看護の重要性を学ぶ。また、看護職に与
えられた責務を正しく遂行するためには、国民の健康福祉を守るため社会的なルールとして規定されている関係
法規の理解が必須である。看護が、わが国の保健 ・ 医療 ・ 福祉分野において、どのような位置を占め、看護職が
どのような役割を受け持っているのかを自覚することを目指す。
② 学習の到達目標
1.保健師助産師看護師法に規定されている内容について理解し、法を根拠とした看護師の責務が理解できる。
2.生活者の健康を守るためのしくみとして、看護にかかわる関連法規について学ぶ。
3.関連法規の理解を通じて、保健・医療・福祉に関わる専門職人としての看護職能の役割を自覚し、国民が求
める『質の高い看護』の重要性を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 法の概念・法を学ぶ意義・看護に関連する法の分類
第 2 回 保健師助産師看護師法①
第 3 回 保健師助産師看護師法②
第 4 回 保健医療福祉に関連する法律①(ヘルスケアに関連する資格)
第 5 回 保健医療福祉に関連する法律②(薬務、環境など)
第 6 回 法と人権
第 7 回 法と社会
第 8 回 法と看護まとめ
④ 授業時間外の学習
法や制度に関心を持って、新聞記事やニュースに目を通すことを心がけてください。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業への取り組み姿勢
「その他」:学修効果を高めるための課題
⑥ 履修上の注意など
特になし。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護関係法令』 医学書院
『私たちの拠りどころ 保健師助産師看護師法』 田村やよひ 日本看護協会出版会
参考書:必要時紹介します。
− 104 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医 療 安 全
(N12340)
1
講 義
15
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎松田 正文
井本しおん
守殿 貞夫* 7 号館 2 階
3 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
後藤 武* 研究室 他
吉田 弘之
岡光 幸代
① 授業の概要・ねらい
およそ半世紀前、アヴェディス・ドナベディアンは、医療の質は医療機器やスタッフの数などというストラク
チャー(構造)
、診療内容などのプロセス(過程)、診療の成果であるアウトカム(結果)という三つの面から評
価できるとした。医療の質はこうした面から評価できるとしても、それを高め良好に維持し発展させて行くには
医療行政、医療機関、医療従事者、その他医療に関わる全ての人々の相互理解とたゆみない努力の積み重ねとが
必要がある。一方、医療の安全を脅かすものも存在する。それは、服薬事故・感染など臨床現場での事象に限ら
ない。国内行政あるいは国際的問題が医療の安全に関わることもある。本講では臨床検査や看護を含む医療の中
での安全について視野広く総合的に、また、具体的・実践的に講義する。看護学科および医療検査学科の合同授
業として本講を実施することの狙いは、総合的医療安全を考える中で、人権を擁護し患者・家族の苦悩や苦痛を
共感的に受けとめ理解する力と高い倫理観、チーム医療を実践する上で重要なコミュニケーション能力、科学的
思考に基づく的確な判断力、看護を追求し展望するための自己研鑽力、これらを身につけさせることにある。
② 学習の到達目標
医療の安全を広い視野で捉え、それへの対応を自ら考えることができる。他職種・他業種の人々と協力して医
療の安全に関する情報を収集整理し、解析・評価することができる。
③ 授業の内容・計画
授業計画が変更になることもあるので掲示などに注意すること。
第 1 回 医療安全総論Ⅰ
第 2 回 医療安全総論Ⅱ
第 3 回 医療安全と行政
第 4 回 医療安全と看護
第 5 回 輸血・移植における医療安全
第 6 回 院内感染とその予防対策
第 7 回 透析医療における医療安全
第 8 回 まとめ
(担当者:守殿)
(担当者:守殿)
(担当者:後藤)
(担当者:岡光)
(担当者:井本)
(担当者:吉田)
(担当者:松田)
(担当者:松田)
④ 授業時間外の学習
日頃から、新聞、テレビなどによる医療に関する報道に注意する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
90%
10%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業中に不定期に行われる小試験など
⑥ 履修上の注意など
講義の単なる聴講に終わることなく、復習を充分にする。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『医療安全とリスクマネジメント』 嶋森好子・任和子編 ヌ-ヴェルヒロカワ
参考書:講義中に適宜紹介する。
− 105 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
チ ー ム 医 療 論
(N12350)
1
15
資格取得要件区分
3 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
野村 秀明
7 号館 2 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
医療は、医師、臨床検査技師、看護師、放射線技師、理学療法士、その他コ・メディカルとの連携のとれたチ
ーム医療により達成される。本科目では、チーム医療実践のために必要なチーム・専門職のあり方、社会心理学
的・倫理学的側面からのチーム医療の概念、その実践例について学ぶ。機能を最も発揮するには、チームとして
どのように考え、どう行動すべきかという視点から、それぞれの医療専門職の役割と連携について考察する。
なお、本授業は、チーム医療論の学習目的の観点からも望ましいと考え、受講対象も学科横断的にして、医療
検査学科と看護学科の合同授業という形態で行う。
② 学習の到達目標
総合医療をめざすチームの成員相互の共働関係を理解する。特にチーム医療における臨床検査技師の役割につ
いての理解を深める。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 チーム医療とは何か?
第 2 回 チーム医療における患者医療者関係
第 3 回 チーム医療の倫理、チーム構成職種の理解
第 4 回 チーム医療の実際(Ⅰ)病院におけるチーム医療
第 5 回 チーム医療の実際(Ⅱ)在宅医療におけるチーム医療
第 6 回 チーム医療の実際(Ⅲ)外国でのチーム医療の現況
第 7 回 チーム医療に未来はあるか?
第 8 回 チーム医療と看護 まとめ
④ 授業時間外の学習
生命と倫理、人間関係論の知識に則った医療人としての基盤形成を目指した時間外学習を行うこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
20%
10%
0%
「定期試験」:筆記試験により評価する。
「平常点」:受講態度等により評価する。
「製作物・実技など」:レポート提出
⑥ 履修上の注意など
臨床における実際のチーム医療(NST、ICT、
がん集学治療など)を紹介するので、積極的な授業参加を期待する。
⑦ 教科書・参考書
教科書: 授業時プリントを配布する。
参考書 :『チーム医療論』医歯薬出版
『チーム医療-概念と実際』金原出版
− 106 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
国際保健医療活動Ⅱ
(N12370)
1
30
3 前期
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎坂本 秀生
野村 秀明
森松 伸一 5 号館 3 階
黒野利佐子 研究室 他
柳田潤一郎
S.K.Rai *
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
演 習
① 授業の概要・ねらい
アメリカ、ネパールもしくはフィリピンを選択して訪問する。日本は衛生面、医療面でも世界的に恵まれてお
り、国外にて自らの目で見て体で感じることで、より深く理解出来る。
アメリカは先進国として先端医療技術を用い、高度な医療を提供しているにも関わらず、高額医療費故に十分
な医療を受けられない人もいる。ネパールはアジアの開発途上国の中でも最貧国とされ、医療施設及び保健施設
も日本と比較して整っていない。フィリピンは都市部と地方で大きな差があり、都市部での医療水準は比較的良
いが、地方はまだ整備が整ってない地域もある。それぞれに文化的、社会的に全く異なる国から 1 カ国のみの訪
問であるが、事前学習と訪問報告及び討論会を通じて学生は日本を含めた 4 カ国の保健医療状況を学ぶ。
② 学習の到達目標
実際に海外を体験し、日本と比較しながら体全体で違いを感じ国際貢献できる点、日本に必要な点を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 境外研修の意義及び過ごしかたについて
第 2 回 アメリカ、ネパール、フィリピンの医療について
第 3 回 アメリカ、ネパール又はフィリピンにて研修 1(現地オリエンテーション)
第 4 回 アメリカ、ネパール又はフィリピンにて研修 2(現地の大学病院等大型医療施設にて研修)
第 5 回 アメリカ、ネパール又はフィリピンにて研修 3(がん、感染症等の専門領域医療施設にて研修)
第 6 回 アメリカ、ネパール又はフィリピンにて研修 4(保健所等の地域医療にかかわる施設にて研修)
第 7 回 アメリカ、ネパール又はフィリピンにて研修 5(医療施設外で医療・保健にかかわる施設にて研修)
第 8 回 研修報告及び討論会
④ 授業時間外の学習
1)研修先の情報を事前に調べ、日本の医療制度を外側から確認する。
2)日本でもこれから有用と思われる事項を認識する。
3)自分自身が国際社会にも貢献できることを知る。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
20%
15%
15%
「定期試験」:口頭プレゼンテーションおよび研修報告書
「平常点」:事前学習や事後学習での質疑応答
「製作物・実技など」:事前学習及び研修報告用資料
「その他」:訪問前の準備状況
⑥ 履修上の注意など
課題等の提出物が一定数以上提出されていること、訪問前の準備状況なども成績評価の条件とする。
往復の交通費、宿泊費等の実費は自己負担とする(2014 年の例 ; アメリカ 約 28 万円、ネパール 約 23 万円)。
⑦ 教科書・参考書
教科書:適宜、資料を配付する。
参考書:『アメリカ医療の光と影』 李啓充著 医学書院
『途上国における国際医療』 NGO Global Health 著 ふくろう出版
− 107 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
緩 和 ケ ア
(N13220)
1
15
資格取得要件区分
3 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
生島 祥江
7 号館 3 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
2002 年、WHO は、「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、
痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと
対処(治療・処置)を行うことによって、苦痛を予防し、和らげることで、QOL を改善するアプローチである」
と定義した。本授業では、病期を問わず苦痛を全人的苦痛としてとらえ、病気に伴う苦痛を緩和し、質の高い生
活を支える看護について探求する。
② 学習の到達目標
1.緩和ケアの概念について理解する。
2.緩和ケアにおける倫理的課題について理解する。
3.症状マネジメントについて理解する。
4.心理・社会的支援について理解する。
5.家族・遺族ケアについて理解する。
6.緩和ケアにおける看護介入について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 緩和ケアの歴史と現状
第 2 回 緩和ケアの実践において看護師が直面する倫理的課題②
第 3 回 症状マネジメント①(痛み)
第 4 回 症状マネジメント②(浮腫他)
第 5 回 緩和ケアを受ける患者への心理・社会的支援および家族支援
第 6 回 緩和ケアにおける看護援助①(日常生活を支える)
第 7 回 緩和ケアにおける看護援助②(看取りのケア)
第 8 回 まとめ ④ 授業時間外の学習
緩和医療・緩和ケアの実践報告やがん患者の闘病に関する本を 1 冊は読んで、第 1 回の授業に臨むこと。各回
の授業で予習・復習内容を言います。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
60%
40%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:課題に対するレポート
⑥ 履修上の注意など
授業の最後には緩和ケアや死生観を深めることができるように、主体的に学習する姿勢を望みます。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護学テキスト NiCE 緩和ケア』 梅田惠・射場典子編 南江堂
参考書:『系統看護学講座 別巻 [10] 緩和ケア』
恒藤暁・内布敦子編 医学書院
『成人看護学シリーズ 緩和・ターミナル看護論』 鈴木志津枝・内布敦子編 ヌーヴェルヒロカワ
『ナーシング・グラフィカ 成人看護学⑦緩和ケア』 宮下光令編 メディカ出版
『がん看護学 臨床に活かすがん看護の基礎と実践』 大西和子・飯野京子編 ヌーヴェルヒロカワ
『笑って死ぬために』 朝日俊彦著 メディカ出版
その他、随時紹介します。
− 108 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
在 宅 援 助 論
(N13310)
2
30
資格取得要件区分
担当者名
3 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎畑 吉節未 7 号館 4 階
上野 理恵 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
病気や障害を持ちながら在宅で療養する意味を理解し、日常生活を中心とした在宅看護援助の基本について学
習する。具体的には、個別の身体状況はもちろん、在宅で重要な家族状況や生活環境・生活歴をふまえた生活援
助の方法や医療管理の方法について、紙上事例や視聴覚教材、シミュレーター等を活用しながら学ぶ。また、在
宅看護過程の展開を通じて、他職種との連携や継続看護について理解を深め、訪問看護の役割について学習する。
② 学習の到達目標
1.療養者・家族のセルフケア能力を最大限に生かし、その家庭の条件を考慮した生活支援看護技術を理解する。
2.医療処置を行いながら生活する在宅療養者と家族への看護を理解する。
3.さまざまな事例から、状態に応じた看護を理解する。
4.訪問看護におけるリスクマネジメントの重要性が理解する。
5.退院支援の必要性やその展開システムの作り方、支援方法の実際を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 部 在宅看護過程の特徴と方法を学ぶ
第 1 回 在宅看護過程の特徴と展開方法・事例展開
(担当者:畑)
第 2 回 事例を用いた看護過程展開
(担当者:畑)
第 2 部 在宅看護の実際を学ぶ
第 3 回 事例に見る在宅看護①脳卒中を起こした療養者と家族の看護
(担当者:上野)
第 4 回 事例に見る在宅看護②難病の療養者と家族の看護
(担当者:上野)
第 5 回 事例に見る在宅看護③終末期にある療養者と家族への看護
(担当者:上野)
第 3 部 在宅における看護技術の特徴を学ぶ
第 6 回 在宅における介護用品の工夫の視点と実際①実施
(担当者:上野・畑)
第 7 回 在宅における介護用品の工夫の視点と実際②評価
(担当者:上野・畑)
第 8 回 在宅における生活援助技術としての洗髪の実際
(担当者:上野・畑)
第 9 回 在宅における生活援助技術の実際発表・まとめ
(担当者:上野・畑)
第10回 在宅ケアにおけるリスクマネジメント・感染症とその対策
(担当者:上野)
第11回 医療処置を受ける療養者と家族の看護①褥瘡管理
(担当者:上野)
第12回 〃 ②尿道留置カテーテル・ストーマ・経管栄養・在宅中心静脈栄養
(担当者:上野)
第13回 医療処置を受ける療養者と家族の看護③在宅酸素療法・人工呼吸器
(担当者:上野)
第14回 在宅酸素機器の仕組みと療養者模擬体験
(担当者:上野・畑)
第4部 在宅から居宅に結ぶ看護を学ぶ
第15回 退院支援の必要性やその展開システムの作り方、支援方法(ゲストスピーカー) (担当者:畑)
④ 授業時間外の学習
在宅看護特性論の最終講義で説明します。春休暇中に指定した参考図書を読み提示された課題に取り組む。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験 「平常点」:受講態度など 「その他」:課題レポート
⑥ 履修上の注意など
在宅看護は各看護領域との関連が深く、応用的かつ実践的な領域です。専門的な内容を豊富に含みますので、
講義・演習以外のも資料を活用し、主体的に学習することが必要です。在宅看護を訪問看護活動のみで捉えるの
ではなく、地域連携を通して看護の継続性についても考える時間にしてほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 統合分野 在宅看護論』 押川眞喜子 医学書院
『よくわかる在宅看護―知識が身につく!実践できる!』 角田直枝 学研
『写真でわかる訪問看護』 岡崎美智子、正野逸子 インターメディカ
『百歳を生きる母の奇跡』 能川ケイ 文芸社
− 109 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
精 神 援 助 論
(N13320)
2
30
資格取得要件区分
担当者名
3 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎西出 順子 7 号館 3 階
木村 聡子 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
精神ならびに身体の病をもつ人を総合的に理解し、適切な看護援助を組み立てる基礎的能力を培う。
② 学習の到達目標
1.代表的な精神の病と生活への影響を理解する。
2.精神の病をもつ人に対する看護展開の基礎を理解する。
3.精神の病をもつ人と家族への看護援助の基礎を理解する。
4.適切な社会資源の活用を考えることができる。
5.リエゾン精神看護の役割及び機能を理解する。
6.環境や制限が患者に及ぼす影響を把握し、調整する必要性を理解する。
7.精神看護における倫理の考え方を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 精神疾患の基礎的理解と看護の留意点:a. 統合失調症 b. 気分障害 第 2 回 精神疾患の基礎的理解と看護の留意点:c. 摂食障害 d. アルコール依存症 e. アディクション
f. 境界性パーソナリティ障害 g. 強迫性障害 h. PTSD i. 発達障害
第 3 回 精神障害が生活に及ぼす影響と心理に及ぼす影響について 第 4 回 セルフケアモデルとストレングスモデル
第 5 回 A. 精神状態の査定 B. リエゾン精神看護
第 6 回 事例演習 統合失調症の患者の看護(1)
:事例を読み解く・セルフケアへの影響要因(グループワーク)
第 7 回 事例演習 統合失調症の患者の看護(2):精神状態の把握と査定(グループワーク)
第 8 回 事例演習 統合失調症の患者の看護(3):精神の健康度の把握(グループワーク)
第 9 回 事例演習 統合失調症の患者の看護(4):セルフケアの査定、目標の設定(グループワーク)
第10回 事例演習 統合失調症の患者の看護(5):看護援助と評価・家族への援助(グループワーク)
第11回 グループワーク成果発表・修正
第12回 事例演習 統合失調症の看護 慢性期(6):A. ストレングスモデルの活用、B. 社会資源の活用
第13回 患者―看護師関係のアセスメント プロセスレコードの活用
第14回 治療的環境について(物理的な環境や雰囲気及び様々な制限が患者に与える影響と看護のあり方)
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
毎回の授業内容を復習しておくこと。
テキスト系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の基礎 精神看護学[1] 医学書院 p.119 ~ 127「B 人間と
集団」のところをグループワーク前までに読んで理解をしておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
0%
0%
30%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:提出物、プレゼンテーション内容
⑥ 履修上の注意など
グループワークでは、テキスト系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の基礎 精神看護学[1] 医学書院 p.119 ~ 127「B 人間と集団」を読んだ上で集団力動を意識して参加してください。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の基礎 精神看護学[1]』 医学書院
『系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の展開 精神看護学[2]』 医学書院
参考書:『標準精神医学 第 5 版』 野村総一郎・樋口輝彦・尾崎紀夫・朝田隆 医学書院
『統合失調症急性期看護マニュアル』阿保順子
− 110 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
母 性 援 助 論
(N13330)
2
30
資格取得要件区分
担当者名
3 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎島内 敦子 7 号館 3 階
伊東美智子
研究室
① 授業の概要・ねらい
健全な母性と子どもを育てることを目指し、妊娠・分娩・産褥各期における母子とその家族の特徴について理
解し、看護実践に必要な知識・技術・態度について学習する。
② 学習の到達目標
(1)妊娠・分娩・産褥期における身体的特性および心理・社会的変化について理解する。
(2)胎児および新生児の成長発達の生理について理解し、児の健康な発達を促す援助を理解する。
(3)妊娠・分娩・産褥期にある母子および家族のアセスメントを学び、看護過程を展開する基本的能力を養う。
(4)妊婦・産婦・褥婦・新生児への看護援助を展開するために必要な看護技術および看護方法を学習する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 妊娠の成立と生理、妊娠経過と胎児の発育、妊婦の心理的特徴・社会関係
妊婦のアセスメントと看護①(演習、グループワーク)
第 2 回 妊婦のアセスメントと看護②(発表)、ハイリスク妊娠と看護
第 3 回 分娩の生理、産婦の心理的特徴と家族関係
第 4 回 産婦への援助(演習)、分娩の異常と看護
第 5 回 褥婦の生理と心理的特徴、褥婦のアセスメントと援助①
第 6 回 褥婦のアセスメントと援助②(演習)
第 7 回 産褥期の異常と看護、新生児の生理とアセスメント
第 8 回 新生児の看護、ハイリスク新生児と看護
第 9 回 母乳育児と看護、事例を用いた看護過程の展開①(グループワーク)
第10回 新生児への援助(沐浴)
第11回 事例を用いた看護過程の展開②(グループワーク)
第12回 事例を用いた看護過程の展開③(グループワーク)
第13回 事例ロールプレイ①(発表前半グループ)
第14回 事例ロールプレイ②(発表後半グループ)
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
母性看護学概論および対象論Ⅲで学習した内容を復習しておきましょう。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
60%
10%
10%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業中のグループワークの参加度など
「製作物・実技など」:健康教育資料など
「その他」:小テスト、演習記録
⑥ 履修上の注意など
積極的な参加と主体的な学習を望みます。特に看護技術の演習やグループワークでは、授業参加態度がクラス
全員に影響するので、自覚して取り組んでいただきたい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学各論』 森恵美 編著 医学書院
『ナーシング・グラフィカ 母性看護学① 母性看護実践の基本』横尾京子 中込さと子 編著 メディカ出版
『ナーシング・グラフィカ 母性看護学② 母性看護技術』横尾京子 中込さと子 編著 メディカ出版
参考書:『ウェルネス看護診断にもとづく母性看護過程』太田操 編 医歯薬出版
『写真でわかる母性看護技術』平澤美恵子 村上睦子 監修 インターメディカ
− 111 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
小 児 援 助 論
(N13340)
2
30
3 前期 必修
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修 ◎庄司 靖枝 7 号館 3 階
養護教諭一種免許状取得必修
中村由果理
研究室
① 授業の概要・ねらい
健康問題・障がいのある子どもとその家族の QOL を高める療養環境について理解し、子どもの成長発達を 支
援するための看護を理解することを目標とする。具体的には健康問題・障がいや治療、入院などが子どもと 家
族に及ぼす影響を学習し、子どもと家族の対処スキルの向上やセルフケア能力を高める看護を理解する。
② 学習の到達目標
1.健康問題・障がいや治療および入院が子どもとその家族に及ぼす影響を理解する。
2.健康問題・障がいのある子どもの看護の基本を理解する。
3.子どもの発達段階や個別性を考えた看護過程を展開する。
4.子どもの看護に必要な特殊技術を習得する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 健康問題・障がい、及び入院が子どもと家族に及ぼす影響と看護
第 2 回 健康問題・障がいの経過の特徴と看護の展開(急性的経過・慢性的経過)
第 3 回 小児と家族に起こりやすい・直面しやすい状況と看護(検査・治療・処置)、プレパレーション
第 4 回 小児と家族に起こりやすい・直面しやすい状況と看護(先天的問題や障がいのある子どもと家族)
第 5 回 病気とともに生活している子どもと家族への看護(外来看護、在宅看護)
第 6 回 オレムのセルフケア理論とその活用/急性的経過をたどる健康障がいの子どもと家族への看護(肺炎)
第 7 回 急性的経過をたどる健康障がいの子どもと家族への看護(肺炎の子どものアセスメント、関連図)
第 8 回 急性的経過をたどる健康障がいの子どもと家族への看護(肺炎の子どもの看護計画)
第 9 回 慢性的経過をたどる健康障がいの子どもと家族への看護(慢性的経過・ターミナル期)
第10回 小児看護の基本技術① [ 与薬の技術(吸入、経口薬)、採尿、清潔の援助技術(清拭、臀部浴)]
第11回 小児看護の基本技術② [ 与薬の技術(輸液管理)、採血、点滴留置と固定 ]
第12回 慢性的経過をたどる健康障がいの子どもと家族への看護①(グループワーク)
第13回 慢性的経過をたどる健康障がいの子どもと家族への看護②(グループワーク、発表準備)
第14回 慢性的経過をたどる健康障がいの子どもと家族への看護③(各事例の子どもの看護の発表)
第15回 慢性的経過をたどる健康障がいの子どもと家族への看護④(Ⅰ小児における糖尿病看護、Ⅱ虐待が
疑われる子どもの看護)
④ 授業時間外の学習
・授業の予習(授業内容に沿って該当するテキストのページを事前に読んでくること)
・小児看護演習の事前学習のまとめのノート作成
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
0%
10%
10%
「定期試験」:筆記試験
「製作物・実技など」:紙上事例の 4 疾患についてのレポート、事前学習のまとめのノート作成
「その他」:紙上の事例のグループワークへの貢献度、発表内容など
⑥ 履修上の注意など
グループワークの紙上事例や、小児看護技術に関する方法や準備に関しては事前に紹介する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『新体系看護学 29 小児看護学②健康障害をもつ小児の看護』松尾宣武、濱中喜代編 メジカルフレンド社
『ナーシンググラフィカ 29 小児看護学 - 小児看護技術』 中野綾美編者 メディカ出版
参考書:『小児看護慨論 ‐ 子どもと家族に寄り添う援助 ‐ 』 二宮啓子編 南江堂
その他、適宜紹介する。
− 112 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
クリティカルケアⅡ
(N13345)
1
15
3 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
岩切 由紀
7 号館 4 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
急激な生命の危機状態に対して患者や家族の生命と生活の質の向上を目指す看護ケアについて理解を深める。
② 学習の到達目標
1.生命の危機状態にある患者の生命の維持・苦痛の緩和に向けた看護援助を習得する。
2.患者家族の特徴を知り、看護の対象の生命と生活の質の向上を目指す看護を考察する。
3.クリティカルケア看護の特徴を自ら考え説明できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 クリティカルケア看護の特性
第 2 回 生体反応を捉え看護を考える(循環)
第 3 回 生体反応を捉え看護を考える(呼吸)
第 4 回 救急の場におけるクリティカルケア看護
第 5 回 生命危機状態にある患者家族の理解
第 6 回 クリティカルケア看護における倫理
第 7 回 クリティカルケア看護を考える:グループワーク
第 8 回 まとめ
④ 授業時間外の学習
クリティカルケアⅠの既習内容を復習し、アセスメントが可能なレベルで看護病理・病態学、症候論を理解する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:受講態度など
「その他」:課題レポート
⑥ 履修上の注意など
特になし
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座 別巻 クリティカルケア看護学』道又元裕ほか 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学 [2] 呼吸器疾患患者の看護』川村雅文ほか 医学書院
『系統看護学講座 成人看護学 [3] 循環器疾患患者の看護』吉田俊子ほか 医学書院
参考書:『成人看護学シリーズ 救急看護論』山勢博彰編 ヌーヴェルヒロカワ
『TACS シリーズ 成人看護学−急性期−』井上智子ほか編 建帛社
『クリティカルケア看護—理論と臨床への応用』寺町優子編 日本看護協会出版会
『クリティカルケア看護の基礎—生命危機状態へのアプローチ』池松裕子編 メヂカルフレンド社
『クリティカルケア看護Ⅰ・Ⅱ 』池松裕子編 メヂカルフレンド社
− 113 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
リハビリテーション看護論
(N13371)
1
15
3 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
生島 祥江
7 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
リハビリテーション」といえば、悪くなった手足の働きを回復させるための「機能回復訓練」だというのが一
般的な「常識」になっているようであるが、本科目ではそうではなく、リハビリテーションとは「人間らしく生
きる権利の回復」すなわち「全人間的復権」であり、過去の生活への復帰であるよりむしろ「新しい人生の創造」
なのだということを真に理解することをねらいとする。
② 学習の到達目標
1.リハビリテーションおよびリハビリテーション看護の概念について理解する。
2.機能障害別リハビリテーション看護の実際について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 ガイダンス・教科書の第 1 章に関してディスカッション
第 2 回 教科書の第 2 章に関してディスカッション
第 3 回 教科書の第 3 章に関してディスカッション
第 4 回 教科書の第 4 章&終章に関してディスカッション+まとめ
第 5 回 循環機能障害をもつ人のリハビリテーション看護
第 6 回 呼吸機能障害をもつ人のリハビリテーション看護
第 7 回 運動機能障害をもつ人のリハビリテーション看護
第 8 回 認知障害・コミュニケーション障害をもつ人のリハビリテーション看護
④ 授業時間外の学習
第 1 回~ 4 回の授業には、教科書の該当箇所を読みディスカッションができる準備を整えて臨むこと。第 5 回
~ 8 回の授業には、それぞれの機能障害の特徴や原因となる疾患について学習の上臨むこと。各回の授業後は学
習内容をノートにまとめておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
50%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:学習ノート等
⑥ 履修上の注意など
本授業の前半のリハビリテーションおよびリハビリテーション看護の概念については、グループディスカッシ
ョンを通して学んでいくので、主体的・能動的に出席することを望みます。また、後半の機能障害別リハビリテ
ーション看護についても既習内容をもとに進めていくので、自学自習を心がけてほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『リハビリテーションの思想〜人間復権の医療を求めて(第 2 版)』(2004)
上田敏 医学書院
参考書: 随時紹介する。
− 114 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
家 族 看 護 学
(N13380)
2
15
3 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
江上 芳子*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
価値観の多様化した現代社会では、 家族の定義は難しくなったと言われています。近年、少子高齢化だけでは
なく、次世代の晩婚化、未婚率の増加など、家族の構造的、機能的脆弱性が増し、家族の存在は大きな変容の時
代を迎えています。病をもつ家族メンバ―があるなしを問わず、家族そのものが何らかの外部からのサポ―トを
必要としています。家族が個人の健康に及ぼす影響は強く、健康問題をもつ人へのケアは、個人だけを対象とし
たケアには限界があり、家族に重点を置く方が効果的であると考えられています。健康問題をもつ家族員をかか
える家族が、 直面している健康問題を主体的に解決し、 よりよい健康的な生活と発達課題の達成に向かって、 家
族のセルフケア能力を拡大していけるよう、 家族を支援するための基本的知識を学修します。
② 学習の到達目標
1.家族看護の概念と看護における位置づけを理解する。
2.家族のライフサイクルと家族の発達課題を説明できる。
3.家族の保健機能としてのセルフケア能力について説明できる。
4.家族のアセスメントができる。
5.提示された事例について、仮説を立て、家族への介入を考えることができる。
6.家族看護の必要性・重要性を説明できる。
7.家族看護における看護職の役割と援助姿勢について考えを述べることができる。
③ 授業の内容・計画
第1回
家族看護学の概要 1)家族看護とは 2)家族看護の歴史 3)家族看護の目的
第2回
看護学における家族の理解 1)家族の概念 2)家族の形態と機能 3)家族の健康
第3回
家族看護学の基礎理論 1)家族発達理論
第4回
家族看護学の基礎理論 2)家族システム理論
第5回
家族看護過程 1)家族アセスメント
第6回
家族看護過程 2)主な家族アセスメントのモデル
第 7 ・ 8 回 家族看護過程 3)カルガリー家族アセスメントモデル
第 9 ・ 1 0 回 家族看護過程 4)家族看護の介入モデル(カルガリー家族介入モデル)
第11~13回 演習(事例検討)① ② ③
第 14 回
演習④(発表)
第 15 回
家族看護における看護職の役割と援助姿勢
④ 授業時間外の学習
演習の一部の課題について、宿題として各自で取り組んでもらいます。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
20%
0%
「定期試験」:授業内容の理解について、レポ-トを課します(「事例」のアセスメント等について)。
「平常点」:授業内レポ-ト(感想文など)を評価します。
「製作物・実技など」:演習(事例検討)の内容、レポ-トなどで評価します。
⑥ 履修上の注意など
前回の授業の復習をして授業に参加して下さい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『ファミリ-ナ-シング プラクティス ―家族看護の理論と実践―』森山美知子編 医学書院
参考書:『家族アセスメント Part1』小林奈美著 医歯薬出版
『家族看護学 ―理論と実践―』鈴木和子・渡辺裕子著 日本看護協会出版会
『癒しのための家族看護モデル 病と苦悩、スピリチュアリティ』森山美知子監訳 医学書院
− 115 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
養 護 概 説
(N13400)
2
15
3 前期
講 義
資格取得要件区分
選択 看護師国家試験受験資格取得選択必修
養護教諭一種免許状取得必修
必修
担当者名
研究室
岩越 美恵
7 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
わが国の学校教育における養護教諭の位置づけと役割について、過去の歴史と、児童生徒の現状からますます
今後期待される職務について、学校何の多職種や地域の関連機関や市民、保護者との連携のもと、具体的にどの
ような活動があるのかを知る。
② 学習の到達目標
1.養護とは何かについて理解する。
2.日本の学校教育における養護教諭の歴史を知り、さらに今後求められる役割について理解する。
3.学校教育と養護教諭の活動に関する法律を理解する。
4.児童・生徒の健康状態の把握と健康課題についての支援の方法について理解する。
5.保健指導と保健学習の違いを明確にし、それらの内容について理解して養護実習に備える。
6.保健室経営とその他の職務について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 「子どもの権利条約」と養護とは何か。
第 2 回 学校教育と養護教諭
第 3 回 わが国における養護教諭の歴史とこれからの養護教諭の役割
第 4 回 保健室経営
第 5 回 健康実態の把握①(定期健康診断・臨時健康診断)
第 6 回 健康実態の把握②(健康観察・健康検診)
第 7 回 健康実態の把握③(精神健康度の把握・集団健康度の把握)
第 8 回 健康問題解決への支援①(身体的健康問題への支援、養護課程・養護診断)
第 9 回 健康問題解決への支援②(感染症、伝染病の管理)
第10回 健康問題解決への支援③(救急処置)
第11回 健康問題解決への支援④(精神健康問題への支援、健康相談)
第12回 保健活動①(保健学習)
第13回 保健活動②(保健指導)
第14回 保健活動③(保健指導:性に関する教育)
第15回 保健活動④(環境保健活動)
④ 授業時間外の学習
子どもの健康や暮らしに関する記事を調べて、発表の準備をする。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:授業参加度、発表など。
⑥ 履修上の注意など
特になし。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『新養護概説 第 7 版 編集代表』 采女智津江 少年写真新聞社
参考書:随時紹介する。
− 116 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
障 害 児 保 育
(N13420)
2
15
3 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
養護教諭一種免許状取得選択
岩越 美恵
7 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
まず、「障がいとは何か」について学び、考える。そして、子どもの正常発達を知ったうえで、様々な障害の
特徴とその支援の在り方について学ぶ。子声の支援に加え、インクルーシブ教育・社会について考え、そのため
に必要な本人やまわりの人(子ども)への合理的配慮についても考える。障害のあるこどもたちへの支援のため
の社会制度(教育・福祉)や支援することについても考える。
② 学習の到達目標
・障害とは何なのか、社会との関係において理解する。
・様々な障害の特徴について理解し、適切な支援ができるための知識・方法を得る。
・現代の社会制度を知り、障害のある子どもと家族に関する課題を掘り下げ、今後の支援について考えることが
できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 障害とは何か
第 2 回 正常の運動発達と運動の遅れに対する支援
第 3 回 運動障害の特徴と支援(脳性マヒ)
第 4 回 運動障害の特徴と支援(脳性マヒ以外の運動障害)
第 5 回 正常の精神発達
第 6 回 知的障がいの特徴と支援
第 7 回 発達障害の特徴と支援(自閉症スペクトラム障害)
第 8 回 発達障害の特徴と支援(AD/HD と発達性協調運動障害)
第 9 回 発達障害の特徴と支援(学習障害)
第10回 重症心身障害児の特徴と支援
第11回 重症心身障碍児の地域生活の課題について
第12回 学校における医療的ケアの対応の経過
第13回 地域における児童発達支援センターの役割と教育制度
第14回 障害児と家族を支える社会制度。保護者・家族支援について。
第15回 ふりかえりとまとめ
④ 授業時間外の学習
日ごろから、障害に関する社会情報を収集する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:学習態度、発表など
⑥ 履修上の注意など
特になし。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:随時紹介します。
− 117 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
療養支援実習Ⅱ
(障害 ・ 疾病を持つ人の看護)
(N13540)
3
実 習
45
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎生島 祥江
岩切 由紀
7 号館 3 階
3 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修 谷口 由佳
研究室 他
近藤 裕子
有田弥棋子
① 授業の概要・ねらい
診断や治療過程にある対象を看護の視点で捉え、その対象に必要な看護について理解する。
② 学習の到達目標
(1)診断や治療過程にある対象との関わりを通して、対象との相互関係を基盤とする看護を目指す。
(2)診断や治療過程にある対象を生活者として理解し、看護の視点で捉える。
(3)診断や治療過程にある対象に必要な看護を考え、実践する。
③ 授業の内容・計画
実習施設:川崎病院、北播磨総合医療センター、甲南病院、三田市民病院、ときわ病院
実習内容:1)実習内容:実習オリエンテーション(学内)
2)病棟実習:1 週目および 2 週目(但し、月曜日は学内)
学生 1 名で、診断・治療過程にある患者を 1 名以上受け持ち、関わる。
学習の到達目標に向けて、各人が主体的に日々学習計画を立て、計画に基づき実習する。
毎日 30 分~ 1 時間程度カンファレンスを行い、グループメンバーで学習内容を共有する。
3)見学実習:3 週目の火・水・木曜日のうちの 2 日間
外来診療部、外来化学療法室、透析室、通所リハビリテーション施設などで患者の治療・看
護場面に立ち会い見学実習を行う。(実習施設により見学部門は異なる。)
4)振り返り学習(学内):3 週目の金曜日
受け持ち患者について理解したこと、看護について考えたことを発表し、学生間で共有する。
④ 授業時間外の学習
実習開始までに 3 年前期開講までに開講された科目の復習をすることと、看護の対象との関わりにおける自己
の課題を明らかにしておくこと。実習中は、日々計画を立て、実施後は振り返りをして臨むこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
0%
100%
「その他」
:実習場面、実習記録内容、カンファレンスの参加度、課題レポート内容などをもとに総合的に判断
する。
⑥ 履修上の注意など
・先行履修要件を満たしていること。
(3 年次後期開講の臨地実習科目共通の要履修あるいは要単位修得科目他、
療養支援実習Ⅰ・成人看護学概論・老年看護学概論・看護対象論Ⅱ(成人)
・看護対象論Ⅲ(老年)
・老年援助論・
慢性病看護論・クリティカルケアⅠ・緩和ケアの単位を修得していること。)
・1 年次に配布された「臨地実習要綱」を熟読して実習に臨むこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:随時紹介します。
− 118 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
療養支援実習Ⅲ
(クリティカル)
(N13550)
3
実 習
45
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎生島 祥江
岩切 由紀 7 号館 3 階
3 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
近藤 裕子 研究室 他
有田弥棋子
① 授業の概要・ねらい
手術療法および集中治療を受ける対象を理解し、生命の維持と生活機能の回復に向けた援助が実践できる能力
を養う。
② 学習の到達目標
(1)手術療法を受ける対象を侵襲に対する生体反応の理解をもとに、看護の視点で捉える。
(2)手術療法を受ける対象に必要な看護を考え、実践・評価する。
(3)集中治療を受ける対象の身体的・心理的・社会的特徴を把握し、看護の特徴および果たす役割について考察
する。
(4)手術療法を受ける対象との関わりを通して、対象との相互関係を基盤とする看護を実践する。
③ 授業の内容・計画
実習施設:川崎病院、北播磨総合医療センター、三田市民病院、神鋼病院、製鉄記念広畑病院、
西宮協立脳神経外科病院、六甲アイランド甲南病院
実習内容:1)実習内容:実習オリエンテーション(学内)
2)学内実習:1 週目の 2 日間
手術療法および集中治療を受ける患者の援助に必要な日常生活援助・診療補助技術について演習
を行う。
3)見学実習:1 週目の 2 日間
手術部と、集中治療部あるいは救命救急部(実習施設により異なる)の患者の治療・看護場面に
立ち会い見学実習を行う。
4)病棟実習:2 週目および 3 週目(但し、月曜日は学内)
学生 1 ~ 2 名で、手術療法を受ける患者を 1 名以上受け持つ。
髄時 30 分~ 1 時間程度のカンファレンスを行い、グループメンバーで学習内容を共有する。
5)振り返り学習(学内):病棟実習・見学実習での学びを学生間で共有し、手術療法および集中
治療を受ける患者の看護を考察する。
④ 授業時間外の学習
2 年次後期開講の「クリティカルケアⅠ」の復習をして臨むこと。実習中は、日々計画を立て、実施後は振り
返りをして臨むこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
0%
100%
「その他」
:実習場面、実習記録内容、カンファレンスの参加度、課題レポート内容などをもとに総合的に判断
する。
⑥ 履修上の注意など
・先行履修要件を満たしていること。
(3 年次後期開講の臨地実習科目共通の要履修あるいは要単位修得科目他、
療養支援実習Ⅰ・成人看護学概論・老年看護学概論・看護対象論Ⅱ(成人)・看護対象論Ⅲ(老年)・老年援助
論・慢性病看護論・クリティカルケアⅠ・緩和ケアの単位を修得していること。)
・1 年次に配布された「臨地実習要綱」を熟読して実習に臨むこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:随時紹介します。
− 119 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
母子支援実習Ⅰ(小児)
(N13560)
1
45
3 後期 必修
実 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験受験資格取得必修 ◎庄司 靖枝 7 号館 3 階
養護教諭一種免許状取得必修
中村由果理
研究室
① 授業の概要・ねらい
健康な子どもの成長・発達の特徴と生活の実際を知り、成長・発達を促す援助を行う基礎的能力を養う。
② 学習の到達目標
1.子どもの形態的・機能的成長・発達および精神運動発達を理解する。
2.子どもの事故防止を目的とした環境調整が理解できる。
3.子どもの発達に応じた日常生活援助がわかる。
4.子どもの発達に応じたコミュニケーションを理解することができる。
5.子どもの発達に応じた遊びの援助が理解できる。
6.子どもの考えや思いを尊重した態度について考えることができる。
7.子どもと保育士や先生の相互作用のプロセスを観察しその意味を理解する。
③ 授業の内容・計画
〔実習施設〕 同朋保育園、同朋住吉台保育園、同朋にこにこ保育園、旗塚保育所、はっと保育園
近田幼稚園、神戸常盤大学附属ときわ幼稚園
〔実習内容〕 1 日目 学内オリエンテーション
2 日目 保育園(所)、幼稚園実習
3 日目 保育園(所)、幼稚園実習
4 日目 保育園(所)、幼稚園実習
5 日目 まとめ
④ 授業時間外の学習
1.小児看護学概論、看護対象論Ⅴ(小児)の復習をすること。
2.とくに学習目標に関連するところを復習すること。
3.日々の実習終了後、実習中に疑問に思った事を調べること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
0%
100%
「その他」:実習内容、実習記録やレポートの内容を総合して評価する。
臨地実習要綱「単位の認定及び成績の評価」を参照。
⑥ 履修上の注意など
小児看護学の既習科目の復習及び事前学習を行い、実習に望むこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:実習としての教科書は使用しない。
参考書:既習の小児看護学のテキストや配布されたプリント類。その他必要時随時紹介する。
− 120 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
母子支援実習Ⅱ(小児)
(N13575)
1
45
資格取得要件区分
担当者名
3 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
実 習
研究室
◎庄司 靖枝 7 号館 3 階
中村由果理
研究室
① 授業の概要・ねらい
健康問題をもつ子どもとその家族を理解し、 子どもとその家族に対する個別的な看護実践に必要な基礎的能力
を習得する。
② 学習の到達目標
1.健康問題や検査・治療、および入院が子どもの身体・心理・社会面に及ぼす影響を理解する。
2.子どもの健康問題の程度、発達段階および個別的ニ−ズに適した療養生活の援助を実践する。
3.子どもの健康問題や検査・治療、および入院が家族に及ぼす影響を理解し、家族に対する援助の必要性を考
え実施する。
4.小児臨床看護に必要な看護技術の基礎を習得する。
5.援助者として子どもおよび家族を尊重した関わりの基本姿勢を学ぶ。
6.看護実践を通して、小児看護の役割・責務を理解する。
7.看護実践を通して、自己の看護観を形成、深化する。
③ 授業の内容・計画
[実習施設] 兵庫県立尼崎総合医療センター、北播磨総合医療センター、済生会兵庫県病院
[実習内容] 1.実習オリエンテーション
2.病棟実習 4 日間
3.実習のまとめ
詳細については、小児看護学実習要項を参照。
④ 授業時間外の学習
・「小児看護学概論」、「看護対象論Ⅴ(小児)」、「小児援助論」を復習すること。
・「看護解剖生理学」、「看護病理・病態学」、「症候論」、「薬理学」、「「基本看護技術」、「看護過程演習」等、
関連する科目を復習すること。
・実習中は、帰宅後、疑問な点などについて調べること
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
0%
100%
「その他」:実習内容、実習記録、レポ−トの内容を総合して評価する。
臨地実習要綱 「単位の認定および成績の評価」 を参照。
⑥ 履修上の注意など
既習科目の復習および事前学習を十分に行い、積極的に実習に臨んで下さい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:実習としての教科書は使用しません。
参考書:既習の小児看護学(小児看護学概論、看護対象論Ⅴ、小児援助論)のテキストや配布したプリントを参
考にして下さい。
また、必要時、随時紹介します。
− 121 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
母子支援実習Ⅲ(母性)
(N13576)
2
45
資格取得要件区分
担当者名
3 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
実 習
研究室
◎島内 敦子 7 号館 3 階
伊東美智子
研究室
① 授業の概要・ねらい
妊娠・分娩・産褥期にある女性とその胎児・新生児およびその家族を理解し、対象に対する個別的な援助の実
際に必要な基礎的能力を習得する。
② 学習の到達目標
1.妊娠・分娩・産褥期の正常な経過を理解し、各期における妊婦・産婦・褥婦および新生児の健康保持増進に
向けた援助について、その基本を学ぶ。
2.妊娠・分娩・産褥期における母子関係について理解を深める。
3.妊婦・産婦・褥婦およびその家族の役割適応過程を理解し、支援の必要性について思考する。
4.妊婦・褥婦およびその家族に対する健康教育の重要性を理解する。
5.継続看護の重要性を理解し、母性看護における看護師の役割について考察する。
6.看護実践を通して、生命の尊厳や生命倫理について思考する。
③ 授業の内容・計画
詳細については、母性看護学実習要項を参照。
実習施設:三田市民病院、製鉄記念広畑病院、済生会兵庫県病院
④ 授業時間外の学習
母性看護学に関する講義内容(母性看護学概論、看護対象論Ⅳ、母性援助論)を必ず復習しましょう。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
10%
0%
90%
「平常点」:実習態度
「その他」:臨地での実習内容、実習記録、実習後課題レポート内容など
⑥ 履修上の注意など
・母性看護学に関連する講義内容を理解していることを前提に展開します。
・積極的、主体的な実習態度を望みます。
・詳細については全体ガイダンスで説明します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:講義科目で使用したもの
参考書:随時紹介します。
− 122 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
健康支援実習Ⅰ(在宅)
(N13580)
1
45
資格取得要件区分
担当者名
3 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
実 習
研究室
◎畑 吉節未 7 号館 4 階
上野 理恵 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
在宅で療養する人々とその家族への理解を深め、在宅看護の役割と対象者と療養の場に応じた看護援助の実践
能力を養う。具体的には、在宅療養者と家族の理解、療養者に必要な看護実践、家族介護者への健康支援方法、
ソーシャルサポートを学ぶ。
② 学習の到達目標
(1)在宅療養者の生活の特徴および療養上の特徴について理解する。
(2)在宅療養者の療養の場に応じた生活援助の実際をとおして、看護技術の応用の仕方を理解する。
(3)在宅療養者の生活を支える社会システムの実際を理解する。
(4)在宅療養者とその家族に対して、看護者として適切な態度を養う。
③ 授業の内容・計画
(1)実習場所
尼崎・神戸・明石の訪問看護ステーション 16 ヶ所。1 つのステーションに 2 ~ 3 名の学生が実習する。
(2)実習計画
実習前 特別時間割により学内で全体オリエンテーションを実施
事前オリエンテーション(実習グループ毎)
第 1 ~ 4 日目( 火~金)
訪問看護ステーションで実習を行う。
(3)実習方法
・訪問看護ステーションにおいてオリエンテーションを受ける。
・訪問看護師に同行し、援助を行う事が可能な事例については指導の下に行う。
・訪問看護の時間以外は、訪問看護ステーションにおいて同行訪問の事例に関する学習をする。
*詳細については、実習前に実習要領を用いて説明を行う。
④ 授業時間外の学習
・在宅看護学に関する講義内容を復習しておくこと。
・実習要領に示す19の事前学習項目を学習する。
・受け持ち事例の事前情報に基づき学習する。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
70%
20%
10%
「平常点」:実習目標の到達度
「製作物・実技など」:事前学習、まとめのレポート
「その他」:カンファレンスでの学び
⑥ 履修上の注意など
・在宅看護学に関する講義内容(在宅看護学概論、在宅看護特性論、在宅援助論)を理解していることを前提に
展開する。
・積極的・主体的な学習姿勢で実習に臨んでください。詳細はガイダンス時に説明します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:講義科目と同じ。
参考書:適宜紹介します。
− 123 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
健康支援実習Ⅱ(在宅)
(N13585)
1
45
資格取得要件区分
担当者名
3 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
実 習
研究室
◎畑 吉節未 7 号館 4 階
庄司 靖枝 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
在宅で療養し、療育施設に通園する子ども達の障がいの特性を理解し、その特性に合わせた支援の実際を学ぶ。
② 学習の到達目標
1.子どもたちの障がいの特性を理解できる。
2.子どもたちの障がいが、日常生活にどのような影響があるのか理解できる。
3.子どもたちに行われている機能訓練の目的とその方法が理解できる。
4.子どもたちに行われている生活指導の目的やその内容が理解できる。
5.通園している子どもたちが、どのような法律で守られているか理解できる。
6.通園している子どもたちと家族への公的支援を調べ、看護師の役割を考えられる。
③ 授業の内容・計画
1.実習施設
医療型児童発達支援センター西宮市立わかば園
医療型児童発達支援センター尼崎市立たじかの園
加古川市立こども療育センター
社会福祉法人芳友にこにこハウス医療福祉センター
2.実習内容
1)上記いずれかの施設で、通園されている子ども達の訓練の様子、生活場面などから実際の支援を学ぶ。
2)実習グループが 2 つに別れ、2 ~ 3 人が一組になり 2 日間の施設実習を行う。
(施設によっては 1 グループ 5 ~ 6 人まとめて、同時に実習を行う)
3)2 日間学内演習を行う。
④ 授業時間外の学習
・「小児看護概論」「看護対象論Ⅴ(小児)」「小児援助論」を復習すること。
・それぞれの療育施設についてホームページから情報収集をして準備すること。
・通園している子どもたちが、どのような法律で守られているのか調べ準備すること。
・通園している子どもたちと家族への公的支援を調べること。
・通園している子どもたちの特徴的な病気について学習すること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
0%
100%
「その他」:実習内容、実習記録、レポートの内容を統合して評価する。
⑥ 履修上の注意など
・既習科目の復習及び事前学習を十分に行い、主体的に実習に望む。
⑦ 教科書・参考書
教科書:実習としての教科書はありません。
参考書:小児看護学(小児看護概論、看護対象論Ⅴ、小児援助論)で使用したテキスト、授業で配布したプリン
トなどを参考にする。
その他、必要時に適宜紹介します。
− 124 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
健康支援実習Ⅲ(精神)
(N13595)
2
45
資格取得要件区分
担当者名
3 後期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
実 習
研究室
◎西出 順子 7 号館 3 階
木村 聡子 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
精神の病をもつ人を生物学的・心理的・社会的側面から総合的に理解するとともに、良好な治療的関係を構築
し、セルフケアニードに基づく看護実践能力の基礎を培う。
② 学習の到達目標
1.精神の病をもつ人を生物学的・心理的・社会的側面から総合的に理解する。
(1)精神の病をもつ人を理解するために必要な情報を収集する。
(2)精神の病をもつ人の疾患及びその治療内容を把握する。
(3)精神の病をもつ人の精神状態および症状を把握する。
(4)精神の病をもつ人の生活史を把握する。
(5)精神の病をもつ人を取り巻く環境について把握する。
(6)精神の病をもつ人の家族が抱える問題を把握する。
(7)精神の病をもつ人のセルフケアニードを抽出できる。
2.精神の病をもつ人と共に行動し、良好な治療関係を構築する。
(1)精神の病をもつ人と言語的・非言語的コミュニケーションを行い、対象の心理を推察しつつ適切な心理的
距離の調整ができる。
(2)精神の病をもつ人とのかかわりの中で生じる自己の感情に気づき、言語化し調整ができる。
3.精神保健・医療・福祉専門職の役割機能の概要を理解する
(1)精神科における他職種の役割・機能を把握する。
(2)精神科における看護職の果たす役割・機能の現状と発展可能性について考えることができる。
③ 授業の内容・計画
特別時間割:学内で全体オリエンテーションを実施
第 1 週目:火曜日~金曜日は臨地で看護実践活動
第 2 週目:火曜日~木曜日は臨地で看護実践活動、金曜日は学内で実習のまとめ
④ 授業時間外の学習
既習科目で<学習の到達目標>に関連する内容について復習をしておくこと。また、実習中に疑問に思ったこ
とはその都度調べること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
10%
0%
90%
「平常点」:実習態度など
「その他」:実習記録用紙一式、実習後課題レポート
⑥ 履修上の注意など
患者さんと関係性を築きながら看護の展開をしていきます。看護を展開するには、どのようなことが必要なの
か、実習前までに順序建てて整理をしておきましょう。関係性を築くための態度や基本姿勢についても再確認を
しておきましょう。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の基礎 精神看護学[1]』 医学書院
『系統看護学講座専門分野Ⅱ 精神看護の展開 精神看護学[2]』 医学書院
参考書:『標準精神医学 第 5 版』 野村総一郎・樋口輝彦・尾崎紀夫・朝田隆 医学書院
− 125 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看護研究方法論
(N13700)
2
講 義
15
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎鎌田美智子
7 号館 3 階
3 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修 岩切 由紀
研究室 他
谷口 由佳
① 授業の概要・ねらい
看護学の発展と看護実践の質的向上のために、看護学研究の概要を理解し、実施するための基礎的な方法と態
度を養う。
② 学習の到達目標
1.看護における研究の意義と看護学研究の概要を理解する。
2.看護学研究を進めるための、基礎的知識・技術を習得する。
3.看護学研究における倫理的態度を養い、かつ看護学研究の今後の課題を展望する。
③ 授業の内容・計画
Ⅰ.看護研究の基礎
第 1 回 1.看護における研究の意義と役割
(担当者:鎌田)
(1)研究とは何か (2)看護学における研究の課題 (3)看護学研究における倫理的配慮
第 2 回 2.研究過程の概要
(担当者:鎌田)
(1)研究課題の選択 (2)研究課題と概念枠組み
第 3 回 2.研究過程の概要
(担当者:鎌田)
(3)研究方法の選定 (4)研究データの収集と分析方法
第 4 回 3.概念枠組みと仮説
(担当者:鎌田)
(1)概念枠組みと仮説設定の必要性 (2)概念枠組みの構築 (3)変数の明確化
Ⅱ.看護研究の進め方
第5~6回
研究デザインと研究方法① -質的研究-
(担当者:岩切)
(1)質的研究の特徴 (2)質的研究におけるデータ収集と分析方法 (3)質的研究の実際
第7~8回
研究デザインと研究方法② -量的研究-
(担当者:谷口)
(1)量的研究の特徴 (2)量的研究におけるデータ収集と分析方法 (3)量的研究の実際
第9回
研究課題の発見と絞り込み
(担当者:岩切)
(1)疑問・問題から研究課題の発見 (2)研究課題の絞り込みのプロセス
第 10 ~ 11 回 文献検討と検索方法
(担当者:岩切)
(1)文献検討の意義と方法 (2)オンラインデータベースの活用の実際
(3)文献の引用方法と文献リストの書き方
第 12 ~ 14 回 研究計画書の立て方と研究計画書
(担当者:谷口)
(1)研究計画書作成の意義 (2)研究計画書の形式と書き方
第 15 回
研究報告論文のまとめ方
(担当者:谷口)
(1)研究論文の構成 (2)研究論文のまとめ方
④ 授業時間外の学習
これまでの学修を総合して、研究のテーマについて考えを巡らせておくこと。毎回の授業後復習をして、研究
に関する基本的用語についての理解を深めておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
60%
0%
0%
40%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:レポート「模擬研究計画書」
⑥ 履修上の注意など
看護専門職として、生涯学習体系の中でどのような研究課題を追及していくのかを目指して授業に臨んでほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護における研究』 南 裕子 編著 日本看護協会出版会
参考書:『看護研究の進め方読み方つかい方』 数間 恵子 編著 日本看護協会出版会
『これからの看護研究』 小笠原 友知 編著 ヌーベルヒロカワ
− 126 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看 護 管 理 論
(N13731)
1
15
3 後期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
7 号館 2 階
看護師国家試験受験資格取得必修 ◎岡光 幸代*
非常勤講師
保健師国家試験受験資格取得必修 仁尾美智子*
控室
① 授業の概要・ねらい
質の高い看護サービスの提供のためには、看護職および他職種との連携や、対象者自身や対象者を取りまくあ
らゆる資源を活用することが必要となる。これらの資源を有効に活用・維持するための「しくみ」及びマネジメ
ントの基本となる理論や方法について学び、看護をマネジメントできる基礎能力を養う。すなわち、看護管理(看
護マネジメント)を、管理者の内容としてではなく、新しいヘルスケアシステムを形成し、その中でのチーム組
織力を高め活動できる看護職の役割と機能として捉えた内容で構成する。
② 学習の到達目標
1.対象者への安全で質の高いケアを提供するための看護管理の目的とプロセスを理解し、看護サービスマネジ
メントおよびケアのマネジメントについて説明できる。
2.看護専門職の機能や役割が発揮できるためのマネジメントに必要な知識と技術を理解し、組織の中での看護
管理者の役割について説明できる。
3.医療・看護ケアの安全管理における基礎的知識を理解し、病院、施設における安全管理や看護をとりまく諸
制度や、看護倫理の意義と看護教育制度について理解する。
③ 授業の内容・計画
教授方法は講義形式・グループワーク討議ですすめる。
キーワード:マネジメントプロセス・組織・サービス・資源管理・人材育成・安全管理・ケアの質と評価
人材育成とキャリア開発
第 1 回 看護管理学を学ぶ意義と目的 マネジメントに必要な知識と技術
(担当者:岡光)
第 2 回 看護とマネジメント (担当者:仁尾)
第 3 回 看護をとりまく諸制度 (担当者:仁尾)
第 4 回 看護ケアのマネジメント (担当者:岡光)
第 5 回 患者の権利と尊重 ・ケアと安全管理
(担当者:岡光)
第 6 回 看護サービのスマネジメント (担当者:未定)
第 7 回 協働のためのマネジメント (担当者:未定)
第 8 回 まとめ (担当者:岡光)
④ 授業時間外の学習
これまでに履修した基礎および専門分野の内容を統合した学習内容となるため、看護概論・安全管理・感染管
理・看護過程などの他、関連科目の学習内容を復習して臨み、学習効果を上げることが必要である。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
⑥ 履修上の注意など
卒業後は、組織の一員として役割を発揮することが期待される存在となる。自分の存在を大切にし、様々な場
面で経験するマネジメント課題に対処できる力を身につけて欲しい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統別看護学講座(総合分野):看護管理(第 8 版)』上泉和子 著 医学書院
『系統別看護学講座:基礎看護学 1 −看護概論—』茂野 香 他著 医学書院
参考書:『看護サービス管理 第 3 版』中西睦子 編 医学書院
『看護管理学習テキスト③ 看護マネジメント論』井部俊子 他監修 日本看護協会出版会
その他、随時紹介および資料を配布します。
− 127 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医療・看護特論Ⅲ
(再生医療と看護)
(N13780)
1
15 1 ~ 4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
福田 正順
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
再生医療の臨床応用に関してその基礎から学び、現在飛躍的に発展しつつあるこの分野の理解を深めます。
② 学習の到達目標
再生医療の歴史とそれを支えてきた技術思想、さらには幹細胞や iPS 細胞について理解するとともに今日的な
意義について造詣を深めていきます。
③ 授業の内容・計画
再生現象の基本的理解から我々の治療行為の問題へと考察しつつ、最新の再生医療について考えます。
第 1 回 再生医療とは何か?
第 2 回 再生医療の基礎 1(足場、増殖因子、幹細胞)
第 3 回 再生医療の基礎 2(胚、クローン、ES 細胞)
第 4 回 iPS 細胞の登場
第 5 回 再生医療の臨床応用 1(末梢神経の再生、脊髄損傷の治療)
第 6 回 再生医療の臨床応用 2(ロボット技術、テーラーメード医療)
第 7 回 再生医療の今後の発展
第 8 回 まとめ・補足・質疑
④ 授業時間外の学習
特に必要ありません。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:小テスト、受講態度
⑥ 履修上の注意など
知識の獲得よりも、自ら考える経験を重視します。再生医療の臨床応用に対する疑問、批判などを積極的に議
論してください。講義の理解度把握のため、小テストを実施します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:授業中に資料を配布しますので、予め購入する必要はありません。
参考書:『再生医療のしくみ(エスカルゴ・サイエンス)』八代 嘉美・中内 啓光 著 日本実業出版社(2006 年)
その他多数あり、随時紹介します。
− 128 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医療・看護特論Ⅳ
(社会と看護)
(N13790)
1
15 1 ~ 4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
◎服部 玲子
中野 則子
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
生命と人権の尊重を基盤とし、保健・医療・福祉の動向と社会情勢とのかかわりの中で人々の暮らしに寄り
添い「健康な生活」から「多様な死の看取り」まであらゆる段階での看護場面における看護専門職の役割と活動
について学ぶ。
② 学習の到達目標
1.日本の看護制度の変遷を学び理解する。
2.職能団体とは何かを学び、役割と活動について理解する。
3.看護政策過程がわかる。
4.薬害の知識を深め人々の暮らしへの影響がわかる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護の動向と看護制度
第 2 回 看護専門職の自律と社会的役割(兵庫県看護協会の活動)
第 3 回 オリエンテーション(リフレクション)・看護職能団体の役割と活動
第 4 回 看護職能団体の役割と活動(看護協会・看護連盟)
第 5 回 看護と政策過程
第 6 回 災害と看護―チーム医療のキーパーソンとしての役割―
第 7 回 薬害問題と看護
第 8 回 まとめ・補足・質疑・グループワーク
(担当者:中野)
(担当者:中野)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
④ 授業時間外の学習
看護学概論の復習
日本看護協会・日本看護連盟・兵庫県看護協会・兵庫県看護連盟ホームページ参照
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:小論文(レポート試験)
「平常点」:リフレクションカード
⑥ 履修上の注意など
知識の習得だけでなく看護は社会の変化と共にあり、人々の暮らしの質向上にかかわっていることを理解し、
専門職として活動することの意義がわかり考えて行動できることを期待する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護管理学習テキスト第 2 版 看護制度・政策論』 井部俊子他 日本看護協会出版社、2014
参考書:『私たちの拠りどころ 保健師助産師看護師法』 田村やよひ 日本出版会、2008
『新版 看護者の基本的責務』 日本看護協会監修 日本看護協会出版社、2006
− 129 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公衆衛生看護展開論Ⅰ
(N13810)
1
15
資格取得要件区分
担当者名
3 前期 選択 保健師国家試験受験資格取得必修 奥野 久美子
講 義
研究室
7 号館 2 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
公衆衛生看護活動の展開方法として保健師の地区活動と地域診断について学習する。
② 学習の到達目標
保健師固有の活動である地区活動の目的、対象の捉え方、及び方法の特徴を理解する。
地域にある顕在あるいは潜在する健康課題を把握するために必要な地域診断(コミュニティアセスメント)の
方法とプロセスを理解する。
③授業の内容・計画
第 1 回 地区活動の基本と対象の捉え方
第 2 回 保健師の地区活動・公衆衛生看護活動の体系
第 3 回 健康問題の捉え方(地域の健康課題)
第 4 回 地域診断のプロセス
第 5 回 保健活動の計画
第 6 回 保健活動の実施
第 7 回 保健活動の評価
第 8 回 保健師の地区活動・まとめ
④ 授業時間外の学習
授業で提示します。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
10%
0%
10%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」: 学習姿勢、参加態度など
「その他」:レポートなど(詳細は授業で掲示)
⑥ 履修上の注意など
課題はすべて期限を守って提出すること
⑦ 教科書・参考書
教科書:『標準保健師講座Ⅰ 公衆衛生看護概論』標 美菜子他 医学書院
『国民衛生の動向』2014/2015 財団法人厚生統計協会
参考書:授業中に提示します。
− 130 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公衆衛生看護展開論演習Ⅰ
(N13820)
1
30
資格取得要件区分
担当者名
3 前期 選択 保健師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎奥野久美子 7 号館 2 階
中田 涼子
研究室他
① 授業の概要・ねらい
公衆衛生看護活動の展開方法としての地域診断の方法を習得する。また、地域診断に基づいた保健計画の立案
についての理解を深める。
② 学習の到達目標
1.保健師固有の活動である地区活動の目的、対象の捉え方、及び方法の特徴を理解する。
2.地域にある顕在あるいは潜在する健康課題を把握するために必要な地域診断(コミュニティアセスメント)
の方法とプロセスを理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 公衆衛生看護活動の基本としての地域診断
第 2 回 地域診断に関連するモデル:コミュニティ・アズテンパートナーズモデルとプリシード・プロシードモデル
第 3 回 コミュニティ・アズ・パートナーズモデルを使った情報収集
第 4 回 地区の健康課題・アセスメント方法
第 5 回 地域診断情報収集の方法
第 6 回 地域診断情報収集・地区踏査オリエンテーション
第 7 回 地区踏査
第 8 回 地区の住民へのインタビュー
第 9 回 地区踏査結果の情報まとめ
第10回 地域診断 母子保健関連情報分析
第11回 地域診断 成人・高齢者関連情報分析
第12回 地域診断 発表
第13回 地域診断 評価 修正
第14回 地域診断に基づく保健計画
第15回 地域診断に基づく保健活動・まとめ
④ 授業時間外の学習
授業で提示します。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
10%
40%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:学習態度、参加態度など
「製作物・実技など」:演習科目に関連した諸記録など(詳細は授業で掲示)
⑥ 履修上の注意など
演習はすべて出席すること、提出物の期限は厳守すること
⑦ 教科書・参考書
教科書:『標準保健師講座Ⅰ 公衆衛生看護学概論』 標美菜子他 医学書院
『国民衛生の動向』2014/2015 財団法人厚生統計協会
参考書:『コミュニティアズ・パートナー 地域看護学の理論と実際』
編集:エリザベス・T・アンダーソン ジュディス・マクファーレン
監訳:金川克子・早川和生 医学書院
− 131 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公衆衛生看護展開論Ⅱ
(N13830)
1
15
資格取得要件区分
担当者名
3 前期 選択 保健師国家試験受験資格取得必修
講 義
研究室
◎中田 涼子 7 号館 2 階
奥野久美子 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
地域における個人・家族・集団および組織の健康状態をライフステージ別ならびに健康課題別にとらえ、健康
課題を解決するための支援のあり方を理解する。
② 学習の到達目標
1.地域で生活する人々をライフステージ別、健康課題別にとらえ、それぞれの活動の基盤となる法制度、社会
的諸条件に影響される健康課題、サポートシステムについて理解する。
2.ライフステージ別では、母子・成人・高齢者の健康課題と公衆衛生看護活動を理解する。
3.健康課題別では、感染症・難病・精神および障害児者の健康課題と公衆衛生看護活動を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 ライフステージ別ならびに健康課題別にとらえる公衆衛生看護活動
第 2 回 地域における母子保健活動①(法制度、サポートシステム)
第 3 回 地域における母子保健活動②(公衆衛生看護活動)
第 4 回 地域における成人保健活動
第 5 回 地域における高齢者保健活動
第 6 回 地域における精神保健活動
第 7 回 地域における難病・障害児者保健活動
第 8 回 地域における感染症保健活動
④ 授業時間外の学習
授業で提示します。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
20%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:学修態度、参加態度など
「製作物・実技など」:レポートなど
⑥ 履修上の注意など
すべて出席すること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『標準保健師講座 3 対象別公衆衛生看護活動』 医学書院
参考書:『最新保健学講座 3 公衆衛生看護活動論 1』 メジカルフレンド社
『最新保健学講座 4 公衆衛生看護活動論 2』 メジカルフレンド社
『最新公衆衛生看護学各論 1、2』 日本看護協会出版社
『国民衛生の動向』
− 132 −
(担当者:中田)
(担当者:中田)
(担当者:中田)
(担当者:中田)
(担当者:中田)
(担当者:奥野)
(担当者:奥野)
(担当者:奥野)
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公衆衛生看護展開論演習Ⅱ
(N13840)
1
30
資格取得要件区分
担当者名
3 前期 選択 保健師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎中田 涼子 7 号館 4 階
奥野久美子 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
地域おける個人・家族・集団および組織の健康状態をライフステージ別ならびに健康課題別にとらえ、健康課題を解決す
るための支援の方法を修得する。また、公衆衛生看護活動の対象特性に応じた活動を実践するための基本的技術を修得する。
② 学習の到達目標
1.ライフステージ別看護活動として、母子保健では乳幼児健診における観察と問診、成人保健では特定健診と
特定保健指導、高齢者保健では介護予防活動をとりあげて、事例に基づいた企画、運営、ロールプレイを実践
し、基本的技術を理解する。
2.健康課題別看護活動として、感染症・難病・精神および障害児者の健康課題事例についてそれぞれ展開しア
セスメントを実践する。
3.ライフステージ別ならびに健康課題別の健康相談および家庭訪問技術を学ぶ。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 ライフステージ別ならびに健康課題別における公衆衛生看護活動の支援方法
(担当者:中田)
第 2 回 地域における母子保健活動①(乳幼児健康診査)
(担当者:中田)
第 3 回 地域における母子保健活動②(家庭訪問の計画)
(担当者:中田)
第 4 回 地域における母子保健活動③(家庭訪問の実施)
(担当者:中田)
第 5 回 地域における母子保健活動④(家庭訪問の評価)
(担当者:中田)
第 6 回 地域における母子保健活動⑤(家庭訪問のまとめ)
(担当者:中田)
第 7 回 地域における成人保健活動①(特定健康診査)
(担当者:中田)
第 8 回 地域における成人保健活動②(特定保健指導の実施)
(担当者:中田)
第 9 回 地域における高齢者保健活動①(介護予防教室の企画)
(担当者:中田)
第10回 地域における高齢者保健活動②(介護予防教室の運営、展開、評価)
(担当者:中田)
第11回 地域における難病、障害児者保健活動(サポートシステム)
(担当者:奥野)
第12回 地域における精神保健活動(健康相談の展開)
(担当者:奥野)
第13回 地域における感染症保健活動①(家庭訪問の展開)
(担当者:奥野)
第14回 地域における感染症保健活動②(感染症対策)
(担当者:奥野)
第15回 まとめ
(担当者:中田・奥野)
④ 授業時間外の学習
授業で提示します。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
10%
40%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:学修態度、参加態度など
「製作物・実技など」:レポートや演習記録
⑥ 履修上の注意など
すべて出席すること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『標準保健師講座 2 地域看護技術』 医学書院
参考書:『最新保健学講座 3 公衆衛生看護活動論 1』 メジカルフレンド社
『最新保健学講座 4 公衆衛生看護活動論 2』 メジカルフレンド社
『最新公衆衛生看護学各論 1、2』 日本看護協会出版社
− 133 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公衆衛生看護実習Ⅰ
(N13880)
2
45
実 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎奥野久美子
7 号館 4 階
3 後期 選択 保健師国家試験受験資格取得必修 井上 清美
研究室 他
中田 涼子
① 授業の概要・ねらい
本実習は、公衆衛生看護学の基礎実習として位置づけ、地域保健事業を通して公衆衛生看護活動に必要な支援
姿勢や支援方法の基礎を学ぶものとする。具体的には、地域の人々の健康状況を把握し、それに応じた個別支援
や集団支援の方法を学ぶ。また、地域保健活動における保健師の役割を理解する。
② 学習の到達目標
1.地域特性や既存資料などから、地域概要や地域の人々の健康状況を理解することができる。
2.実習施設における保健活動に参加し、個人及び家族の健康課題を理解し、セルフケア能力を高める公衆衛生
看護活動の一連の展開過程を理解する。
3.健康課題解決のために行われている保健事業の実践を体験的に理解し、個別や集団に対する支援の基礎的知
識・技術を学ぶ。
4.実習施設の保健活動における保健師の役割を理解する。
③ 授業の内容・計画
【事前学習課題】実習オリエンテーションにおいて提示
【実習施設】兵庫県健康福祉事務所並びに管内市町、神戸市などの政令市他
【実習内容】具体的日程、行動目標、実習内容、実習の展開等については、実習要領を参照すること
④ 授業時間外の学習
実習中は、実習要領に基づく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
10%
80%
10%
「平常点」:実習態度・学習姿勢など
「製作物・実技など」:事前学習の成果、実習における実践、実習後のレポートなど
「その他」:カンファレンスの参加態度、実習における諸記録など
⑥ 履修上の注意など
・履修認定は、原則として、全日数出席者を対象とする。
・実習要領に示す、実習する上での留意点を遵守すること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:必要に応じて紹介する。
参考書:公衆衛生看護学科目で用いた教科書・参考書、関連科目の教科書や参考書など
− 134 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
文 献 講 読
(N11100)
1
30
4 前期 選択
演 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
山﨑麻由美
4 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
英語の基礎力をもとに、看護・医療に関する英語文献を精読、多読する。文章の内容を的確に読み取ること、
看護学の研究に必要な総合的な英語の力をつけていくことをねらいとする。
② 学習の到達目標
看護学や医療現場に関する英文を読むことを通して、専門用語や語法の知識を増やすこととリーディングスキ
ルを身につけることが到達目標である。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション、医学用語
第 2 回 Tighten Japan’s Tobacco Controls
第 3 回 A Dangerous Flu Season
第 4 回 Coping with Anxiety
第 5 回 Autism
第 6 回 How to Mend a Broken Heart
第 7 回 A Lawful Way to Die
第 8 回 Changes in Sleep Patterns in COPD
第 9 回 A Battered-Child Syndrome
第10回 Communicating with Infants
第11回 The Unique Function of Nursing
第12回 How to Read Abstracts 1 抄録の構成
第13回 How to Read Abstracts 2 論文に使われる手法
第14回 How to Read Article 1 原著論文を読む(前半)
第15回 How to Read Article 2 原著論文を読む(後半)
④ 授業時間外の学習
予習・復習を必ずすること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度など
⑥ 履修上の注意など
授業には必ず辞書を持参すること。積極的に授業に参加すること。与えられた課題は仕上げること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護英語読解 15 のポイント』 園城寺泰子・名木田恵理子 他編著 メジカルビュー社
参考書:随時紹介する。
− 135 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
プレゼンテーション技法
(N11130)
1
15
4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
髙松 邦彦
5 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
専門職者として実験結果や実践報告、研究成果などを他者にわかりやすく伝えることは重要である。本科目で
は、効果的なプレゼンテーションに必要な基本的技法について学習し、 存在感のあるプレゼンテーターとなる素
養を身につけることをめざす。具体的には、以下の通り。①地域コーディネータに協力していただいて地域に出
てフィールドワークを行う。②その内容をプレゼンテーションの論理構成や視覚物の活用技法、質疑応答の技法、
さらにあがり克服法や聞き手をひきつける技法などを学ぶ。③発表は、地域へ出向き、地域の方々に対して行い、
助言をいただく。④自分の発表を動画に撮影し、後にそれをみて自己分析することで、プレゼンテーションのス
キルアップを目指す。
② 学習の到達目標
研究発表を行う能力を身につける。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 プレゼンテーションとは
第 2 回 プレゼンテーション作成の基本技術Ⅰ ポストイットを用いたブレインストーミング
第 3 回 プレゼンテーション作成の基本技術Ⅱ マインドマップを用いたブレインストーミング
第 4 回 プレゼンテーションの作成―Ⅰ 基礎データ作成
第 5 回 プレゼンテーションの作成―Ⅱ ストーリー作成
第 6 回 プレゼンテーションの発表―Ⅰ 発表と自己評価(受講者の半数)
第 7 回 プレゼンテーションの発表―Ⅱ 発表と自己評価(受講者の残半数)
第 8 回 発表の振り返りと改善点の発見
④ 授業時間外の学習
発表の準備をきちんとすること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
60%
40%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:課題提出など
⑥ 履修上の注意など
各自が興味を持って、積極的にプレゼンテーションを行うことが大切なので、出席することが大事である。
⑦ 教科書・参考書
教科書:必要に応じて紹介する。
参考書:必要に応じて紹介する。
− 136 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
国 際 文 化 比 較
(N11250)
2
15
4 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
児島建次郎
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
文明の道とは何か。2300 年前のアレクサンドロス大王の東方遠征は、人類の衝突の歴史がそこから始まった
といっていいほどの出来事でした。こうした行動の一方で「共存」や「融合」を探りました。授業では(1)ヨ
ーロッパ文明の基層をなすギリシア文化(2)大王の遠征(3)ヘレニズム文化の 3 点をキーワードに進めます。
東西文化交流の中に不透明な 21 世紀に生きるヒントを見つけ出したいと思います。
② 学習の到達目標
・ユーラシア大陸の歴史をぬりかえた文明の道、シルクロードに民族興亡や交流の姿を見て文明とは何かを知
る。
・アレクサンドロス大王の東方遠征という壮大な人類の物語を通して、新たな文明を生み出していくあり様を理
解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 オリエンテーション 授業の展開とこの科目のめざすもの
第 2 回 バルバロイと呼ばれたマケドニアが、どうして世界帝国を築いたか
第 3 回 アレクサンドロス大王を東方遠征にかりたてたペルシア戦争とは
第 4 回 ギリシア文明・都市国家、アテネとスパルタ
第 5 回 アテネ黄金期のシンボル・人間を刻んだパルテノン・神殿それはルネッサンスへ
第 6 回 アレクサンドロス大王の少年時代と家庭教師アリストテレス・ギリシア哲学
第 7 回 ロマンチストか冷酷な政治家か・大王の東方へのまなざし
第 8 回 大王・ペルシア帝国の政治体制を知る
第 9 回 世界最大の宮殿・ペルシア帝国の都ペルセポリス
第10回 アレクサンドロス大王は、何故ペルセポリスを破壊したか
第11回 アレクサンドロス大王・インドから帰還バビロンで死す
第12回 ユーラシア大陸に展開されたヘレニズム王朝の興亡とシルクロード
第13回 仏像誕生はヘレニズム文化の影響によるものか
第14回 現代にもつづく文明の衝突と融合をめぐって
第15回 21 世紀・地球文明の潮流とキーワード
④ 授業時間外の学習
教科書をよく読んで内容を理解するとともに、関連する本などにも目を通し、知的好奇心を持続させて下さい。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
10%
0%
40%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度、レポート
「その他」:論文(2000 字)作成
⑥ 履修上の注意など
高校時代の『世界史』の教科書に目を通すとともに、新聞やテレビで紹介される文化のニュースに関心を持ち、
グローバルな世界の動きに目を向けて下さい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『未来への遺産・シルクロードのドラマとロマン』 児島建次郎著 雄山閣出版
参考書:『アレクサンドロスの征服と神話』 森谷公俊著 講談社
− 137 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
い の ち と 共 生
(N11260)
2
15
4 前期
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎長尾 厚子
上田 國寛
中田 康夫
畑中 道代 4 号館 3 階
江上 芳子* 研究室 他
高岡 裕
千石 真理
森 正敬*
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
講 義
① 授業の概要・ねらい
一つのいのちは他の無数のいのちとの相互作用(競合あるいは共生)なしには存在できない。医学・医療に携
わる者は、こうしたいのちの実相を理解するとともに、異なる「個」が集まって助け合う「社会」(共同体)を
つくる共生の原理を学ぶことが重要である。この授業では、細胞から個体、社会のレベルまで、また体と心の関
係など、それぞれ専門家によるオムニバス授業を行うとともに、学生とディスカッションを進める。
② 学習の到達目標
生命の諸原理を概念的に整理して把握するとともに、各自が将来医療・福祉分野で科学的に思考する基盤を確
立すること。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 自然界に見る生命(いのち)の競合と共生
第 2 回 東洋医学の生命観と治療理論の基礎
第 3 回 ゲノムサイエンスと東洋医学の融合
第 4 回 細胞と個体による自他の識別
第 5 回 免疫系のバランスとインバランス
第 6 回 内観療法で目覚めるいのちの共生
第 7 回 生老病死を超えるスピリチュアルケア
第 8 回 生体シグナルに対する細胞の応答
第 9 回 ストレスに対する細胞の応答
第10回 母子の独立性と共生
第11回 母子の成長に見る人間関係の成熟
第12回 共生社会の意味とその実現に向けて
第13回 高齢者・障害者との共生
第14回 トータルヒューマンケアにおける心と体
第15回 対人相互関係による人間の癒しと成熟
(担当者:上田)
(担当者:高岡)
(担当者:高岡)
(担当者:畑中)
(担当者:畑中)
(担当者:千石)
(担当者:千石)
(担当者:森)
(担当者:森)
(担当者:江上)
(担当者:江上)
(担当者:中田)
(担当者:中田)
(担当者:長尾)
(担当者:長尾)
④ 授業時間外の学習
特になし
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
75%
0%
0%
25%
「定期試験」:筆記試験
「その他」:レポート(授業中も)
⑥ 履修上の注意など
特になし
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:授業の中で紹介する。
− 138 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
人 間 工 学
(N12060)
2
15
4 後期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
武川 公*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
人間工学は看護の現場における様々な問題に科学的な分析を与えるものである。そのためこの科目の学習範囲
は広く、いろいろな学問との複合的分野とならざるを得ない。また看護学においては、英語文献を読んだり、コ
ミュニケーションを取ったりするために英語力も必要である。ここでは、看護と物理学および、看護と情報処理、
また時間の合間をぬって看護と文献英語を学ぶ予定である。
② 学習の到達目標
看護を科学的に考える習慣を身につける。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護と力学 1 力の合成
第 2 回 看護と力学 2 摩擦力
第 3 回 看護と力学 3 トルク
第 4 回 看護と力学 4 トルクとその応用
第 5 回 看護と熱 1 比熱と潜熱
第 6 回 看護と熱 2 熱と仕事
第 7 回 看護と圧力 1 気圧・血圧
第 8 回 看護と圧力 2 ボイル・シャルルの法則
第 9 回 看護と電気 1 交流と直流
第10回 看護と電気 2 感電の知識
第11回 看護と情報処理 1 PC の基本動作
第12回 看護と情報処理 2 PC につながる外部装置
第13回 看護と情報処理 3 インターネットの基本原理
第14回 看護と情報処理 4 インターネットとセキュリティー
第15回 看護と情報処理 5 エクセルワーク
④ 授業時間外の学習
他の看護学の学びや実習の中で科学的な考察をする習慣をつける。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
60%
40%
0%
0%
「定期試験」:レポート
「平常点」:学習態度、授業参加
⑥ 履修上の注意など
特になし。
⑦ 教科書・参考書
教科書:プリント講義
参考書:使用しない。
− 139 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
国際保健医療活動Ⅰ
(N12360)
1
講 義
15
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎坂本 秀生
野村 秀明
5 号館 3 階
4 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修 森松 伸一
研究室 他
柳田潤一郎
S.K.Rai *
① 授業の概要・ねらい
国際保健医療に関する疾病、福祉、貧困などの諸問題を理解し、それぞれの課題について世界観に基づく多角
的な視野 を持って対応し、真の国際保健医療活動の実現に向けて、国際的に活躍できる人材の基礎知識を養う。
習慣、社会、文化が日本と異なるアメリカ、ネパール、フィリピンを例として医療保険制度、福祉制度を通し
保健医療の課題について学ぶ。3 ヶ国の事情を学習することで、日本の状況を客観的に判断することが可能とな
り、日本が海外から学ぶ点、日本が海外に貢献出来る点を理解できることをねらいとする。
② 学習の到達目標
医療に市場原理を導入している点、先進国の例としてアメリカ、開発途上国の例としてネパール、その中間に
ある国としてフィリピンを取り上げて講義を進める。それぞれの国の状況と制度の理解を通じ、あらためて日本
と比較し、日本の医療保健制度を理解し、こらから自分達が何を日本で行い、何を国際社会に貢献できるか思考
できるようにする。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 国際保健医療活動の基礎知識
第 2 回 ネパールの基礎情報と医療保健制度
第 3 回 ネパールにおける医療職
第 4 回 海外における保健医療活動の現況
第 5 回 アメリカにおける医療職と医療保健制度
第 6 回 フィリピンの基礎情報と医療保健制度
第 7 回 フィリピンにおける医療職
第 8 回 国際的視野からみた保健医療活動
(担当者:坂本)
(担当者:柳田)
(担当者 : Shiba Kumar Rai)
(担当者 : Shiba Kumar Rai)
(担当者:坂本)
(担当者:森松)
(担当者:森松)
(担当者:野村)
④ 授業時間外の学習
海外の状況を日本と比較できるよう、日本における平均寿命、疾患頻度、健康保険制度など一般的な情報を学
習しておく。その上で他国の状況を学べば、授業内容をより効果的に修得できる。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:受講態度、講義中の質疑応答
⑥ 履修上の注意など
この授業は看護科と医療検査学科の学生が同一教室で学ぶ。異なった職種につく学生同士の意見や考えを知り、
あらためて専門職に就く自覚と目的を確認する機会でもある。他国の保健医療状況を学び日本の状況を再確認す
ると同様に、他者の意見や考えも参考にして下さい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『途上国における国際医療』 NGO Global Health 著 ふくろう出版
参考書:『アメリカ医療の光と影』 李 啓充 著 医学書院
− 140 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
保健医療福祉行政論
(N12375)
1
15
4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
◎井上 清美 7 号館 4 階
受験資格取得選択必修
毛利 好孝
研究室他
保健師国家試験受験資格取得必修
① 授業の概要・ねらい
保健福祉行政論では、保健医療福祉制度の機能のうち、特に行政の機能の実際を理解する。また、保健医療福
祉政策の変遷する背景について理解を深め、社会状況の変化に対応した保健医療福祉活動の重要性と、保健師が
その仕組みの中でチームの一員として連携して活動することの必要性を理解する。
② 学習の到達目標
1)保健医療福祉行政の理念と仕組みを理解する。
2)地域保健医療福祉行政の実際について理解する。
3)公衆衛生看護活動の視点からの協働の重要性について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 保健医療福祉行政の目指すもの
第 2 回 保健医療福祉行政の実際①地域保健行政のしくみ
第 3 回 保健医療福祉行政の実際②母子保健行政
第 4 回 保健医療福祉行政の実際③健康づくり行政
第 5 回 保健医療福祉行政の実際④感染症と行政
第 6 回 保健医療福祉行政の実際⑤成人・高齢者政策
第 7 回 保健医療福祉行政の実際⑥医療政策
第 8 回 保健医療福祉行政まとめ
(担当者:井上)
(担当者:毛利・井上)
(担当者:毛利・井上)
(担当者:毛利・井上)
(担当者:毛利・井上)
(担当者:毛利・井上)
(担当者:毛利・井上)
(担当者:井上)
④ 授業時間外の学習
授業の復習をしっかりしてください
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:参加態度など
「その他」:レポート課題など
⑥ 履修上の注意など
国家試験に関連する科目として重要です。国民衛生の動向も活用します。
非常勤講師の授業は、集中講義になります。(別途日程をお知らせします)
⑦ 教科書・参考書
教科書:『最新保健学講座 7 保健医療福祉行政論』 メジカルフレンド社
『国民衛生の動向 2014/2015』
財団法人 厚生統計協会
参考書:『標準保健師講座 別巻 1 保健医療福祉行政論』 医学書院
『保健師業務要覧』 日本看護協会出版会
− 141 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医 療 経 済 学
(N12380)
1
15
4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
山口 有美
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
本講義の目的は、日本の少子高齢社会の構造や問題点を社会的視点、経済学的視点から理解すること。そして、
医療経済学の基礎、及び医療保障制度についての概要を学ぶことである。
② 学習の到達目標
日本の少子高齢社会の構造、問題点を社会的、経済学的視点から説明できる。医療保険、医療保障制度、社会
保障制度について基礎的知識を学修する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 経済学の基礎
第 2 回 医療経済学の基礎
第 3 回 日本における少子高齢社会
第 4 回 日本の少子高齢社会(医療経済学の視点)
第 5 回 医療保険制度
第 6 回 医療保障制度
第 7 回 社会保障制度
第 8 回 まとめ
④ 授業時間外の学習
日ごろから、医療、経済について興味を持ち新聞等を利用し、予備知識を得た上で受講して欲しい。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:学習態度
「その他」:課題レポート(授業の中で、提示する)
⑥ 履修上の注意など
特になし
⑦ 教科書・参考書
教科書:適宜、資料を配布する。
参考書:授業の中で紹介する。
− 142 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看 護 倫 理
(N13100)
1
15
資格取得要件区分
4 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
江上 芳子*
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
講 義
① 授業の概要・ねらい
看護者は、 看護実践において倫理的な問題の判断と意思決定が期待されています。しかし、 看護者が遭遇する
倫理的問題は広い範囲に及び、対象の価値観は多様であり対応は難しいです。看護職に必要な倫理に関する基本
的な知識と倫理的意思決定を行うための枠組みを学修します。さらに、学生の経験した事例の検討を通して、自
分の価値と他者の価値を吟味し、 倫理的観点からその価値の意味を考察します。
② 学習の到達目標
1.価値の特質について説明できる。
2.看護実践上の倫理的概念が理解できる。
3.臨地実習のなかの倫理的問題、ジレンマ体験を認知し、自覚できる。
4.学生が体験した看護場面から倫理的問題を発見、分析し、倫理的意思決定を考察できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護倫理とは
第 2 回 看護実践上の倫理的概念
第 3 回 患者の権利と看護
第 4 回 看護における倫理的意思決定
第 5 回 事例検討①
第 6 回 事例検討②
第 7 回 事例検討③ グル-プ発表
第 8 回 看護者の役割と責任
④ 授業時間外の学習
場合によっては、事例検討を時間外にする必要があることもあります。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
20%
0%
「定期試験」:授業内容の理解を含め、課題についてレポ-トを課します。
「平常点」:授業内レポ-ト(感想文など)を評価します。
「製作物・実技など」:演習(事例検討)の内容、レポ-トなどを評価します。
⑥ 履修上の注意など
授業 「看護倫理」 の基礎となる「生命倫理」を履修して下さい。
臨地実習において体験した倫理に関連する疑問 ・ ジレンマについて事例をまとめておいて下さい。
授業、グル-プ ・ ワ-クで疑問に思ったことは、主体的に調べて下さい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護実践の倫理』 Fry,Sara T.著、片田範子 ・ 山本あい子訳 日本看護協会出版会
『看護者の基本的責務』 日本看護協会監修 日本看護協会出版会
参考書:随時紹介します。
− 143 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
課題別総合実習
(N13610)
3
実 習
45
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎鎌田美智子
他 N 科専任教員
7 号館 3 階
4 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修 岡光 幸代*
研究室 他
仁尾美智子*
吉田 啓子*
① 授業の概要・ねらい
既習した看護学の知識・技術を統合し、自己の課題を明らかにして、課題を解決するために計画的に実習を行
い、臨地における総合的な実践能力を高め、自己の将来の看護展開能力へとつなげる。
② 学習の到達目標
1.看護の対象の健康レベル及び発達段階の特性を踏まえ、個人の健康を全人的な視点(ホリスティック)でと
らえる。
2.自己の課題を臨地において探求する。
3.最適なケアを実践するプロセスを体験する。
4.自己の看護観を明らかにし、看護専門職としての自覚を高め、自己の将来像を展望する。
③ 授業の内容・計画
実習施設:川崎病院、神戸百年記念病院、済生会兵庫病院、三田市民病院、神鋼病院、製鐵記念広畑病院
仁惠病院、ときわ病院、北播磨総合医療センター、兵庫県立こども病院、兵庫がんセンター、
敬愛会西宮病院、甲南病院、みどり病院など
実習内容:1.課題から実践に移すためのテーマを考える。
2.自己の目標に沿って系統的な看護を展開し、実践する。
1)日々の実習スケジュールを具体的に決め、主体的に実習に取り組む。
2)担当教員、実習先の責任者あるいは臨地実習指導者と確認しながら実習を進める。
④ 授業時間外の学習
・事前には自己の課題に関連した学習をしておくこと。
・事後は取り組んだ自己の課題解決プロセスを振り返り、今後の看護に活かせるようにまとめておくこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
0%
100%
「その他」:「臨地実習要綱」の「単位の認定および成績の評価」を参照。
⑥ 履修上の注意など
・開講時期は、平成27年6月22日~7月10日
・先行要件を満たしていること。
・前年度1月に実施した「課題別総合実習ガイダンス」を受けて、学生個々に決まっている領域・実習施設で実
習を行う。
・4年間の臨地実習のまとめとして、また卒業後の自己の実践活動をイメージして、主体的に取り組むこと。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。各看護学領域の実習要領を参照のこと。
参考書:随時紹介する。
− 144 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
災 害 看 護
(N13710)
1
15
資格取得要件区分
4 前期 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
畑 吉節未
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
「災害直後から支援できる看護の基礎的能力を養う」ことをねらいに 2009 年度から看護基礎教育に災害看護
が 導入された。授業の目的は、被災者の心身に及ぼす影響と災害時の看護者としての役割を理解し、看護支援
活動の基礎を学ぶことにある。授業では、災害の定義、分類、サイクル、諸制度と備えを学び、国内災害事例を
紹介しながら、災害の看護の方法を時系列的に学ぶ。
② 学習の到達目標
1.災害および災害看護に関する基礎的知識を理解する。
2.災害が人々の健康や生活に及ぼす影響を理解する。
3.災害サイクルに応じた看護支援活動と看護の果たす役割を理解する。
4.こころのケア、トリアージ等を体験的に理解する。
5.個人の備えと地域防災を理解し、提示された課題において具体的な備えを検討できる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 災害看護を今、学ぶ意味
災害および災害看護に関する基礎知識
第 2 回 災害に関する法律、災害発生時おける社会の対応や仕組み、個人の備え、組織の備え
第 3 回 災害時に看護が果たす役割と災害各期の看護活動 ・災害看護に期待される能力と災害看護の基本姿勢
・災害サイクル各期における看護活動
・避難所・仮設住宅・復興住宅における看護活動
第 4 回 災害時に必要な技術 1(トリアージの概念・方法・課題)
第 5 回 災害時に必要な技術 2(被災者の心理のプロセスとこころのケア等)
第 6 回 課題別演習(大学・個人の備え、指定避難所である大学を避難所としてレイアウト、
被災者の心のケア、生活援助の工夫)
第 7 回 課題別演習
(長田地域での災害と復興の記録を追う、阪神淡路大震災・東日本大震災の新聞記事の分析等)
第 8 回 課題別演習の発表・まとめ
④ 授業時間外の学習
初回に説明します。(各自の被災体験や支援活動の経験の確認から始めます)
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:受講態度など
「その他」:課題レポートの内容
⑥ 履修上の注意など
阪神淡路大震災から 20 年が経過した。被災地である神戸市長田区にある看護者を育成する唯一の大学で学ぶ
学生として、被災地・被災者・災害時に活動した看護者から学ぶ真摯な姿勢を持って授業に臨んでほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『災害看護』 酒井明子、菊池志津子著 南江堂
参考書:随時紹介します。
− 145 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看 護 研 究
(N13721)
2
30
資格取得要件区分
担当者名
4 通年 必修 看護師国家試験受験資格取得必修
演 習
研究室
◎鎌田美智子 7 号館 3 階
他 N 科専任教員 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
看護の対象に質の高い看護を提供するために、また看護学の理論や技術を体系的に確立していくために、既習
した看護研究方法論の知識を用い、基礎看護学、健康支援看護学、母子支援看護学、療養支援看護学の 4 領域か
ら自己の研究課題を選択し、研究過程をたどることを通して、研究方法の基礎力と研究的態度を身につける。
② 学習の到達目標
1.既習科目および課題別総合実習を通して、自らの研究課題を見出し、研究計画を立案する。
2.立案した研究計画に基づいて、データを収集し分析する。
3.分析した結果について、文献を活用して考察する。
4.研究活動を通して、倫理的配慮の意義と実践を学ぶ。
5.研究成果を研究報告論文としてまとめることができる。
6.研究活動をとおして、看護研究の意義を述べることができる。
③ 授業の内容・計画
1.各自の研究課題にそって研究計画を立案し、実施する。
2.前期の授業終了までには、研究計画を立案する。
3.研究計画の内容によっては、「学生による研究に関する倫理的検討委員会(以下、学研委員会)」の承認を
得る。
4.研究報告論文を作成し、平成28年1月8日(金)17:00までに教務課へ提出する。
④ 授業時間外の学習
研究課題に対しては、日頃から焦点化を心がけ、関心をもつ看護学領域の教員とのディスカッションや文献指
導等の機会をもつよう、主体的かつ計画的に取り組むこと。さらに、既習した「看護研究方法論」の知識を効果
的に活用出来るよう、万全の準備をして臨むこと。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
0%
100%
「その他」:ゼミの過程における指導教員より指示された提出物等、研究報告論文
⑥ 履修上の注意など
・看護研究方法論を履修していることが前提条件となる。
・3年次までの必修科目の単位を修得していることが望ましいが、研究分野の選択をする場合は、臨地実習を履
修した領域・系の分野とする。
・3年次後期の臨地実習を全く履修していない場合は、履修出来ない。
・詳細な内容(具体的到達目標を含む)については、各指導教員に確認すること。
・人を対象とする研究を行う場合は、事前に学研委員会の承認を受けること。
→申請書類の提出締め切り:第1期(7月末)、第2期(8月末)
→申請書類の提出方法:指導教員に提出
・執筆要領については別途提示する。
・各領域の研究分野の内容については別途提示する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:適宜紹介する。
参考書:適宜紹介する。
− 146 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
看 護 教 育 論
(N13740)
1
15
4 前期 必修
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
鎌田美智子
7 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
看護教育の構造を明らかにし、看護基礎教育と継続教育の現状と課題をふまえ、生涯学習体系における看護教
育の意義と方法及び将来展望について考察する。
② 学習の到達目標
1.看護教育の構造を理解する。
2.看護基礎教育及び看護継続教育の制度の現状と課題を把握する。
3.看護学及び看護専門領域を支え発展させるための看護教育の意義と役割を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 1.看護教育の確立(1)看護教育と看護学教育(2)看護学教育の内容
第 2 回 1.看護教育の確立(3)看護教育学研究の蓄積と課題
2.看護教育制度(1)看護教育の成り立ちと看護師養成教育の課題(2)看護教育制度の特徴
(3)看護教育制度と学位
第 3 回 3.看護職の継続教育(1)看護継続教育の定義(2)看護学教育上の位置づけ
(3)看護継続教育の 3 領域(4)看護継続教育の対象特性と学習ニーズ
第 4 回 3.看護職の継続教育(5)看護実践教育におけるコミュニケーションの基本的態度
第 5 回 3.看護職の継続教育(6)看護継続教育 3 領域の内容(7)看護継続教育の法的根拠
(8)継続教育の看護教育的課題
第 6 回 4.スペシャリストの教育(1)ジェネラリスとスペシャリスト(2)スペシャリスト育成の制度
(3)制度の課題と展望
第 7 回 5.看護教育の課題と展望(1)看護教育における先達の果たした役割(2)近代的看護教育の導入
(3)大正期の先進的看護教育(4)進む大学教育
第 8 回 5.看護教育の課題と展望(5)看護教育の展望 ①看護学確立への教育 ②看護実践と看護理論
③看護領域の専門性確立と課題
④ 授業時間外の学習
教育学の一般的知識の確認、及び 1 年次履修の「看護学概論」における看護教育制度等を復習しておくこと。
さらに、各看護学での学びを、看護学教育の意義と役割に関連させて、学修すること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
100%
0%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
⑥ 履修上の注意など
看護専門職を目指すものとして、生涯学習体系の中でどのように学んでゆくのか、自己のキャリアデザインを
描くことを目指して授業に臨んでほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『系統的看護学講座Ⅰ看護学概論』 茂野香おる他著 医学書院
参考書:『看護教育学第 4 版』 杉森みど里他著 医学書院
『エビデンスに基づく看護教育学』 Kathleen R.Stevens 他著、杉森みど里監訳 医学書院
− 147 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
国際看護活動論
(N13750)
1
15
4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
黒野利佐子
7 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
すべての国のすべての人々の健康について知ることは不可能である。しかし、先進国の産業革命以来の経済や
歴史的社会状況、その後の発達と第三世界の現状を経済・政治社会の変化と健康への影響について視点を持って
比べると、共通点や相違点、相互の関連性が浮き上がってくる。講義の 5 回は、こうした視点から健康や医療を
概観し、第 6・7・8 回では、学生が将来活動したい国や国際機関、対象としたい民族等の歴史とあわせて、現
在のニーズを考え、実際行われている看護活動の発表・討論を行う。
② 学習の到達目標
1.グローバル・ヘルスの現状を把握する。
2.グローバル・ヘルスに影響を及ぼす政治・経済・文化的要因を関連付ける方法を理解する。
3.日本の中の国際化の状況について知り、経済・政治・文化的視点を持つ看護について理解する。
4.世界で展開されているヘルスケアの実際において、看護師の役割を説明する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 日本の中の国際化と経済・政治・文化的視点をもつ看護:ロールプレイを通して在日外国人の視点
で日本の医療・社会を考えてみよう。
第 2 回 グローバルヘルス:過去と現在、第三世界の死亡統計パターンと日本の第二次世界大戦後の健康格
差の状況
第 3 回 経済と健康格差
第 4 回 内紛・戦争・難民 そして健康格差
第 5 回 栄養・感染症:戦後直後の日本と現在の第三世界 共通点と相違点
第 6 回 日本国内で展開されるヘルスケア:看護活動の実際
第 7 回 世界で展開されるヘルスケア:看護活動の実際
第 8 回 まとめ
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
25%
25%
0%
「定期試験」:レポート
「平常点」:受講態度
「製作物・実技など」:テーマ発表&テーマについてのレポート
⑥ 履修上の注意など
開講時にシラバスを配布し、説明するが、受講者数に応じて講義・発表内容や形式・日時に若干の変更を加える。
⑦ 教科書・参考書
教科書:特になし
参考書:以下の文献等から記事を抜粋して紹介する。
W.H. Markle, M. F. Fisher, & R. A. Smego.(2014)Understanding Global Health. Mc Graw Hill Medical
Understanding Global Health, NY.
B.S. Levy&V.W. Sidel.(ed)
(2008)War and Public Health. Oxford University Press by the American
Public Association.
日本国際医療学会発行の JAIH 国際保健医療 (月刊雑誌)
− 148 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医療・看護特論Ⅲ
(再生医療と看護)
(N13780)
1
15 1 ~ 4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
福田 正順
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
再生医療の臨床応用に関してその基礎から学び、現在飛躍的に発展しつつあるこの分野の理解を深めます。
② 学習の到達目標
再生医療の歴史とそれを支えてきた技術思想、さらには幹細胞や iPS 細胞について理解するとともに今日的な
意義について造詣を深めていきます。
③ 授業の内容・計画
再生現象の基本的理解から我々の治療行為の問題へと考察しつつ、最新の再生医療について考えます。
第 1 回 再生医療とは何か?
第 2 回 再生医療の基礎 1(足場、増殖因子、幹細胞)
第 3 回 再生医療の基礎 2(胚、クローン、ES 細胞)
第 4 回 iPS 細胞の登場
第 5 回 再生医療の臨床応用 1(末梢神経の再生、脊髄損傷の治療)
第 6 回 再生医療の臨床応用 2(ロボット技術、テーラーメード医療)
第 7 回 再生医療の今後の発展
第 8 回 まとめ・補足・質疑
④ 授業時間外の学習
特に必要ありません。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
80%
20%
0%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:小テスト、受講態度
⑥ 履修上の注意など
知識の獲得よりも、自ら考える経験を重視します。再生医療の臨床応用に対する疑問、批判などを積極的に議
論してください。講義の理解度把握のため、小テストを実施します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:授業中に資料を配布しますので、予め購入する必要はありません。
参考書:『再生医療のしくみ(エスカルゴ・サイエンス)』八代 嘉美・中内 啓光 著 日本実業出版社(2006 年)
その他多数あり、随時紹介します。
− 149 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
医療・看護特論Ⅳ
(社会と看護)
(N13790)
1
15 1 ~ 4 前期
講 義
選択
必修
資格取得要件区分
担当者名
研究室
看護師国家試験
受験資格取得選択必修
◎服部 玲子
中野 則子
7 号館 2 階
非常勤講師
控室
① 授業の概要・ねらい
生命と人権の尊重を基盤とし、保健・医療・福祉の動向と社会情勢とのかかわりの中で人々の暮らしに寄り
添い「健康な生活」から「多様な死の看取り」まであらゆる段階での看護場面における看護専門職の役割と活動
について学ぶ。
② 学習の到達目標
1.日本の看護制度の変遷を学び理解する。
2.職能団体とは何かを学び、役割と活動について理解する。
3.看護政策過程がわかる。
4.薬害の知識を深め人々の暮らしへの影響がわかる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 看護の動向と看護制度
第 2 回 看護専門職の自律と社会的役割(兵庫県看護協会の活動)
第 3 回 オリエンテーション(リフレクション)・看護職能団体の役割と活動
第 4 回 看護職能団体の役割と活動(看護協会・看護連盟)
第 5 回 看護と政策過程
第 6 回 災害と看護―チーム医療のキーパーソンとしての役割―
第 7 回 薬害問題と看護
第 8 回 まとめ・補足・質疑・グループワーク
(担当者:中野)
(担当者:中野)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
(担当者:服部)
④ 授業時間外の学習
看護学概論の復習
日本看護協会・日本看護連盟・兵庫県看護協会・兵庫県看護連盟ホームページ参照
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:小論文(レポート試験)
「平常点」:リフレクションカード
⑥ 履修上の注意など
知識の習得だけでなく看護は社会の変化と共にあり、人々の暮らしの質向上にかかわっていることを理解し、
専門職として活動することの意義がわかり考えて行動できることを期待する。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『看護管理学習テキスト第 2 版 看護制度・政策論』 井部俊子他 日本看護協会出版社、2014
参考書:『私たちの拠りどころ 保健師助産師看護師法』 田村やよひ 日本出版会、2008
『新版 看護者の基本的責務』 日本看護協会監修 日本看護協会出版社、2006
− 150 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
健康教育の理論と方法
(N13850)
1
15
資格取得要件区分
4 前期 選択 保健師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
中田 涼子
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
健康教育の考え方と展開方法を理解し、公衆衛生看護活動の対象特性に応じた健康教育を実践するための基本
的技術を修得する。
② 学習の到達目標
健康教育の基盤となる理論を理解し、展開方法を学修する。
健康課題解決に向けた健康教育を実践する基本的技術を理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 健康教育の考え方・理論
第 2 回 健康教育の展開方法
第 3 回 健康課題の明確化と健康教育の企画
第 4 回 健康教育の企画・指導案・媒体作成
第 5 回 健康教育の指導案・媒体作成、修正
第 6 回 健康教育の実施
第 7 回 健康教育の評価
第 8 回 健康教育の評価・まとめ
④ 授業時間外の学習
授業で提示します。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
50%
10%
40%
0%
「定期試験」:レポート試験
「平常点」:学修態度、参加態度など
「製作物・実技など」:レポート、演習記録
⑥ 履修上の注意など
すべて出席すること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『最新保健学講座別巻 1 健康教育論』 メジカルフレンド社
参考書:『標準保健師講座 2 地域看護技術』 医学書院
− 151 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公衆衛生看護管理論
(N13860)
1
15
資格取得要件区分
4 前期 選択 保健師国家試験受験資格取得必修
担当者名
研究室
井上 清美
7 号館 4 階
研究室
講 義
① 授業の概要・ねらい
公衆衛生看護管理では、特に行政の保健師の管理機能を取り上げ、その目的や機能について理解する。また、
保健計画策定や施策化、地域の健康危機管理、災害保健活動など、保健師に特徴的な看護管理活動の実際につい
て理解し、専門職として管理の視点をもつことの必要性を学ぶ。
② 学習の到達目標
1)公衆衛生看護管理の理念と仕組みを理解する。
2)施策としての地域保健活動の計画と評価について理解する。
3)地域保健活動における保健師の専門性と管理機能の特性について理解する。
4)地域保健活動における健康危機管理・災害保健活動について理解する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 公衆衛生看護管理の目指すもの(目的と機能)
第 2 回 公衆衛生看護管理の特徴① (公務員としての保健師活動と業務管理)
第 3 回 公衆衛生看護管理の特徴② (新任期・管理期、経験別・職位別)
第 4 回 公衆衛生看護管理と研究
第 5 回 地域保健計画策定と施策化
第 6 回 地域の健康危機管理
第 7 回 災害保健活動
第 8 回 公衆衛生看護管理まとめ
④ 授業時間外の学習
授業の復習をしっかりしてください
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
10%
0%
20%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:参加態度など
「その他」:レポート課題など
⑥ 履修上の注意など
国家試験に関連する科目として重要です。国民衛生の動向も活用します。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『最新保健学講座 5 公衆衛生看護管理論』 メジカルフレンド社
『保健師業務要覧』 日本看護協会出版会
『国民衛生の動向 2014/2015』
財団法人 厚生統計協会
参考書:『標準保健師講座 別巻 1 公衆衛生看護学概論』 医学書院
− 152 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
疫 学 的 調 査 法
(N13870)
2
15
4 前期 選択
講 義
資格取得要件区分
担当者名
研究室
保健師国家試験受験資格取得必修
養護教諭一種免許状取得必修
栃倉 匡文
5 号館 3 階
研究室
① 授業の概要・ねらい
私たちは日常生活の中で日々『疫学』に接している。例えば「喫煙と肺ガンの関係」や「肥満は体に悪い」と
言われるのも疫学調査でよく知られた例であり、『疫学』とは社会集団を対象として、その原因を究明し、有効
な対策を講じるのに役立てる学問である。本講義では、そのための科学的根拠を見つけ出す疫学的手法を習得す
る能力を身につける。
② 学習の到達目標
・疫学の定義について説明することができる。
・疫学調査対象を把握することができる。
・調査方法とその評価について説明することができる。
・調査結果を説明し、考察することができる。
・調査結果に伴う守るべき基本原則(倫理)について説明することができる。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 疫学の定義
第 2 回 疫学で用いられる指標
第 3 回 調査対象の選択に関する基本的条件
第 4 回 疫学調査方法の種類とその原因究明の手順
第 5 回 スクリーニング
第 6 回 記述疫学
第 7 回 分析疫学①(定義・特徴)
第 8 回 分析疫学②(症例対照研究とコホート研究の比較)
第 9 回 介入研究
第10回 交絡因子
第11回 疫学で用いられる統計学的方法とその解釈①(データの整理)
第12回 疫学で用いられる統計学的方法とその解釈②(推定と検定、分析方法)
第13回 疫学調査と倫理
第14回 疫学調査を実施するにあたっての倫理指針
第15回 まとめ
④ 授業時間外の学習
授業を理解するために、予習・復習を心がけること。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
70%
30%
0%
0%
「定期試験」:筆記試験
「平常点」:課題レポート、小テスト
⑥ 履修上の注意など
疫学は病気の要因を探る公衆衛生の重要な技法の 1 つであることを学んでほしい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:『はじめて学ぶやさしい疫学 第 2 版』日本疫学会 南江堂
参考書:標準保健師講座 別巻 2『疫学・保健統計学』医学書院
− 153 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
公衆衛生看護実習Ⅱ
(N13890)
3
30
実 習
資格取得要件区分
担当者名
研究室
◎奥野久美子
7 号館 4 階
4 前期 選択 保健師国家試験受験資格取得必修 井上 清美
研究室 他
中田 涼子
① 授業の概要・ねらい
本実習は、公衆衛生看護学の総括的な実習として位置づけ、地域保健の実践現場である保健所・保健センター、
産業保健施設等での臨地体験を通して、公衆衛生看護活動に必要な基本的知識、技術の基礎を学ぶものとする。
具体的には、地域で生活している個人・家族を理解し、そのセルフケア能力を高め、主体的な健康づくりを支
援するための方法や、集団・組織を対象として行われる公衆衛生看護活動における保健師の役割を理解する。
② 学習の到達目標
1.特性や既存資料などから、地域特性や地域の人々の健康状況や健康課題を理解することができる。
2.実習施設での保健活動に参加し、体験を通して個別、集団及び組織に対する支援方法を学ぶ。
3.地域の社会資源やケアシステムを構築する意義、ケアの質保証について理解する。
4.実習施設の保健活動、ヘルスケアチームにおける保健師の役割を理解する。
5.公衆衛生看護の専門職を目指すものとしての自覚を持ち、自己の資質向上に向けて行動できる。
③ 授業の内容・計画
【事前学習課題】実習オリエンテーションにおいて提示
【実習施設】兵庫県健康福祉事務所並びに管内市町、神戸市・姫路市などの政令市他
産業保健に関する内容は、別途に定める。
【実習内容】具体的日程、行動目標、実習内容、実習の展開方法等については、実習要領を参照すること
④ 授業時間外の学習
実習中は、実習要領に基づく
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
10%
80%
10%
「平常点」:実習態度・学習姿勢など
「製作物・実技など」:事前学習の成果、実習における実践、実習後のレポートなど
「その他」:カンファレンスの参加態度、実習における諸記録など
⑥ 履修上の注意など
・履修認定は、原則として、全日数出席者を対象とする。
・実習要領に示す、実習する上での留意点を遵守すること。
⑦ 教科書・参考書
教科書:必要に応じて紹介する
参考書:公衆衛生看護学科目で用いた教科書・参考書、関連科目の教科書や参考書など
− 154 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
事前及び事後の指導
(N14150)
1
15
4 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
養護教諭一種免許状取得必修
講 義
研究室
◎岩越 美恵
7 号館 3 階
永島 聡
研究室 他
角田 信子
① 授業の概要・ねらい
養護実習Ⅱを前に、もう一度、「養護」と「看護」の違いを明らかにして、これから何を実習するのかを一人
一人明確にする。中でも実践的な取り組みとして、実習で必ず行う保健指導(/ 保健学習)授業計画の立て方や
模擬授業演習、応急処置演習が主である。事後には、それぞれの 3 住管の実習での学びを整理し発表。全体で共
有する。
② 学習の到達目標
・これからの教職実習で何を学ぶか明確である。(看護と養護の違いが明確である。)
・保健指導(または保健学習)が実習で自信を持ってできる。
・健康問題解決として頻度の高いけがや事故の応急手当が迷わずにできる。
・次週後に、小・中・高校などの違い、学校のある地域の特徴など、学生の様々な学びを共有する。
③ 授業の内容・計画
第 1 回 講義:看護と養護の違い(養護教諭 OB から)
(担当者:角田、岩越、永島)
第 2 回 講義:「保健指導と保健学習について」 (担当者:角田、岩越、永島)
第 3 回 演習:保健指導・保健学習のグループワーク
(担当者:角田、岩越、永島)
第 4 回 演習:保健指導・保健学習の模擬授業
(担当者:角田、岩越、永島)
第 5 回 演習:保健指導・保健学習の模擬授業
(担当者:角田、岩越、永島)
第 6 回 講義と演習:応急処置
(担当者:岩越)
第 7 回 実習報告(A 班)
(担当者:岩越、永島)
第 8 回 実習報告(B 班)
(担当者:岩越、永島)
④ 授業時間外の学習
・実習に向けて、これまでに学んだ養護や教職に関する知識を総括しておく。
・テキストを熟読しておく
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
50%
50%
0%
「平常点」:受講態度、参加度
「製作物・実技など」:発表内容
⑥ 履修上の注意など
・教職者となる心構え
⑦ 教科書・参考書
教科書:『養護実習ハンドブック』大谷尚子・中桐佐智子編著 東山書房
参考書:随時紹介する。
− 155 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
養 護 実 習 Ⅱ
(N14162)
3
30
4 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
養護教諭一種免許状取得必修
実 習
研究室
◎岩越 美恵 7 号館 3 階
永島 聡 研究室 他
① 授業の概要・ねらい
4 週間の教職実習のうち、残りの 3 週間の地域校での実習。これまでに蓄積した「知識」・「理論」
・「演習」を
もとに、地域校の現場で、養護教諭としての職務を体験し、知識と技術と技術を身に着ける。実習校の学校長を
始め、指導養護教諭のご指導の下に行う。
② 学習の到達目標
1.社会人としての行動ができる。
2.地域性や伝統、校長先生をはじめスタッフの先生方によって創られ活動している学校の特徴と活動を理解
し、実習生としてその活動に参加することができる。
3.養護教諭の仕事の理解を深め、仕事に少しでも慣れる。
4.児童・生徒と直接触れ合い、発達段階にある児童・生徒を理解する。
5.自分がどのような養護教諭になりたいか、そのイメージをより現実的なものにする。
③ 授業の内容・計画
<実習の準備>
実習前に、実習校に予約を入れ、挨拶をすませ、オリエンテーションを受けておく。その学校の精神・教育
目標、最近の活動の様子など、インターネットなどで調べておく。
<実習期間中>
担当養護教諭の指導の下、その学校について学び、児童・生徒とふれあいを通して理解し、様々な教員・職
員の活動や関わりを学び、また活動に参加し、養護教諭の実務も体験する。
日々の学びを記録し、考えや感想、疑問点などを指導教諭に伝え、指導を受ける。
<実習後>
それぞれの学校での実習の学びを発表し、全員の学びを共有する。
提出物:実習要領を含む実習ファイル。
実習校の校長先生と指導教諭へ御礼状を送る。
④ 授業時間外の学習
日々の学びの記録。授業の準備。実習後の発表の準など。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
0%
100%
0%
「製作物・実技など」:実習要領に示された評価項目に従い、指導教諭により総合的に評価される。
⑥ 履修上の注意など
養護教諭を目指す者として、社会人としての自覚と行動。
⑦ 教科書・参考書
教科書:「養護実習ハンドブック」 大谷尚子・中桐佐智子 偏著 東山書房
参考書:随時、指導教諭より紹介する。
− 156 −
授業科目名(コード番号)
時間
単位
開講 卒業
数/ 学年
数
時期 要件
授業形態
単位
教職実践演習(養護)
(N14170)
2
15
4 後期 自由
資格取得要件区分
担当者名
養護教諭一種免許状取得必修
演 習
研究室
◎岩越 美恵
7 号館 3 階
古庄 髙
研究室 他
永島 聡
① 授業の概要・ねらい
養護実習を終えた時点で、卒業後養護教諭として職務に就く際、それぞれが課題となっていることを最初に確
認し、それらの課題を解決するために、教職概論、養護診断、特別支援教育、生徒指導や教育相談の分野で、仕
上げの演習を行う。
② 学習の到達目標
・学校現場でおこりうる様々な場面を想定し、それに対応する実践応力が少しでも多く身についている。
③ 授業の内容・計画
実習後の現時点での養護脅威湯としての「自己評価」を行い、個人の課題とこの演習終了後の到達
第1回
目標を設定する。
(担当者:全員)
第 2 回 「今の子ども・生徒の心身の健康状態」教職実習で気づいたことについて討議
(担当者:古庄)
第 3 回 「保健室の役割①」学校内外との連携について(「教職概論」を踏まえて)討議 (担当者:古庄)
第 4 回 「保健室の役割②」教育(学)的配慮について(「教職概論」を踏まえて)討議 (担当者:古庄)
第 5 回 「特別支援教育と養護教諭」事例研究とグループ討議
(担当者:岩越)
第 6 回 「養護診断・救急事例」事例研究、グループ討論
(担当者:岩越)
第 7 回 「養護診断・一般事例」事例研究、グループ討論
(担当者:岩越)
「教育相談と養護教諭」教育相談担当教員及びスクールカウンセラーによる講義、グループ討議
第8回
(担当者:永島)
第 9 回 「教育相談と養護教諭」事例研究、ロールプレイングを用いて相互評価。
(担当者:永島)
「生徒指導と養護教諭」生徒指導担当教員からのぐらい的問題に関する講義、グループ討論
第10回
(担当者:永島)
第11回 「生徒指導と養護教諭」事例研究、ロールプレイングを用いて相互評価。
(担当者:永島)
第12回 「危機介入と養護教諭」緊急時における危機介入の具体例を持ちより、グループ討議 (担当者:永島)
第13回 「危機介入と養護教諭」事例研究、ロールプレイングを用いて相互評価。
(担当者:永島)
第14回 その他の事例研究、ロールプレイングを用いて相互評価。
(担当者:永島)
第15回 「まとめ」。各自の設定した目標に対する到達度を発表しあい、全体討議 (担当者:全員)
④ 授業時間外の学習
自分の課題について、整理しておく。
⑤ 成績評価の方法・基準
定期試験
平 常 点
製作物・実技など
そ の 他
0%
80%
20%
0%
「平常点」:演習参加度
「製作物・実技など」:発表内容
⑥ 履修上の注意など
特に一人職種での仕事柄、他職員や銅職種の仲間と協調してやっていける力を大切にしたい。
⑦ 教科書・参考書
教科書:使用しない。
参考書:必要時紹介する。
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