三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数ファンド・ 〜 元の状況と今後の 通し

受益者様用資料
2015年9⽉4⽇
投資家の皆様へ
三井住友アセットマネジメント株式会社
三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数ファンド・
ブラジルレアルコース/豪ドルコース/南アフリカランドコース/
資源国通貨コース/メキシコペソコース/トルコリラコース
〜⾜元の状況と今後の⾒通しについて〜
平素は「三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数ファンド・ブラジルレアルコース/豪ドルコース/南アフリカランドコース/資源
国通貨コース/メキシコペソコース/トルコリラコース」(以下、当ファンド)をご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。さて、
当ファンドのうち、ブラジルレアルコース/豪ドルコース/南アフリカランドコース/資源国通貨コースは2011年11⽉30⽇、
メキシコペソコース/トルコリラコースは2013年8⽉7⽇に設定され、ダウ・ジョーンズ⼯業株価平均(NYダウ)の構成
銘柄を実質的な主要投資対象として運⽤を⾏っています。
2015年8⽉に⼊り、世界の⾦融市場は変動が⼤きくなり、不安定な展開が続いています。現在の市場環境と運
⽤状況、今後の⾒通し等についてご報告致します。
設定来の基準価額・純資産総額推移
【ブラジルレアルコース】
【豪ドルコース】
(円)
(円)
22,000
22,000
純資産総額(右軸)
税引前分配⾦再投資基準価額(左軸)
基準価額(左軸)
20,000
純資産総額(右軸)
税引前分配⾦再投資基準価額(左軸)
基準価額(左軸)
20,000
18,000
(億円)
18,000
16,000
80
16,000
14,000
60
14,000
12,000
40
12,000
(億円)
10,000
20
10,000
20
8,000
11/11
12/5
12/11
13/5
13/11
14/5
14/11
15/5
0
(年/⽉)
【南アフリカランドコース】
(円)
22,000
(円)
22,000
純資産総額(右軸)
税引前分配⾦再投資基準価額(左軸)
基準価額(左軸)
20,000
8,000
11/11
20,000
18,000
18,000
16,000
16,000
14,000
14,000
12/5
12/11
13/5
13/11
14/5
14/11
15/5
0
(年/⽉)
【資源国通貨コース】
純資産総額(右軸)
税引前分配⾦再投資基準価額(左軸)
基準価額(左軸)
12,000
(億円)
12,000
(億円)
10,000
20
10,000
20
8,000
11/11
12/5
12/11
13/5
13/11
14/5
14/11
15/5
0
(年/⽉)
【メキシコペソコース】
(円)
14,000
(円)
14,000
純資産総額(右軸)
税引前分配⾦再投資基準価額(左軸)
基準価額(左軸)
13,000
8,000
11/11
13,000
12/5
12/11
13/5
13/11
14/5
14/11
15/5
0
(年/⽉)
【トルコリラコース】
純資産総額(右軸)
税引前分配⾦再投資基準価額(左軸)
基準価額(左軸)
12,000
12,000
11,000
(億円)
11,000
(億円)
10,000
2
10,000
2
9,000
1
9,000
1
0
15/8 (年/⽉)
8,000
8,000
13/8
14/2
14/8
15/2
13/8
14/2
14/8
15/2
0
15/8 (年/⽉)
(注1)データは2011年11⽉30⽇(設定⽇)〜2015年8⽉31⽇。ただしメキシコペソコースとトルコリラコースは2013年8⽉7⽇(設定⽇)〜
2015年8⽉31⽇。
(注2)基準価額、税引前分配⾦再投資基準価額は、1万⼝当たり、信託報酬控除後です。
(注3)税引前分配⾦再投資基準価額は、分配⾦(税引前)を分配時に再投資したものと仮定して計算しており、実際の基準価額とは異なります。
(注4)上記のグラフは過去の実績を⽰すものであり、将来の運⽤成果をお約束するものではありません。
※このレポートの最終ページにある「重⼤な注意事項」を必ずご覧下さい。
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受益者様用資料
1.⾜元の市場環境と基準価額の変動要因
世界の⾦融市場は2015年8⽉以降、⼈⺠元の突然の切り下げや中国の景気先⾏指標の下振れをきっかけとして、
新興国を中⼼に不安定さを増しています。8⽉中旬には新興国を中⼼とする株価下落の動きが先進国株式にも急
速に広がり、リートを含め⾦融市場全般が⼤きく調整しています。これらの動きの背景には、中国経済の下振れや通
貨引き下げ競争のリスク、⽶国の利上げ観測の⾼まり、素材価格の低迷に対する新興国市場の反応等があると考え
られます。
特に、8⽉11⽇に突然⾏われた⼈⺠元の対⽶ドルでの切り下げは、投資家センチメントを⼤きく動揺させました。こ
れまでの⼈⺠元の切り下げ幅は約4.7%にとどまっていますが、中国をはじめとする新興国経済が弱い中で⾏われたた
め、中国景気の実態が⾮常に悪く、中国政府が内需中⼼の景気刺激政策を転換して輸出テコ⼊れのために通貨切
り下げ競争を始めたとの疑いを抱いた市場参加者もありました
こういった不安⼼理の⾼まりが、リートを含むリスク資産や資源価格、特に新興国では通貨も含めた⼤幅下落の主
因であろうと思われます。また、⽶国では9⽉に利上げが開始されるとの⾒⽅もあり、こちらも世界経済にとって逆⾵にな
る可能性があるため、景気や⾦融市場に対する不透明感を⾼めている要因となっています。同時に、原油を始めとす
る素材価格の下落も進み、素材への依存度が⾼い新興国経済にとって⼤きなマイナスとの⾒⽅が強まっている点も、
⾦融市場にとってはネガティブな材料となっています。当ファンドの基準価額についても以上のようなことが主な下落要因
となりました。
2.今後の⾒通し
ファンダメンタルズ⾯では、中国をはじめとする主要新興国経済の不振は事前の想定を上回るものです。中国の景気
減速については、景気対策が強化されているにもかかわらず効果がまだ⾒えてきていないこと、外需が落ち込んでいるこ
と、⽣産⾯で在庫調整が⼀段と強化されていることが指摘できます。⼀⽅、⼈⺠元については、輸出拡⼤を狙った単
なる⼤幅な切り下げが国際社会に受け⼊れられないことは中国の政策当局も理解しており、また急激な⼈⺠元安は
資本流出のリスクも⾼めるため、切り下げは急激なものとはならず、段階的なものになると考えています。
中国⼈⺠銀⾏は、8⽉25⽇、追加の⾦融緩和策として、貸出基準⾦利と預⾦基準⾦利の引き下げ(それぞれ
0.25%)と預⾦準備率の引き下げ(0.5%)を発表し、⼤規模な⾦融緩和で景気の安定を重視する姿勢を⽰し
ました。これにより株価の下落傾向に⻭⽌めがかかることが期待されますが、⾜元の中国景気を取り巻く先⾏き不透明
感は、拭いきれない状況です。今後、これらの不透明感を解消する中国の景気指標の改善や政府による追加対策
などが講じられれば、投資家⼼理の改善とともに、市場は徐々に落ち着きを取り戻すとみられます。
⼀⽅先進国では低インフレ下で潜在成⻑率並みからそれをやや上回る程度の景気拡⼤と⻑期⾦利の低位推移、
2016年を視野に⼊れれば緩やかな増益、⽇欧での積極的な⾦融緩和が⾒込まれますが、中国・新興国経済減速
の影響により、経済成⻑はやや鈍化すると⾒込んでいます。
⽶国株式市場については、⽬先は中国景気への懸念や⽶国の利上げ時期を巡る思惑から変動性の⾼い展開が
⾒込まれ、短期的には神経質な下値模索の展開を予想します。しかし、⽶国景気は総じて順調に推移しており、内
需中⼼に企業業績は底堅く推移すると⾒込まれることから、⽶国株は年末に向けては企業業績の内容を確認しなが
ら反発に向かうと想定しています。
※このレポートの最終ページにある「重⼤な注意事項」を必ずご覧下さい。
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受益者様用資料
3.為替市場について
ブラジルレアルは、中国の景気減速懸念や株安を受けたリスク回避の動き、ブラジル景気の不透明感等から下
落し、8⽉末は1レアル=33円台後半と、7⽉末の36円台後半からレアル安円⾼になりました。
ブラジル中央銀⾏は昨年10⽉から今年7⽉まで7会合連続で政策⾦利を引き上げ、現在14.25%としていま
す。利上げの影響等から⾜元の景気は低迷していますが、物価が落ち着けば消費や投資の回復につながり、レア
ルは持ち直しが期待されます。
豪ドルは、中国の景気減速懸念や株安を受けた世界的なリスク回避の動き等から下落し、8⽉末は1豪ドル=
86円台半ばと、7⽉末の90円台後半から豪ドル安円⾼になりました。
中国景気への不透明感が薄れる局⾯や、⽶国景気が回復しながらも利上げペースは緩やかにとどまるとの観測
が強まる局⾯等には、豪ドルは堅調な推移が期待されます。
南アフリカランドは、中国の景気減速懸念や株安を受けた世界的なリスク回避の動き等から下落し、8⽉末は1
ランド9円台前半と、7⽉末の9円台後半からランド安円⾼になりました。
南アフリカ準備銀⾏(中央銀⾏)は7⽉に政策⾦利を0.25%引き上げ6.00%としました。通貨安などによる
物価⾼への警戒から緩やかな利上げが続くとの⾒⽅が根強く、⾦利先⾼観はランドを下⽀えすると思われます。
メキシコペソは、中国の景気減速懸念や株安を受けた世界的なリスク回避の動き等から下落し、8⽉末は1ペソ
=7円台前半で、7⽉末の7円台後半からペソ安円⾼の⽔準になりました。
メキシコ銀⾏(中央銀⾏)は7⽉に⽶ドル売りペソ買いの為替介⼊の強化策を発表しました。ペソ安による物
価の押上げへの警戒が主な背景であり、⽶ドル売りの為替介⼊等、通貨安定化策の効果が期待されます。
トルコリラは、6⽉の総選挙で単独過半数を失った与党・公正発展党(AKP)が野党との連⽴交渉に失敗し
再選挙実施(11⽉1⽇)となった政治的不透明感、中国の景気減速懸念や株安等から下落し、8⽉末は1リ
ラ=41円台半ばと、7⽉末の44円台半ばからリラ安円⾼になりました。
トルコ中央銀⾏は、8⽉18⽇、主要な政策⾦利である1週間物レポ⾦利を7.50%と他国と⽐べて⾼⽔準に
据え置き、通貨安定化策の強化を発表しました。政治や景気⾯からのリラ安圧⼒が続くなか、中銀による⽶ドル
売りの為替介⼊等、通貨安定化策の効果が期待されます。
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れらは当資料作成時点のものであり、将来の市場環境・運用成果等を保証するものではありま
せん。分配金は金額が変わる、または分配金が支払われない場合もあり、将来に関し述べられ
た運用方針も変更されることがあります。
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