膝・股関節専門外来について

池上総合病院
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膝・股関節専門外来について
診
療
科:
担 当 医 師:
外 来 診 療 日:
膝
関
整形外科
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池上総合病院 整形外科
八木 貴史 (専門分野:膝関節/股関節外科)
金曜日午後 ( 予 約 制 )
節
関節の中では骨の表面はなめらかな軟骨で覆われ、その隙間には半月板があります。
関節部分は関節包で覆われています。その内側の滑膜は潤滑油の役割をする関節液を分
泌します。軟骨、半月板、そして関節液のはたらきによって膝関節は非常になめらかに
動くようになっています。
高齢者の膝の痛み・変形の主な原因はこれらの形態・機能障害によって生じます。代表
的疾患は変形性膝関節症・関節リウマチなどがあります。治療方法として は薬物療法・
リハビリ・装具療法・関節注射・手術療法(骨切り術・人工関節)がありますが、ひと
りひとり時間をかけてゆっくり診察し検査を進めその人に 合った治療を行ないます。
”長く歩けない” ”階段の昇り降りが困難” ”しゃがめない”など日常生活に支障をきたして
いる方は一度ご相談下さい。
股
関
節
乳児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんの診療を行ないます。
≪
代表的な疾患
≫(好発年齢順)
1.先天性股関節脱臼(乳児期)
リーメンビューゲルというバンドを用いて基本的には手術をせずに治療しますが、
それでも不可能な場合には手術的に加療します。
2.単純性股関節炎とペルテス病(幼児期)
前者は経過観察のみで軽快しますが後者は後に股関節変形をきたすことが多く、正
確な診断と治療(主に保存療法)が必要になります。
3.大腿骨すべり症(学童期)
太った児童に多いと言われており、手術的加療を要する症例が少なくないようです。
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池上総合病院
整形外科
4.臼型形成不全(思春期∼青年期)
股関節を形成する骨盤側の発育不全(形成不全)があるために、軟骨の負荷が増強
して疼痛を起こします。自分の骨を利用して骨切り術を行い、その形態を変えること
によって疼痛の緩和を行なっています。
5.特発性大腿骨頭壊死症
※
難病指定
ステロイドを使用した患者さんやアルコール多飲者に発症することもありますが、
その既往のない人にも発症するため注意が必要です。
6.変形性股関節症(成人∼高齢者)
前述の疾患が長期経過して股関節変形をきたすことが多いようです。変形が進行し
ている場合には人工股関節を使用しますが、自分の骨を利用する骨切り術も施行して
います。
どの疾患も病態は個人によって異なります。また治療法も個人の年齢や環境、考え
方に相違がありますのでよく相談されることをお勧めいたします。
尚、当院では小児の入院加療を基本的に行なっていないため、入院・手術が必要な方
は他施設に転院加療になる場合があることをご了承下さい。
受診希望の方へ
膝・股関節専門外来は 予 約 制 診 療 (※注)となっておりますので、受診を希
望される際は下記時間帯に整形外科受付までお問い合わせ下さい。
(※注:初診の方は予約がお取りできません。詳しくは整形外科受付までお問い合わせ下さい)
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お問い合わせ
池上総合病院
≫
整形外科受付
電 話:03-3752-3151(代表)
( 平 日 )8:30 ∼ 17:00
( 土曜日 )8:30 ∼ 12:30
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