前略 我々は「国賊は討て」をスローガンに、政官財に蔓延る悪徳を徹底的

前略
我々は「国賊は討て」をスローガンに、政官財に蔓延る悪徳を徹底的に糾
弾し、もって日本の国益に資することを目的とする敬天新聞社という民族派
団体であります。
我々の運営するウェブサイトは、インターネット上で「不正や悪徳商法の
告発サイト」として人気を持っており、全国の詐欺被害者の方から様々な詐
欺会社の行為に対する告発情報が多く寄せられております。
昨今では振込め詐欺から東日本大震災便乗詐欺まで、犯罪者の殆どは詐欺
商法に手を出しております。そしてその被害額たるや尋常ではありません。
そこで詐欺商法を行う者を糾弾することこそ、日本国民の財産を守る最良策
なのではないかと、我々は今、詐欺師撲滅に真剣に取り組んでおります。
詐欺の中でも投資詐欺は、富裕なカモが自分の方から罠にかかる美味しい
方法と言われます。投資詐欺もまた二手の流れがあります。一つには、本物
の詐欺集団による時流に合わせた詐欺、つまり少し前に流行った「未公開株
詐欺」など、有価証券という現物を介在させるというものです。
そしてもう一つに、自身を「成功した起業家」と過信している虚業家の人
にありがちな、ツメの甘い「にわか投資詐欺」というものもあります。
これはつまり、マスコミへの面白おかしい宣伝方法により中途半端に有名
になってしまった「起業家」の方が、実際の経営は火の車なのに、虚栄心か
ら暴力団関係者との繋がりを持ち散在し、そのうち資金繰りが忙しく実業で
の儲けが面倒になってきて、自分ならファンドでも起せば巨額の投資資金が
集まるだろうと安易に考えて、既存の詐欺投資案件や時代遅れの詐欺を自分
なりにアレンジした心算になって始めるものです。多くはその起業家本人が、
二流の出版社から「ビジネス書籍」を上梓していて、その著作物とマスコミ
報道を威光にして集客をしているところに共通点があります。
これらを比べると、本物の詐欺集団による詐欺は、計算され尽くしている
ので被害者の方々も告訴が思うように行かないものです。それに比べ虚業家
の始めたにわか投資詐欺は、脇が甘く崩壊も早いという弱さがあります。
本物の詐欺集団に比べ犯罪計画性の薄さに改悛の余地があるよう見えます
が、人を騙す犯罪行為であることに変わりはありません。
本題からそれましたが、以上は昨今の詐欺商法、特に投資詐欺に関し、我々
が思うところでありました。
さて、このたび貴殿に対し御連絡致しましたのは、ジャパンライセンスバ
ンクアソシエイツ株式会社(以下、「JLB㈱」とする)が行っている「オー
ナーズシステム」の勧誘営業が、計画に「元本保証」を謳った違法なもので
あるという認識を代表者である貴殿が持っているか、また現実の勧誘の際に
用いられている「営業アイテム」の実現性をJLB㈱がどれだけ担保してい
るか、ということの確認のための「公開質問」取材であります。
以下に幾つかの質問を設けました。この質問状は、現在JLB㈱の会員か
ら出資を勧誘され、お金を支払ってしまい、その後サービスの享受が得られ
ず、JLB㈱社員の対応にも納得がいかず、どうしてよいか分らない出資者
の人々にJLB㈱本部の真意を報せるため、公開とさせていただく所存です。
( 公 開 質 問 状 )
一、まずJLB㈱の行う投資勧誘では、明らかに元本保証を謳った違法な営
業トークをしているようである。これについて貴殿は如何考えるか。
二、貴殿等が勧誘の際に確約している月の利回りについて。これは貴殿らが
いうところの空室の運営オーナーとしての投資利回り収入としては考えがた
い。何故なら「利益をあげる空室を所有するホテル」に対して、「JLBは
直接のコネクションを持っていない」と思われるからである。つまり「投資
利回り収入はない」と我々は考えている。これに対し貴殿は如何に考えるか。
もし、本当に「提携しているホテル」があれば、インターネット上に堂々と
名前を上げるべきであるが、貴殿はどう思うか。
三、
数年前に流行し、早々に下火となった海外ホテルやコンドミニアムの「タ
イムシェアオーナー勧誘」営業は、そのホテル客室の所有権を区分所有権と
して持てるわけではなく、その客室を借りる権利を他人とシェアすることを
恰も「権利」のように謳い、問題となった。
本当に資金に余裕のある人が、たまに行く海外の固定地に定宿として持っ
ておくことさえ他人との権利の相反でままならないのに、資金に余裕のない
人が投資としてこの「権利のようなもの」に資金支出した場合、明らかに「話
が違う」という風になるのである。
貴殿はこの「タイムシェアオーナー勧誘」のことをどう考えるか。
四、JLB㈱の提唱する実質的な利益構造は、マルチ商法を崩したような紹
介システムによる紹介報酬を指しているように思われるが、その「商材」に
実態があるとは思えない、というのは前記したとおりである。
つまり、緩やかな会員勧誘システムによる紹介報酬制を執っているように
見えて、その実は架空の話で出資金を集めている投資詐欺のようなものでは
ないかと我々は考えているが、貴殿はどのように考えられるか。
以上。四項目だけの単純な質問です。現在JLB㈱の勧誘を受け出資した
ことに納得のいっていない会員の方々にも理解頂けるような真摯な回答を望
んでいます。
「オーナーズシステム」について、一部の会員の方々は、いつ資金の出資先
であるJLB㈱本体がお金を持ったまま行方不明になってしまうのではない
か、と非常に危惧されております。ですから、前記の質問(疑惑)を公表す
ることに問題がなければ、六月の十日までに期日を区切って御回答を願いた
いと思っております。回答の方法は問いません。
御忙しい中恐縮ですが、何卒、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
平成二十三年五月二十三日
敬 天 新 聞 社
編集長 中 野 広 治
ジャパンライセンスバンクアソシエイツ株式会社
代表取締役 平野松夫殿