苦情事例登録用紙 TES会 商品 衣料品 区分 商品名 婦人半袖セーター 組 成 表 示 事 項 苦情 取扱い 登録 № 15 - HI - 005 登録日 2015 苦情原因・ 現象の分類 年 7 月 7 日 変色 サイズ その他 綿 100% 原産国 クリーニング後に脇の下の変色に気付いた。 内容 外 観 左右脇の下に赤味の変色が生じている。 前側が最も顕著であるが、後ろ側や裏側にも変色が認められる。 調 査 結 果 1.変色原因について ①変色は両脇の下に集中していることより汗が関係している変色と考えられる。 検 討 事 項 ②ただし、同様に汗の付着しやすい袖口や首周りに顕著な変色はみられず、制汗剤中の金属など別の要因も 関与している可能性が高いと考えられる。 ③汗による変色事例は多い。素材としては綿が多い。赤味がかった変色傾向からも汗が原因の変色と思うが、もう 少々情報がほしい。情報としては汗(JIS規格汗、ATTS法汗)、水、洗濯、ドライクリーニングなどの基本的な染 色堅牢度がほしい。 ④生活習慣で汗成分が変化する、運動量の多い人は汗に金属が出てくる等を聞いたことがある。 ⑤ボーダー柄の白色部分は変色していないので、茶色染料が変色したと考えられる。 ⑥クリーニング後に変色に気付いたとのことであるが、クリーニング前になかった変色がクリーニングで発生したと 確認した経験はない。検品時気が付かなかったか、お客様が不具合と思わずクリーニングに出したなどが多い。 2.試験方法について ①正常部にて汗堅牢度試験を行い、汗で赤味の変色が発生するか確認する。 ②苦情品変色部に銅、銀などの金属が残留しているか、分析試験を行う。 ③再現試験として、正常部に制汗剤を滴下して変色が発生するか観察する。 ④熱で変色する可能性はないかホットプレッシング試験を行う。汗液を滴下+ホットプレッシング、汗液を滴下+制汗 剤滴下+ホットプレッシング試験も行い熱で反応が促進されないか観察する。 苦情 原因 上記2.試験方法についてに記載した試験の結果を確認後、汗、金属、熱等が今 回変色の原因となったか判断したい。 < 苦情部分の写真 > 今 後 の 対 策 そ の 他 繊維製品品質管理士会(略称:TES会) [2015.3.XX.]
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