検討内容(PDF)

商品
衣料品
区分
商品名 裏起毛チュニック丈プルオーバー
組 成
表
示
事
項
苦情
登録 №
苦情事例登録用紙
TES会
取扱い
15 - HI - 001
登録日
苦情原因・
現象の分類
2015
年
3
月
18
日
毛抜け
サイズ
その他
ポリエステル 60%
レーヨン 40%
原産国
着用すると他の衣類にかなりの毛羽が付着する。
内容
外
観
本品は杢のニット製品で、裏側が起毛してある。
・毛羽付着試験 セロテープ法
調
査
結
果
表側 2.5 級 、裏側 2.0級
1)毛羽が脱落する原因について
検
討
事
項
①毛羽の掻き出し過ぎ、遊び毛の残留、
②原料繊維に短繊維が多い、繊維が平滑で滑りやすい、繊維の強度が低い
③糸の撚りが甘い、組織と糸のバランスが悪い
④下に着用する衣類が滑りにくい 等が考えられる。
2)試験について
現時点では毛羽付着試験(セロテープ法)が一般的である。苦情となった生地と綿や毛の生地をTO形試験機内で一緒に回転させ
綿や毛生地への毛羽付着を観察する方法もある。
3)判断基準について
毛羽付着試験で3級としているところが多い
苦情
原因
今
後
の
対
策
そ
の
他
やや毛羽が抜けやすい性能であったが、毛羽が脱落する原因が検討事項1)の①②③の
いずれかあるいは複合か等は不明である。
①遊び毛が多くて毛羽が抜ける場合には、製品をブラッシングしたり洗濯したりして遊び
毛を除去する。
②繊維表面が平滑で絡みにくい場合には糸の撚りを多くする。樹脂コーティングするなど
の対策もある。
検討希望者より、杢は毛羽抜けしやすいのかとの質問があった。コメンテーターより、あく
まで経験上であるが、最近の杢糸にはレーヨンが使用されていることが多い。レーヨンは
表面が平滑で毛羽抜けしやすいので、杢糸使用品が毛羽抜けしやすいように思われた
のではないかとのコメントがあった。
繊維製品品質管理士会(略称:TES会) [2015.3.18.]
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