《 序 文 》 - 和歌山県租税教育推進連絡協議会

【発行】
海南・海草租税教育推進協議会事務局(海南税務署内)
〒642-8555 海南市名高 255 番 4 TEL 073-482-0901
【発行・編集責任者】 海南・海草租税教育推進協議会会長
海南税務署長
黒部 元紀
社会に関わる税の使われ方を説明(講師:海南納税協会会員)
《
序
文
》
海南・海草租税教育推進協議会は、平成5年3月に設立されて以来、地方公共団体及び
教育関係機関の協力の下で、「次代を担う児童・生徒の皆さんが税への関心を深め、その
役割や仕組みを正しく理解していただくこと」などを目的として各種活動に取り組んでい
ます。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
租税教室の開催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P2,3
税に関する習字(小学生)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P4
税に関する作文(中学生)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P5
税に関する作文(高校生)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P6
租税教育関係表彰・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P6
作文の紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P7,8
1
平成 26 年度海南・海草租税教育推進協議会は、教育関係者の皆様方の多大な協力を得て次の
事業に取り組みました。
海南市及び紀美野町内の小学校、中学校及び高等学校で計 24 校の租税教室を開催しました。
-
-租
租税
税教
教室
室の
の開
開催
催状
状況
況-
-
年月日
学
校
名
対象学年
受講者数
講
師
26年6月27日
海南市立巽中学校
全学年
157 人
海南税務署
26年7月2日
紀美野町立野上中学校
全学年
170 人
海南税務署
26年7月3日
海南市立東海南中学校
全学年
137 人
海南市役所
海南市立下津第二中学校
全学年
203 人
海南税務署
海南市立海南中学校
3年生
80 人
和歌山県税事務所
26年7月7日
和歌山県立海南高等学校美里分校
全学年
36 人
税
理
士
26年7月8日
海南市立下津第一中学校
全学年
102 人
税
理
士
3年生
84 人
税
理
士
1.2 年生
174 人
税
理
士
26年7月4日
26年7月9日
26年7月14日
海南市立第三中学校
海南市立第三中学校
海南の財政について説明(講師:税理士)
26年7月11日
紀美野町立長谷毛原中学校
全学年
7人
紀美野町役場
26年7月18日
紀美野町立美里中学校
全学年
39 人
海南税務署
27年1月13日
紀美野町立小川小学校
6年生
5人
海南納税協会
27年1月15日
海南市立亀川小学校
37 人
海南税務署
6年生
37 人
海南納税協会
27年1月16日
海南市立大東小学校
6年生
33 人
海南納税協会
27年1月19日
紀美野町立野上小学校
6年生
39 人
海南納税協会
27年1月19日
海南市立巽小学校
6年生
58 人
海南納税協会
27年1月20日
海南市立中野上小学校
17 人
海南納税協会
6年生
18 人
海南税務署
27年1月20日
海南市立南野上小学校
6年生
5人
海南納税協会
27年1月22日
海南市立下津小学校
6年生
32 人
海南納税協会
海南市立大東小学校
27年1月23日
海南市立黒江小学校
6年生
48 人
海南納税協会
税の意義や大切さについて説明(講師:海南納税協会)
27年1月27日
海南市立内海小学校
6年生
35 人
海南納税協会
27年1月28日
海南市立加茂川小学校
6年生
30 人
海南納税協会
27年1月29日
海南市立日方小学校
6年生
32 人
海南納税協会
27年2月5日
海南市立大野小学校
6年生
45 人
海南納税協会
27年2月10日
海南市立北野上小学校
6年生
16 人
海南納税協会
2
海南市立日方小学校
模擬1億円でお金の
重さを体験
重さを体験。
小学校の租税教室風景(講師:海南納税協会会員の皆さん)
-
-租
租税
税教
教室
室の
の感
感想
想-
-
小学校の児童の皆さんからたくさんの感想をいただきました。ありがとうございました。
◎ 税金の存在は、人々の社会に大きな影響をあたえていることを知った。税への関心が前よ
りも大きくなった。
◎ 動画がおもしろかったです。税金の種類が 50 種類くらいあると知りびっくりしました。
◎ 税金がないと、いろんな事にお金がかかって大変だと思った。学校を建てるのは、13 億
円もかかるのがおどろいた。
◎
DVD を見て、税金がなくなったらいろんな事にお金がかかって大変になることが分かっ
た。一千万円分の札束を持った事が貴重な体験になったと思う。
◎
税金はとても大切な役割をしていることがよく分かった。海南市でも、400 億円以上の
税金の収入があることに驚いた。
3
平成 26 年度は、14 校の児童の皆さんから 185 点の応募がありました。
応募作品のうち、次の優秀作品 11 点について「税を考える週間」(11 月 11 日~17 日)に合わせ、
JR海南駅構内の海南市物産観光センター(かいぶつくん)に展示するほか、確定申告期間中
には、海南税務署庁舎内に展示しました。
租
税
JR 海南駅かいぶつくん
優秀作品に選ばれた皆さんには、賞状と副賞を、さらに応募者全員に記念品を贈呈しま
した。
(敬称略)
海南市立内海小学校
4年生
狩 谷
静 玖
紀美野町立下神野小学校
5年生
堂
西
玲 菜
海南市立日方小学校
5年生
土
山
義 史
海南市立大野小学校
3年生
合
川
颯
海南市立亀川小学校
6年生
松
岡
里 帆
海南市立巽小学校
6年生
田
辺
明 依
海南市立中野上小学校
6年生
中
俣
菜津美
海南市立加茂川小学校
5年生
松
本
昇 士
海南市立大東小学校
5年生
松
本
皓 太
海南市立下津小学校
6年生
面
谷
真 穂
紀美野町立野上小学校
5年生
東
4
若 葉
納
税
表
彰
式
で
記
念
撮
影
す
る
芝
地
文
伽
さ
ん
-中学生の作文-
平成 26 年度は、10 校から 1,100 編の応募があり、
次の皆さんの作品が優秀作品として受賞されまし た。
優秀作品に選ばれた皆さんには、賞状と副賞を、
さらに応募者全員に記念品を贈呈しました。
(敬称略)
海南市立亀川中学校
3年生
芝 地
文 伽
海南市立第三中学校
1年生
新 宅
夢衣香
海南市立第三中学校
2年生
田 中
洸 成
海南市立第三中学校
2年生
井
伊
涼 華
海南市立下津第二中学校
3年生
田
縁
果 夏
海南市立第三中学校
3年生
土 屋
穂 夏
紀美野町立野上中学校
1年生
田 中
夢 海
海南市立下津第二中学校
3年生
岡
室
穂乃花
海南市立東海南中学校
3年生
有
井
碧
海南市立亀川中学校
3年生
笹
倉
拓 真
海南市立巽中学校
3年生
藤
田
行 美
海南市立巽中学校
3年生
荻
野
綾 夏
海南市立下津第一中学校
3年生
横
田
栞
海南市立下津第二中学校
3年生
打 井
晴 子
海南市立第三中学校
3年生
亀
井
裕 史
海南市立海南中学校
3年生
桐 浴
あ み
海南市立第三中学校
3年生
髙 橋
怜 珠
海南市立第三中学校
2年生
松 葉
彩 花
海南市立巽中学校
3年生
坂 本
真 結
海南市立下津第一中学校
3年生
橋 本
晏 奈
紀美野町立美里中学校
3年生
井戸向
那 奈
紀美野町立長谷毛原中学校
3年生
石 井
暖 乃
5
-高校生の作文-
平成 26 年度は、6校から 312 編の応募があり、次の皆さんの作品が優秀作品として
受賞されました。優秀作品に選ばれた皆さんには、賞状と副賞を、さらに応募者全員に
記念品を贈呈しました。
(敬称略)
和歌山県立海南高等学校
1年生
南 村
優 果
和歌山県立海南高等学校
1年生
児
嶋
悠 華
和歌山県立海南高等学校
1年生
山
口
航 輝
学校法人田原学園慶風高等学校
3年生
角 本
有 香
和歌山県立海南高等学校大成校舎
1年生
川 合
あすか
海南市立海南下津高等学校
1年生
三
木
茉由花
和歌山県立海南高等学校美里分校
2年生
山
﨑
涼 平
海南税務署庁舎内
-参考-
平成 26 年度中に行われた租税教育関係の表彰は、次のとおりです。
海南市立下津第一中学校
6
私は税について何も知らなかったけど、この中学三年間で色々な人に話しを聞いたり、本を読んで
税金についての役割が分かってきました。
税金によって、私達の毎日の暮らしは、豊かで快適に過ごせていることがわかりました。例えば、
税金は道路や公園、学校などに使われています。私達は、安全面でも警察官に泥棒を逮捕してもらっ
たり、街をパトロールしてもらっている為に犯罪が防がれ、安心して日々の生活を送ることができて
います。また、火災が起こっても、消防の方が消火にあたってくれて、人々の命を守ってくれます。
もし、税金がなければ、今の生活のように毎日快適で、安心して暮らせることができません。税金の
おかげで、私達は毎日助けてもらい、暮らしを支えてもらっています。他にも税金は図書館や市役所、
市立病院、そして私達が毎日学校で使っている机やいす、教科書、理科の授業で使う実験器具など、
数え上げるときりがないくらい街や私達の生活の上で、重要な役割を果たしていることがわかりまし
た。
今思い直してみると、私の家は山の上で、学校の通学路は細い道で車も通るし、毎日危険な思いを
しながら登下校していました。しかしある日、山を切りくだく工事をしてくれて、新しく広い道が出
来ました。また、車道と歩道に分かれていて、とても歩きやすく安心して通学できるようになりまし
た。他にも山が地震などで崩れてこないように補強もしてくれました。あの時の工事は税金によって、
私達の生活を安全で快適に過ごせるようにしてくれたのだなあと思いました。本当に心から感謝して
います。税金のおかげで、私達の毎日の暮らしが守られているのだと思いました。
しかし、その一方で税金の無駄使いがあることを知りました。救急車を必要としていないのにタク
シー代わりに呼んでみたり、生活保護の受給資格がないのに、偽って不正受給することなどがありま
す。また最近では、議員が実際出張していないのに出張したと偽って経費を流用する空出張が問題に
なりました。そのように税金を不適切に使うことはいけないことだと思うので、絶対にやめてほしい
です。
私達子供も買い物をする時に消費税を払います。今年の四月から、消費税は五パーセントから八パ
ーセントに増税しました。国の為、人の為に少しでも役に立つと嬉しいです。私も大人になったら一
生懸命働いて、良き納税者になりたいと思います。そして、人々が安心して過ごせる世の中にしてい
きたいです。私は税金によって人々が平和に暮らせて、毎日がより明るい生活になっていくことを願
っています。
7
「今」というこの瞬間は、自分の人生に一度しか顔を見せない。だからこそ、一瞬一瞬を大切に精
一杯生きたいものだ。
高校生の私達は、様々な夢や希望をこの胸に抱えている。「○○大学に進学したい」「○○になりた
い」「幸せな家庭を築きたい」内容はそれぞれ異なるが、その一つ一つはかけがえのない大事な物だ。
しかし、いつの時代もこのような夢が持てたわけではない。戦時中、国民はお国のために命をささげ
懸命に働いていた。と同時に「自由」という二文字も社会の軸から外されていたのである。
「自由な発言・発想」ができるということは、国が平和であると共にとても恵まれたことであると
私は思う。
では、どうして日本が平和になったのか。今も平和なのか。その答えこそが、この作文の趣旨であ
る「税金」であると思う。
私達は、毎日の生活を当たり前のように感じ生きている。しかし、そう思えるのは国民一人一人の
協力があるからではないだろうか。
四年前、私の祖母はくも膜下出血で病院に運ばれた。カテーテルと呼ばれる細い管状の器具を血管
から挿入して行う「カテーテル手術」を行い、なんとか一命を取りとめた。その手術費用を自費で負
担するとなると、何十万もかかるが、保険のおかげでそれほどかからずに済んだそうだ。
私達が日々納めている税金は、様々な物に生まれ変わっている。その中の一つに「社会保障関係
費」というものがある。これは、私達が安心して生活していくために必要な医療や年金、介護、生活
保護、社会福祉などに使われている。私達人間は、誰もが老いていくものだ。その中でこれらは必要
不可決であるといえる。
世界で最も「高齢化」が進んでいるのは日本である。現在、日本では高齢者一人に対して現役世代
(二十から六十四歳)二・六人である。しかし、これから高齢化率は上昇を続け、現役世代の割合は
低下し、五十年後には高齢者一人に対して現役世代一・二人になると予想されている。今後、この現
状が悪化する以上、私達はより多くの税金を納めなければいけなくなるだろう。
これからの未来を担う私達は、日本の現状をより深く理解し、「納めなければいけない」から「納
めよう」という意識に変える必要があると思う。
小さな小さな生命を授かるかのように、大切に日本の未来を私達のこの手でつくっていきたい。
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事務局からのお知らせ
事務局では、税の意義や役割を正しく理解していただくために、学校、会社などを対象に租税教室の講
師を派遣しております。
ご要望については、なるべくお応えいたしますので、お気軽に事務局までご連絡ください 。
海南・海草租税教育推進協議会事務局(海南税務署内)
〒642-8555 海南市名高 255-4 ℡073-482-0901(担当
井上)