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Hirosaki University Repository for Academic Resources
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<卒業論文(要旨)>八戸市の公害に関する地理学的考察
中山, 勝治
弘大地理. 12, 1976, p.51-56
1976
http://hdl.handle.net/10129/3646
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http://repository.ul.hirosaki-u.ac.jp/dspace/
八 戸 市 の公 害 に関 す る地 理 学 的考 察
中
山
勝
治
Ⅰ は じめ V
C
近 在、 第二次産業の発展 ・交 通機 関の発達 ・^ ロの急激 を都 市集 中な どV
Cよって生ず る各種 の
公 害は、深 刻 夜社 会問題 とた ってい る.
EV
C新産業 都市 V
C指定 され たのV
C伴 い、 それ以前か ら立 地 していた セ メン
八戸苗は、 昭利 594
ト ・化学 肥料 ・砂鉄製錬 ・火 力発電 所 な どの工場 が進 出 した.工業都 市 と しての発展 V
C伴 い工業地
地域 と住宅地 城が隣夢 してい る八戸市 では、 そ こV
C公害問題発生 の 下地が で きてい る。 今 日では、
大 気汚染 をは じめ水質 汚濁、騒 音や振動、そ して地盤 沈 下の前 兆 で ある地 下水位 の低 下や塩水 化
現 象がみ られ る。大 気汚染 v
c関 しては、小 中野 I
tr
/ノクといわれ る呼 吸器 疾患が 多 く、 住民の 睡
康保持 のため公衆衛 生 上取 9組 まなけれ ばな らない大 きを問題 とた ってい る。 こ こでは、 T場 ・
C
火 力発電 所か ら排 出され る硫黄 酸化物 ・降 下ばい じん の 2種類 の汚 染物栗 と気象風 向 との関連 V
おいて大気汚染の実 態 とそ の特徴 につ いてま とめ る ことV
Cした。
Ⅰ
Ⅰ、 地境 の概観
1
. 自然環境
C位置 し面積 は 2 I5km 2で あ 9、 東側 は太平洋 t
j
e面 し、 北側は、
八戸苗は、 青森 県の 東南部 V
相坂 川 を境 v
C上北郡百石 町 V
C捗 してい る. 地勢 は、概 ね平坦 で あるが 南部 は丘 陵性台地 を形 成 し
て お 9、 市街 地は、 新井 田川 ・馬淵川 の河 口付近の沖産地 と これ に捗す る段丘 上V
Cある。「般 的
には、 冬は 南南西 一西北 西の風が 多 く、夏 には北 東 一束の風が 多い。
2
. 工業 の実態
八 戸苗の工業 は、水産物 ・農産物 を原料 と した食料品工業、 .砂鉄 と電 力利用V
Cよる鉄 鋼業 .
硫 化鋼 と結 びつ いた 肥料r業、
・石 灰石 を もとに した セ メン ト工業 と周辺地域 の地下資源 ・農林 蕃
資源 に基盤 をお く資源立地型 の工業 と して発展 して きた。そ して 昭和 59庄v
c新 産業都 市 V
C指定
され、製紙 ・・
,
;ル7'・非鉄 金属な どの=業立 地 と鉄 鋼 メ- カーの合 金鉄- の転換 な どV
CよD、次
Eと比較 して
第V
C臨海型 工業- の変化がみ られ る. 昭和 4 8在の事業 所数 ・工業 出荷額は、 5 94
1
.4倍 の 9 rO事業 所 ・5.9倍増 の 18,H 億 円 とを 9、 県全体 v
c占め る割 合はそれぞれ 2 1
,9
啓 14 8・6解 とた ってい る.
5
. 小 中野 ゼ ン ソクの実態
Cは悪臭が 4 (件 で最 も
昭和 4 8生産の公害苦情 ・陳情 の受 け付け件数 は、 T2 d件 で種 類 別 V
多 く、次 いで水質汚濁 2 6件 .騒 音 Z t件 ・大気汚染 2 0件 の順 とた ってい る。 昭和 4 9鑑 日
月V
C行 われ た小 中野 ゼ ンソクの 調査 報告 では、呼 吸器症 状 有症率 は、 男 10
.5% ・女 5
.5唾 ・平
- 5 1-
均で 6
.4%と高率 であ ,
b、 U
l
j日市 15
.84
・・三鷹 8
.5帝V
C次 ぎ富士 6
.7% .大阪 ろ
.6帝を ど公害
C指定 され てい る地域 とほぼ 同程 度の有症率 で ある ことが指摘 され た。
健康被害補償法 の対象地域 V
Ⅷ
料
資
二酸化叙法 v
cよる硫黄酸化物濃 度 ・デ ポ ジッ トゲージV
Cよる降下ばい じん の測定は、 昭和 4 0
在 6月V
Cf
h
内 6ヶ所で開始 され、そ の後漸次増加され現在では、 二酸化叙法 .デポ ジ ッ トゲージ
両方 を備え てい る測定地点は、 T2個所 ・二酸化銀法 V
Cよる硫黄酸化物濃度 単独 の測定地点は、
I2個所 である。今回の資料は、 この 24測定地点での二酸化叙法 V
Cよる硫黄 酸化物濃 度 と 12
測定地点での デ ポ ジッ トゲー ジV
Cよる降 下ばい じんの測定値 である。 さ らV
C八戸市庁 、 県機械 金
属材料試験所 (以 下合材試 と略す ) ・八戸賢二魚市場の 自動測定記録 計V
Cよる二酸化硫黄濃度 と
風 向 ・風速 の観測値 も利 用 した。 第 1回 v
c各 測 定地 点の位置 を示す0
第 1図
大気汚染 測定地 点
Ⅳ 汚染源
第 T図 に示 され てい るr場か らの硫黄 酸化物総排 出量は、 r526NT
t
3
/hで市総排 出量
197 0N 諺/hV
C対 して 67
.5%を占めてい る。 工場別では、東北電 力 (秩 )八戸火力発電所が
8 09NT
〝 h と最 も多 く、 次いで三菱製紙 (秩 )八戸工場 の Z T8Nm,
3 h、太平洋 金属 (
樵 )A
I
r
aと在 ってい る。ばい じん排 出量は、 445短/hで市内の工場か らの総
戸工場 の 2D4NmyhのJ
排 出量 5 10k畝/hV
E対 して 8
.7
.2礎を 占めてい る。 I_
場 別 では、三菱製紙 (秩 )八戸_
T_
場 Crr8
C次い で東北電力 (秩 )八戸火力発電 所の 98
kg
/h、 ∃太高 周波 鋼業 (秩 )八戸コ場 の 56
kみ/hV
- 52-
k免/hの順 と在 ってい る。 八戸市 V
Cおけ る重油使用量は、阿和 4 0生産V
CI094k
e・45生 産 V
C
E匿V
Cは f2804k
eと著 しい増加 を示 している. しか し、重油中の平均 イカウ
8 8 4 4kg・48t
分は、 4 54
E慶 V
C2・5 T啄 ・4 5産 直 V
C2,24% ・4 8生 産 V
Cは 1
,6 7虜と毎 々低下 してい る.∼
方、石炭の使用量は、 4 0鑑 定 V
C5 0 4千 t ・4 日 E産に 68千 tと著 しく減少 し、 4 8鉱産V
Cは
7 0千 tと前J
/
E鹿 よy
hも 2 7千 t増加 を示 した。
Ⅴ 硫黄 酸化物
1
. 経 在変 化
市平均は、 昭和 4 0矩麗 K O・5 2 SO3 喝/
/白/ lDOCm2 ・4 1先度 V
CO.5 4叩 ・4 2庄 庭 v
c47
mg・4 5在・
鹿(
,
{0.4 67
W
g・4 4生 皮 v
cO
.
4
77
W
g14 5在度 V
CO
.5 0mg14 6先度 V
CO
.
4 0叩 ・0.
47
在駐V
CO1567
W
g・48生産には 0
・277
n
gと 45i
E慶を ピークV
Cして減少傾 向V
Cある.
4 0生 産を基準 v
c考え る と、 4 8錠皮は、工業 専用地城で 0.8倍 ・商業地奴平均で 0.9倍 ・住
居地域平均で 0.5倍 ・未 指定地域平 均で 1
.9倍 と未 指定地域以 外では減少 している. 48先度 V
C
は、 4 54
E慶 よb継続 している測定地点では、いずれ も 4 5鉦慶 よb低濃 度とな っている. この
C4 5先度以降減少傾向を示 しているのは、硫黄酸化物排 出基準 (K値 )の強化 と重油の使
ようV
用量の増加(
て伴 う低 イカ ウ化の推進 V
Cよる ものである。
2
. 季節変化
第 1表 V
C二酸化叙法 V
Cよる四季の硫黄酸化物濃度 を示す。硫黄酸化物の汚染分布 は、夏季 には、
海 風の進入 V
Cよb内陸 V
C広が D、冬季 v
cは、季節風に よb市街 北東部 の風下汚染が局地的V
C高濃 度
とたること(
て特徴が ある。
これは、夏季 V
Cは東風 として種差 .金浜方面か ら海岸線 とほぼ平行 V
C市街地を吹 き抜 け る場合
と北東風 として直捗市街地 V
C流入 して来 る場合が あ D、 この汚染物質 を含む海風が 内陸深 く進入
L Q・2 SO3刀
牧/a/TOOCm2の等値線 を県合同庁舎以 南に発達させ るのである。 冬期 v
cは、 南南西
∼西北西の季節風 V
Cよって汚 染源 か ら排 出され る汚染物質は風下側 V
C運ばれ、 0
.5m
g・0
.2mgの
等値線は市街 北東に伸びる。 第 2表 V
C風 向別二酸化硫黄濃 度を示す。 八戸市庁では、夏季 V
C北北
東 と北風 の場合 V
C4・5PPhm以 上とたる。 この場合の風速は 0.5- 4.0T
n
/Sで ある。 冬期V
Cは
卓越風向 く
て対 して汚染源 と垂直 な位置 関係 となるためV
C低濃度である。 八戸第二魚市場 では、冬
C風向回教 の少 をい北西 と北北西風の場合 V
C4.5PPhm以 上 となる。そ して北西風 5
.
5
-8
.
0
1
n
/S
季V
Cは、 7PPhm以上の高濃度 と怒る。 これ は、北西風の場 合V
C、汚染源 と八戸 第二魚市
の場合 V
C位置す る汚 染源か ら排 出され る汚染物質が重 合汚染 と走るた
場 の位置関係が一 直線 とたb風上 V
めである。
ー 5 5-
第 l表
測
定
八
八
測
点
用 途 地域
春
季
夏
季
秋
季
冬
季
市
庁
商
業
0
.
25
0
.28
0.l5
0
.20
候
所
住
居
0
.25
0.l5
0
.28
0
.4 7
試
丁
材
合
旭
地
戸
戸
(単位 SO3
刃
敬/E
V =川 Cd )
(昭和 4 8庄 5月∼昭和 4 94
E2月 )
四季の硫 黄酸化物濃 度
ヶ 丘 /
」
\学 校
司 法 セ ン タ
ー
八 戸 工 業 高
校
専
0.25
0.55
0
.2 ー
0
.22
第 Ⅰ種 住専
0.一一
0.一口
0
.07
0.ー2
近 隣 商業
0.18
0
.22
0
.08
0
.28
住
居
0
,
51
0
.48
0
.2 1
0
.27
八 戸 丁二
大 第- 高 校
第 2樺 住専
0
.55
0
.27
9
.58
0
.62
・
」
\中 野 /
」
\学
商
業
0
.52
0
.2
0
.22
0
.44
校
工
業
1
.D6
0
.54
0
.92
1
.2 1
校
住
居
0.ー9
0.l7
0,ー2
0
.l6
学
校
第 2種 住専
0.TS
0.ー5
0
.09
0.l5
学
校
第 2種 住専
0.T6
0.l8
0.l l
0.ー5
八 戸 第 二 魚 市場
江
陽
小
第
三
中
吹
上
小
小
学
校
住
居
0.27
0.ー5
0
.50
0
.48
部
丁二
業
a
.
59
0
.25
0
.54
0
.40
中田 第 二冷 蔵庫
J二
鮫
吉
田
宮
学
漁
業
宅
崎
八 戸衛 生 セ / ク ー
業 J
o
.
44
0
.25
0.58
0
.54
T
」
二
輩
Tこ
こ
0.
ム8
0
.45
0
.5 1
0
.58
丁
業
2
.5
1
.7 6
0
.99
0
.6 1
0.ー4
0.l5
0
.57
0
.09
0.ー2
0.15
0
.06
0
.04
校
第 2程 住専
庁
舎
第 2穫 住専
桔 梗 野 /
」
\学
校
第 一種 住専
第
二
中
学
県
合
同
-
Ⅳ 降 下ばい じん
1
. 径 庄変 化
.0t
.
/
/
刀/km2 ・
4 日E度V
C8
.4t・42]
!
E度に I1
.4tと増 加 した
市平 均は、 昭 和 40転覆 に 7
C I1
・5 t ・44徒酎 '
C IO・lt・45猛虎t
,
7
= 10
・5tと横ばい状 態 を続 け 4 日 E
後 、 45産 直 V
.Ttと増加 した. この徒 を ピー クとして 47L
F
一
度 には 8
.4tと減 少 したが 48産 直V
C
度 には (5
は I0
.5tと増加 した0 40産 直を基準 V
C考 え る と工業 専用地城で 1
・5倍 ・商業 地域平 均で 1
.7
倍 ・住居地域 平 均 で 1
.4倍 ・末 指定地域 平 均 で 1
.5倍 とな D、 いずれ も増 加 してい る.
4 6錠皮 V
Cは、 15 t以 上の測定地 点が 6個所 あ ったの K対 して 4 8産 直Kは 八戸J
r
f
J
]
庁 T個所
だ け で ある。そ して工場地 帯 周辺地城 では減 少傾向がみ られ るが、工場地帯か ら離れ た地域 では
は っき D した減 少傾 向はみ られ ない。
- 54-
第 2表
風 向別 二酸化硫 黄濃 度 (単位 PPhm )
八 戸
夏 季
N
NNE
NE
ENE
E
ESE
SE
SSE
S
SSW
SW
WSW
W
WMW
NW
市
庁
冬 季
4.
8( 48) 5.
5(
5.
5( 40) 2,
5(
夏
7) 1
.
9(
ー占) 2.I(
金 材
季
試
冬
5) 0.
9(
ー0) 1
.I(
5.
7Ll25) 1
.
8(
9) 2.
9( 28) 1
.日
2.
6(
_I50) 1
.
8(
占) 1
.
7(
2.
4(252_
) 5.
8( 57) 2.日
季
夏
八戸 第二 魚市場
季
冬 昆目
2) 5.
0( 45) 2.
8( 2_
5)
4) 2.
7( 59) 1
.
5(
占)
t2) 5.
5(ー57) 2.I( _
50)
7) 1
.
2(
2) 5.I( l25) 1
.
4( 17)
94) 0.
9(
9) 5.
2(550) 1
.
2( t9)
5) 2.I( 7 1) 0.
6(
2.
0( ー5) 2.
0(
6) 1
.
4( lO8) 1
.
4( ー5) 2.日 ー52) 1
.
5( 27)
5.I(
7) 1
.
4(
7) 1
.
8(
ー9) 1
.
6( =〕) 24( 85) 2.
0( 14)
2.
占( 46) 2.
2( 62) 1
.日
2) 1
,
5(
2.
7( l25) 1
.
7(2 ー6) 1
.
8(
I)
5.
0日 80) 2.
4(570) 2,日
2.
8( 85) 2.
0(275) 2.
2(
4) 2.ー( 140) 2.
4(
?)
2.
2( 4 一之 2ー
4(
5)
)
2.
4( 56) 1
74( 75)
2.
5( 8 1) 1
.
6( 58)
2) C
)
,
9( Fd) 2.
5(259) 1
.
2日 46)
l6) 1
.
0( 84) 2.
7日 ー8) 1
.
5(599)
2.
5( 28) 2.
0(l57) 1
.
8( r68) 0.
8(5 ー5) 5.
2(245) 1
.
5
-(558)
5.日
25) 2.
0( 52) 1
.
9( 4 ー) 8.
8(225) 5.
5(
5
.
0( 24) 五 一( ー4)…2.
2(
l2) 2
I4(20 1)
5) 09( ‖ ) 4.
5( 29) 6
75( 65)
(
)は風 向回数
重 油の す 用量 の増 加亡
て伴い 降 下ぼ V
っじん 量 は増加 して L
へるが、 46庄 夏以 降淑 少傾 向 にあ るの
は、 集 じん装置 の 設置 に よる もので あ る。
2, 季 節 変化
八戸苗 の降 下ばい じん は、夏 季 L
,
'
E多 く、 冬季 L
,
C少 7
5
:
い。 これ は、 夏季 の北 東∼東 風 の進 入 と冬
季 の 南 南西∼ 西北 西の季 節風 の影 響 で あ る。 第 5表 t
て四季 の降 下ば い じん 岩 を示 す。
第 5表
四季 の降 下 ば L
へじん 量 (r
l
,
:
三
和 4 8琵 5月
∼ けJ
・
宥14 94E2月 )
(単位 t
/I
も/
/
k
m2)
測 定 地 点 名
八
八
市
戸
戸
測
侯
材
合
旭 ヶ 丘 /
」
\学
春 季
夏 季
秋 季
冬 季
この表 (
,
てよる と春季 は 八戸市 庁 ,
J
rト
庁
25.
5
ー5.I
8,
2
r9
.2
所
l2.
5
ll
.
7
9
.G
7
.5
試
[5.
6
21
.
8
1
.ー5
8.
4
校
7
.2
6.
2
4.
4
5,1
す 。 八戸 市庁 は、 四季 を通 じて 辰 も
多 い降 下ばい じん量 を示す 。 これ は
ッ プに して江 陽小 学校 ・八戸 第二 魚
市 場 た ど丁 場地 帯 周辺 で多い量 を示
ー
7
.0
6.
7
5.
_
7
5.
5
牧
6.
7
9
.5
6.
5
5.
0
校
ー1
.
4
ー5.I
8.
6
8.
4
八 戸工 大 第- 高 校
9
.
9
ー1
.
5
ー0.
8
7
,7
G
i
'
吹き
が 砂 じん を舞 い 上げ て市衛 地 i
校
10,I
ー1
.9
1
.
69
5.
9
込 む た め で ある。 そ して東風 の風 向
園
lO.
9
15.
8
5.
9
5.
2
八 戸第二魚市 場
l6.
5
♀7
l5.
7
l5.
5
司 法
下
セ ン タ
長
農
八 戸 工 業 高
小 中 野 /
」
\学
日
計
幼
稚
乾燥 してL
へる春季 に誇北 ∼西の強 風
/
/
月/
/
価
成分 の多 い 夏季 (
'
Cは 15.1t
と少 た く怒 る こ とか らT場 地 帯か ら
- 55-
の影響 は、′
」
、
さい と考 え られ る。 夏季 には北 東∼東風 V
Cよ9合材試を トップv
cして工場地 帯周辺
の′
」
\
中野 ・招常 地区で降下ばい じん量が 多い.
Cある工場か らの降下ばい じん と工場 で使
日計幼稚 園が金材 試 v
c次い で多いのは、 八太郎地 区 V
用 す る原料破 人の際 V
C生ず る粉 じん の影響で あろ う. 秋季捌 ま、小 中野′
」
\
学校 .八戸第二魚市場
を除 く他 の測定地点 では、夏季 よDも少をい量 と在る. これは夏季 V
C比べ て南西 一西の風 向が 多
くた るためで ある. しか し、 八戸市庁 では春季 V
C比べ て少 たい量 を示す.冬季 には、 八戸市庁 を
c=場 地帯か らの影響が大 きい と考え られ る八戸第二魚市場が続 く。
トップv
Ⅶ
ま とめ
八 戸T
T
l
J
は、 地形的 V
C海 V
C面 して 開けた状態 v
cた ってい るため夏季 には、汚染源か ら排 出され る
・2SO3喝/日/ IDDCm2の等値 線が よく発達す
硫 黄酸 化物は、北 東一 東風に乗 って 内陸 に運ばれ 0
n
g I0
.2野の等値 線が市街 北東にイ申び八戸
る。冬季には、 南南西∼西北西の季節風 V
Cよって 0.57
V
,5- 8
.0m/Sの場合 C7PPhm以 上の高濃 度 と売 る.
第 二魚J
T
T
一
]
場 では、北西風 5
降 下ばい じんは、北東一東風 の多い夏季 に多 く、 南南西 一西北西風の多い冬季榊 ま少をい. 八
戸市では、工場か ら排 出され る降 下ばい じん の他 に砂 じんが大 きを影響 を与えてい る.
最後 に この研 究 をす るにあた y
y
)
、 御指導 をいただいた横山弘 ・水野裕両先 生 ・資料の面 で便宜
を計 っていただいた青 森 県公害 センター ・八戸市民生部公害交 通課 ・青 森県環境保 障部公害課 の
各位 に感謝 の意 を表 します。
参考文献怒 らび V
C資料
環境庁 ・青森県 :公害 防止 計画策定 予定地域 の環境汚染等基本 調査報告書
-
八戸地域
-
青 森県環境保 健部公害課 :公害対案の概要
昭和 4 9狂 6月
八戸市 :八戸市の公害
昭和 48生産
八 戸地域 医療対策協議 会 :八戸市 におけ る呼 吸器症状 有症率調査報告書
昭和 50庄 2月
太 田久雄 ・長尾降 : 「公害 と気象」地人書舘
浅 川昭彦 : 「大気汚染の実態 と公害対策」昭晃堂
)」
公 害 と防災編集 委員 会 : 「大気汚染 (1
青 森県公害 セ ンター所報
三沢
第 l号
正 ( 1975):仙台 市におけ る大気汚染
東北地理
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