様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その1) 警 察 署 協 議 会 会 議 録 東警察署協議会 開催年月日時 16時 17時 平成27年1月29日 00分 40分 から までの間 東警察署 署長室 開 催 場 所 警察署協議会 会長以下14名 出 席 者 警 察 署 署長、副署長、会計管理官、生活安全管理官 地域管理官、刑事管理官、交通管理官 総務課長、被害者支援係長 議 事 概 要 【警察署協議会会長連絡会議の出席報告】(会長) 警察署協議会会長連絡会議(1月22日・サンヒルズ)での発表内容について報告。 1 活動方針 警察署と協働した協議会活動 2 取組内容 (1) 交番駐在所連絡協議会への参画 (2) 管内交番への視察 (3) 若手警察官との意見交換 (4) 交番駐在所だよりコンテストの実施 3 今後の取組方針 地域住民の意見・要望を広く把握し、これを警察署運営へ反映させ、地域の安 全安心に貢献する。 4 報告の感想 他署よりも少ない報告の量であったが、東警察署協議会の活動として思い入れ のある内容を報告できたので、良い報告ができたと満足している。 【東警察署の管内情勢及び治安対策】~署長がパワーポイント資料により説明 1 平成27年福岡県警察運営指針 ほとんどの部門で一定の成果を上げたが、三大重点目標、重点目標とも前年 (A4) 様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2) 議 事 概 要 と同じである。 各部門の活動を更に強化するという意図であり、工藤會対策も更に強化し、 壊滅させる。 2 東警察署の管内概要と特徴 (1) 人口占有率 東区は面積、人口、世帯数等、福岡市の約20%を占める。 2年間で人口は2000人増。特に千早・香椎照葉地区の増加が著しい。 (2) 外国人居住者 県内最多であり、福岡市内居住外国人の約3割が東区居住。 (3) 東署の体制 上記に対し、東署の署員数は市内署の15.7%である。 管内面積や人口の割合からすると少ないと言える。 20%と15.6%という数字をベースに説明を進める。 3 110番通報受理件数 平成26年中の東署の受理件数は「27,167件」(前年比+305件)で、県下 3番目の多さである。 福岡市内全受理件数の約17%であり、定員(約15%)よりもやや多い。 4 刑法犯認知件数 平成26年中の東署の刑法犯認知件数は「4,235件」(前年比-377件)で、 過去5年以内でも最低となった。 挙署一体となって実施した防犯活動の成果が出たものと言える。 しかし、福岡市内全体における東署の占有率は約18%とまだ多いので、更 に粘り強く防犯活動を継続する。 5 刑法犯認知件数抑止目標 本年の当署の刑法犯認知件数の抑止目標は、昨年から200件減らして、4200 件に設定している。 当署では無理な数値を目標とせず、あえて達成可能な目標設定をして、検 挙と犯罪抑止活動を更に強力に推進していくこととする。 6 交通事故の発生状況 (A4) 様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2) 議 事 概 要 平成26年中の交通事故は1985件で、死者数は7名であった。 発生件数は、過去10年間で初めて2000件を割った。 また重傷者数が34人(前年比-27人)と大きく減少し、重大事故が減少した ことを示している。 しかし、死者数は7名と減少していない上、この数字には24時間以上経過後に 亡くなった方は含まれていない。 実質的な数字も減少するよう、指導取締りの強化や交通環境の整備等の対策 を更に講じる必要がある。 また、高齢者が多いという死亡事故の特徴は東署にも当て嵌まっており、死 者7名中4名が高齢者であった。 交通安全教育等の高齢者対策を強力に推進し、交通事故の総量抑止を図る。 7 少年犯罪検挙人員 平成26年中の少年犯罪検挙人数は、154人(前年比+22件)であった。 増減を繰り返すという少年犯罪の特徴がある。 悪さをする少年が逮捕され少年院等に入っている間は発生件数が減り、少年 院等から出てきた少年等がまた悪さをして発生件数が増える。 発生件数の増減に関わらず、継続的に対策を講じる必要がある。 8 暴力団の壊滅 (1) 基本的取組 幹部の逮捕、情報提供者の保護対策、暴力団排除運動。 (2) 暴力団排除への取組 暴力団排除運動を更に活性化させる必要があり、3万人(東区民30万人の1 割)規模の暴力団排除キャンペーンを目標に取り組む。 (3) 暴力団の検挙状況 平成26年中の検挙人員は39人(前年比-37件)であった。 一昨年、大規模な詐欺事件を検挙し多数の暴力団員を検挙しており、今後 も殺人事件(多数の組員が役割分担して敢行している)等を検挙し、多数の 暴力団員を逮捕する必要がある。 また暴力団が関わる事件は、どんな些細なものでも検挙する。 (A4) 様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2) 議 (4) 事 概 要 暴力団排除運動 平成26年6月28日、福岡工業大学FITホールにおいて、東区民等約1000 人(前年の2倍)を集めて暴力追放・地域安全東区民大会を実施した。 今後も更に参加人数を増やし、暴力団排除気運の醸成を図る。 9 飲酒運転の撲滅 (1) 基本的取組 取締りの強化、広報啓発活動、環境の整備(アルコール依存症対策) (2) 飲酒運転事故の発生状況と飲酒運転の検挙状況 平成26年中の飲酒運転事故は8件発生しており、検挙数は51人。 検挙数が前年比+6人と増加しているが、これで良いというものではなく、 まだまだ飲酒運転をしている人がいるということなので、更に取締り等の対 策を強化する必要がある。 (3) 飲酒運転撲滅キャンペーンの実施 平成26年中、四季の交通安全県民運動の街頭キャンペーン等14回実施。 「NPO法人はぁとスペース」と協働した飲酒運転撲滅運動を行ってい る。 (4) 飲酒運転実体験講習の実施 飲酒運転撲滅の日(8月25日)東福岡自動車学校において実施。 トラック協会、タクシー協会、企業の安全運転管理者等、15名が参加し、 実際に飲酒した後、運転能力や身体能力の測定を行った。 飲酒前と比べ、運転能力、身体能力が著しく低下するという結果となり、 飲酒運転の危険性を実体験する効果的な講習となった。 (5) 広報啓発活動 福岡ヤフオクドームの電光掲示板(ホークスビジョン)や管内の街頭大型 ビジョンで「NPO法人はぁとスペース」作成の飲酒運転撲滅CMを放映。 10 性犯罪の抑止 (1) 基本的取組 検挙、広報啓発活動、自己防衛教育 (2) 発生と検挙状況 (A4) 様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2) 議 事 概 要 平成26年中の発生件数は17件(前年比-2件)で、検挙件数は9件(前年比 -8件)であった。 福岡市内署での東署の占有率は、認知が11.9%で、検挙が8.7%。 検挙が低い数値となっているので、対策を講じる必要がある。 (3) SDE(セルフディフェンスエデュケーション) ~ 自己防衛教育の推進 性犯罪被害に遭うことが多い女子高校生、女子大生に防衛意識を持っても らう、また、襲われた際に対処できるよう護身術を身につけてもらう目的で、 出前講習会を実施している。 (4)東区安全安心ネットワーク 警察、関係団体、ボランティア団体、企業、自治体等で連携を図り「犯罪 の起きにくい社会づくり」を推進する。 警察から防犯情報等を発信し、構成員からは事件情報の提供など、双方向 型のネットワークとして活用しており、構成員の拡大を図っている。 11 懸案事項 (1) アイランドシティ整備事業に伴う警察事象の増加 平成26年中の香椎照葉地区は、 ・ 110番受理件数 ~ 468件(前年比+42件) ・ 刑法犯認知件数 ~ 32件(前年比+12件) と110番受理件数も刑法犯認知件数も増加傾向にあり、今後も人口増加に伴 い警察事象も増加することが予想される。 現状ではすぐに交番新設とはならないが、将来的な課題として取り組む必 要がある。 (2) 暴力団浪川睦会幹部殺人未遂事件 平成23年、24年に発生した浪川睦会幹部に対する2件の殺人未遂事件が未 解決となっている。 県警本部と特捜本部を組み、捜査中である。 (3) 若宮における老夫婦殺人事件 平成13年2月に発生した東区若宮における老夫婦殺人事件。 現在も被疑者検挙に至っておらず、捜査中である。 (A4) 様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2) 議 事 概 要 2月17日(事件発生日)、警察と遺族等で情報提供を求める街頭活動に取 り組む予定である。 12 まとめ 本年3月末をもって定年退職することになるが、東署長として勤務したこの2 年間、警察署協議会の委員の皆様を始め、地域住民の方々と色んなことを本音 で話し合えて、本当に良かったと考えている。 いつも活発に本音の意見を出していただき、本当に有り難かった。 今後も警察署協議会委員として本音の意見を積極的に出していただきたい。 【協議・質疑応答】 ● 委員 少年犯罪の再犯率の高さの理由は何か。 ○ 署長 家庭環境等、様々な事情が考えられる。 警察が逮捕して少年院等で更正を図り一旦は反省したとしても、少年院等を 出た後、また悪さをする仲間と交際して、犯罪を繰り返している。 ● 委員 中学校の校長として、少年犯罪の再犯率の高さが気になる。 教育の現場としては、学校警察連絡協議会の活動を通じて東署の少年課と連 携し、少年の立ち直り支援活動を展開したいと考えている。 ○ 署長 少年を取り巻く地域環境が原因なのか、警察官の職務質問に対して平気で見 え透いた嘘を言う少年が多くなっている。 あらゆる方向から少年を指導する地域環境の整備が必要である。 ● 会長 高齢者の交通事故対策に関し、特に道路の横断方法について対策を講じて欲 しいと考えている。 ○ 交通管理官 昨年、交通事故で亡くなられた高齢者4名のうち3名が、横断歩道のない場 場所を横断中に事故に遭ったものであった。 (A4) 様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2) 議 事 概 要 高齢者に対する交通安全教育や車載マイクでの指導等を徹底する。 ● 委員 最近の自転車運転のマナーが非常に悪いと感じる。 「弱者保護」という精神はわかるが、自転車運転者のマナー向上対策を講じ てほしい。 ○ 交通管理官 東署では、管内の中学校、高校で交通安全教育を行っており、自転車の運転 方法を指導している。 若いうちから教育することが重要である。 ● 委員 交通安全教育と併せて、二人乗りや右側通行している自転車に対して、直接 指導・警告することも強化してほしい。 ○ 署長 交通安全教育も現場での指導・警告も地道に継続し、年月をかけて徹底して いくことが重要である。 以前に比べればマナー向上の効果も現れてきており、更に継続していく。 ● 委員(福岡工業大学総務部長) 昨年、学内でスタントマンの実演を含む交通安全教育をしていただいた。 迫力ある実演に学生だけでなく大学職員も交通事故の危険性を痛感した。 このような効果的な交通安全教育を継続してほしい。 ● 委員 中高生に対する暴力団に加入しない教育はどのような形で行われているか。 ○ 刑事管理官 本部に「暴排先生」という教員免許等を所得している専門の者が各学校を巡 回し、暴力団と関わることの危険性等を教育している。学校の方からも多数 の要請がなされている。 また県警では、暴力団からの離脱対策も強力に推進している。加入阻止対 策と離脱対策を平行して、暴力団の弱体化を図っている。 ○ 交通管理官 暴力団予備軍ともいえる暴走族に入らせないという対策も行っている。 【速度違反取締り要領の説明】(交通管理官) 速度違反取締りは、これまでと変わらず、 国道3号線 国道495号線 県道福岡直方線 の3路線を重点路線とする。 交通事故発生件数が減少した路線もあるが、未だ多発路線であるので、引き続 き取締り重点路線とした。 【閉会】 (A4)
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