正社員と非正社員の格差 若年者にとって深刻な問題 セミナー開催の

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桜の花も散りはじめるこのごろ、皆様にはますますご健勝の事と存じます。いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうござい
ます。下記情報等につきまして必要な資料などございましたら、ご遠慮なくご連絡ください。
4月の月報では、非正社員にスポットをあててご紹介させていただきます。
正社員と非正社員の格差
厚生労働省が発表した 2005 年の賃金構造基本統計調査によると、正社員の月給の平均が 31 万 8,500 円(平均年齢 40.4 歳)
なのに対し、パートやアルバイト、派遣などをしているフルタイム勤務の非正社員の月給は 19 万 1,400 円(平均年齢 42..9 歳)でした。
同調査による正社員と非正社員の賃金を比較してみると、非正社員の月給は正社員の 6 割程度しかありません。そもそも、フルタイ
ムで勤務する非正社員は、正社員と比べて 6 割程度の仕事しかしていないのでしょうか?特に最近では、正社員の代替として非正社
員を雇用し、正社員と同様の仕事内容をしている事例も少なくありません。
この賃金格差の原因は、機会の不平等にあるのではないでしょうか?正社員には、賃金を上昇していく機会(昇給・評価制度・賞
与・退職金)があるのに対し、非正社員が賃金を上昇させていく機会がほとんどないのが実情かと思います。しかしながら、これだけ非正
社員が一般化し有力な人材とされると、それ相応の評価をしていきやる気を持たせることが会社にとってはひとつポイントになってくると思
います。
若年者にとって深刻な問題
では、6 割程度しか賃金がもらえないのに、なぜ非正社員はこれだけ拡大しているのでしょうか?
その鍵は、1990 年代後半にあります。最近は求人もかなり持ち直してきましたが、90 年代後半以降、多くの企業では大幅に新卒採
用を減らしていました。ちょうど、超就職氷河期とか言われていた頃です。その時に卒業した私の実体験からも、(「50 社受けてやっと 1
社」、「100 社受けても受かりません」「入社したい会社が、新卒採用を見合わせていて受けようがありません」)という話が飛び交っていま
した。
そんな中、せっかく大学を卒業したのに(『まじめに就職活動したがどこにも採用されない・・・』、『就職活動を途中でやめて・・・』、『親
の目もあるのでとりあえず採用されたところに入社したが、続かなかった・・・』)など、理由はさまざまかと思いますが、こうして世の中にフリ
ーター(非正社員)は溢れてきました。
フリーターの年代は、25∼30 歳前後が多いため、今はそれほど賃金の格差はないだろうと思います。ただ今後、時代が流れ 30 代∼
40 代になると、正社員は役職について賃金の格差は大きなものになります。
上記のフリーターには、正社員として雇用の機会や仕事のスキルを獲得する機会すら与えられないまま、取り残された人が多いはず
です。ちょっとしたきっかけを与えれば、水を得た魚のようになる可能性も少なくないのでは。ちなみに、ハローワークの募集で35歳未満
の若年者を雇用するとトライアル雇用助成金の対象になる可能性もありますよ。
セミナー開催のお知らせ
会社法が始まる(18年5月1日予定)まで、あと少し!!事業主の皆様、不安な点やビジネスに生かしたい点はございませんか?
下記の日程にて、セミナーを開催いたします。皆様のご参加、心待ちにしております。(担当 永野)。
日
費
場
講
時
用
所
師
4月18日(火)17:00∼19:00
3,150円(1社2名までOK!)
平松経営労務研究所内 研修室
所長 平松 徹、 所員 永野 勝久
4月月報:担当者 五木田 勇