平成 18 年度技能検定 1級 防水施工 実技試験問題 (ウレタンゴム系塗膜防水工事作業) 及び解答と解説 1.試験時間 2.問題数 1時間40分 50題(A群25題、B群25題) 3.注意事項 (1)係員の指示があるまで、この表紙はあけないでください。 (2)解答用紙(真偽法と多肢択一法の併用)に検定職種名、作業名、級別、受験番号、氏名を 必ず記入してください。 (3)係員の指示に従って、問題数を確かめてください。それらに異常がある場合は、黙って 手を挙げてください。問題はA群(真偽法)とB群(多肢択一法)とに分かれています。 (4)試験開始の合図で始めてください。 (5)解答の方法(真偽法と多肢択一法の併用)は次のとおりです。 イ.A群の問題(真偽法)は、一つ一つの問題の内容が正しいか、誤っているかを判断し て解答してください。 ロ.B群の問題(多肢択一法)は、正解と思うものを一つだけ選んで、解答してください。 二つ以上に解答した場合は誤答となります。 ハ.答案用紙(マークシート用紙)へ解答する際は、答案用紙に記載されている注意事項 に従ってください。 ニ.答案用紙の解答欄は、A群の問題とB群の問題とでは異なります。所定の解答欄に、 試験問題の題数に応じて解答してください。解答欄はA群は50題まで、B群は25題 まで解答できるようになっています。 (6)電子式卓上計算機その他これと同等の機能を有するものは、使用してはいけません。 (7)携帯電話は、使用してはいけません。 (8)試験中、質問があるときは、黙って手を挙げてください。ただし、試験問題の内容、漢字 の読み方等に関する質問にはお答えできません。 (9)試験終了時刻前に解答ができあがった場合は、黙って手を挙げて、係員の指示に従って下 さい。 (10)試験中に手洗いに立ちたいときは、黙って手を挙げて、係員の指示に従って下さい。 (11)試験終了の合図があったら、筆記用具を置き、係員の指示に従って下さい。 -1- -2- -3- -4- -5- -6- -7- 解 答 用 紙 職種名 作業名 級 別 1級・2級 受験番号 氏 名 A群 B群 1 26 1 2 27 2 3 28 3 4 29 4 5 30 5 6 31 6 7 32 7 8 33 8 9 34 9 10 35 10 11 36 11 12 37 12 13 38 13 14 39 14 15 40 15 16 41 16 17 42 17 18 43 18 19 44 19 20 45 20 21 46 21 22 47 22 23 48 23 24 49 24 25 50 25 計 計 合計得点 -8- ウレタン 1級 正解と解説 A群(真偽法) 番号 正解 1 × 18 年度 出題問題 解 説 コンクリートの打ち込み後の5日間は、急激な乾燥等を避けるように、湿潤状態を保たな いと、所定の強度が出なかったり、ひび割れが発生する。 2 × 小ばりは、梁(はり)と梁を連結する。 3 ○ ALC パネルは、厚さは 75mm 以上の厚形パネルと、50mm 以下の薄型パネルに大別される。 4 ○ その通り。 5 ○ そのため、ガラスを強く拘束しないゴム弾性系シーリング材を使用しなければならない。 6 ○ 平ばけ ちなみに、この図 は、両開き窓。 は上下に動かし、筋かいばけ は横に動かして塗布するのに適す る。 7 × マスチックローラーは、骨材入りの高粘度塗材(マスチック塗材)の塗布に用いる。 8 × 一般用ウレタンゴム系塗膜防水材は、セルフレベリング性があり、凸部の頂点は薄くなる。 9 ○ 伸縮目地の下の空隙には、下地の水分が集中しやすい。そのため、目地交差部で脱気する と脱気効率がよい。 10 ○ 10%以内と書かれているが、出来るだけ希釈材は入れない方が良い。 11 × 風下から施工すると、風上に移動したときに、すでに施工した場所にミスト(飛散塗料) が付着することになる。風上から開始する方が良い。 12 ○ ウレタン防水層の膜厚は、塗布したウレタンゴム系塗膜防水材のみの厚みとなる。 13 ○ X-1工法は、平場は通気緩衝シート張り絶縁工法で、立上りは補強張りの密着工法。 14 × 圧縮力では破断しない、破断は引張り力などで起きる。 15 × 平場用材料では、再び段差が生じるので、立上り用材料で平坦に補修すること。 16 ○ 高湿度下で溶剤系塗料を塗布すると、溶剤の気化で塗布面の温度が急激に低下し、塗布面 に水滴(結露状態)が付着して、塗料の接着不良が起きて、ふくれが生じる場合がある。。 17 × アスファルト系舗装材は、舗装時の熱でウレタン防水層を損傷させるので、不適切である。 18 × JASS 8 防水工事(2000 年度版)では、ウレタンゴム系塗膜防水層の保護・仕上げには、 仕上塗料とウレタン舗装しか規定されていない。 19 ○ その通り。出来たら塗布方向(たて・よこ)を変えると良い。 20 ○ レイタンスは、コンクリート打設後にコンクリート表面に浮上してくる微細な粉末を含ん だ泥分層である。 このため、防水する場合は、事前に必ず除去する必要がある。 21 × PCa 下地では、地震時などでは目地部が大きく変位(挙動)する。 22 × ウレタン防水層を紫外線などから保護する目的で、必ず仕上げ塗料が必要である。 23 ○ 一般的な1成分形は、空気中の水分に反応して表面から硬化する。このため、乾燥状態で は硬化に時間を要する。 24 ○ シルバーペイントは両方あるが、ウレタン防水には溶剤形が多く用いられている。 25 × 熱融着で接合するのは、塩化樹脂系シート防水工法である。 -9- ウレタン 1級 B群(多肢択一法) 番号 正解 1 ハ 解 説 イ、水セメント比が小さい方が強度が高い。 ロ、コンクリートが固まっても一定期間は 型枠を外してはいけない。 ニ、かぶり厚さとひび割れは、直接関連しない。 2 ロ カーテンウオールには、建築構造体の荷重を支持する耐力は要求されていない。 3 イ パネルには、電気めっきによるアルマイト処理した耐食性の高いアルミニウムを用いる。 4 ニ イ配筋図は、各部の鉄筋位置・鉄筋の寸法・かぶり厚を示す。ロ軸組図は、建物の軸組を 立面として表したもの 。ハ展開図は、部屋の四周の壁を立面図のよう描いたもの 。 5 ハ 労働安全衛生規則 第 536 条「・・・・3m 以上の高所から物体を投下するときには、適当な投 下設備を設け、監視人を置く等労働者の危険を防止するための措置を・・・・」 6 ハ Uカットには、U字溝切りダイヤモンドカッターディスクが適する。 7 ハ 主剤と硬化剤は、吹付けガンのノズル部分で、“衝突混合”させて混合する。 8 ロ ガラス繊維は、補強布で用いられている。 9 ニ 入り隅から通気緩衝シートまでの間隔は 30 ~ 100mm の間で良いが、通気緩衝シートの上 に補強布を 100mm 程度重ねなければならない。 10 イ 公共建築工事標準仕様書では 、「塗継ぎの重ね幅は 100mm 以上とし、補強布の重ね幅は 50mm 以上とする。」とある。 11 イ ロ、冬の3時間では、防水材が硬化していない。 ハ、夏場でもプライマーの乾燥には、30 分以上が必要である。 ニ、冬場でもプライマー塗布後は、1日以内に防水材を塗布する。 12 ニ 一般的な1成分形は、空気中の水分(湿度)に反応して表面から硬化する。 13 ハ 高温時には、硬化時間が短くピンホールの原因となるが、低温時ではその要因にならない。 14 ハ プライマーの塗布不足では、ふくれやピンホールが発生する。 15 ロ 層間剥離の原因としては、下塗り層表面に接着を阻害する何らかの要因があったので、表 面を研磨して、健全な層を出してから再塗布する必要がある。 16 ハ 屋外機の設置には、防水層に集中加重を掛けず、機械作動時の振動を吸収するようにする。 17 イ プライマーを露出状態にしていると、最初は透明でも経年と共に黄変して目立ってくる。 18 ハ 井げた状では、重ね部分のシートが変形する。缶類の積重ねは、3段までと定めている。 19 ロ 塔屋は高所作業となるので、小面積でも2人以上で作業すること。 20 ロ JASS 8 防水工事(2000 年度版)では、「立上り部、役物の出隅のついては 3 ~ 5mm 幅の 面取りまたは R 面取り・・・・」となっている。 21 ハ 役物が多かったり複雑な形状であると、アスファルトやシート系の工法はウレタンゴム系 塗膜防水に比べて工程数が多くなる。 22 イ プレポリマーは、空気に触れると自己硬化(膜張り)するので、窒素ガスを封入して空気 から遮断して自己硬化を防いでいる。 23 ロ 通気緩衝シートは、外部からの瞬間加重や瞬間衝撃には対応出来ない。 24 ハ JASS 8 防水工事(2000 年度版)では、塩化ビニル樹脂系シートのみが採用されている。 25 ニ SR-1 は1成分形シリコーン。 SR-2 は2成分形シリコーン。 PU-1 は1成分形ポリウレタン。 - 10 -
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