GWI(IFUW) Update 2015年8月5.12.19.28日号

8月5日号
女児の中等教育への就学・継続支援プロジェクト-ルワンダ
2015年8月1日にルワンダのキガリで発足したUwicyezaのプロジェクトは、女児たちの中学校
就学率を高めて、将来的に大学や専門学校或いは就職につながっていくことを目指してい
る。ルワンダは過去20年間にジェンダー面で著しい進歩をとげたが、中等学校修了者の率
が極めて低いために、家庭や地域社会で、女性がその能力を発揮できないという課題が残
っている。またジェンダーに基づく暴力や差別は相変わらず根深い問題である。こうした
課題に取り組んでいるUwicyezは、GWIとパートナーを組んで、GWIと協力関係にあるPaper
Crown Instituteに所属するGWI会員のKatie Carlsonが開発したプロジェクトを通じて、未来の
女性リーダーを育てることになろう。
8 月 12 日号
「女児の選択肢」ワークショップ-ケニア
独立会員のEverlyn Sulehは自分の2人の娘たちAudrey と Dorothyと共に、GWI「女児の選択
肢」プログラムの一環として、ジェンダー教育とリーダーシップに関するワークショップ
を最近開催した。そのワークショップはナイロビのHuruma 女子高校で10代の生徒に対して
行われ、ジェンダー役割やステレオタイプについて理解し、リーダーシップの術を開発す
る機会となった。自尊心や自信のなさ、ステレオタイプが女児の中等教育修了を妨げる障
害となっており、「女児の選択肢」プログラムはそうした障害を乗り越えるための知識と
技能を身につけさせるものである。ワークショップに参加したHellenahは「今日のワークシ
ョップで私はとても勇気づけられました。私の生活を見たとき、ジェンダーは、自分のエ
ンパワーメント不足のために自身の夢を阻む重要な点となるものだとわかります。今日、
私は一人の女児として非常に大きな力を与えられたと実感します」と語った。
8月19日号
GWIでは、Aoife Hegartyの辞職にともない、新たにAmy Paunilaがコミュニケーションとア
ドボカシー担当職員として着任した。彼女はスリランカ、アフガニスタン、ウガンダでの
海外経験があり、教育開発、ごく最近ではコミュニケーションとアドボカシーの分野での
経歴を持ち、ブリティッシュ・カウンシルや国連や様々なNGOで仕事をしてきた。彼女は実
務レベルと政策策定レベルの知識をGWIのアドボカシーとコミュニケーションに生かすこ
とをめざしており、特に、GWIがすでに実績をもっている、女性の教育と雇用に関する重要
な問題点に関する国際レベルの影響力に貢献したいとの意欲を示している。
8 月 28 日号
世界のニュース
アフガニスタンの女児教育の質、拡充・改善される(The Brookings Institute 8 月 19 日)
アフガニスタンは、教育の普及拡大と女児を含む通学児童数の増加の点で成功した国とな
っている。アフガン教育省の推定によると、現在、初等・中等教育学校に在籍する児童は
840 万人(このうち 30%が女児)で、2001 年の推定 100 万人から驚異的な増加となってい
る。しかしながら、女児は、早期結婚、女性教員が少ないといった文化的な障壁のために、
21%ほどしか初等教育を修了していない。このほかにアフガニスタンの女児教育について
よく言われる課題としては、安全性や衛生上の難しさのほか管理能力の問題もある。しか
しこうした困難な問題にもかかわらず、とりわけデータ収集の改善、省庁を横断する協力
体制の向上、市民社会との対話の改善などといった多くの利点も見込まれるRead more
ウガンダ裁判所、離婚後の‘婿資’返還を違憲と判決(The Guardian 8 月 17 日)
ウガンダではこれまで、結婚が破綻すると男性が女性の実家に対して結婚時に支払った’婚
資’の返還を求めたものだった。しかしカンパラの最高裁判所は 6 対1の多数決で、こうし
た結婚破綻時に、男性が支払った‘婚資’の返還を求めるという伝統的な慣習は違憲であ
り女性の人権を侵害するものとの判決を下した。国連の数字によるとウガンダの女性の
40%が 18 歳前に結婚しており、このような高い数字の原因はとりわけ貧困家庭が婚資を得
たいためとされている。また、結婚した女性が夫からの暴力を訴えたくても、親が婚資の
返還ができないと知って我慢せざるを得ないのだとも言われている。Read more
国連の運営に当たる女性事務総長の実現を!(New York Times
8 月 22 日)
これまで国連の事務総長を務めてきた8人はすべて男性であり、全員が安全保障理事会に
恒久的な席を持つ世界の 5 大国が支配する裏工作によって選ばれてきた。今やそのやり方
を変える時、次の国連の長を務める行政事務官の任命はもっと透明性のある方法で行うべ
きである。70 年前に創設されたこの組織の先頭に立って、外交とグローバルな合意によっ
て世界の差し迫る問題に取り組む人材として、女性を任命することは極めて象徴的なこと
であろう。勇気づけられることに、パン・ギムン現事務総長が 2016 年 12 月 31 日に 2 期
目の 5 年間の任期終了を迎える折から、現在、この二つの目的が国連内で前例のないほど
の力強さで擁護されている。Read more