文科省研究指定事業 - 山形県立新庄北高等学校最上校のホームページ

新庄北高校「最上校 Do More(ドゥ-・モア)プロジェクト」について
平成 28 年 5 月
新庄北高等学校では、文部科学省事業「高等学校における個々の能力・才能を伸ば
す特別支援教育」の研究指定を受け、最上校を中心に平成 27 年度より3年間にわたり
研究開発を行っております。
<事業の趣旨>
(1)
多様な生徒に対応するための、特別の教育課程の編成・実施
(2)
教科指導等を通した個々の能力・才能を伸ばす指導についての研究
研究指定の主な内容
<1>
運営指導委員会の設置(県教委が運営)
・構成委員は、有識者(大学教授等)、中学校校長、特別支援学校校長、県教育委員会
・生徒の実態把握や教育内容の検討に際し、専門的な視点での指導、助言をいただきな
がら、質の高い教育環境を整備していきます。
<2>
生徒の実態に応じた特別の指導についての研究
・生徒の能力、才能に応じ、教育課程の特別の適用について実施します。
・専門機関と連携しながら、生徒の能力を引き出すための支援を行います。
・生徒の自立活動に向けた指導を行います。(自立活動担当教員が配置)
<3> 個々の能力・才能を伸ばす指導についての研究
・ユニバーサルデザインの考え方やICT等を積極的に取り入れ、焦点化・視覚化・共
有化によるわかりやすい授業について、研究を深めます。
・生徒の能力・才能・得意分野等を見つけ出し伸ばすための、地域人材や教育資源を活
用した多様な学びの機会の提供について試行します。
・これらを実践するため、この分野の先進校や専門機関との連携・交流を進め、地域の
教育に広く還元することを目指します。
「最上校 Do More(ドゥ-・モア) プロジェクト」の具体的な計画
目指す学校像をふまえながら、これまで培った最上校の教育資産と、この事業を効果的に
融合させ、最上校の教育スローガン「どの生徒も伸ばす、伸びる生徒はさらに伸ばす」を実
現するための取組を進めていきます。また、研究指定終了後も継続していける取組を研究し
ていきます。
※ もっと向き合う、もっと寄り添う、もっと伸ばす、…、最上校での様々な「もっと」を目指して、
「最上校 Do More(ドゥ-・モア) プロジェクト」と命名しました。多様な個性・能力を認めあう「まなびの
空間」を創出し、
「個性ある分校」としての存在感を発揮していきたいと考えています。
(1)個々の能力・才能を伸ばすためのオリジナルな教育課程を編成(28 年度より実施)
❏ 学校設定教科「リラーニング」「ライフスキル」を開設。
・進路目標や個々の能力・才能をふまえ、少人数での指導により必要とされる能力を身に
つけさせます。
※
ライフスキル……世界保健機関(WHO)は、「日常の様々な問題や要求に対し、より建設
的かつ効果的に対処するために必要な能力」と定義しています。
また、ライフスキルに最も重要な項目として(1)意思決定能力 (2)問題解決能
力 (3)創造的思考 (4)批判的思考 (5)効果的なコミュニケーション能力
(6)対人関係の構築と維持能力 (7)自己認識 (8)共感する能力 (9)感情を制
御する能力 (10)緊張とストレスに対処する能力――を挙げている。
❏ 多様な生徒に対応するための教育課程や特別な指導について研究、実施します。
(2)分りやすい授業づくりを目指し、UD、ICTの活用について研究
❏ UDの視点を取り入れた授業づくりについて、これまでの本校の取組を検証し、
改善や進化について研究します。
※
UD……「ユニバーサルデザイン」。万人向け設計。能力、年齢、性別、障がいの有無など
にかかわらず、最大限可能な限り、全ての人々に利用しやすい環境とデザイン。
❏ ICT教育について研究し、試行します。
※
ICT教育……ICTは「情報通信技術」。ICTの利用・活用方法を教育の一環として取り入
れた教育、または、ICTを駆使した教育のこと。
(3)多様な生徒をサポートする体制づくりの進化
❏ 「あすぱら委員会」を中心とした個々の生徒を支援する体制を継続します。
※
あすぱら委員会……個々の生徒について情報を共有し対応するための校内組織
❏ 学習上の困難を改善・克服するための体制を研究し、試行します。
❏ 大学進学、就職等の進路希望の実現のため、個別指導体制を充実します。