「花まるナース第25号」(PDF:896kB)

発行 平成 22 年 11 月
発
行
者
北 村 山 公 立 病 院
編 集 広 報 委 員 会
看護部の理念
豊かな心と感性を持ち、専門職として人間尊重に基づいた質の高い看護を提供する。
看護部の基本方針
他部門と連携しながら、地域の人々に「満足と安心」を与えられる良質な看護サービスを
提供する。
平成 22 年度 看護部目標
1.看護の原点に戻って、確かな看護技術を提供し、患者さんやご家族との信頼関係を築く。
2.一歩前への気持ちを持って業務改善を進める。
①「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・躾)への理解を深め、さらに進める。
②インシデントレポート提出に積極的に取り組み、業務改善に繋げる。
3.自己成長の目標を持ち、職場内の人間関係を良好にする。
4.計画的な時間配分を念頭に置き、業務を遂行する。
今、ここでの思いを
副総看護師長 石川 あきこ
猛暑、熱中症の猛威も過ぎ去り、美しい秋桜にホッとする季節になりました。
平成 22 年度上半期は、早々より看護師不足で試行錯誤の連日と予約外入院の入院調整で、感
謝したりカリカリしたりと気の張りっぱなしでした。そのような中、私は病院の顔である総
合案内に立つことで気持ちの平常を保ち更なる高揚を感じています。来院する方々と「お早
うございます。
」
「こんにちは。
」と交わす挨拶や「長男のお産の時にはお世話になりました。」
とか、
「東 3 階にいたっけね。その節は・・・」などの言葉に、この職能を選んで良かったと
つくづく充実感を感じております。また、不安そうな表情でいらっしゃる高齢患者さんに寄
り添って言葉をかけることで、私が両親にしてやれなかったことの肩代わりもさせて頂いて
おります。
ある通勤時のラジオより 4 つの目を持って生きる事を学びました。1 つ目は高いところか
ら広く見渡す鳥のような目です。2 つ目は、どんな小さな事も見落とさない目です。3 つ目は
世の中の流れを読む魚のような目です。4 つ目は相手の方がどんな思いや望みを持っている
のか、見抜く心の目です。この 4 つの目にハッと気付きを覚えこれからの私に潤いと明るい
光を貰ったように思いました。
平成 22 年度下半期に臨む時、2 度の花まるナースへの投稿に信頼される病院を目指すと標し
ました通り、自分のできることを肩を張らずに、地道に進んで行きたいと思います。肝の据
わった総師長が上座にいらっしゃいます。私が立ち止った時には、総師長から辛い言葉の起
爆剤を振って頂き、皆さんと一緒に元気にゴールを目指したいと思います。
東 3 階病棟
熊澤 晴美
私の子育ては二十数年前にさかのぼる。当時は、産休が前六週・後八週で育児休暇を取る
こともなく病棟に復帰し、数日後には夜勤勤務に就く時代であった。今改めて振り返ってみ
ると、初めて体験する育児は想像していたよりきつく、産休あけの当初は疲労と不眠で子供
と一緒に朝方まで眠ってしまうことがたびたびであった。また、夜鳴きや具合が悪い時は寝
静まった時間に子供をおんぶして数時間あやしていたことも懐かしく思い出される。幸い私
は、実の両親と同居していたため、幼い二人の子供の育児を手伝だって貰う機会に恵まれて
いたと感謝している。
子供が成長するにつれ、学校行事やスポーツ尐年団の合宿など親子での参加が増え、勤務
を調整しながら一緒に行ったことは有意義な時間であったと思っている。その一方、思春期
には衝突や励ましの言葉かけに悩まされることもあり、子育ての難しさを実感したこともあ
った。
社会人となり独立した現在、私の子育ては一応終了したと思っているが、今後は大人とし
ての子供を見守っていきたいと考えている。
何時の時代も、子育ては精神的にも肉体的にも大変であると感じている。特に手の掛かる
時期は、目が離せないし油断が出来ない。まして、仕事との両立は容易なことではないが、
是非「今しか出来ない子育て」
、出来ない所は周囲の方に手伝ってもらいながら自分流の子育
てを楽しんでほしいと思う。何時の日か、懐かしい思い出となって子供たちと語らう日がき
っとくると思うから。
東 3 階病棟
大越 美紀
私は今、2 歳の子ども達の育児に奮闘中です。子ども達というのは我が家では同じ年の子
どもが 3 人・・・そう三つ子なのです!子ども達を連れて外出すると「ひとりでも大変なの
に・・・」とよく声を掛けられます。その言葉通りに子ども達はそれぞれ自分が一番。私が
仕事から帰ると 3 人が一斉に抱っこして~と駆け寄り、自分が一番最初に抱っこしてもらい
たいと私の膝の上を奪い合いとなり、膝をとられた 2 人は大泣き。ひとりならこんな寂しい
思いをさせずに済むのかもと悩んだりしますが、3 人で仲良く遊んでいる姿を見ると三つ子
だからこそ味わえる楽しさもあるのだとうれしく思う瞬間も度々あります。最近では親の言
う事も分かり始め、ひとりひとりの個性が出てきて大変な育児の中にも楽しさが増えてきま
した。
今年の春から子ども達は院内保育所に通園し始めました。私にも尐しだけ自分の時間が持
てるようにもなりました。今、仕事と育児の両立が出来ているのも私を支え、看護師という
仕事を理解し協力してくれる夫や両親がいてこそと感謝しています。現在、夜勤回数を調節
して勤務をさせて頂いていますが、これも師長さんをはじめ病棟スタッフのみなさんの理解
と協力があってこそと心から感謝しています。
以前、育児書で読んだ「喜怒愛楽」という言葉が気に入っています。育児中は親も子も泣
いたり、笑ったり、大変なことの方が多いと思います。でも 3 人が成長した時に三つ子で良
かったと思えるよう愛情をたっぷり込めて育てていきたいです。そして私自身も子育てを通
じて周囲の人たちの優しさに感謝しながら母としてそして人間として成長していきたいと思
います。
医療安全対策室
看護師長
太田 由美子
医療安全に対する関心の高さ、看護学生への教育を含めての問題提起もあり、猛暑の中、
山形大学会場は大勢の参加者で熱気にあふれていた。医療安全についての意識の高まりは、
1999 年大病院で起きた 2 例の医療事故が発端であり、手術時の患者取り違えや、消毒薬を間
違えて注射し死亡に至った事故報道が国民の医療不信と不安を増大させたこと、又、人は誰
でも間違いを起こすものであり、個人の責任として非難せずシステムの改善や組織として問
題解決を図るという考えから医療安全加算の導入が転機となっています。
嶋森好子氏、河野龍太郎 氏は医療安全導入後 10 年経過したが「医療者のリスク感覚が麻
痺している。その中で医師の事故は減尐しているが、看護師の事故報告だけが増加している
現状がある。「指差し」「声だし」の実践を恥ずかしがってやらない場合ではない。」と厳しく指
摘している。現場における最も有効な安全対策は①5S で取り組む環境整備②情報集収を行い
安全のためのコミュニケーションを図ること③インシデント報告システムを生かし安全文化
を築くために一人ひとりが実践していくことが基本です。
当院の対策室としても安全教育の具体的な取り組みや、適切に情報発信していくことが大
切であると再認識した 2 日間となった。
*中島春樹さん
Q:初めて患者に吸引してみての感想は?
A:手順を覚えるのが大変でした。
最初は『痰を取る』ということが中心になってしまい、患者主体ではなく自分主体になって
しまった。今は大分慣れて、患者の表情を見ながら吸引出来るようになりました。
Q:ギャップはありましたか?
A:実際吸引してみて、かなりギャップがありました。
以外と奥までカテーテルを挿入しないと吸引出来なかったり、手技・テクニックを教えても
らい覚えることが出来ました。
Q:自分で吸引出来ることによるメリットはありますか?
A:今までは看護師に頼んでから待ち時間があったが、今後その時間が短縮できるのは大きいと
思います。
呼吸器リハビリも学んだので、最初から関連してリハビリ出来るので良いと思います。
Q:不安なことはありますか?
A:今後いろいろなレベルの患者と関わっていくと思うので、対処の仕方が不安です。
*沼沢幸恵さん
Q:患者に吸引出来ると決まった時の感想は?
A:吸引が出来るようになったと決まった時とても不安でした。今までは看護師にお願いできる
という安心感があったが、今後しっかり覚えていかなければならないという緊張感がありま
す。
Q:不安なことはありますか?
A:誤嚥した時など、適確に対処できるか不安です。
Q:今後どういうことに気をつけながら吸引をしていきたいですか?
A:自分で出来るか、それとも緊急性があり看護師に依頼しなければならないのかを見極める目
をもっていきたいと思います。
*横尾佳朗さん
Q:初めて吸引をしてみてどうでしたか?
A:初めてのことだったので、感覚をつかむのが大変でした。
Q:9 月から一人で実施可能になりましたが、どうですか?
A:まだ一人ではしていないのですが・・・患者さんが急変したらどうすればいいのだろうとい
う恐怖感や不安感はありあます。
*鈴木修さん
Q:吸引の実技研修を終えて、どうでしたか?
A:吸引の手技を体験してみて大変難しいなあ~と思いました。いつも手際よくやっている看護
師さんはすごいと改めて実感しました。
Q:吸引で大変と感じるところは何でしたか?
A:手技的なところはもちろんなのですが、吸引をする時患者さんが口を開けてくれなかったり、
患者に与える恐怖感を軽減するための配慮などいろんな意味で大変だと思った。
Q:9 月から一人で実施可能になりましたがどうでしたか?
A:自分たちが行うことで尐しでも看護師さんの負担が軽減出来ればいいなぁと思います。また、
今までは痰が出ていても看護師さんを呼びに行っている間に患者さんが痰を飲み込んだりし
て遅かったなぁとなるときがありましたが、今後はリアルタイムで患者に対応できると思い
ます。
おめでとうございます。
山形県病院協議会永年勤続表彰
山田恵子さん (東3階)
高橋由美子さん(泌尿器科)
小松理恵子さん(東3階)
菊地冨美子さん(東4階)
大江直美さん (乳腺科)
柴田幸子さん
(小児科)
Bistro Pas Mal(ビストロ パ・マル)
東 3 階病棟
高橋 のり子
天童市老野森にあるおしゃれなネーミングのフレンチレストランのこのお店、さぞかし入
りにくいお店と思いきやなんと気取らずいける目でも舌でも楽しめる素敵なレストランでし
た。「Pas Mal」とはフランス語でなかなかいいねという意味だそうです。
ディナーは 1980 円~5000 円のコースメニュ-があり、私はリーズナブルにいただけるプ
ティコース 1980 円を食べました。この価格で前菜 5 種、スープ、パスタ、デザート 3 種、カ
フェでおなかは満腹、気分は満足になりました。ゆっくり楽しめて女性にはうれしい焼き菓
子のおやつまでごちそうになりました。ランチも 840 円からのコースがあるそうで、今度は
ランチに行きたいです。
編集後記
暑い暑いと思っていたら駆け足で秋も過ぎようとしています。もうすぐ冬将軍の足音も聞こえそ
うですね。そしてあったか~いお鍋がおいしい季節になりました。皆さんはどんなお鍋が好きで
すか?おいしいレシピの投稿もお待ちしています。
(斉藤 記)