サプライチェーンマネジメント

「NTN 100」を支えるCSR 活動
サプライチェーンマネジメント
調達方針
グループの方針に沿ったパートナー選定
国内外でパートナーづくりを推進
当社グループは、
「グローバル」
「公正・公平」の
説明会や講演会で方針を伝達
当社は、定期的に「生産規模説明会」
を開催し、
調達方針や各生産拠点の生産規模の推移などを取
引先さまに説明するとともに、生産への協力やISO
規格の認証取得をお願いしています。
観点から策定した
「調達基本方針」のもと、取引先さ
2015年3月期は2回開催し、参加いただいた57
まの選定と信頼関係の構築を進めています。中期
社に対して、NTN 100周年に向け経営基盤の強化
経営計画「 NTN 100」では、需要地生産の拡大を
が必要であり、生産再編成をはじめとした近代化計
支える体制を築くため、グローバル調達と物流網の
画に対するご協力をお願いしました。このほか、当社
構築を推進します。
が従業員研修の一環として社外講師を招いて開催す
2015年3月期は、グローバル材料の選定と鋼材
る講演会にも、取引先さまを招待しています。
価格低減に取り組み、
「 NTN 100」の準備を進めて
情報を提供する以外にも、たとえば国内では毎年
きました。自動車向けを中心に、地域ごとに価格競
取引先さまの敷地へ桜の記念植樹を実施するなど、
争力、供給能力などを調査・分析し、日本材、海外
国内外で交流の機会を積極的に設けています。
材の活用方針を策定しました。この活用方針に基
づき、鋼材メーカと協業の上、グローバル調達を進め
ていきます。
調達基本方針
❶ グローバル視点で品質・価格の優位性と納期
の確実性を重視し、市場変動に即応した安
定調達を追求します。
❷ 法令・倫理規範を遵守し、公正・公平な取引を
推進します。
❸ 調達活動を通じて、環境保全と資源保護に十
分配慮した取引に努めます。
❹ 取引先さまとの相互理解を深め、信頼に基づ
くより良いパートナーシップを構築し相互繁
栄を目指します。
公正で適切な取引関係
下請法遵守の徹底
自主監査と独自の講習会を実施
当社は、
「下請取引自主監査マニュアル」
を1997
年1月に制定しました。以来、必要に応じて調達部
門が監査・指導に立ち会いながら、各生産拠点が定
期的に遵守状況を自主監査しています。
当社の国内の取引先さまのうち、
「下請法」の対
象事業者は全体の約80%を占めており、公正な下
請取り引きの徹底は、取引先さまへの責任を果たす
上で不可欠と考えています。
2015年3月期は、国 内21拠 点(生 産20拠 点、
研究1拠点)
で自主監査を実施し、調達部門が監査
「CSR調達」
実施に向けて検討を推進
に立ち会うことで、監査の厳密化を図りました。
CSRへの取り組みに積極的な取引先さまから優
また、公正取引委員会などが主催する下請取引
先して調達する
「 CSR調達」
を段階的に推進してい
講習会や外部セミナーへの参加を調達担当者に義
ます。
務づけています。これに加えて、当社の調達部門が
を開催し、生産拠点の責任者
2015年3月期には、国内のほぼすべての取引先 「下請法遵守講習会」
さまと交わす購買取引の基本契約書に、人権尊重、 から発注担当者に至るまで、正しい知識の浸透を図っ
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反社会的勢力の排除、贈収賄禁止の3条文を盛り
ています。2015年3月期は19拠点で実施しました。
込むこととし、改訂を行いました。あわせて、
「 CSR
下請法への理解が不足していたり、誤認識のあった
基本方針」に沿って実施状況をモニタリングする手
拠点についてはその点を指導し、継続的に改善状況
法の検討などを進めています。
を検証しています。