1:1111013 登録日

6年2組 社会科学習指導案
授業時間
2校時
場
6年2組教室
所
指 導 者
教諭 石田 隆幸
Ⅰ 単元名 「明治の国づくりを進めた人々」
Ⅱ 単元について
1 単元の目標
黒船の来航,明治維新,文明開化などに関心をもち,資料などを活用して調べ,我が国が欧米の
文化を取り入れつつ,諸改革を行って近代化を進めたことや我が国の近代化に貢献した先人の努力
を考え,人物関係図に表現するようにする。
〔社会的な事象への関心・意欲・態度〕
明治維新をつくりあげた人々の働きに関心をもち,明治維新による我が国の近代化の様子を意
欲的に調べようとする。
ア.明治維新をつくりあげた人々の働きに関心をもち,学習問題を意欲的に追究しようとしてい
る。
イ.幕末から明治にかけての歴史的事象について,進んで調べようとする。
〔社会的な思考・判断・表現〕
我が国の近代化の様子について,当時の社会の様子や外国との関係などと関連して考えること
ができる。
ア.明治維新をつくりあげた人々の思いや働きを考えることができる。
イ.我が国の近代化について,当時の社会の様子や外国との関係から考えることができる。
〔観察・資料活用の技能〕
絵画資料や年表,写真,文章資料,関係図などの資料を効果的に活用して,明治政府の諸改革
や当時の人々の生活の様子を調べ,明治維新をつくりあげた人々の働きを関係図に表現すること
ができる。
ア.各種の資料から,我が国が近代化を進めていった様子を,人物の働きを中心に調べることが
できる。
イ.調べた歴史的事象について,人物の働きと関わらせて人物関係図にまとめることができる。
〔社会的事象についての知識・理解〕
明治政府が廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進め
たことを理解することができる。
ア.明治政府が廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進
めたことを理解することができる。
イ.我が国の近代化に重要な役割を果たした人物の働きを理解することができる。
2 単元の内容
本単元では,小学校学習指導要領社会科第6学年の目標(1)
(3)及び内容(1)のキ「黒船
の来航,明治維新,文明開化などについて調べ,廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米
の文化を取り入れつつ近代化を進めたことが分かること。
」
を受けて設定したものである。
そして,
それらの内容を以下のようにとらえている。
「黒船の来航」について調べるとは,ペリーが率いる米国艦隊の来航を取り上げて調べ,我が
国が開国し,江戸幕府が倒れるきっかけになったことが分かるようにすることである。
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社会科学習指導案
「明治維新」について調べるとは,西郷隆盛,大久保利通,木戸孝允らの働きによって明治天
皇を中心とした新政府がつくられたこと,勝海舟と西郷隆盛の話し合いにより戦いをせずに江戸
城の明け渡しが行われたこと,明治天皇の名による五箇条の御誓文が発布され新政府の政治の方
針が示されることなどを取り上げて調べ,新しい時代が始まり,廃藩置県や四民平等などの諸改
革によって近代的な政治や社会の仕組みが整ったことが分かるようにすることである。
「文明開化」について調べるとは,福沢諭吉が欧米の思想を紹介するなどして,欧米の文化が
広く取り上げられたことなどを取り上げて調べ,人々の生活が大きく変化したことが分かるよう
にすることである。
「廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い,欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めたことが
分かること」とは,明治政府が行った廃藩置県や四民平等などの諸改革によって近代国家として
の政治や社会の新たな仕組みが整い,欧米の文化を取り入れて我が国の近代化を進めたことが分
かるようにすることである。
実際の指導に当たっては,導入において,江戸から明治にかけての変化に気付かせ,明治の新
しい国づくりに関心をもたせることがねらいとなる。そこで,児童にとって身近な「学校」を導
入にして,明治の近代化に目を向けさせ,国のしくみや社会の変化を現代の子供たちの生活と結
び付けてとらえさせることが有効であると考える。
展開にあたっては,
「明治維新」を重点的に取り上げ,西郷隆盛,大久保利通,木戸孝允らの指
導の下で行われた諸改革を中心に調べる学習をしていく。
「黒船来航」については幕末における大
きな出来事として,
「文明開化」については,明治維新による社会変化の出来事としての一つとし
て扱う。そして,明治維新後の日本橋近くの様子の絵を見て,明治時代になって人々のくらしや
考え方に大きな変化があったことに気付かせることができると考える。また,福沢諭吉が著した
『学問のすゝめ』を手掛かりに,欧米の新しい文化や考え方を取り入れたことを調べる学習をと
おして,我が国の近代化が進んだことをつかませたい。
まとめにあたっては,調べて考えたことを表現する方法として,人物の関係図作りを行う。思
考を整理したり,明治維新の全体像をつかませたりするのに有効であると考える。
こうした一連の活動をとおして,我が国が欧米の文化を取り入れつつ,諸改革を行って近代化
を進めたことや我が国の近代化に貢献した先人の努力について,興味・関心をもって追究し,本
単元の目標を達成でできると考え,本単元を設定した。
3 児童の実態(男子 19 名 女子 20 名 計 39 名)
図 1 の調査結果より,本学級において社会が好き・どちら
【社会科学習の関心度】
かと言えば好きと答えた児童は 28 名(72%)である。その理
由として,
「昔のことを調べるのが楽しいから」
「歴史上の人
28%
物のことが分かるから」と挙げた児童が多く,昔のことを学
44%
25% 3%
習することで今の生活になるまでの過程が分かり,昔の人々
の偉業や苦労を知ることの大切さを認識しているのではない
かと考える。他に,
「戦国時代が好きだから」
「縄文や弥生時
代が好きだから」など,自分の興味ある時代が好きだからと
いう理由を挙げた児童もいた。一方,社会が嫌い,どちらか
0%
好き
20%
40%
ど ちらかと言えば好き
60%
80%
どち らかと言えば嫌い
100%
嫌い
【図1】 調査結果①
と言えば嫌いと答えている児童も 11 名(28%)といる。その理由として,
「歴史上の人物の名前を
覚えるのが大変だから」「内容が複雑で覚えるのが難しいから」など,知識を暗記することが困難
であるという理由を挙げた児童が多い。これは,社会科は暗記教科という認識が強いことと,一つ
一つを理解しようとする中で,人物と時代の流れを結び付けて考えることに難しさを感じているか
らであると考える。
図2の調査結果より,好きな学習活動として,
「調べて分かったことを絵や文にまとめる」が 20
名(51%)
,
「資料から気付いたことや課題を見付けること」が 18 人(46%)と多い。一方で,「課
題に対する予想をたてること」が6名と少ない。この学習活動は,主体的に課題解決を図る上で,
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学習の目的や意義をつかませたり,主体的な学びの動機付
けを図ったりする大事な段階であり,具体的な手立てが必
要である。また,「自分の考えをみんなで話し合うこと」
4人と,調べた結果を話し合い,練り合う学習活動を好む
【好きな学習活動】
課題作り
18
予想
6
調査・考察
児童も少ない。これは,課題作りや予想の段階での児童の
話合い
意欲を十分高めることで,改善されることも多いと考える
まとめ
が,調べ方を見直したり,話し合いにおける学習形態を工
夫したりする必要がある。
17
4
20
0
5
10
15
20
25
(人)
【図2】 調査結果②
図3の調査結果より,授業中いつも発表している・時々
発表していると答えた児童は 24 名(62%)であり,発表
【発表意欲】
の意欲は必ずしも高いとは言えない。これは,普段の授業
の様子から,自分の考えがもてなかったり,自分の考えに
18%
44%
21%
18%
自信がなかったりすることが背景にあると思われる。そこ
で,資料の読み取りに十分時間をかけたりすることにより,
資料を読み取る力を育て,自分の考えをもてる児童に育て
たいと考える。
図4の調査結果より,分からないときの課題を解決する
0%
20%
40%
いつもしている
時々している
60%
80%
あまりしない
100%
全然しない
【図3】 調査結果③
方法として,
「友達の発表を聞くこと」と答えた児童は 34
人(87%)と多い。友達の発表を解決のヒントにしている
【解決方法】
児童が多いことが分かる。普段から聞く活動を好む児童が
友達の発表を聞く
多い。このことから,全体での話し合い(練り合い)の前
段階にペアや小集団で,互いの考えを共有したり,交換し
先生に聞く
たりする場を設けることで,発表への自信もたせたり,練
り合いを活発化させたりすることができると考える。
34
4
教科書や資料
17
3
あきらめる
0
10
20
30
40
(人)
【図4】 調査結果④
Ⅲ 学習の構想
前述の単元の特性や児童の実態,本校社会科の重点目標「自ら課題を発見し,その課題を追究する
力を高める」を踏まえ,以下のような手だてを工夫しながら,単元の目標に迫りたいと考える。
手だて① 児童の興味・関心を高めるための資料提示の工夫
ア. 本校社会科の重点目標にある「自ら課題を発見させ,その課題を追究する力を高める」の
原動力は,児童の「どうして?」
「なぜ?」という驚きや疑問であると考える。そこで,
児童の興味・関心を喚起するために,身近な地域の資料を提示していく。
イ.
普段の様子から,写真や映像を使っての学習を好む児童が多いことから,プロジェクター
で資料を拡大する。そして,共通の資料で互いの意見を言い合う中で,児童の知的好奇心
を醸成し,児童の「課題を解決したい」という意欲を喚起できるようにする。
手だて② 児童が主体的に資料を読み取るための工夫
ア. 調査結果③より,発表への意欲が低く,受動的な態度の児童が多いことが分かった。そこ
で,一人一人の児童が,主体的に資料が読み取れるよう,読み取りの視点を具体的に示す。
そして,様々な気付きや疑問を促すようにする。
イ. 1つの資料の読み取りの時間を十分保証した学習計画を構築し,一人一人の学びの場を保
障するようにする。
手だて③ 自分の考えをもたせ,広げるための工夫
ア. 調査結果②より,課題がどうなるか予想することを苦手とする児童が多いことが分かった。
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そこで,解決の見通しをもつ場面において,解決のヒントとなる絵画資料や年表などの資
料を提示する。
イ. 調べて分かったことを話し合うことを苦手とする児童も多い。そこで,単元の学習計画全
体にペアや小集団での話し合い活動を多く設定する。調査結果④からも,友達の意見を解
決の方法として好む児童が多いことから,自分の考えを広げたり,練り上げたりするのに
有効であると考える。
Ⅳ 単元の計画(7時間扱い・・・・本時1/7)
小単元
目標
学習活動
2枚の
絵を比
べてみ
よう
【課題を作る・予想する】
江戸と明治の学校の様
子や建物などを比較し,
明治維新について関心を
もたせる。
・2枚の絵図から,明治時
代になり,学校の様子がど
のように変わったかを話し
合う。
・明治時代になり,社会に
どのような変化があったか
を考え,学習問題をつくる。
若い武
士たち
が幕府
をたお
す
大久保
利通と
富国強
兵
明治の
新しい
世の中
板垣退
助と自
由民権
運動
【調べる】
黒船の来航と世の中の
動きを調べる。
【調べる・考察する】
明治政府の諸改革を調
べ,新しい国づくりにつ
いて考える。
【調べる・考察する】
文明開化の様子につい
て調べ,分かったことや
考えたことを発表する。
【調べる・考察する】
新政府への不満が高ま
り,自由民権運動が広ま
ったことを理解する。
主な評価規準 [評価方法]
【関】江戸時代と明治時代
の変化を捉え,明治維新の
改革の大きさに興味・関心
をもつ。[行動観察・記録]
【思】江戸時代と明治時代
の変化を捉え,学習問題を
考 え 表現 する こと がで き
る。[記録]
・
「ペリーの上陸」の絵図か 【知】日米修好通商条約が,
ら 気 付い たこ とを 話し 合 国内生活を混乱させ,幕府
へ の 不満 を募 らせ たこ と
う。
・明治維新を進めた若い武 や,江戸幕府よりも強い政
士の働きや明治政府がどの 府が必要と考えた若い武士
ような政治をしようとした たちが明治維新を進めたこ
と を 理解 する こと がで き
かを調べる。
る。[発言・記録]
時間
学習形態
1
個人
↓
本
ペア
時
グループ
↓
全体
1
個人
↓
ペア
↓
全体
・大久保利通ら,明治政府
が打ち出した政策について
調べる。
・明治政府が打ち出した政
策の背景や諸政策について
政府側と国民の立場から考
える。
【思】明治の諸改革を相互
に関連付けて考え,大久保
利通らが,富国強兵を進め
るために国の財政を安定さ
せようとしたことを表現す
ることができる。
[発言・記録]
課外
・明治時代の様子が,江戸
時代と比べ,どのようなと
ころが変わったかを話し合
う。
・文明開化による世の中の
変化と人々の意識の変化に
ついて考える。
【技】明治の新しい世の中
の様子について,絵図など
の資料を活用して調べる。
[発言・記録]
【 思 】文 明開 化に よっ て
人々の生活や意識に変化が
現れたことを読み取り,ま
とめている。
[発言・記録]
1
・政府の改革に不満をもつ
人 々 の行 動に つい て調 べ
る。
・国会の開設を求める板垣
退助らの願いや行動を考え
る。
【 思 】政 府に 不満 をも つ
人々の行動が反乱から言論
へ変化していったことを,
国会の開設を求める板垣退
助らの願いや行動と関連付
けて考えることができる。
[発言・記録]
1
個人
↓
ペア
↓
全体
個人
↓
ペア
↓
全体
個人
↓
ペア
↓
全体
6年2組
伊 藤 博 【調べる・考察する】
国会が開設され,大日
文と国
会開設, 本帝国憲法が制定された
大 日 本 ことを理解する。
帝国憲
法
明治の
世の中
をつく
った人
たちの
関係図
をつく
ろう
【まとめ】
明治維新で活躍した人
の関係図をつくる。
社会科学習指導案
・各地の憲法草案や伊藤博
文が作った憲法について調
べる。
・大日本帝国憲法について,
自分の考えや意見をまとめ
る。
【技】伊藤博文が作った大
日本帝国の特色について,
資料を活用して調べ,天皇
に強い権限があることや選
挙権をもつ人は国民の一部
だったことを読み取り,ま
とめることができる。
[発言・記録]
1
・グループで,これまでの
学習を振り返り,明治の世
の中をつくった人たちの関
係図をつくる。
・他のグループと作品を見
せ合い,分かったことや考
えを発表しあう。
【関】明治時代に活躍した
地 域 の人 物に つい て, 興
味・関心をもって調べるこ
とができる。
[発言・行動記録]
1
個人
↓
ペア
↓
全体
グループ
↓
全体
Ⅴ 本時の指導
(1) 小単元名 「2枚の絵を比べてみよう」
(1/7時間)
)
(2) 本時のねらい
〔社会的な事象への関心・意欲・態度〕
○ 江戸時代と明治時代の変化を捉え,明治維新の改革の大きさに興味・関心をもたせる。
〔社会的な思考・判断・表現〕
○ 江戸時代と明治時代の変化を捉え,学習問題を考え表現することができる。
(3) 準備物
○ 児童:教科書・筆記用具
○ 教師:年表・プロジェクター・スクリーン・座席表
(4) 学習過程
段
階
つ
か
む
①
学習活動
予想される児童の反応
1 課 題 を 提 示 す ・随分,現代に近づいてき
る。
たな。
2枚の絵をもとにして,明治時代の幕
明けを考えよう。
2 「江戸時代末の
寺子屋」と「明治
時 代 初め の小 学
校」の2枚の絵を
見て気付いたこと
をノートに記述す
る。
・先生が洋服に変わってい
る。
・座る向きがみんな前を向
いている。
・江戸時代の方が自由で,
言い争っているようだ。
・じゅうたんをしいている。
・みんな同じ物を見ている。
10
分
○指導上の留意点 ・個別支援
※評価の観点(方法)
○明治時代の年代の位置を年表で確
認する。
○「江戸時代末の寺子屋」と「明治時
代初めの小学校」の授業風景の絵図
をプロジェクターでスクリーンに
拡大して提示する。
【手だて①のイ】
・自由な発想で気付いたことをノート
に記述させるが,ノートに記述でき
ずに悩んでいる児童には「服装」
「髪
型」「子供の様子」など,資料を見
る観点を具体的に示し,気付きを促
すようにする。 【手だて②のア】
※〔関〕江戸時代と明治時代の変化を
捉え,明治維新の改革の大きさに興
味・関心をもつことができたか。
(行動観察・記録)
■準備物
■年表
■ プ ロジ
ェクタ
ー
■ ス クリ
ーン
6年2組
つ
か
む
②
3
社会科学習指導案
ペ ア 対 話 を す ・ぼくは,○○さんと同じ ○対話の前に,自分の考えとの類似点
る。
で,髪型が変わっている
<ペア対話のルール>
ということに気付いた
・話したいことを短く切
よ。
って話す。
・聞いていることを態度
に示す。
・なるほど,○○さんが言
うように,先生は洋服を
着ているね。
・分からないことは質問
や相違点を意識しながら聞くよう,
聞き方のポイントを示す。
○自分の考えを書けなかった児童は,
相手の考えを聞くことで,自分の考
えをもつきっかけとする。
【手だて③のイ】
○机間支援をする中で,話し合いの様
子を座席表に記入し,学習過程5の
をする。
全体での発表の意図的な指名に役
・終わりの合図までやめ
立てるようにする。
ない。
・話し合いが終わった児童には,繰り
返し自分の考えを話したり,質問を
したりするよう声掛けをする。
○自分の考えを修正したり,書き加え
たりする時間を設けることで,全体
への発表に自信がもてるようにす
る。しかし,最初に書いた自分の考
えは消さずにおくことで,どのよう
に自分の考えが変わったか,新たな
気付きが書けたのかが分かるよう
にしておくことを声掛けする。
5 全体での発表を ・なるほど,そんな考えもある ○座席表やハンドサインを活用しな
がら,児童の多様な考えを引き出す
行う。
のか?
ようにする。
・ぼくと同じことに気付いたよ。
○目に見える変化から「△△だから□
□なのではないか。」など,見えな
いものを予想したり,想像したりす
る記述をした児童を褒めることで,
資料を読み取る力を高めるように
する。
6 江戸時代と明治 ・明治の方は,何となく今 ○寺子屋で使われた教科書は,仙台市
時代の教科書を比
博物館貯蔵の「百姓往来」の写真を,
の教科書に似ている。
べる。
明治の小学校は,旧登米尋常小学校
・寺子屋の方は難しそうだ。
の写真など,身近な地域の資料を使
7 江戸時代と明治 ・西洋風の建物になってい
うことで,児童の興味・関心を喚起
時代の建物の様子
する。
【手だて①のア】
る。
を比べる。
・入り口が立派になってい
4 自分の考えを見
直す。
10
分
つ
か
む
③
5
分
る。
予
想
す
る
5
分
8 わずかな間に, ・外国の文化を学んで持ち ○どうしてこれほど短期間に,急激な
急激な変化(明治
変化があったかを既習を活かした
帰った。
維新)があったの ・外国人が来て日本に広め
り,江戸時代と明治時代授業風景,
は な ぜか を考 え
教科書,建物の2枚の絵図から予測
た。
る。
したりして,自分の考えをもつよう
・政治や社会の仕組みが変
にし,小グループで話し合いをさせ
わったから。
る。
【手だて③のイ】
■座席表
6年2組
社会科学習指導案
<グループ対話のルール>
・似た考えの人から話
す。
・少数意見を大切にす
る。
見
通
す
9 疑問に思ったこ ・明治維新はだれが進めた
とを話し合い,学
のだろうか。
習問題を作る。
・学校以外にどのような変
化があったのだろうか。
・当時の人は,どんな思い
で生きていたのだろう
か。
10
分
ま
と
め
る
5
分
10 学習問題をまと
める。
明治維新では,どのような人たちが,ど
のような願いや思いで,国のしくみや社会
を変えていったのだろうか?
・自分の考えがもてなかったり,小グ
ープの話し合いが活発でなかった
りした場合には,既習した時代の変
化の原因を,年表を活用しながら具
体的に示し,想起させる。
【手だて③のア】
○小グループでの話合いで,一人一人
の意見を大切にするようにするよ
う声掛けする。
○「明治の学校事始め」の資料を紹介
し,すぐに学校制度が,庶民に根付
いたわけでないことを気付かせ,大
変な仕事であったことをつかませ
たい。そして,明治維新を行ってい
った人々の思いや願いが浮き彫り
になるようするような疑問を引き
出すようにする。
○疑問に思ったことを解決するため
に,どのようなことを調べたらよい
かという観点を示し,学習問題を考
えさせる。
※〔思〕江戸時代と明治時代の変化を
捉え,学習問題を考え表現すること
ができたか。[記録・発表]
○一人一人の疑問を大切にしつつ,そ
の疑問の集約として,学習問題をま
とめるようにする。
11 本日の授業の感 ・たくさんの違いをみつけ ○2~3人に感想を発表させ,これか
想を書く。
ら,自分の課題を調べようとする意
られたので,よかったです。
欲が高まるよう励ます。
・なぜ,大きな変化があっ
たのかを調べたいな。
(5) 評価
◎ 評価の観点
〔社会的な事象への関心・意欲・態度〕
・江戸時代と明治時代の変化を捉え,明治維新の改革の大きさに興味・関心をもつことができ
たか。
[行動観察・記録]
〔社会的な思考・判断・表現〕
・江戸時代と明治時代の変化を捉え,学習問題を考え表現することができたか。[記録・発表]
◎ 評価規準
評価の観点
A:十分満できる
B:おおむね満足できる C・努力を要する児童への支援
江戸時代と明治時代
社会的な事象へ
江戸時代と明治時代
江戸時代と明治時代の学校の
の2枚の絵から様々な
の関心・意欲・態 2枚の絵から様々な違
様子を比べる際に,その違いに
違いを見付けようとす
度
いを見付け,進んで発
気付けない児童には,
「先生の服
る。
表しようとする。
装」
「子供の座り方」など,比べ
る観点を示す。
6年2組
社会的な思考・判
断・表現
江戸時代と明治時代
社会科学習指導案
江戸時代と明治時代
自分の考えがもてない児童に
の変化を捉え,これま の変化を捉え,学習問題 は,既習した時代の変化の原因
での学習を想起しなが としてまとめることが を,年表を活用しながら具体的
に示し,想起させる。
らその要因を探り,学 できる。
習問題としてまとめる
ことができる。
(6) 板書計画
9/29
2枚の絵をもとにして,明治時代の幕明けを考えよう。 (疑問)
○みんな和服を着ている
○自由に勉強している
○年れいも様々
○けんかしている
明治初めの大きな変化
=明治維新
【江戸時代末】
○座る向きが様々
【明治時代】
○先生の方を向いている
○先生が洋服を着ている
○先生の髪型がちがう
○じゅうたん
○建物が西洋風
・明治維新は誰が進めたのだろうか。
・学校以外にどのような変化があったの
だろうか。
・当時の人は,どんな思いで生きていた
のだろうか。
(学習問題)
明治維新では,どのような人たち
が,どのような願いや思いで,国の
しくみや社会を変えていったのだろ
うか?