宮田小だより 平成24年9月号 市川市立宮田小学校 読む習慣・聞く習慣を 校長 片野 良治 オリンピックや高校野球などの大きなスポーツイベントの陰で、いつの間にか報道がほとんどされな くなった感のある、滋賀県大津市での中学生の「いじめ」による自殺事件は、学校・市教委等の対応の 不手際さが露呈し、大きな反響を与えたことは記憶に新しいところです。学校・市教委の信用は地に堕 ちた感があります。しかし、なぜ自殺を防げなかったのか、なぜ尊い命を失う結果になったのか、それ が最も重要な論点であるはずなのに、学校・行政は無論ですが、あえて批判を覚悟で言うならば、いじ めをした側とされた側の双方の保護者にもその立場に応じた責任が率直に語られていないのではないか という思いが残ります。お子さんを亡くされた保護者の悲しみと怒りは幾ばくか、大いに同情を申し上 げるところですが、学校・行政・警察等が動かないならば、消極的・回避的ではありますが、子どもを 登校させない・転校させるなどの選択もあったのではないかと思えるのです。亡くなった中学生は、大 人たちの事件後の迷走ぶりを天国からどのように眺めているのでしょうか。本当に胸が痛む思いです。 さて、夏休みに入って4日間ほど行った補習ですが、今回参加した児童の学習面での状況を見て、次 に挙げるような印象を持ちました。 ① 人の話を最後まで聞くことができず、とっさに思ったことを喋り出す。 ② 文字の区切り方が正しくできず、一つの意味ある言葉として読むことができない。 ③ 算数では、基礎的な内容はある程度身に付いているが、問題文の読み取り方に難がある。 総じて、正しく文意を捉えることに弱点があり、直感的かつ自分流に解釈して正答が得られないとい う場合が多いと思われます。今回、問題文の一つ一つを個別に読み解いて進めることで、児童には自分 の勘違いや誤りに気付くことがたびたびありました。 「読む・聞く」ことが学習の基本であること、そし てその基本を身に付けるために普段から「読む習慣・黙って話を聞く習慣」をつくることが絶対に必要 であることを痛感したところです。まずは、当然と言えば至極当然ではありますが、教科書を何度も声 に出して読む訓練から始めたいと考えます。 9 月行事 予 定 3(月)第2学期始業式 児童引渡し訓練 (引渡し開始 11:15) 4(火)平常日課・給食開始 身体計測(1~3年) 5(水)委員会活動 身体計測(4~6年) 6(木)3年校外学習 (市内巡り) 7(金)6年修学旅行① (日光方面) 出発 7:00 8(土)6年修学旅行② 帰校予定 16:15 市川市児童生徒科学展 (~9日) 9:30~16:00 千葉県現代産業科学館 10(月)6年振替休業日 11(火)PTA代表委員会 10:00 12(水)定例研究会 14:30 全学年4校時日課 児童下校 13:30 13(木)集金日 14(金)保護者会(全学年) (1年、通知表説明会) 17(月)敬老の日 市川南自治会敬老 祝賀会 (吹奏楽部参加) 12:10 京葉ガス本社 19(水)クラブ活動 20(木)全学年5校時日課 (~28日) 尐年補導員会議 16:00 本校で 22(土)秋分の日 本校は、通知表の二期制を採 用しており、通知表は年2回( 10月・3月)の発行としてい ます。そのため、9月20日以 降、全学年とも5校時終了後に 下校となります(14:30 頃) 。放 課後等に教室に留め置くことは 原則としてありませんので、放 課後の過ごし方にご配意くださ いますようお願いいたします。 ☆小学校水泳大会★ 8月1日(水) 、恒例の市川市小学校水泳 大会が行われました。肌を刺すような日差し の中にも、時折雲が陽を隠す天候の中、鬼高 小学校のプールには、子どもたちの歓声が響 き渡りました。泳ぐ児童も声援を送る児童も 一生懸命に取り組み、多くの児童がベストタ イムを出すことができました。右記の選手が、 見事に入賞を果たした児童です。 て 獲 得 し ま し た 。 ( 四 年 以 下 ) の リ レ ー 賞 も 併 せ 女 子 は 総 合 三 位 と な り 、 低 学 年 【入賞者】 ○6年女子100m個人メドレー 第1位 5年 八子穂乃香 ○4年以下女子100mリレー 第1位 3年 八子 鈴菜4年 石井花哉乃 森 千夏 渡邉千梨子 ○6年女子50m背泳ぎ 第2位 6年 岡本 優美 ○5年女子50m背泳ぎ 第2位 3年 八子 鈴菜 ○4年女子50m自由形 第2位 4年 渡邉千梨子 ○6年女子50m背泳ぎ 第3位 6年 杉田 玲奈 ○6年女子50m自由形 第3位 6年 飯山 由結 ○5年男子50m自由形 第3位 5年 藤原 尭大 ○6年女子200mリレー 第4位 6年 飯山 由結 濱口 葵葉 杉田 玲奈 5年 八子穂乃香 ○6年男子50m自由形 第4位 6年 佐多 伊吹 ○5年男子50m背泳ぎ 第4位 5年 屋祢下創太 ○6年男子100m自由形 第6位 6年 伊波 柚紀 ○6年男子50m平泳ぎ 第6位 6年 齋藤 翔 ★児童生活アンケート調査から☆ 夏休み前に、全学年の児童を対象に実施した「生活アンケート」の結果についてお知らせいたします。ま ず、 「学校は楽しいか」という設問に対しては86.4%、 「クラスに友達はいるか」という設問に対しては 97.1%の児童がそれぞれ「楽しい」 「いる」との肯定的な回答をしています。しかし、一方で、 「友達の 言いなりになってしまうか」 「クラスの人とあまり話したくないと思うことがあるか」 「困っていることや嫌 なことがあるか」という設問に対してはそれぞれ23.2%が「言いなりになることがある」 、22.8%が 「話したくないことがある」 、22.3%が「困っていることや嫌なことがある」と否定的な回答を示してお り、およそ4人に一人の割合で学校生活に嫌気が差すことがあるようです。学年差が多尐見られ、このアン ケートの結果だけで明言することは、いささか性急すぎるかも知れませんが、児童にとっての学校生活は、 人間関係による葛藤の場であることも窺えるように感じます。 こうした状況下でも、児童自身に自己肯定感があり、多尐とも自分の気持ちに余裕があれば大した問題に はならないと思われるのですが、 「自分には良いところがあるか」という設問については、 「ある」と回答し たのが60.7%、 「ない」が10.7%、 「分からない」が28.6%という割合でした。およそ4割の児 童が「自分に長所がない、自信がない、または分からない」と回答し、これは高学年になるほどその割合が 高くなります。これは一般的な傾向であると言えば、確かにそうなのですが、しかし、全児童の先頭に立っ て生き生きと活躍する高学年の児童と、発達段階に応じた役割と責任を果たして活動することで自己の有為 性を自覚できる児童を育てていくことの必要性を強く感じざるを得ません。 「いじめ」が改めて注視される今 だからこそ、日々の生活を笑顔で乗り切ることのできる「強さ」を育んでいくことが大切であると考えます。 ☆給食調理室の床を塗り替えました★ 夏休み中の数日間、給食の調理員さんたちが、調理室の床を新しく塗り 替えました。まず、古いペンキをコテを使って丁寧にはがし、次にペンキ を重ね塗りして仕上げました。暑い中で汗をたくさんかきながらの作業で したが、滑らかになった床は光り輝くようでした。 給食は、食材を使っての調理で、安全が第一優先で求められるのは当然 ですが、こうした職場環境の整備も、安全な調理には欠かせない大切なこ とです。作業能率も良くなり、今学期からの給食調理に大いに役立つこと と思います。 古いペンキを削り、新しくペンキを重ね 塗りして、見違えるようになった調理室
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