平成27年度 稲城市立稲城第二小学校 持続発展教育(ESD)全体計画 ~Education for Sustainable Development~ ESDの視点に立った学習指 導を進める上での留意事項 国立教育政策研究所 『学校における持続可能な発展のための教育(ESD)に関する研究』より ESDの視点に立った学習指導を進 める上では、教材(学習課題・学習内 容)を内容的・空間的・時間的につな げること、学習者同士、学習者と他の 立場・世代の人々、学習者と地域・社 会などをつなげること、身に付けた能 力・態度を具体的な行動に移し、実践 につなげることが大切です。 そして、具体的な課題の発見・探 究・解決の過程で、児童生徒自らが 持続可能な社会づくりに関する価値 観を身に付け、自らの意思を決定し、 行動を変革してことができるよう配慮 することが大切です。 ESDの視点に立った学習指導の目標 ○日本国憲法 ○教育基本法 ○学校教育法 ○学習指導要領 ○東京都の教育目標・基本方針 ○稲城市の教育目標・基本方針 教科等の学習活動を進める中で 問題解決学習 「 持続可能な社会づくりに関わる課題を見出し、 それらを解決するために必要な 能力や態度を身に付ける 」 ことを通して 持続可能な社会の形成者として ふさわしい資質や価値観を養う。 持続可能な社会づくりの構成概念 ≪人を取り巻く環境に関する概念≫ 「自然・文化・社会・経済は…」 Ⅰ 多 様 性 Ⅱ 相 互 性 Ⅲ 有 限 性 ~ いろいろある ~ ~ 関わりあっている ~ ~ 限りがある ~ ≪人の意思・行動に関する概念≫ Ⅳ 公 平 性 Ⅴ 連 携 性 Ⅵ 責 任 性 「持続可能な社会は…」 ~ 一人一人大切に ~ ~ 力を合わせて ~ ~ 責任を持って ~ 3つの「つながり」 教材の「つながり」 ESDの視点に立った学習指導で、 重視したい7つの能力・態度 ① 批判的に考える力 ② 未来像を予測して計画を立てる力 ③ 多面的、総合的に考える力 ④ コミュニケーションを行う力 ⑤ 他者と協力する態度 ⑥ つながりを尊重する態度 ⑦ 進んで参加する態度 OECDのキー・コンピテンシー(2005) ①社会的に異質な集団での交流 ・他者とうまくかかわる力 ・協力する力 ・紛争を処理し、解決する力 ②自律的に活動すること ・「大きな展望」の中で活動する力 ・人生計画と個人的なプロジェクトを設計し、実行す る力 ③道具を相互作用的に用いること ・言語、シンボル、テクストを相互作用的に活用する 力 ・知識や情報を相互作用的に活用する力 ・技術を相互作用的に活用する力 人の「つながり」 21世紀型能力(2014) 態度能力の「つながり」 ・21世紀を生き抜く力を持った市民 ・自立、協働、創造を軸とした生涯学習社会の 実現 稲城市ESD推進目標 持続発展教育(ESD)の理念を生かし、知・徳・体のバランスの取れた「生きぬく力」を育む稲城の教育 ↓ ①思考力「一人ひとりが自ら判断し自分の考えを 持って他者と話し合い、考えを比較吟味して統合し、 新しい知識を創り出し、さらに次の問いを身につける 力」 ②基礎力「言語、数、情報(ICT)を目的に応じて道具 として使いこなすスキル」 「稲城市のESDの基本的な考え方」 ~ 未来の担い手を育むESDの推進 ~ H27 基本プラン (1)環境・防災・国際理解など、社会の変化に自立的に対応できる力の育成 ○ 題材:国際理解、環境・自然、人権尊重、地域、防災等 (2)社会的・職業的自立を図る教育の推進 ○ 視点:問題解決能力の育成、つながり、探究、思考力、判断力、表現力等→言語活動の充実 (3)オリンピック・パラリンピック教育の推進 ※ 教科・領域の目標を達成するための手立て・理念として 【本校のESDのスローガン】 知ろう 考えよう 行動しよう 坂浜 坂浜のよさを知ろうとする子・坂浜の未来を考えることができる子・坂浜のために行動できる子 【小学校6年間を通して児童・生徒に身に付けさせたい力】 地域の自然や人、社会や歴史とのつながりを体験し知ることを通して、地域の現状や課題点に気付き、地域の未来の姿を考えながら、時 間と人と空間のつながりのなかに価値を見出し、地域のためにとるべき行動を考え、実行しようとする力(持続可能な発展のための6つの 概念と7つの能力態度を徐々に養う。 知ろう 考えよう 行動しよう 世界へ ~ユネスコスクールとしての グローバルな視点をもち世界規 模で考え行動できる子に~ 教科における取り組み 総合的な学習の時間及び生活科における主な取り 「第6学年」で身に付けさせたい力と学習活動 国語・・・的確に理解し、適切に表現する力を高める。言語文化に対する関心を高め、心情を豊か □総合的な学習の時間「坂浜里山プロジェクト」 □身に付けさせたい力【概念】多様性・相互性・連携性・責任性・有限性【能力・態度】コミュニケーションを行う力・進んで 参加する態度・多面的総合的に考える態度・つながりを尊重する態度・未来を予測して計画を立てる・批判的に考える 態・他者と協力する態度 「第5学年」で身に付けさせたい力と学習活動 □総合的な学習の時間 「田んぼ調査隊」 □身に付けさせたい力【概念】多様性・相互性・連携性・責任性・有限性【能力・態度】コミュニケーションを行う力・進んで 参加する態度・多面的総合的に考える態度・つながりを尊重する態度・未来を予測して計画を立てる力 「第4学年」で身に付けさせたい力と学習活動 □総合的な学習の時間「こんなにすごいぞ、上谷戸親水公園」「塞の神」単元 □身に付けさせたい力【概念】多様性・相互性・連携性・責任性【能力・態度】コミュニケーションを行う力・進んで参加する 態度・多面的総合的に考える態度・つながりを尊重する態度・未来を予測して計画を立てる力 「第3学年」で身に付けさせたい力と学習活動 □総合的な学習の時間「高尾ぶどうのひみつをさぐろう」 □身に付けさせたい力【概念】多様性・相互性・連携性・責任性【能力・態度】コミュニケーションを行う力・進んで参加する 態度・多面的総合的に考える態度・つながりを尊重する態度・未来を予測して計画を立てる力 にし、コミュニケーション能力を伸ばす。 社会・・・我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識 を深め,国際社会に主体的に生きる民主的,平和的な国家・社会の一員として必要な自覚と資質 を養う。世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について展望させる。持続可能な 社会の実現をめざした各国の取り組みや国際協力が必要なことについての考察をさせる。広い視 野に立って、現代の社会について主体的に考察させ、民主的、平和的な国家・社会の有為な形成 者として必要な公民としての資質を養う。 算数・・・算数的活動を通して,算数における基本的な概念や原理・法則の体系的な理解を深め、 考察する能力を高め、創造性の基礎を培うとともに、算数のよさを認識し、それらを積極的に活用 して数学的論拠に基づいて判断する態度を育てる。 理科・・・自然の事物・現象に対する関心や探究心を高め、目的意識をもって観察、実験などを行 い、科学的に探究する能力と態度を育てるとともに自然環境や自然災害の事物・現象についての 理解を深め、科学的な自然観を育成する。 保健体育・・・心と体を一体としてとらえ,健康・安全や運動についての理解と運動の合理的,計画 的な実践を通して,生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する資質や能力を育てるとともに 健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り,明るく豊かで活力ある生活を営む 態度を育てる。 図工・音楽・・・芸術の幅広い活動を通して,生涯にわたり芸術を愛好する心情を育てるとともに, 感性を高め,芸術の諸能力を伸ばし,芸術文化についての理解を深め,豊かな情操を養う。 「第2学年」で身に付けさせたい力と学習活動 □生活科「坂浜探検隊」 □身に付けさせたい力【概念】多様性・相互性・連携性【能力・態度】コミュニケーションを行う力・進んで参加する態度・多 面的総合的に考える態度・つながりを尊重する態度 「第1学年」で身に付けさせたい力と学習活動 □生活科「二小探検隊」「おじいちゃんおばあちゃんこんにちは」 □身に付けさせたい力 【概念】多様性・相互性・連携性【能力・態度】コミュニケーションを行う力・進んで参加する態度・ つながりを尊重する態度 地域社会の実態(里山・開発・伝統・産業) 行事や特別活動等における取り組み ○学校行事 ・児童らが日頃の学習で学んだESDの視点をもった学習内容を地域・保護者・社会へ発信する 機会と位置付け、積極的に活用する。地域・保護者・社会へのESDの浸透及び啓蒙活動として の視点を意識し、双方向性のやり取りのある行事となるよう工夫をする。 ○国際理解学習 ・海外学校との交流・モンゴル留学生の受け入れ・海外からの視察受け入を行うとともに、専 門家を招いての日本文化の体験・習得を行い、国際人としての多様な資質を養う工夫をする。 地域人材の活用・地域の自然・施設の活用・地域資源の発掘 関係機関との連携(地域農家・JA・地域自治会・ユネスコスクール・大学)
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