平成 26 年度医工連携事業化推進事業 事業成果報告書(最終審査 1:最終製品) 24-096 摂食嚥下障害の評価・訓練システムの開発 製品名「筋電計付電気刺激装置」 (委託期間終了時) 事業管理機関: 事業実施機関: 問い合わせ先: 公益財団法人長崎県産業振興財団 国立大学法人長崎大学工学部、角町歯科医院、国立大学法人新潟大学大学院医歯学総合研究科、株式会社ジェイ・エム・ エス、新生電子株式会社 公益財団法人長崎県産業振興財団 研究開発プロジェクト推進グループ(TEL:0957-52-1138 / E-mail:[email protected]) 【事業成果概要】 「摂食嚥下障害の評価・訓練システムの開発」の中心的役割を担う電気刺激装置の薬事申請 用エビデンスの集積を行うため、研究機関を対象とした後発医療機器の「診断用神経筋電気刺激装置」を開発。 指定管理医療機器として薬事認証を目指す。現在、認証申請用の量産試作機を製作し、認証申請に必要な試験 (電磁両立性・その他)を受検する為、試験機関に機器を持ち込んでいる。試験終了後、申請書類を準備、そ の後、認証機関への申請を行う予定。 【製品概要】 筋電計付電気刺激装置 ①.本体 ②.操作者コントローラー ③.被験者用マーキングスイッチ ④.筋電計電極 ⑤.刺激電極 ① ② ⑤ ③ ③ 製品名 筋電計付電気刺激装置 クラス分類* クラスⅡ 製造販売業者 販売業者 新生電子株式会社 新生電子株式会社 上市計画 薬事申請時期 上市時期 国内市場 許認可区分* ④ 一般的名称* 診断用神経筋電気刺激装置 認証 申請区分* 製造業者 その他(部材供給) 新生電子株式会社 後発 海外市場(具体的に: 2015 2015 4 8 年 年 (注)*印は現時点の想定であり、今後変更される可能性がある。 1 月 月 年 年 ) 月 月 平成 26 年度医工連携事業化推進事業 事業成果報告書(最終審査 1:最終製品) 24-096 3. 本機器の中核となる中小企業のものづくり技術 1.本機器が対象とする医療現場の課題・ニーズ (1) 新生電子株式会社 (1) 誤嚥性肺炎の防止 事業内容:電子機器関連開発設計・基板実装 etc 所在地 :兵庫県尼崎市 業態:機械器具製造業 資本金:8500 万円 ものづくり技術として電子機器開発設計のノウハ ウを持つ技術集団、本機器関連として以下の業許 可を保持している。 ・第 2 種医療機器製造販売業 ・医療機器製造業(一般) ・高度管理医療機器等販売業・賃貸業 製造及び販売担当予定。 製販に関しては今後の開発の製品が該当するクラ スを考慮して決定する。 日本人の死亡原因の第3位は肺炎である。特に高 齢者の肺炎は、その6割以上は「誤嚥」が原因と言 われている。嚥下機能が低下する高齢者の罹る肺炎 の多くが誤嚥性肺炎であり、特に気を付けなければ ならない。 (2) 摂食嚥下障害の影響 摂食嚥下障害により経管栄養処置を行うケースが 多いが、経管により口腔環境の劣化が進み誤嚥性肺 炎に至るケースが見受けられる。嚥下機能の低下に よりそのリスクが拡大している。 (3) QOL の維持 4. 現状ステータスと上市予定 後発医療機器「診断用神経筋電気刺激装置」とし て申請用量産試作機がほぼ完成。上市は 2015 年 8 月予定。摂食嚥下治療器(仮)の上市は 2019 年を予定 している。 最近は嚥下食もいろいろな種類・タイプが登場し 充実しつつあるが、QOL の観点から見ると本来の嚥 下機能を回復し「おいしいもの、好きなものが自由 に食べられる。 」様になることが明らかに求められて いる。 (4) 摂食嚥下機能の回復 従来、嚥下機能の回復は手技マッサージにより行 われていたケースがあるが、施術者の技術力に左右 される等、十分な効果が期待できず現場では定量的 に確実な効果が得られるものが求められていた。本 開発機器は、施術者の技量に左右されることを極力 取り除き、誰がやっても確実で定量的な効果が得ら れる摂食嚥下障害の処置装置を目指している。 2. 本機器の特徴・ポイント (1) 携帯性を有した機器 ベッドサイドや訪問診療での使い勝手の良さを確 保する小型・軽量設計 重さ約 4kg、ゴム足付で安定性を保持 30cm×32cm の持ち運びサイズ (2) 一回の充電で多くの患者さんを治療 リチウム充電池を内蔵することで長時間の使用と 充電時間の短縮を実現 連続稼働時間約 10 時間 充電時間 3.5 時間 2
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