パワハラ被害者の派遣社員を解雇

2015年
特別号・ 号
12
派遣社員だけの夜勤職場、「生意気」「首にして
やる」などの陰湿な嫌がらせ・・・
「協調性がない」などの理由をつけられて使い捨て
られ、仕事と生活を奪われたKさんの訴えです。
や休日出勤は出来る範囲内で協力をし、派
て生活を支える事になり、時給の高い夜勤
の職場へ希望を出し働きだしました。残業
ました。家庭の事情でわたしが稼ぎ頭となっ
ことでした。わたしを解雇した後に、沖電
間の私語が多い」「協調性が無い」という
20日に9月20日で契約終了、解雇通告
を受けました。解雇理由を聞くと「掃除時
職場環境の改善をOKIプロサーブ
や沖電気に訴えていましたが、突然8月
■派遣先 沖(電気 も)派遣元(OKIプロ
サーブ)も派遣契約の中に苦情の申し出を
職場新聞「あすなろ」はOKIの職場新聞として1986年に発刊しました。「会」は「安心して人間らしく働ける職場」を願って創られました。
りました。わたしの知らないところで「首
にしてやる」「嫌い」「一人でまじめに仕
事をして、生意気」とほかの派遣社員に言っ
遣であろうとしっかり品質にも注意をしな
気はパワハラの調査や、正社員を職場に配
属するなど職場環境の改善に着手しました。
ていたそうです。
がら頑張って働いてきました。
夜勤の職場は、女性はわたし一人で、他
あまりにも納得のいかない解雇理由に腹立
わたしは派遣会社
OKIプロサーブか
ら沖電気本庄工場に
派遣され、3年間働
いてきました。
は男性しかいませんでした。正社員の配置
たしい思いで、悔しくて何とかして会社に
2014年の1月までは日勤で働いてい
はなく派遣だけの職場で、作業指示も派遣
戻りたくて、電機・情報ユニオンに加入し、
解雇の撤回を求めて闘っています。
実際に業務に携わるなかで契約上の業務
受けるもの、苦情の処理をする方法、派遣
会社と派遣先の連携を図るための体制など
ご支援をよろしくお願いします。
社員のリーダーが行っていました。夜勤の
職場に移動して2か月あたりから派遣社員
のリーダーの陰湿ないじめにあうようにな
との違い、職場の人間関係、仕事のミスマッ
チなど派遣社員からの苦情は極めて多くなっ
を定めること
【苦情処理】
ています。労働者派遣法の運用に関しては
ワークキングプア
1120万人
30万人
増加
1090万人
2012年
2014年
7~9月
7~9月
人間らしく暮らせる賃金に
どこでも、だれでも
■苦情の申し出をしたことによって派遣
社員に不利益な扱いをしてはならない
正規との格差が拡大
増加が続く年収200万円以下の
これでは、生きていけない
適切な苦情処理をすることを、厚生労働省
の「指針」で告示されています(要旨)
東京都港区新橋4-24-3
エムエフ新橋601号
03(6450)1777
電話相談窓口 080-4157-4668
パワハラ被害者の派遣社員を解雇
電機労働者懇談会気付 沖電気の職場を明るくする会
おかしいぞ!沖電気 苦情に対応、調査せず
るものと思っていました。ところが沖プロサーブの責任者からあなたは「協調性がない」、など
を理由に次回の契約はしないと言われました。しかも契約期限の10日前に懲罰的な自宅待機ま
で命じられました。家計を支え一生懸命働いてきたKさんは「私たち派遣社員も人間だ。モノで
はない。雇用の調整弁ではない、このような理由での身勝手な解雇は許されない」と、電機情報
守 ろう! 憲 法 と暮 らし
許 す な ! 労 働 者 いじ め の暴 走 政 治
職 場 と 地 域 を つ な げ 、実 現 し よ う !
大 幅 賃 上 げ と 雇 用 の安 定
夜勤職場に異動した直後から品質向上のための意見など積極的に発言をし、一生懸命働きました。
リーダーの派遣社員は「夜の作業は昼とちがう」などと言って意見を無視し、逆に「Kを辞めさ
せてやる」などと言いふらしました。Kさんは9月の契約更新時も当然、今回も契約を更新され
の 地 域 労 働 組 合 連 合 会
金
( に
) 1 5 春闘 学習 決 起
化 会 館で 行い ま した 。
果たさなければならない沖電気の正社員はおらず全員派遣社員で、女性はKさん一人だけでした。
本 庄 児 玉 郡 市
は2 月 2 0 日
集会 を 本庄 文
近い非正規労働者の不安定雇用と、低賃金ではたらく日本の労働実態を学びあいました。
沖プロサーブから沖電気本庄工場に派遣され3年間働いた、Kさんの解雇事件は使い捨て雇用
の実態を証明しています。2014年2月から夜勤職場で就労したKさんの職場は、管理責任を
集会 では小林雅 之さん の「非正 規労働 者の組 織化
をめざ して」と題 する講 演で「働 く者は 連帯し てた
た か っ て こ そ、 権 利 は 守 ら れ る 」 こ と を 学 び 、 1 0 職
2月20日、本庄市民文化会館で15春闘学習決起集会を開催し、2000万人を超え約4割
場・団体から現況報告で交流を深めました。
また 、 沖電 気 本庄 工場 で 、正 規 社員 の 代替 と して 6 割 超
に 急増 し た派 遣 社員 。解 雇 され た 派遣 社 員K さ んの 事 件 で
私たち本庄・児玉郡市地域労働組合連合会は労働者の生活と労働条件の向上を目指して結成さ
れた団体です。
の「復職を求める特別決議」を採択しました。(左記)
沖プロサーブから派遣され沖電気から解雇された
Kさんを職場に復職させるための特別決議」
ユニオンに加入し、沖プロサーブと団体交渉を開始し、沖電気本庄工場に復職させるよう交渉を
続けています。
15春闘学習決起集会に参加した私たちは、派遣社員の不安定雇用と労働条件の格差をなくす
ために立ち上がったKさんの闘いを早期に解決するために、沖電気と沖プロサーブに対して以下
のことを要求する。
記
1、沖電気と沖プロサーブはKさんに謝罪し、ただちに沖電気本庄工場に復職させること。
2、沖電気は、労働者の使い捨て雇用をやめ、働く者の生活向上に努め、企業としての社会的
責任を果たすこと。
以上決議する。
2015年2月20日
本庄・児玉郡市地域労働組合連合会15春闘学習決起集会
講演をする小林雅之さん
(自治労連・東京公務公共一般労働組合副委員長)