法情報調査(笠原毅彦)

法情報調査(笠原毅彦)
1
1年前期
必
修
1単位
7回
科目内容・目標
情報化社会における法律家として必要となる法情報の検索能力を取得することを目的とする。
小前提としての事件に適用する大前提としての法情報を見つけ出し、「結論」を導き出す法的三段論法中「法
情報」を検索し、適切に集めることができることを目指す。
同時に、適切な法情報を探し出すためには法的三段論法自体に慣れ(法的思考)、法情報の種類(法源)を知
り、適切な法情報が具体的事件との関係で決まること(訴訟法的観点・要件事実)を理解し、抽象的な法情報を具
体的事件へ当てはめるための解釈が必要なことを理解する。さらに、指導原理としての近代・現代法理念を理解
する。
2
授業の基本方針
法情報調査の意義、方法について学ぶものとする。情報調査のツールは、技術革新と共に常時更新されてお
り、単純に利用法だけを理解するものではない。調査対象となる情報そのものに関する知識の再確認を行いつ
つ、情報調査に対する基本的姿勢を理解することに重点をおくものとする。
授業は講義形式をとることとなるが、法令・判例に関する基本的な知識については、オンライン、オフラインで
双方向的授業として行うことを予定している。
3
成績評価
平常点(授業中の発言・質問への回答)、課題レポート
オンライン会議室での議論によって評価する。
割合は、平常点を 7 割、課題レポートを 3 割とする。
4
教材
参考書:いしかわまりこ・藤井康子・村井のり子 「リーガル・リサーチ(第 3 版)」日本評論社
5
授業計画
全 7 回の授業予定は以下のとおり。
第1 回
・導入
情報化社会が教育に与える影響を理解し、講義方法について理解する。
第2 回
・司法の IT 化
情報化社会が司法に与える影響を理解し、次世代の法律家に必要な能力を考える。
司法の現状と司法制度改革
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第3 回
・近代法の成立とその理念
法の存在形式、法令の形式的構成要素、法令を読む際の基本的注意事項を再確認する。
判例・学説と条文の関係を考察する。
第4 回
・現代法
基礎知識として、近代法の現代的展開を理解する。
第5 回
リーガル・リサーチ
・判例・文献情報調査(書誌・オンライン)
文献の種類、調査方法を理解する。
法律論文の調査方法を理解する。
判例・判例評釈・判例解説の調査方法を理解する。
第 6 回 ニフティサーブ名誉毀損事件判決を例に
・判例情報調査
判決文の構成を理解する。
判例の意義、判例の読み方を理解する。
判例による法創造について理解する。
判例掲載資料の分類と概要を知る。
・法源の種類と、法源としての条理を理解する。
第 7 回 プロバイダ責任制限法を例に
・法令情報調査
法令の調査方法を理解する。
法令の改廃について理解する。
法令の適用と事実の確定との関係を理解する。
授業日程スケジュールは以下のとおり。
1 横浜キャンパス
4月 7日 4限
4 月 21 日 4 限
5 月 12 日 4 限
5 月 26 日 4 限
6月 9日 4限
6 月 23 日 4 限
7月 7日 4限
2 神谷町キャンパス
4 月 14 日 5 限
4 月 28 日 5 限
5 月 19 日 5 限
6月 2日 5限
6 月 16 日 5 限
6 月 30 日 5 限
7 月 14 日 5 限
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