「競争」と「協調」に向けた企業の実践事例 =事業統合における知財管理の視点から= 2015年2月27日 技術・イノベーション部 知的財産室 熊谷 英夫 © 2015 Toshiba Corporation 1 1) 東芝の事業・戦略 2) 事業協調における知財管理の事例 ①POS事業(知財文化を交流した事例) ②ヘルスケア事業(知財文化を浸透させた事例) 3) ブランド管理 ①事業統合時のブランド管理の考え方 © 2015 Toshiba Corporation 2 1) 東芝の事業・戦略 2) 事業協調における知財管理の事例 ①POS事業(知財文化を交流した事例) ②ヘルスケア事業(知財文化を浸透させた事例) 3) ブランド管理 ①事業統合時のブランド管理の考え方 © 2015 Toshiba Corporation 3 東芝の目指す姿 ※2014年度東芝 経営方針説明会資料より © 2015 Toshiba Corporation 4 東芝の目指す姿 © 2015 Toshiba Corporation 5 2016年度見通し ※2014年度東芝 経営方針説明会資料より © 2015 Toshiba Corporation 6 「創造的成長の実現」に向けて 価値創造 無限大に存在する事業機会の発掘 ヘルスケア エネルギー/ストレージ ニュー・コンセプト・イノベーション オーガニック/M&A 生産性向上 21世紀にふさわしい業務品質実現 財務基盤強化 キャッシュフロー経営強化 © 2015 Toshiba Corporation 7 1) 東芝の事業・戦略 2) 事業協調における知財管理の事例 ①POS事業(知財文化を交流した事例) ②ヘルスケア事業(知財文化を浸透させた事例) 3) ブランド管理 ①事業統合時のブランド管理の考え方 © 2015 Toshiba Corporation 8 東芝テック 国内POSターミナル/市場シェア(実績推移) 東芝テックは日本市場でNo.1を維持 (12年連続) 台数ベース 東芝テック 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 25% 12% 29% 13% 28% 11% 25% 19% 21% 38% 39% 40% 23% 10% 21% 46% A社 B社 19% 19% 11% 7% 18% 26% 16% 52% 48% 52% 20% その他合計 13% 7% 13% 38% 42% 23% 21% 18% 16% 10% 10% 14% 16% 20% 20% 16% 15% 47% 49% 52% 53% 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 出典:DSS研究所 © 2015 Toshiba Corporation 9 POS事業買収 グローバル市場での(テック)・Truro市場シェア (2010年出荷金額ベース) Other 27% Panasonic FUJITSU Asia-Pacific WINCOR NIXDORF 21% (No.1) 4% 23% 19% (No.2) (テック) : 19% 31% IBM : Other 57% NCR 18% IBM : Other 35% Wincor 29% NCR 13% NCR micros (テック) : 4% 25% (テック) : EMEA IBM Americas TOSHIBA 地域別市場での(テック)・Truro市場シェア (2010年出荷金額ベース) IBM : Other 59% 12% (No.1) NCR 10% © 2015 Toshiba Corporation 10 POS事業買収 IBM戦略 東芝テック戦略 脱『コモディティ戦略』 2011 主な撤退事業 譲渡先企業 2002年 HDD 日立製作所 2005年 PC レノボ 2007年 デジタル印刷機 リコー 2013 2012年8月1日 日本一 世界一 © 2015 Toshiba Corporation 11 POS事業の買収(買収形態) IBM 東芝テック 事業 80.1% Global Technology Services 19.9% Global Business Services CURVE OUT IBM事業の一部を 切り出し、移転する。 Software Systems and Technology Servers Storage 新会社 Microelectronics OEM 東芝グローバル コマースソリューション・ ホールディングス株式 会社 サービス無し 有償サービス Retail Store Solutions Microelectronics Services Global Financing Other コーポレートスタッフ 法務/IP IT 等 © 2015 Toshiba Corporation 12 買収後の体制 東芝テック IBM 東芝グローバルコマースソリューション 東芝テック全体の中期計画 グローバルワンストップソリューション企業を目指す 計画達成(事業の視点)から、 知財組織運営・活動を再構築する 「モノ」から「モノ+こと」へ © 2015 Toshiba Corporation 13 新会社知財管理 東芝テック ㈱ グローバルソリューション事業本部 システムソリューション事業本部 良い文化は残し、変える 知的財産室 ものは変える 東芝グローバルコマースソリューション R&D LEGAL 知財 チーム LEGAL 混成チームによる 知財関連業務、活動 © 2015 Toshiba Corporation 14 1) 東芝の事業・戦略 2) 事業協調における知財管理の事例 ①POS事業(知財文化を交流した事例) ②ヘルスケア事業(知財文化を浸透させた事例) 3) ブランド管理 ①事業統合時のブランド管理の考え方 © 2015 Toshiba Corporation 15 ヘルスケア事業での米国Vital社買収 東芝メディカルシステムズグループ 医療画像診断装置と 各種医療ソリューションを提供 ・X線診断装置 ・X線CT装置 ・超音波診断装置 ・MRI装置 ・放射線治療装置 ・医療情報システム 2011年6月16日完全子会社化 Vital社 医療画像ソリューション事業 ・画像処理装置(CT、MRI等) ・画像ネットワークソリューション 医療画像ソリューション領域での事業を グローバルに企画・推進 © 2015 Toshiba Corporation 16 グループ特許力強化の取り組み 東芝メディカル システムズ 教育の実施 知財部門 Vital社 R&D部門 東芝の文化を 浸透 発明の通知 出願要否の 判断 結果報告 発明の創出 出願手続 © 2015 Toshiba Corporation 17 1) 東芝の事業・戦略 2) 事業協調における知財管理の事例 ①POS事業(知財文化を交流した事例) ②ヘルスケア事業(知財文化を浸透させた事例) 3) ブランド管理 ①事業統合時のブランド管理の考え方 © 2015 Toshiba Corporation 18 ①事業統合時のブランドの考え方 東芝冠称・商標使用基準: 一定の基準(㈱東芝による議決権所有比率等)をクリアした会社は商号に 又はブランド(商標)として東芝を使用できる。 考慮すべき事情:①相手方ブランドが確立してきたブランド価値。 ②相手方企業との関係 ③社員のモチベーション 等 商号は変更 するがブランドは 変更せず (又はその逆) IBM 商号も ブランドも 東芝を 使用する 商号もブランド も変更しないが 東芝グループ企 業である旨を表記 A Toshiba Group company 東芝グループの事業にとって最適な効果が見込める © 2015 Toshiba Corporation 19 © 2015 Toshiba Corporation 20
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