男女平等参画推進 NEWS

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男女平等参画推進
No.213
発効日:2015 年 11 月 11 日 発行者:連合 男女平等局
2015 連合中央女性集会を開催
2015 年 10 月 23 日(金)東京ビッグサイト 会議棟 7F 国際会議場にて 2015 連
合中央女性集会が開催されました。今年は「男女がともに輝く社会へ!あらゆる分野への
男女平等参画を実現しよう!」をメインテーマ・コンセプトに、女性 618 名、男性 277
名、合計 895 名が参加しました。
中央女性集会は、労働4団体から連合へ継承
された歴史ある集会です。今年は女性差別撤廃
条約批准から 30 年、男女雇用機会均等法制定
から 30 年、女性の包括的な政策を提示した北
京女性会議から 20 年という男女平等の歴史の
中での一つの節目となる集会となりました。
集会冒頭、まず主催者代表として、神津里季
生連合会長から「男女平等参画、もしくは女性
の活躍というのは女性も含めた全ての仲間にと
って働きやすい職場をつくっていこうという、
労働組合にとって当たり前の運動だと思います。
女性が当たり前に働き、当たり前に労働組合活
動が出来て、結果女性の役員が増えていく。労
働組合がこれからも発展していくためには、こ
挨拶する神津里季生連合会長
うしたことが実現されなければなりません。ぜ
ひ一緒に誰もが参加できる、力強い労働運動を目
指してがんばっていきましょう。
」との挨拶があ
りました。
続いて来賓挨拶として神本美恵子 民主党男女
共同参画推進本部本部長から「国政における女性
み ばえ
議員の重要性」について述べていただき、實生律
子 国際婦人年連絡会世話人から「男女平等社会
実現のために必要な取り組み」についてお話し
神本美恵子
民主党男女共同参画推進本部本部長
いただきました。
その後、連合の井上久美枝総合男女平等局長
より、
「女性の職業生活における活躍の推進に関
する法律」の施行にかかる連合としての取り組
みや育児介護休業法の改正にあたっての課題な
ど男女平等参画を取り巻く情勢、および連合が
現在進めている
「第 4 次男女平等参画推進計画」
の取り組みについて基調提起がなされました。
基調提起をする井上久美枝総合男女平等局長
第 4 次計画では 3 つの目標「ディーセント・ワ
ークの実現と女性の活躍推進」
「仕事と生活の調
和」
「多様な仲間の結集と労働運度の活性化」が掲げられていることに触れ、数値目標とし
て 2015 年までに運動方針に男女平等参画計画と「3つの運動目標」を明記している組織
を 100%にするということについても言及。また男女共同参画調査により明らかになった
近年の女性執行委員比率の伸び率の低迷についても強調されました。
そして「外国人家事労働者-ディーセント・ワ
ークと組織化」と題し、エリザベス・タン 国際
家事労働者ネットワーク事務局長からプレゼン
テーションが行われ、世界の家事労働者が置かれ
ている労働環境や家事労働者の権利の保護・改善
をすすめる組織である国際家事労働者ネットワ
ークの活動についてご講演いただきました。
午後の部では、木村愛子 ILO 活動推進日本
エリザベス・タン
国際家事労働者ネットワーク事務局長
協議会理事長から「男女平等参画社会への歩み~女子差別撤廃条約批准 30 年~」という題
目で、ILO 推進協議会の活動や男女平等参画社会の実現のために積み上げてこられた歴史に
ついて基調講演をいただきました。
つづくパネルディスカッションでは鹿嶋敬
男女共同参画会議議員・一般財団法人女性労働
協会会長をコーディネーターに、パネリストに
華房実保 内閣府男女平等参画局担当審議官、小
杉礼子 独立行政法人労働政策研究・研修機構特
任フェロー、山本和代連合副事務局長にご登壇
いただきました。
コーディネーターの
鹿嶋敬男女共同参画会議議員・一般財団法人女性労働協会会長
冒頭、鹿嶋さんより女性活躍推進法の制定をもってようやく本当の意味で女性が保護・
福祉の対象という位置づけから、自立した存在であるということが法律上認められたので
はないかという見解が示され、現代社会においていまだに大きな男女間格差が顕在する中
で、どのようにしてその格差を埋めていくのかということがポイントだと述べられました。
パネリスト
その上で「女性の活躍が政府の政策の上位に位置する
ようになった一方で、労働組合もより一層男女平等社会
の実現に向けて取り組みを加速しなければそのお株を奪
われかねない」と労働組合の取り組みに対し警鐘を鳴ら
しました。
華房さんからはワーク・ライフ・バランス社会の実現
華房実保
内閣府男女平等参画局担当審議官
によって男女がともに家事・育児に参加することの必要
性や女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案
の概要など、政府の女性活躍推進に関する取組について
報告いただきました。
小杉さんは若年女性の非正規化・貧困化について指摘。
「労働組合に引き寄せて考えれば非正規雇用者の組織化
が重要で、立場の異なる非正規雇用女性の間の連帯を築
小杉礼子 独立行政法人労働政策
研究・研修機構特任フェロー
くことが必要」と述べました。
山本連合副事務局長は連合の第 4 次男女平等参画推進
計画の進捗状況や労働組合における女性執行委員の存在
が男女平等やワーク・ライフ・バランス実現に寄与して
いることをデータに基づいて論じられました。男女平等
参画社会の実現のためには労働組合みずからが取り組み
を進め、性別や年齢、雇用形態にかかわらず、多様な仲
間が集う魅力と活力ある組織となることで運動を推進し
山本和代
連合副事務局長
ていくことが必要であると主張されました。
最後に連合兵庫の釜口清江女性委員会委員長か
ら集会アピール案の提案があり、満場の拍手で採択
されました。
私たち一人ひとりが主体となり、2015 連合中央
女性集会で得た成果を職場・家庭・地域に届け、現
場から男女平等参画社会を実現していきましょう。
アピール提案者
連合兵庫 釜口清江女性委員会委員長