CHEMOTHERAPY 1040 NOV.1991 白 血 球 遊 走 阻 止試 験 に よ る抗 結 核 剤 過 敏 症 の 検 討 宇野 勝 次1)・ 八 木 元 広1)・ 関 根 1)水原 郷 病 院 薬 剤科* 理2)・ 山 作 房 之 輔3) 2)水原 郷 病 院 内科 3)新潟 西保 健 所 (平成3年7月10日 受 付 ・平成3年8月21目 受 理) 抗 結 核 剤 過 敏 症 疑 診 患 名 を 対 象 に,白 血 球 遊 走 阻 止 試 験(LMIT)に 定 を 試 み,抗 結 核 剤 過 敏 症 に お け るLMITの 有 用 性,な よ る原 因 藁 剤 の 検 出 同 らび に 遅 延 型 過 敏 反 応(DTH)の 与 に つ い て 検 討 し た。 過 敏 症 疑 診 患 者 は,男 性11例,女 性6例 機 能 障 害5例,発 の 計17例 で,全 例50歳 で あ り,過 敏 症 状 は,皮 膚 症 状9例,肝 例,血 小 板 減 少1例(各 症 状 は重 複)で い,各 薬 剤 の 抗 原 濃 度 はisoniazide(INH)とethambutol(EB)が50μg/ml,rifampicin あ っ た 。LMITは,ア (RFP)が10μg/mlに 調 製 し た 。LMITは,88%の (LMAF)を71%,白 血 球 遊 走 阻 止 因 子(LMIF)を29%検 有 意(P<0.01)に 他 の2剤 %に 対 し てLMAFを59%検 出 し,LMAFを 役 割 を演 じ て い る と考 え ら れ る 。 ま た,抗 Key words:抗 候 群1 ガ ロ ー ス 平板 法 の 間 接 法 を 用 血 球遊 走 促 進 因 子 出 し,LMIFに 比 べLMAFを 性 率 は,INHが12%,RFPが65%, に比 べ て 有 意 に 高 い 陽 性 率 を 示 し た 。 ま た,RFPはLMIF6 有 意(P<0.0005)に 果か ら,抗 結 核 剤 過 敏 症 の 原 因 薬 剤 検 出 にLMITは よ るDTHにLMAFの 以上 臓 炎1例,PIE症 高 い 陽 性 率 を 得,白 高 く検 出 し た。 各 薬 剤 のLMIT陽 EBが31%で,RFPが RFPに 熱5例,肺 関 高 く検 出 し た 。 以 上 の 結 有用 で あ り,そ の 発 現 にDTHが 結 核 剤 の 中 でRFPが 主 要な 最 も ア レ ル ギ ー 原 性 が 高 く, 関 与 が 高 い こ とが 示 され た 。 結 核 剤,遅 延 型 過 敏 反 応,白 血 球 遊 走 促 進 因 子,白 血 球 遊 走 阻 止 因 子,薬 剤ア レル ギー 現 在,結 核 の 化 学 療 法 は,軽 とrifampicin(RFP)の2剤 とethambutol(EB)の3剤 る 。 こ こ で,軽 り,そ LMIFの 症 例 がisoniazide(INH) 併 用,重 視 で きな い 問 題 が 抗 結 核 剤 の 過 敏 症 で あ クタ ム 剤 過 敏 症 の原 因 薬 剤検 出 同 定 に 白 血 球 遊 走 阻 止 試 験(leucocyte (delayed-type 有 効 で あ り,そ 演 じ,白 ing inhibitory inhibition の 発現 に遅 延 型過 敏 反 応 主 要 な役 割 を 血 球 遊 走 促 進 因 子(leucocyte factor,LMAF)お tion migration hypersensitivity,DTH)が migration activat- よ び 阻 止 因 子(leucocyte factor,LMIF)の migra- 両 因子 が 関与 して い る 結 核 剤 過 敏 症 疑 診 患 者 を 対 象 にLMITに る 原 因 薬 剤 の 検 出 を 試 み,抗 の 有 用 性 と,そ 料 と 方 法 象患者 お よ び被疑薬 剤 抗 結 核 剤 過 敏 症 疑 診 患 者 は,Table が50歳 性11例,女 性6例 の 計17例 1に 示 す よ う で,年 齢 で は全例 以 上 で あ っ た。 被 疑 薬 剤 は,Table が17症 1に 示 す よ う に,INHとRFP 例 全 例 に 関 与 し,EBが13症 な お,Table 1に 示 す17例 例 に 関 与 した。 の 患 者 は,抗 の 薬 剤 も投 与 さ れ て い た 症 例 も あ るが,臨 結 核剤 以外 床 経 過(数 年 来 服 用 して い る薬 剤 や 過 敏 症 発 現 後 に服 用 して も異 状 を認 め な か っ た薬 剤 な ど)か ら,抗 結 核 剤 以 外 が被 疑 薬 剤 と考 え られ な い症 例 で あ る 。 こ と を 明 ら か に し た1∼3)。 そ こ で,抗 1.対 に,男 化 学療 法 に とっ て重 要 な課 題 で あ る。 test,LMIT)が I.材 併 用療 法が 大勢 を 占め てい の原 因薬 剤 の検 出 な らび に発 現 機構 の解 明 は適 正 な 著 者 ら は,β-ラ 両 因 子 の 関与 につ いて検 討 し,さ らに各抗 結核剤 の ア レル ギ ー原 性 に つ い て検 討 した。 症 例 がINH,RFP 結 核 剤 過 敏 症 に お け るLMIT の 発 現 に お け るDTHな *新 潟 県北 蒲 原郡 水 原 町 岡 山 町13-23 ら び にLMAFと よ 2.LMIT LMITは β-ラ ク タ ム 剤 過 敏 症 の 原 因 薬 剤 検 出 に応 用 し た 方 法1)に 従 い,ア ガ ロ ー ス 平 板 法 の 間 接 法 を用 aM VOL.39 Table 1. : male, bF: INH, Patients with suspected hypersensitivity RFP, rifampicin; agents EB, ethambutol. リンパ 球 を 採 取 し,Hanks'balanced 洗 浄 後,細 salt solution 血 清 と10mM HEPES- buffer添 加 のTC-199meduim,Gibco)に こ の リ ンパ 球 浮 遊 液800μlに した被 験 者 血 清100μlと 抗 原 液200μl(非 清 液 を採 取 し,-20℃ 食 塩 水 と混 合 し,37℃,約1時 の5%デ 走 用 白血 な る よ うに浮 遊 つ 分 注 し, 37℃,湿 度100%で24∼48時 間 培 養 後,イ ミノ ビ ュ ー ワー で 白血 球 の 遊 走 野 の 面 積 を 測 定 し た。 判 定 に 関 して は,各 の 平 均 range,NR) がNRよ り も 低 値 をLMIFの り 検 出 と 者 と も 陽 性 と し た1∼3)。 = migration / migration from normal human (%): area in medium with drug area in medium without drug ×100 (1) MI of leucocytes = migration / migration from patient area in supernate area in supernate (%): with drug without drug ×100 血球 層 の ガ ロ ー ス添 加 の 培 養 液 で 作 成 し た ア ガ ロ ー 径3mm)に7μlず よ り 求 め,こ よ り 求 め た 被 験 者 のMI値 MI of leucocytes 常人 球 と し た。 こ の遊 走 用 白血 球 を さ き に 分 離 保 存 し た上 ス 平 板 の 各 ウ エ ル(直 し,両 混合 に よ り顆 粒 球 を 採 取 し,赤 血 球 の 溶 血 お よ び洗 浄 を 行 い,遊 清 液 に細 胞 数 が2.5×105cells/μlに と し,(2)式 動化 キ ス トラ ン 生 理 間 放 置 後,白 上 清 液 を 採 取 し て,Ficoll-Paque液 を(1)式 正 常 範 囲(normal 間 培 養 後,上 に 凍 結 保 存 し た。 次 に,正 の ヘ パ リ ン加 末 梢 血 を1/4容 index,MI)値 値 ±2SD(n=6)を 浮 遊 し た。 試 験 薬 剤 溶 液100μlの 液)を 加 え,回 転 培 養 器 で37℃,72時 tion 高 値 をLMAF,NRよ 胞 数 を1.25×106cells/mlに 調 製 し て 培 養 液(10%馬 し,1%ア to antituberculous female, isoniazid; い た。 す な わ ち,被 験 者 の ヘ パ リ ン加 末 梢 血 をFicoll -Paque液(Pharmacia)を 用 い た比 重遠 心 法 に よ り (HBSS)で 1041 抗結核剤過敏症 NO.11 薬 剤 を溶 解 し た培 養 液 に浮 遊 し た正 常 人 白 血 球 に つ い て 上 記 の 方 法 で 遊 走 試 験 を 行 い,各 薬 剤 に対 す る正 常 人 白血 球 の 遊 走 指 数(migra- (2) 被 疑 薬 剤 の 抗 原 調 製 で は,INHお をHBSSに HBSSで 溶 解 し,RFPは よ びEBは 原 末 をethanolに 原末 溶解 し 希 釈 して抗 原濃 度 に調 製 した。 各 薬 剤 の抗 原 濃 度 は,亀 と し て,3種 750mgで 谷 の1回 あ る か ら,各 250μg/ml)に Table2に 投 与 量 の1/5,000/ml4)を 類 の 抗 結 核 剤 の1回 薬 剤 の3段 指標 投 与 量 は 約100∼ 階 濃 度(10,50, お け る 白 血 球 の 遊 走 指 数 を 検 討 し, 示 す よ うに 白血 球 の 遊 走 に 影 響 を 与 え な い (MIの 平 均 値 が95∼105の 度,す な わ ちINHお 範 囲 内 で あ る)最 よ びEBは50μg/ml,RFPは 高濃 * CHEMOTHERAPY 1042 Table 2, Migration indices ous concentrations indicates tion mean•}2 indices INH, in isoniazid; 10μg/mlと humans (n=6) of RFP, rifampicin; EB, suspected hypersen- agents migra- した 。 果 示 す よ う に,皮 麻 疹 型1例),肝 肺 臓 炎1例,PIE症 疑 診 患 者17例 の 過 敏 症 状 は, 膚 症 状 が9例(紅 斑 型8 機 能 障 害 が5例,発 候 群1例,血 状 は重 複 して い る)で に,9日 with to antituberculous ethambutol. 抗 結 核 剤 過 敏 症 疑 診 患 者17例 例,蕁 agcnts leucocyte in patients sitivity humans. II.結 Table1に Table 3. LMIT at vari of antituberculous SD normal of normal NOV.1991 熱5例, 小 板 減 少1例(各 症 あ った。 の 潜 伏 期 間 は,Table1に 間 以 内 が 無 く,10∼14日 示すよ う が5例(29%), 15∼28日 が6例(35%),29∼56日 が5例(29 %),57日 以 上 が1例(6%)で,15日 以 上 が70% 以 上 を占 めた。 疑 診 患 者17例 た 。 な お,医 のLMITの 結 果 をTable3に の 倫 理 上 の 問 題 か ら疑 診 患 者17例 し て 負 荷 試 験 は 実 施 し て い な い が,LMIT陰 a N: negative, 示 し ing factor, に対 factor, dNormal 性 薬剤 gration INH, bLMAF: leucocyte cLMIF: range: indices in isoniazid; migration leucocyte mean•}2 normal RFP, activat- migration SD inhibitory n=6 of mi- humans. rifampicin; EB, positive LMIT ethambutol. に つ い て は 再 投 与 を し て い る 。 そ の 結 果,LMIT陽 性 薬 剤 を検 出 した15例 の 患 者 で はLMIT陰 性薬剤の Table 4. Proportion 再 投 与 を 開 始 して も過 敏 症 状 は 呈 し な か っ た 。 ま た, with LMIT陽 berculous 性 薬 剤 を検 出 し な か っ た 症 例6と9の2例 の 患 者 で は,抗 結 核 剤3薬 る 発 熱 を認 め,他 次 に,17例 し,症 示 す よ う に,LMITの antitu- agents 示 した。 出 し(た にLMAFを にLMAF,他 検 出 し た),LMAFを の1剤 有 意(p<0.01)に 高 だ し, 検出 にLMIFを a: siginificantly different (p<0 .01). ALMAF: leucocyte migration activating a bLMIF: case, with 過 敏 症 疑 診 患 者17例 leucocyte LMAF 高 く検 出 し た。 was and migration detected LMAF with was EB in another inhibitory both detected RFP with factor factor , . and EB * in one RFP and LMIF case. に お け る 各 被 疑 薬 剤 のLMIT 陽 性 率 をTable5に 示 し た 。INHは12%,RFPは 65%,EBは31%の 陽 性 率(た 出 し た)を 示 し,RFPはINHと だ し,Table3に 示 0.0001)も,EBと にLMAFを 検 陽 性 率 を 得 た 。 ま た,RFPは,LMIF 検 LMAFを59%検 す よ う に 症 例8はRFPとEBの2剤 出 し,症 patients to よ 陽 性 率 は88%と 示 す よ う に 症 例8は2剤 例16は1剤 17 陽性率お 検 出 率 をTable4に く,LMAFは71%,LMIFは29%検 Table3に in hypersensitivity の 薬 剤 に よ る 異 常 は 認 め な か っ た。 の 過 敏 症 疑 診 患 者 のLMITの よ びLMAFとLMIFの Table4に 剤 を 再 投 与 し,INHに of suspected 例16はRFPにLMAF,EBにLMIFを 比 べ て(p< 比 べ て(p<0.05)も 出 し,LMAFを 有 意 に高 い 6%に 対 して 有 意(p<0.0005) VOL.39 NO.11 抗結核剤過敏症 Table 5. a: significantly LMIT-positive different LMAF: leucocyte hibitory factor. rates (p<0.05), migration with 1043 three antituberculous b: significantly activating different factor, bLMIF: agents (p<0.0005). leucocyte a migration in- LMAF *was detected with both RFP and EB in one case, and LMAF was detected with RFP and LMIF with ER in another case . INH, isoniazid; RFP, rifampicin; EB, ethambutol. に高 く検 出 し た。 さ ら に,RFPは,INHやEBに べ て も 有 意(p<0.0005)に 比 高 くLMAFを 検 出 し た。 く,30日 ば,同 III.考 著 者 らは,β-ラ 察 し てLMITに よ る 原 因 薬 剤 の 検 出 を 試 み,76%(68 例)にLMIT陽 性 薬 剤 を 検 出 し,31%(28例)に にLMIT陽 に対 熱 の 潜 伏 期 間 が10日 で は,88%(15例) 出 し た。 し た が っ て,β-ラ が っ て,抗 だ し,複 数 で,肝 機能 の よ う な 場 合 が あ る)1)。 し た 結 核 剤 過 敏 症 の 潜 伏 期 間 は,β-ラ こ の 理 由 に は,二 性 薬 剤 を 検 出 し,LMAFを71%, LMIFを29%検 あ っ た(た ク タム 剤 過 敏 症 に比 べ か な り長 い こ とが 示 唆 さ れ る。 検 出 し た1)。今 回 の 抗 結 核 剤 過 敏 症 疑 診 患 者17例 一 症 例 で,発 障 害 の 潜 伏 期 間 が14日 ク タ ム 剤 過 敏 症 疑 診 患 者90例 LMAF,44%(40例)にLMIFを 以 上 が わ ず か1%で の過 敏症 状 を発 現 した症 例 は 重複 して い る。 た とえ クタム 剤 つ の 要 因 が 考 え ら れ る。LMIT に よ り原 因 薬 剤 を 検 出 した15例 の抗結 核 剤過 敏 症 患 者 は,平 均 年 齢 が62.9歳 か も全 例 が50歳 上,60歳 以 上 が80%も た が っ て,患 で,し 以 占 め て い る 高 齢 者 で あ る。 し 者 自 身 の 免 疫 能 が 低 下 し て い る と考 え ら 過敏症以 上 に抗 結核 剤 過敏 症 の原 因薬 剤 検 出 に れ る 。 す な わ ち,抗 LMITは 主要 な役 い 要 因 の 一 つ は,過 敏 症 患 者 自 身 が 高 齢 で 免 疫 能 が低 割 を演 じて い る と考 え られ る 。 ま た,抗 結 核 剤 過 敏 症 下 して お り,容 易 に 感 作 が 成 立 し な い た め と考 え られ 疑 診 患 者 は,LMIFに る。 他 の 一 つ は,抗 有 効 で あ り,そ (p<0.01)に の 発 現 にDTHが 比 べLMAFの 高 く,β-ラ 検 出率 が有意 クタ ム剤 過 敏症 疑 診 患者 と 比 べ て も 有 意(p<0.001)にLMAFの 結 核 剤 過 敏 症 患 者 の潜 伏 期 間 の長 結 核 剤 自体 の 免 疫 原 性 あ る い は ア レ ル ギ ー 原 性 が,β-ラ ク タ ム 剤 に 比 べ 低 い と言 う点 検 出 率が 高 で あ る 。 し か し な が ら,抗 結 核 剤(特 関与 が 高 い る)過 敏 症 の 発 現 率 は,炉 ラ ク タ ム 剤 過 敏 症 に比 べ い。 こ れ は,抗 結 核 剤 過 敏 症 にLMAFの こ とを示 唆 し て い る。 始 か ら過 敏 症 発 現 ま で の 期 間)が 伏 期 間(薬 剤投与 開 験 等 で さ ら に 検 討 す る必 要 が あ る が,結 全 例10日 以上であ DTHの り(以 前 に感 作 が 成 立 し て い れ ば3日 以 内 に 過 敏 症 状 る こ とか ら,結 核 菌 感 染 症 が 高 齢 者(免 前 に抗 結核 剤 の 投与 を受 た 生 体)に けた こ とが な い こ と か ら,今 回 の 抗 結 核 剤 の服 用 に よ り感 作 が 成 立 し た もの と考 え ら れ る 。 ま た,LMIT で,15日 LMIT陽 の 患 者 の 潜 伏 期 間 は,平 未 満 が27%と が33%で,30日 な わ ち 抗 結 核 剤 に よ りDTH 少 な く,15日 以 上 も33%を 均31.8日 以 上30日 未満 占 め た 。 一 方, 性 薬 剤 を 検 出 し た β-ラ ク タ ム 剤 過 敏 症 患 者 68例 の 潜 伏 期 間 は,平 均11.0日 で,15日 未 満 が85 %と 大 半 を 占 め,15日 以 上30日 未 満 が14%と 少な 核 菌 自体 が 高 い 免 疫 原 性 と ア ジ ュバ ン ト作 用 を 持 っ て い を呈 す る と考 え られ る),以 が 成 立 し た15例 よ て 決 し て低 くは な い 。 こ の 点 に つ い て は,今 後 動 物 実 17例 の 過 敏 症 疑 診 患 者 は,潜 陽性 薬 剤 を検 出 し た,す にRFPに お け る抗 結 核 剤(免 い 抗 原)のDTHの 疫 能 の低下 し 疫 原 性 の あ ま り高 くな 誘 発 を高 め て い る 可 能 性 も考 え ら れ る。 各 結 核 剤 のLMITの RFPが65%,EBが31%で,RFPが 陽 性 率 は,INHが12%, 他 の2剤 よ り 有 意 に 高 い 陽 性 率 を 示 し た 。 し た が っ て,RFPが3 剤 の 中 で 最 も ア レル ギ ー 原 性 が 高 い と考 え ら れ る。 ま た,RFPはLMAFを59%も か6%し 検 出 し,LMIFを わず か 検 出 し て な い 。 す な わ ち,RFPに よ る DTHはLMAFの 関 与 が き わ め て 高 く,抗 結 核 剤 過 敏 症 に お け るLMAFの 関 与 の 高 さ はRFPに て い る 。 著 者 ら は,LMAFはDTHの 後 期(感 期 間 が 長 い 場 合)に 作 程 1) 産 生 さ れ, 免疫原性 2) 過 程 を ど こか で ブ ロ ッ か し な が ら,LMIT陽 例6と9は,INHの K, - reactivity 薬 剤 に よ る 異 常 は 認 め な か っ た こ とか ら,INHに る過 敏 症 状 がDTH以 に よ るacetylisoniazideと こ のacetylhydrazineが 5) 生 体 内 高 分 子 と共 有 結 合 を作 け で は な い と考 え られ る 。 drugs to ƒÀ-lactam Chemother. 24: in antibi241-250, in F: Structural correlation of ƒÀ-lactam antibiotics hypersensitivity. - Cross hypersensitivity group Chemother. in the 24: to C-3 side cephems chain. 251-264, with in - alien with J. a Antimi- 1989 宇 野 勝 次: 白 血 球 遊 走 促 進 及 び 阻 止 因 子 の 検 出 か ら 1990 亀 谷 麟 与 隆: 薬 物 に よ る 肝 炎, 肝 炎 を め ぐる諸 問 題 。 日 本 医 学 会 総 会 会 誌S 53: 1157∼1160, Mitchell Timbrell J R, J A, Thorgeirsson U P, Black M, Snodgrass W R, Potter W Z, Jollow D J, Keiser H R: Increased incidence of isoniazid hepatitis in rapid acetylator: pssible relation to hydrazine metabolites. Clin. Phar- り易 く,肝 細 胞 障 害 を 発 現 す る こ とが 報 告 さ れ て い に よ るDTHだ leucocyte allergenic 1975 な り, る5,6)。した が っ て,INHの 代 謝 産物 に よる ア レル ギ ー 原 性 も充 分 考 え られ ,INH過 敏 症 がINHそ の もの type 第19回 ら に酸 ア ミダ ー ゼ acidとacetylhydrazineに hypersensitivity ル ギ ー 39: 1605∼1611, 4) よ 体 内で ア セ チ ル化 酵 素 な り,さ of of み た β-ラ ク タ ム 剤 過 敏 症 の 発 現 機 構 の 検 討 。 ア レ 外 の 発 現 機 序 もあ る可 能 性 が 示 唆 さ れ る 。 ま た,INHは,生 に よ りisonicotinic crob. 3) 性 薬 剤 を検 出 で き な か っ た 症 の detection Yamasaku tetrazolyl よ る 再 投 与 に よ る 発 熱 を 認 め,他 to Antimicrob. cross genicity 性 率 は12%で,INHに J. Uno り,動 物 実 験 等 で 更 に検 討 す る必 要 が あ る と考 え る。 比 べ き わ め て 低 率 と 考 え ら れ る。 し with F: Application 1989 delayed INHのLMIT陽 献 Yamasaku tests otics. ク す る の か が 示 唆 され る 。 この 点 も興 味 あ る問 題 で あ DTHはRFPに K, patients 作 程度 が強 いか抗 原 の感 作 る い はDTHの Uno migration 産 生 され る こ と を す で に 明 らか に し て い る2,3)。し た が っ て,RFPはDTHの が 低 い の か,あ 文 起 因 し 前 期(感 度 が 弱 い か 抗 原 の 感 作 期 間 が 短 い 場 合)に LMIFはDTHの NOV.1991 CHEMOTHERAPY 1044 macol. 6) Timbrell Ther. 18: 70-79, J A, Wrigth 1975 J M, Baillie T A: Mono- acetylhydrazine as a metabolite of isoniazide in man. Clin. Pharmacol. Ther. 22: 602-608, 1978 VOL.39 NO.11 1045 抗結核 剤 過敏症 STUDIES ON ANTITUBERCULOUS BY LEUCOCYTE AGENT-INDUCED MIGRATION HYPERSENSITIVITY INHIBITION TEST Katsuji Uno, Motohiro Yagi Pharmacy, Suibarago Hospital, Okayama-cho 13-23, Suibara-machi, Kitakanbara-gun, Niigata 959-21, Japan Osamu Sekine Department of Internal Medicine, Suibarago Hospital Fusanosuke Yamasaku Niigata nishi Health Center In 17 patients genic drugs LMIT and sitivity suspected were the all 5 of by cases over 1 of factor (LMAF) LMAF being antituberculous rate LMAF of being LMIT found is valuable DTH allergenicity plays in leucocyte three a was detecting major antituberculous 12% for LMAF in the agents, often INH, 65% and LMIF pathogenesis while often in and than in detected LMIT-positive for at 59% LMIF Our this is highly in EB, and The for activat- 71% and 29 rate (RFP having 6%, with findings for the RFP, indicate that patients, hypersensitivity. involved cases 10ƒÊg/ml migration The 31% 1 of the method. were LMIF 9 females, and extent and Leucocyte of hepatopathy, syndrome (EB), cases. detected and 5 of some aller- hypersen- antituberculous-agent-hypersensitive of LMAF RFP for agarose-plate (LMIF) than for to the evaluation males eosinophilia indirect 17 were more drugs all 11 ethambutol factor more causative an or for inhibitory (p<0.0005) the role 88% (p<0.01) drugs). using The eruptions, overlapped (INH) was migration significantly in performed of investigated was skin with symptoms isoniazide rate of identities (LMIT). were distribution 9 cases infiltration allergic was for sex of the test (DTH) overall pulmonary LMIT significantly agents, inhibition consisted of 50ƒÊg/ml agent the of LMIT-positive and found The categories An The migration These 1 antituberculous hypersensitivity agents. the was to leucocyte pneumonititis, (RFP). highest old. symptoms. %, and 50 concentration ing each years by Also, concomitant rifampicin delayed-type antituberculous were pyrexia. antigen of determined thrombocytopenia. with hypersensitivity involvement induced and of RFP in DTH has induced the by highest RFP
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