Risk Management - The Coca

Risk Management
Sustainability Report 2015
GRI Report
Risk Management
リスクマネジメント
考え方・基本方針
ザ コカ・コーラ カンパニーでは、会社の資産を「人・
& Crisis Resolution)をグローバルに展開し、
組織」「製品・マーケティング」「情報」「インフラ」
日本のコカ・コーラシステムにおいても IMCR に基づ
「 財 務 」 の 5 つ に 分 類 し て い ま す。 こ れ ら の 資 産
いた管理を行っています。世界共通の危機管理プロ
す べ て と、 さ ら に は 目 に 見 え な い 資 産 で あ る 会 社
グラムである IMCR は、大きく分けて平常時に行う
やビジネスのイメージと評判を守るための資産保
「リスクマネジメント」と危機発生時に行う「危機管
護 戦 略 と し て、IMCR(Incident Management
理」の 2 つの機能を有しています。
危機管理体制
日本のコカ・コーラシステムでは年に一度、人・組織、
構成される初期査定チームを招集して情報収集と初
製品・マーケット・環境、インフラ情報、法律・社会情勢、
期対応、リスクレベルと範囲を査定します。さらに問
財務など、事業活動を取りまく潜在的リスクを 300 項
題が拡大しそうな場合には、危機管理委員会を招集
目にわたって査定しています。優先順位に基づいてそ
し、対応策の協議、お客様やお取引先、メディアなど
れらの査定結果を検討し、ザ コカ・コーラ カンパニー
のステークホルダーとのコミュニケーション内容や
に報告しています。日々の事業活動において万一リ
方法を検討します。ボトラー各社も同じ体制を取り、
スクが顕在化した場合には、IMCR に基づき、危機
コカ・コーラシステムとして統一した対応を行ってい
管理コーディネーターが即座に関連部門の代表者で
ます。
日本コカ・コーラ
ザ コカ・コーラ カンパニー
危機管理委員会
危機管理委員会
社長
社長
報告・連携
各部門代表
初期査定チーム
情報収集・危機の査定
ボトラー各社
各部門代表
危機管理
コーディネーター
危機管理
コーディネーター
初期査定チーム
情報収集・危機の査定
お客様相談室
営業部門
お客様
お取引先
危機管理研修
日本のコカ・コーラシステムでは、リスクをともなう
また、ボトラー各社においても工場や営業担当者、
事象がいつ発生しても適切に対応できるよう、システ
新任管理職などを対象にトレーニングを実施し、全
ム全体で継続的に危機管理研修を行っています。
国的なリスク対応レベルの維持を図っています。全
研修は、危機管理システムのマニュアルを基本に、基本
国のコカ・コーラシステム担当者を対象とするワーク
トレーニング、中級リスク査定トレーニング、上級シミュ
シ ョ ッ プ に は、 日 本 コ カ・コ ー ラ を は じ め ボ ト ラ ー
レーション・トレーニングなどリスクレベル別のトレー
各社、関連会社の危機管理担当者が参加し、ワーク
ニングプログラムで構成されており、日本コカ・コーラ、
ショップ終了後は各社にプログラムを持ち帰り実践
全国のボトラー各社、関連会社合同で定期的にワーク
につなげています。2014 年度はシステム全体で約
ショップや事例共有を行っています。
1,100 人に研修内容を展開しました。
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Risk Management
Sustainability Report 2015
GRI Report
Risk Management
リスクマネジメント
情報セキュリティマネジメント
情報資産に関連するリスクを、一貫性を持ち効果的
す。また、社員が日常の活動において個人情報や会社
に管理することによって、「コカ・コーラ」ブランド
の機密情報を適切に取り扱うよう、社内研修を実施し
を守りビジネスの成功に貢献するという方針のもと、
ています。
ザ コカ・コーラ カンパニーは、世界共通の事業運営
日本のボトラー各社をはじめとするコカ・コーラシステム
規範(Code of Business Conduct)で定める法令
における情報セキュリティについても、日本コカ・コーラ
遵守の考え方と ISO 27000 に基づいて情報保護規程
か ら ザ コ カ・コ ー ラ カ ン パ ニ ー の 情 報 セ キ ュ リ
を定めています。
ティ基本方針やフレームワークを共有し、各社に
日本コカ・コーラではこの規程と適用法令に従って情
よる情報セキュリティ自己評価を実施するなど、
報 セ キ ュ リ テ ィ マ ネ ジ メ ン ト を 行 っ て お り、 法 務、
コカ・コーラシステム全体の情報セキュリティ強化に
IT、人事、危機管理で構成される情報セキュリティ委
努めています。
員会が運用を管理し、定期的に監査を実施していま
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