ノルウェー 政務月報(2015 年 4 月) 1.外交 (1)主な出来事 1日 外務省は、ナイジェリア大統領選挙におけるブハリ候補の当選に 祝意を表するブレンデ外相声明を発出。 7日 外務省は、ヤルムークの難民の人道状況を懸念するブレンデ外相 9日 10 日 13-18 日 14-18 日 15 日 17 日 17 日 20 日 20 日 21 日 22 日 声明を発出。 ブレンデ外相が南アフリカを訪問。マシャバネ南ア外相と会談。 外務省は、対イエメン人道支援として3000万ノルウェー・クロー ネを拠出する旨発表。 ソールベルグ首相がインドネシアおよびヴェトナムを訪問。両国 首脳との会談、MDGs達成状況フォローアップ、森林保護活動の視 察、現地ノルウェー企業視察などが目的。 イェンセン財相がIMF会合など参加のため、ニューヨークとワシン トンを訪問。ワシントンにてAIIBに関し中国高官と接触。 ハラルド国王陛下およびホーコン皇太子同妃両殿下は、デンマー クのマルグレーテ 2 世女王陛下の 75 歳を祝う式典出席のため、デ ンマークを訪問。 外務省は,NGO の Norwegian People's Aid(Norsk Folkehjelp) に対し,17 カ国における地雷及びクラスター弾除去事業のため今 後 3 年間で 3 億 NOK を拠出する旨。 ソニヤ王妃陛下が、ニューヨークのスカンジナビア・ハウスにお ける美術展示” Prize Prints”のオープニングに出席するため、米 国を訪問。 アフテンポステン紙は、ロゴジン露副首相がウクライナに関する ノルウェーの対ロシア制裁に反してスヴァールバル諸島を訪問し た旨報道。ブレンデ外相は駐ノルウェー・ロシア大使を召還し説 明を要求。 首相府は、地中海の移民問題に関し、EU のトリトン作戦にノルウ ェー民間船舶を派遣する旨発表。 外務省は、地中海における移民船沈没事件を受け、中継国におけ る難民支援のため、国連難民高等弁務官事務所等を通じて 5000 万 NOK を拠出する旨発表。 ソールベルグ首相は、地中海移民船沈没事故に関するさらなる議 1 23 日 24 日 24 日 25 日 28 日 28 日 30 日 30 日 論に関し、ノルウェーは準備ができているとする書簡をトゥスク EU 欧州理事会常任議長およびユンカー欧州委員会委員長に送付。 アイハン貿易産業副大臣がシンガポールを訪問。 外務省は、EU の対ロシア制裁へのノルウェーの同調に関するプレ スリリースを発出。 外務省は、デミストゥーラ国連シリア担当特使の活動に対し 238 万 NOK の支援を行う旨発表。 ノルウェー外務省は、ネパールにおける地震被害に対する初期段 階の緊急支援として 3000 万 NOK を拠出する旨発表。 首相府は、ネパールにおける地震被害に対し、1億 NOK の追加支 援を行う旨発表。 外務省は、インドネシアにおける死刑執行を非難するブレンデ外 相声明を発出。 外務省は北極における石油流出防止活動強化に関するプロジェク ト支援のため、ノルウェー沿岸管理局に 340 万 NOK を拠出すると 発表。 ソールベルグ首相は、地中海で活動を行う EU の FRONTEX 作戦に対 し、ノルウェーも支援していく旨発表。また、2015 年のシリア支 援額を 10 億 NOK へと強化する旨発表。 (2)ノルウェー政府要人による主な外国訪問 ア ソールベルグ首相 13-18 日 インドネシア、ヴェトナム イ ブレンデ外相 1日 米国(ニューヨーク) 9日 15-19 日 21 日 24 日 南アフリカ 米国(ワシントン) イタリア(ローマ) カナダ(イカルイト) ウ ストゥブ副外相 20-22 日 ポーランド(ワルシャワ) エ ペーデシェン副外相 8日 ポーランド(ワルシャワ) 2 29 日 米国(ニューヨーク) オ ホグルン副外相 14-17 日 ネパール(カトマンズ) 、インド(ニューデリー) 27-5 月 1 日 メキシコ、米国(カリフォルニア) カ イェンセン財務大臣 14-18 日 米国(ニューヨーク、ワシントン) キ メーラン貿易産業大臣 15 日 ベルギー(ブリュッセル) 21 日 スウェーデン(ストックホルム) ク アイハン貿易産業副大臣 23 日 シンガポール ケ ヘルゲセン首相府国務大臣 14 日 30 日 ルーマニア(ブカレスト) ベルギー(ブリュッセル) コ スントフト気候環境大臣 14 日 ラトビア(リガ) 27 日 デンマーク(コペンハーゲン) サ ソールヴィーク=オルセン運輸通信大臣 15 日 英国(ロンドン) シ ホーネ児童・平等・社会統合大臣 14-17 日 米国(ワシントン、ニューヨーク) ス エリクセン労働社会大臣 21 日 ラトビア(リガ) セ サンネル自治大臣 27 日 デンマーク(コペンハーゲン) 3 ソ イサクセン教育研究大臣 27 日 デンマーク(コペンハーゲン) タ ソーライデ国防大臣 13 日 フィンランド(ヘルシンキ) チ ボー国防副大臣 8日 ポーランド(ワルシャワ) ツ カールセン運輸通信副大臣 29-30 日 ラトビア(リガ) テ ハラルド国王陛下 15-16 日 デンマーク(コペンハーゲン) ト ソニヤ女王陛下 17 日 米国(ニューヨーク) ナ ホーコン皇太子同妃両殿下 16 日 デンマーク(コペンハーゲン) (2)主な外国要人のノルウェー訪問(括弧内は会談相手) 9日 Donkor ガーナ・エネルギー大臣(ホグルン副大臣) Yaluma ザンビア・エネルギー大臣(ホグルン副大臣) 27 日 セラシー国連サヘル地域担当特使(ブレンデ外相) 27 日 アウレスク・ルーマニア外相(ブレンデ外相) 28 日 シェカラビ・スウェーデン公共行政大臣(サンネル自治大臣) 2.内政 (1) 主な出来事 【14 日】道路建設のための新公共企業設立 ソールヴィーク=オルセン運輸通信大臣は、ノルウェーにおける道路建設を 効率的に進めるべく、政府が新企業を設立することを発表。新企業は、道路に 関する計画、建設、維持運営といった包括的事業を行う。最初の段階として、 同企業は 1300 億 NOK で道路建設を行う予定。同大臣の同発表は、保守党、自由 4 党、キリスト教民主党の代表と共に行われた。 【16日】労働党党大会 16日から19日にかけて、労働党の党大会がオスロのカンファレンスホールに て開催。初日にはストーレ党首の党首演説が行われ、本年9月14日に行われる統 一地方選挙を前に、現在世論調査で約40%の支持を得ている労働党の今後の主 要争点が挙げられた。主なポイントは、現政権が進めている減税や民営化を含 む構造改革を批判、医療福祉、気候変動、ハイノース政策の重視、および中東 支援、対ロシアでNATO重視の姿勢等を強調した。 【24日】保守党党大会 24日から26日にかけて、保守党の党大会がガルデモーエンのクラリオンホテ ルにて開催。ソールベルグ党首(首相)は党首演説にて、難民支援を強調し、 対ロシアの警戒感およびNATOとの連携を主張。内政面では、福祉施設と学校の 充実に焦点を当てた。 【29日】政府年金基金グローバル第1四半期報告 ノルウェー中央銀行投資管理部門は、政府年金基金グローバルの2015年第1四半 期報告書を発表。2015年第1四半期の運用利回りは5.3%で4010億NOK。株式投資 利回り7.5%、債券投資利回り1.6%、不動産投資利回り3.1%。四半期の利回りと しては過去最高。同時期のクローネ安が大きな原因。3月31日時点の基金の資産 残高(評価額)は、7兆120億クローネ(約108兆6860億円)。投資内訳は株式62.5%、 債券35.3%、不動産2.3%。 3.各政党支持率 2015 年 4 月における各政党支持率 (8 社の世論調査平均。出典:DN および www.aardal.info) 政党支持率 2015 年 4 月 前回総選挙(2013 年 9 月) 得票率 保守党(H) 23.4% 26.8% 進歩党(FrP) 11.1% 16.3% 自由党(V) 4.9% 5.2% キリスト教民主 党(KrF) 5.7% 5.6% 39.3% 30.8% 労働党(Ap) 5 左派社会党(SV) 3.7% 4.1% 中央党(Sp) 5.5% 5.5% 環境党緑(MDG) 3.9% 2.8% (了) 6
© Copyright 2024 ExpyDoc