「3年生総合:育てたカイコの繭から糸を紡ぐ」

学校だより
四街道市立八木原小学校
平成 21 年 6 月 26 日第 25 号
在籍児童数 計466名
地域に根ざした夢いっぱいの学校
・
まゆ
心を開く表現力をもった子の育成
つむ
「3年生総合:
年生総合:育てたカイコ
てたカイコの
カイコの繭から糸
から糸を紡ぐ」
まゆがみんなからまってしまいました。さあ、どうなるか。
学生ボランティアの大川さんも手伝って頂いて・・・・。
6月17日(水)にボランティアで機織り
を教えてくださっている原さんと須藤さんの
お二人にお出で頂き、育てたカイコが作った
まゆ
つむ
繭から糸を紡ぐお手伝いをして頂きました。
ボランティアの原さんと須藤さんを紹介。
まず熱湯に 50 個ほどのカイコを入れまし
た。「キャー、カイコが死んじゃう!」と泣きそうな女の子がいまし
ざ ぐ り き
た。しばらすると細い糸が出てきます。本当は、それを本来は座繰器
(把手を回しながら繭から糸に取り出す器具)にかけて、よりを作
まゆ
うつ
りながら糸を紡ぎます。熱湯に入れた繭を各班の金だらいに移して
子どもたちに糸を取り出させようとしました。ところがもうすでに
まゆ
まゆ
50 個の繭から糸が出てしまって 50 個の繭がつながり分けられなく
なってしまいました。そこで仕方なくはさみで切って各班に分けま
まゆ
こぼうき
から
した。分けられた 8 個ほどの繭から小箒などで糸を絡め取り、より
まゆ
をつけながら糸を引き出していきました。ところが① 8 個の繭全て
から糸が引き出せなくて細くなってしまう ②手でよりをつけるの
ま ゆ を お 湯 に 入 れ ま し た 。 が上手くできなくて1本の丈夫な糸にならない ③途中で何個かの
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繭が切れてしま
って糸が細くな
る ④すぐ糸が
切れてしまう、
などたくさんの
問題が発生しま
した。ボランテ
ィアの方も、教
師も、そしてこ
の日,大学生で
支援に来てくれ
ていた大川さん
立野先生が「整経台は、横の長さが1mあってひっかけると も手伝ってくれ
根気よく糸を巻いていきました。
糸の長さがすぐわかる」と原さんの言葉をわかりやすく説明。 ました。子ども
たちは、決してあきらめず、少しずつ少しず
まゆ
つ繭から糸を取り出していきました。カイコ
が死ぬ時悲しがっていた子も、熱心に糸を紡
いでいてました。そして、糸が長くなってい
くにつれ、とても喜んでいました。
はたお
いとく
原さんは、“
「 機織り三年、糸繰り八年”と
いとく
いうように、実は、糸繰りは、本当に難しい
ぜつぼうてき
んです」と言われました。ほとんど絶望的な
状況でしたが、本当にねばってどの班も糸を
む だ
紡ぐことができました。また、繭は、無駄な
ところが一つもなく、糸を取ったあとの繭の
まわた
皮を引っぱりながら真綿をつくることもでき
須藤さんが、「もう一つ部品が必要で、そこに引っかけ
つむ
いとくりき
るといいます。3年生は、カイコを育て、糸
ながら、 紡 いだ糸を巻いていくの」と、糸 繰 器説明。
つむ
はたお
を紡ぎ、機織りはできな
お
くても、毛糸で織ること
もしていく計画でいま
す。とてもいい学習にな
りますね。
繭から糸が引き出すのを見せています。
ざぐりき
座繰器を回す。
せいけいだい
糸を糸巻きに巻いていきました。
糸巻きにきれいに糸が・・・・。
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糸を整える整 経 台を説明。