和鐘文化祭テーマ いつの間にか文化祭のテーマが

和鐘文化祭テーマ
H26.10.17
第340号
いつの間にか文化祭のテーマが、
階段の踊り場に高く掲げられた。校
舎が新しくなってから、生徒会目標
や運動会、文化祭のテーマ等が決定
すると決まってこの場所に掲げられ
る。
私自身この場所への掲示が気に入
っていて、毎朝登校してきた子供た
ちが目にする格好の場所だと感じて
いる。人は不思議なもので、こうや
って毎日目にしていると自然とそのものに親近感が沸いてくるものだ。まして
それが「全ての子供たちの心が一つになることを願う」ような、ステキな言葉
であるなら尚更である。
「和音」この言葉は大変良く耳にする言葉なのであるが、本当のところの意
味が私自身よく分かっていない。正直に言うと、「ハーモニー」「調和」程度に
思っている。それでいいのだと思って過ごして来たのだが、この際一度正確に
意味を調べてみた。すると実に深い意味を有していると感じた。辞書によると、
「高さの違う2つ以上の音が重なりあってひびく音のことを和音という」
なるほどと、胸にストンと落ちた。特に「高さの違う音」という処に納得出
来た。人と同じなのだ。よくこの世には同じ人は二人といない、だからあなた
という存在は社会に置いて唯一無二の存在であると言われる。だからみんな違
ってみんないいのだと。
人は、それぞれがそれぞれに高さの違う音符なのかも知れない。だからその
違い故に、互いに惹かれ合うのかも知れない。そしてその高さの違う音符同士
が、互いに品の良い質の高い音を醸し出したとき、そこには美しい音が生まれ
るのだろう。
もしそれが759人の音であったら。そしてその音符がそれぞれにそれぞれ
の音を心で心地よく聴き分けて、互いに尊重し合い高め合う方向に向かうとし
たら、それは何てステキな「和音」なのだろう。
和鐘文化祭の成功に向けて、出中生一人一人がそんな「和音」を目指して心
一つにまとまって、ステキな音を奏でてくれることを期待している。
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