平成26年度 学習指導

 学校評価 項目別評価表 宮崎中学校 平成26年度
評価項目
具体項目
担 当
基礎・基本の定着と
学力の向上
授業づくり
家庭学習の充実
学習指導部
本年度目標
学習意欲を高め、「学ぶ楽しさ」が実感できる授業を行う。
家庭学習の意欲付けと習慣化を図る。
自ら課題を持って主体的に学習に取り組む生徒の育成を図るために、生徒自身が「学習意
欲」を持って、「分かった」「できた」「やってよかった」という達成感や充実感を味わうこ
目標設定の
とのできる授業を展開することが必要であると考える。また、家庭においても宿題のみなら
理由
ず、時間を有効に使って自主的に学習に取り組ませることが必要である。以上のことから上記
の目標を設定した。
1 取り組みの状況
〔授業づくり〕
(1) 研究の柱 学習意欲を高め、「学ぶ楽しさ」が実感できる授業を行う。
宮崎中学校 平成25年度 (2) 授業研究計画
① 互いに学び合うために一人一回公開授業をし、互いに授業を参観し合う。参観者は参観授業
の記録を書き、授業者に渡す。また、指導会の指導案作成及び検討においては教員を2チー
ムに分けて行った。
② 公開授業 6/12【指導会】 森嶋教諭(3年英語)
7/4 小原教諭(2年音楽)
11/13【指導会】谷本教諭(1年社会) 11/26 佐々木教諭(3年数学 中高接続事例研究)
12/9 藤下教諭(2年英語 郡英語研究会) 12/17 安東教諭(1年国語)
1月 鳥居教諭(保健体育) 2月 上坂教諭(数学) 白崎教諭(理科)
(3)1学期のまとめと2学期以降の取り組み
↓
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1学期のまとめ
授業中、先生の話や級友の意見に真剣に耳を傾ける生徒の割合は高く、多くの生徒が積極
的な姿勢で授業に臨んでいる。生徒の関心を高める教材教具や授業展開を工夫することで生
徒の意欲を喚起し、積極的にペアやグループ学習に取り組ませることができた。また、家庭
学習と授業につながりをもたせることを意識し、授業中の課題においては、家庭学習の内容
を想起して解決の糸口を見いだせるような配慮に努めた。
一方、グループ学習の話し合い活動の中で自ら進んで意見交換をしたり、授業の中で挙手
をして自分の考えを表明したりする生徒はある程度固定していた。
2学期以降の取り組み
自分と級友の意見を比べたり、目的に応じて判断したり、根拠をもとに説明したりして思
考を深めたり、広めたりする生徒の育成を目指した。そのために、グループ学習において
は、「出し合う」「比べ合う」「まとめる」など、各教科の特性に応じて話し合いが深まる
よう工夫した。また、自分の考えを自ら表明できる生徒を増やすために、教師が意識的に、
授業の中で各自が考えを深める場、質問できる場を設けるよう努めたが、十分な結果には至
らなかった。
〔家庭学習の充実〕
(1) 研究の柱 家庭学習の意欲付けと習慣化を図る。
宮崎中学校 平成25年度 (2) 自主学習ノートの活用
昨年度までテスト期間を中心に活用していたが、本年度より年間を通じて活用するように
した。提出は原則毎週月曜日。取り組む内容や日数、ページ数などは本人裁量とする。ただ
し、テスト期間は従来通り1日1ページ以上とする。
(3)1学期のまとめと2学期以降の取り組み
1学期のまとめ
提出は毎週月曜だが、取り組む日数やページ数などは本人裁量となっているため、比較的
余裕のある週末に活用している生徒が多数である。昨年度までテスト期間だけ集中して活用
していたが、時間に余裕があるときに自主学習ノートで問題の解き直しや教科書のまとめな
どの復習に活用している。具体的な利用方法を指導する教科もあり、家庭学習にもプラスに
働いている。
2学期以降の取り組み
2学期には異学年のノートの交流で意欲付けを図った。また、期末考査のテスト期間中に
学活の時間を利用して、各学級で自主学習ノートを見合い、互いにアドバイスを出し合っ
た。
自主学習ノートの活用法として、主にテスト対策や弱点克服の活用に用いられている。今
後は自分でもっと深めたいことを追求したり、見つけた課題に取り組んだりするような活用
方法の例を紹介し、進めていきたい。
↑グループで自主学習ノートを見合う様子
2 目標の達成状況
・アンケートは4段階
・結果は該当するアンケートの平均値
・達成度はアンケートで4,3と答えた割合
(A:80%以上 B:65%~80%
C:50%~65% D:50%未満)
↑アドバイスが貼られたノート
評価者
結果
達成度
生徒アンケート
3.1
B(79%)
保護者アンケート
2.7
C(63%)
教員自己評価
3.4
A(97%)
○ 生徒アンケート結果から、多くの生徒が授業に真剣に取り組み、積極的に発表したり、話
成
果
と
課
題
(
年
間
)
し合い活動をしたりしている。教師が意見交換や考えを深め合う場を意識的に設け、授業
展開や教材の工夫に努めていることがその要因の一つと考えられる。また、自主学習ノー
トを活用し、テスト対策や弱点克服に努めている生徒が多い。
▲ 授業中は、与えられた課題について一人一人がよく考えている様子が見られるが、自ら自
分の意見を表明しようとしない生徒が固定化しつつあり、積極的に表明する生徒との差が
広がっている。自主学習ノートについては、まだ十分に習慣化していない生徒も見られ
る。
□ 教師が継続的に学び合いの場を設けるよう努めた結果として、生徒は自分の意見を持ち積
極的に活動に取り組んでおり、その意識も高い。しかし、話し合いの中で互いに意見を出
し合ったり、聞き合ったりしてまとめ、代表者が発表するに止まっていることが多い。学
習内容を考慮して十分に時間を確保すると共に、級友の話を聞いて学ぼうという姿勢、自
分の意見を他の意見と対比して更に考えを深めようという姿勢が求められる。
・ 自主学習ノートの活用を今後も継続し、互いに見合って参考にできるよう交流
を定期的に取り入れていく。教師はいずれのノートも評価し認め、生徒の意欲
の向上を図ると共に、もっと深めたいことや見つけた課題に取り組む生徒の育
成を図る。
次
改 年 ・ 教師が授業の中で、各自が考えを深められる場、質問できる場を意識的に設け
ていく。
善度
策へ
の
・ 生徒同士が関わり合う場を設ける際に、授業形態の工夫を図ると共に、深まり
のある話し合いになるよう活動の目的と視点を明確にする。グループ学習で
は、教科や活動内容の特質に応じて一人一役を与え、必ず自分の考えを表明し
たり、相手の意見と比較したりする状況を積極的に仕掛けていく。