互いに素 - FC2

赤阪 正 純 (httμ グ nupn web.fc2.com)
ー■
ヽ1ノ
r
互 R素 のあ41
1ヽ
Rス ター
よ
し
うミ
V'77-
そ こで次 の よ うに定 め ます
―J>Pointく (「 互 い に素」 の新定 義 )一
あ ります
α,う が互 い に素 で あ る とは,α ,ι が 共通 の 素
1
因数
「Eい に 素 」 と は
まずは「互いに素」の意味を確認しよう 一般的
pを もたな いことで あ る
素因数 とは素数 の約数 のこと つ まり,公 約数 を
単 に 「1以 外 の整数」とするのではな く,「 素数 Jと
には次 の よ うな定 義 にな るで し ょう
定義するのです.よ って,「 互いに素であること」を
intく (「 互いに素」 の定義
証明す るには,「 互 いに素 ではない」つ ま り「共通
の素因数 pを もつ」と仮定 して矛盾 を導 けばよいの
みが互いに素であるとは
,
定義 ①
α,ι が 1以 外 の公約数 をもたない
定義 ②
α,ら の最大公約数 が 1で ある
です
int
☆ 「互いに素」であることの証明方法☆
要す るに,「 共通 に割れ る 2以 上の整 数 がない 」
例 えば,8や 15は 素数
で はあ りませ んが ,8と 15は 互 いに素 です
しよう
注意
もちろん,2つ の異 なる素数 は「互 いに素」
ヽ
力/ち がヽ
です
p
いわ ば ,素 数 の 力 こ道 りて証 明す るのです
この
考 え 方 はす ご く大 事 で ,こ の証 明 方法 を用 い る と
「互 いに素」 の証明方法
うま くい く場 合 が多 いで す (も ち ろん例 外 もあ りま
す 上手くいかないときに最初の定義 ① や,定 義
おそ ら
く,次 の ような論 法 にな るで しよう
ておこう これらの基本性質は,ほ とんど全ての整
数問題に関係するといっても過言ではありません
Pointく (整 数 の基本性質
ス と 3が 互いに素 な整数 の とき,И Cが
割 り切れ るな らば,Cは
☆定義 ① を用 いた証明方法☆
3で
3で 割 り切れ る
3
Bで 割 り切れ るとき,4身 は整 数 になる
が,ス と Bが 互いに素 なので約分 できないか ら,C
スCが
盾 を示す
れで
ミ
☆定義② を用いた証明方法☆
α,う の最大公約数 を Gと おいて G=1で
■■や 民
る ことを示す
が β で割 り切れなければな らない とい うことです
あ
― >PoinN(素 数 の基本性質)
こ
しか し,実 際
夕 を素数 とす るとき,α らが っの倍数ならば,α
または うが pの 倍数 である
特 に ,α ,bが 自然 数 で αう =ρ の とき
(α ,う
,
)=(1,p)ま たは (p,1)
これ らの性 質 を うま く利用 して,互 いに素である
_
こ との 証 明 を します
まずは,典 型的な証明方法を
θ猟
これ らの証 明 の筋 道 は間違 いで はあ りませ ん
λ
^
α,ろ が 1以 外 の公約数 aを もつ と仮定 して矛
角υおか
こ との 証 明 は どの よ うに な るで し ようか
ります
ヽ
ンも
力1明 す
「互いに素Jの 証明の前に,次 の基本定理を確認し
で は ,上 の よ うに定義 した場合 ,互 い に素 であ る
の 方法 で上 手 くい く場 合 もあ ります
キ散1
② による証明や別証明を考えよう)
て
し'Jtヽ け ―′
2
つ ま り,α ,ろ が共通の素数
.
の 注 「互 いに素」を「互いに素数 Jと 勘違 い して
いる人 が意外 と多 いです
背理法 による
・
サ11纂 κヽ
で害」り切れると仮定 して矛盾を示す
とい うことです
(1
'`
素」 で あ るか ど うかが重要 な意 味 をも つ ことが 多 々
こン フム
や
モリ
+し
整数 問題 の様 々 な 場面 で ,2つ の 整数 が 「互 い に
a
P
/1ヽ
互 いに素
互 いに素 (Part.1)
互いに素(Part l)Pボ
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赤阪 正 純 (httpソ フ
と
な
な②よ
ま
d動 が
先α
聾I割 り
/驚
具体例 を通 して覚 えて しまお う
1
例題
次 の こ とを示せ
│(1)連 続する 2つ の 自然数 は互いに素である │
│(2)連 続する 2つ の奇数 は互いに素 である │
考え方
共通 の素因数 pを もった と仮定 して矛
る場 合 も同様 であ る
したが って ,α +う , αわは互 い に素 で あ る
盾 を示 します
■
続 す る 2つ の 自然数 π と π+1が
0 (1)連
互 いに素 でない と仮 定す る と,共 通 の 素因数
pが 存
在し
(2)α 2+b2, αろが互 い に素 で な い と仮 定 す る
と,共 通 の素 因数
pが 存 在 し
,
,
π=pα
π+1=pβ
となる このとき,p(β ―α)=1と なるので p≧ 2
よって,連 続する 2つ の 自然数 は互いに
より矛盾
素である
.
の 注 次 の紹介す る mも
よって bも つ で 害」り切 れ る こ とにな り,α ,ι が互
重要な論法です
囲田 πの素因数 を小 さいほ うか ら順番 に,A,
p2,… ,p々 とする.こ れ ら全 ての素因数 で π+1
を割 ると,い ずれ の場合 も 1余 る
よって ,π と
い に素 であ る こ とに矛盾 す る
うが pで 割 り切 れ る
場 合 も同様 で あ る
したが って ,α 2+ぅ 2, αゎは互 い に素 で あ る
″+1に 共通 の素因数 は存在 しないので,互 いに素
■
である
″注
■
(2)連 続 す る 2つ の 奇数
2た
-1と
2た
互 いに素 でない と仮定 す る と,共 通 の 素因数
+1が
pが 存
も し 「素 因数 Jで はな く,単 な る 「公約数 」
と設定 した らど うな っていたで し ょうか
ち ょっ と
や って み ま し ょう
が互いに素でないと
仮定する
巨垂∃ α+み ,α ら
と,1以 外 の 公約数 グ が存 在 し
在し
,
,
2λ
-1=pα
2々
+1=pβ
α+う =dπ … (D αb=ご π ・②
となる このとき,p(β ―α)=2 pは 奇素数な
ので 夕≧3よ り矛盾.よ って,連 続する 2つ の奇
るわ けな い
数は互いに素である
αまたは bが αで割 り切れ る とは限 りません
い
静聟炒御
■
となる.② より,α または うが ごで割 り切れ
2
α,う が互いに素であるとき
,
(1)α 十 う,α うは互いに素 で ある ことを示せ
(2)α
2+ι 2,α ぅは互いに素であることを示せ
考え方
つ ま り,共 通 の素
もちろん背理法です
数 pで 割 り切れ ると仮定 して矛盾 を示そ う
0 (1)α
+ι ,α うが互いに素 でない と仮定す
ると,共 通 の素因数 pが 存在 し
,
α+b=p勿 ― ①
αb=ク π… ②
…
!!!α ろが整 数 αで書」り切れるとき
,
例
えば,α うが 6で 割 り切 れ るとき,α または わが 6
で割 り切れるとは限 りません
例題
9
ゑ αがpで 割り切れるとき,① よりb=pπ 一α 官ぇ〕ごと
だから,う もっで割り切れることになり,α ,ろ が
み子
互いに素であることに矛盾する.ι がクで割り切れ
先ほ どの
Oの
よ
うに,公 約数 を 「素数」 と設定 していれば話が進み
ますが,α は素数 ではないので,話 が全 く進 まない
ことがわかるで しょう
多 注 上の 例 題
2
は逆 も成立 します
つま
り,必 要十分条件 です
α十 う, αbが 互 いに素 ←⇒ α,う は互いに素
α2+ι 2, αらが互いに素 ←⇒ α,う は互いに素
証 明 は対偶 を とることで簡単 に示 せ るので各 自で
い
っ
と
て
だ
い
や
く
さ
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び