水産増殖学 (Aquaculture) 担当教員名 田原 大輔 科目区分 専門 選択 オフィスアワー メールアドレス 授業概要 対象学年 3 開講期 前期 単位数 2 木曜 2 限時または随時,海洋生物資源臨海研究センター教員研究室1 [email protected]、 TEL:0770-52-7306 産業上重要な魚介類を中心として,繁殖,成長および環境に関する基礎知識を講義す る.また,増養殖,親養成,成熟制御技術,種苗生産なども講述する. 授業目標 1. 魚介類の生殖と再生産に関する基礎的な制御機構を述べることができる。 2. 乱獲や水圏環境の変化などにより減少している水産生物資源を人為的に回復させ る手段を述べることができる。 3. これらの知識をもとに、水産増養殖の実例と技術原理を考察することができる。 学習・教育目標との対応:B-3(◎) ,B-2(○) 授業計画・内容 第1回・・・・・世界と日本の水産増養殖の現状と課題 第2回・・・・・増養殖の基礎1(オスの生殖と内分泌ホルモン:精子形成,精巣と精子) 第3回・・・・・増養殖の基礎2(メスの生殖と内分泌ホルモン:卵形成,卵巣と卵の性状) 第4回・・・・・増養殖の基礎3(成熟・産卵の内分泌支配,受精) 第5回・・・・・増養殖の基礎4(ホルモンによる成熟・産卵の制御) 第6回・・・・・増養殖の基礎5(周年採苗技術の基礎と応用) 第7回・・・・・増養殖の基礎6(発生と成長:産出卵の性状,仔稚魚の成長段階) 第8回・・・・・増養殖の基礎7(水産用種苗:天然種苗,人工種苗,人工種苗生産,ふ化管理) 第9回・・・・・増養殖の基礎8(養殖と増殖,養殖の現状,養殖の成立条件,養殖方式) 第10回・・・・増養殖の基礎9(漁業・増殖・養殖・栽培漁業) 第11回・・・・養殖による生産1(海水魚:ブリ・マダイなど) 第12回・・・・養殖による生産2(淡水魚:ニジマス・アユ・ウナギなど) 第13回・・・・養殖による生産3(無脊椎動物:マガキ・ホタテガイなど) 第14回・・・・養殖による生産4(福井県における養殖,福井県地域特産種アラレガコ) 第15回・・・・総まとめ キーワード 教科書 参考書 評価方法 ・評価基準 関連科目 履修要件 授業改善 ・学習方法など 生殖,成長,内分泌,成熟,受精,発生,種苗生産,飼育管理,増殖,養殖,栽培漁 業,魚類,無脊椎動物 指定しない 水族育成論(2 訂版) (成山堂) ,水族繁殖学(緑書房),新水産ハンドブック(講談社) , 淡水養殖技術(恒星社厚生閣) ,水産増養殖システム(恒星社厚生閣) ・2回の小テスト(50 点 x2 回)および期末試験(100 点)の合計 200 点満点で評価し、 120 点以上を合格とする。 ・魚介類の再生産メカニズムと水産増養殖の基礎と応用に関する基礎的な概念に関す る理解度(B-2)と、それらを基礎にした水産増養殖の技術原理を理解の度合い(B-3) が評価の基準となる. 藻類生理学,動物生理学,水域環境学,魚類学,海洋無脊椎動物学 特になし 【授業改善のための工夫・前年度の授業評価に対するコメント】昨年度の授業評価ア ンケートで「内容が多くて難しい」という意見があった。講義ではプリントを充 実してより丁寧な説明を心がける。テスト範囲は詳細に明示する。 【授業の進め方】パワーポイントと配布プリントを使いながら要点を板書する。主な スライドはプリントして毎週配布する。 【予習・復習等の内容と分量】プリントと板書した項目をもとに講義で学習した内容 をノートにまとめ、参考書を用いて整理すること。
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