海や山、星など、いろいろなものと大きさを比べてみて、見ている世界が

りかちゃん通信
№10 1年・科学と人間生活
2015/2/24 (火) 笠商・理科室
海や山、星など、いろいろなものと大きさを比べてみて、見ている世界が
少し変わった気がする。 オレはまだまだちっちゃい !
「宇宙ってどんなもの?」と聞かれてもうまく答えられなかったけど、
今なら答えられるかもしれない。
(C組・Sくん)
3学期の授業は《宇宙への道》でした。第1部「地球」
、第2部「月と太陽」
、第3部「太陽系と
宇宙」というように、地球から、月・太陽・太陽系、そして宇宙へと、宇宙旅行するような感じで
授業が進んでいきました。
まず、地球を直径 13 cm の球(1/1億)にして、山や海の凹凸を考えまし
た。世界でいちばん高い山(チョモランマ)も、いちばん深い海(マリアナ
海溝)も、1/1億の模型で考えると「0.1 mm」ほどしかありませんでした。
そして、空気(地上 50km まで)は「0.5 mm」の薄い層です。手を伸ばせば
宇宙に届きそうです。
縮尺「1/30 億」で「月・地球・太陽の模型」を作りました。月は直径1mm、地球は4mm。それ
に比べて太陽は直径 40cm、なんて大きいのでしょう。そして、地球から 13cm 離れた直径 1mm の月
と、
50m 先の直径 40cm の太陽模型とを比べると、
なんと同じ大きさに見える! これにはビックリ!
「1/30 億・太陽系模型」も作りました。太陽から遠いので、笠岡市の地図の上に貼りました。
恒星の広がりは「宇宙空間のミツバチ模型」で知ることができま
した。その恒星が 2000 億個も集まって私たちの「銀河系」ができて
います (右図) 。さらに、その銀河が 2000 億個も集まったのが私た
ちの「宇宙」……。すごすぎて想像もつきません。
授業の最後に見た『Powers of Ten』のビデオも衝撃的でしたね。
■授業評価 楽しさ度:100%(5と4の割合)、平均4.7 /理解度:96%(5と4の割合)、平均4.6
― 1 ―
ので、地球からその二つを見るとほぼ同じ大きさに見え
■授業の感想から
る」ということにとても感動し、何かドキドキしました。
地球と太陽との位置関係がとても分かりやすかった
最後のビデオで、ピクニックをする男女から地球を飛び
です。最後に見た動画はすごく神秘的で、感動しました。 出して宇宙に行き、宇宙から地球に戻り、ピクニックをす
宇宙に比べたら自分たちはすごくちっぽけだなあと思い
る男性の方の細胞の核まで行き、何も見えなくなったこと
ました。
から、宇宙と私たちはとても遠いけど、絶対どこかでつ
(A組・Fさん)
ながっていると思いました。そう考えると、胸がどきどき
最初は「宇宙はとてもきれいで、あこがれの場所だ」 して、もっともっと知りたくなりました。(A組・Mさん)
と思っていたけど、本当は「とても静かで寂しい場所だ」
ということが分かりました。でも、宇宙はとてもきれいで
模型を作ったりしたのが楽しかった。太陽の大きさが
神秘的だと私は思います。
たくさんの惑星や恒星が広がっ
よくわかった。思っていたのよりすごく大きかった。いつ
ていて、それはとてもきれいで、その中の地球の上で暮
か宇宙に行ってみたいなと思った。でも広すぎるから、帰
らしていると思うと、とても不思議な気持ちになります。 って来れなくなるのは怖いなあと思った。最後に見たビデ
地球を宇宙からみるとすごくきれいでした。いつかこの地
オもおもしろかった。こんなふうに(*銀
球を安いお金ですぐに見られたらいいなと思います。いつ
河系を)垂直に離れて行けたらおもしろ
かお金持ちになって、宇宙飛行士になって、宇宙旅行へ
いだろうなと思った。(A組・Oさん)
出かけたいです(^w^)
(A組・Fさん)
特に楽しかったことは、木星や地球などの模型を作
前から宇宙について興味があったが、この授業をし
ったことと、2つ向こうの校舎の窓に置かれた太陽と、
てみてもっと興味がわいた。宇宙は夢と希望がたくさん
手元にある地球・月と見くらべたことです。また、今日見
詰まった世界だと思う。いちばん驚いたことは、宇宙に
た映画では、宇宙がどれだけ広いものなのかがよく分か
は恒星が40垓個(40,0000,0000,0000,0000,0000)もあるということ。絶対
りました。また、地球は宇宙のほんの一部でしかないんだ
に宇宙に生命が存在していると思う。これから機会があ
なということを感じました。科学の授業では、いつも私が
れば宇宙について調べてみようと思う。(A組・Iくん) 疑問に思ってることがどんどん分かっていくので、毎回授
業を楽しみにしていました。そして、自分でも気になった
映像を見たり模型を作ったりして、宇宙に触れられ
ことを調べるようになりました。 (A組・Iさん)
たので、遠い宇宙なのですが、身近に感じることができ
ました。縮尺することで、距離なども詳しく知ることがで
授業を受ける前は「宇宙は広い」ということだけし
きたので、ためになりました。宇宙がどこまであるのかも
か知らなかったが、太陽や惑星、星座のことなど、数々
気になります。宇宙にはまだまだ謎がたくさんあるので、 のことを新しく習った。特にすごいと思ったのは、月や地
いろいろ知りたいと思いました。中学校では、月に関して
球と太陽の距離だった。地球と月の距離や、地球と太陽
クレータ、太陽は黒点などといったことしか学びませんで
との距離はここまで遠いんだなと感動した。地球からみた
したが、今回は大きさや詳しい成分までわかったので、高
らなぜ、月と太陽は同じ大きさに見えるのかという疑問
校生らしい勉強ができたなと思いました。
(A組・Fさん) もよく分かった。太陽から見たら、地球と月は米粒よりも
小さいことが分かった。いちばん近い恒星までの距離は
私はもともと宇宙や星に興味があり、今回の単元を
光の速さでも4年かかかることがとても驚いた。この授
楽しみにしていました。いちばん私が好きな銀河について
業を通して、惑星について、そして宇宙の広大さを改めて
学び、写真も見ることができたので、とても良かったで
知ることができてよかった。
(B組・Kくん)
す。実験では、地球・月・太陽の大きさを比較する、先
生お手製の30億分の1模型がとても分かりやすく、距離
宇宙が広くて大きいことは分かっていたけど、ビデ
を比較することができました。偶然なのか必然なのか、
オを見たり、模型を作ったり、歩いて何年と表すことで、
「太陽は月より400倍大きくて、距離も400倍遠くにある
より広いことが分かった。また、宇宙にはたくさんの銀河
― 2 ―
があり、その一つ一つに2000億個の恒星が集まっていて
がそんな空間にいたとしたら、怖いなと思いました。地球
驚きました。計算すると400垓個の恒星があるので、生命
から星空を見ると、美しいと思える半面、何も無い本当の
が存在する惑星は地球以外にも必ずあると私は思います。 宇宙を寂しく思えて、宇宙って不思議で神秘的だなと感じ
今回の授業で宇宙についてたくさんのことを学んだけど、 ました。
(B組・Kくん)
それはほんの一部で、まだまだいろんなことが解明され
ていると思います。地球にはないものや銀河がもっと多く
実際に「地球や太陽の大きさや距離」を模型にした
あったり…というようなことを新しく発見していってほし
り、距離を体験したりしたことで、太陽の大きすぎるぐら
いです。
いの大きさや、地球から遠すぎるぐらい離れていることな
(B組・Iさん)
どを感じることができました。想像もできないくらいの大
地球とその周りの惑星や星について、少し知識を身
きさの数字がたくさんでてきて、その大きさや距離を実
につけることができました。この授業で知ったことは多々
感しにくかったけど、模型などのおかげで、縮小した身近
ありますが、そのなかでも「地球にいちばん近い星は、
な距離で実感できてよかったです。最後に見た映画で、
ケンタウルス・α星だ」ということが分かりました。そし
「肌の下の原子のところにも真っ黒な宇宙空間が広がっ
て、カシオペア座とオリオン座の形をこの授業の中で覚
ている」と、初めて知りました。普段見ている月や太陽や
えることができました。私は今回の授業を通して、地球に
星があんなに遠くにあるのを自分は見ているんだと思う
ついて、宇宙の広さについて多くのことを学ぶことがで
と、とても不思議な感じがしました。宇宙の広さには本当
きました。とても楽しかったです。ありがとうございまし
に驚きました。その宇宙の中の地球に今、自分がいると
た。
思うと、宇宙っておもしろいなと
(B組・Aさん)
思いました。(C組・Tさん)
《宇宙への道》
の授業の中で印象に残っているのは、
映画『Powers of Ten』です。10xの拡大で、地球の
最初にイメージしていた宇宙
HAYABUSA-2
外、銀河の外にまで出ていったり、次は地球に戻って人の
よりだいぶ大きい宇宙のイメージを
細胞の中にまで入っていくという映像でした。銀河の外に
持った。私たちが北海道や沖縄に行くのでさえ何時間も
行く方は結構外に出ていましたが、細胞の中に入っていく
かかるのに、光は「ピュン」と行けるんだから、すごい
方はクオークまででストップしました。拡大より縮小する
なと思った。宇宙は謎だと思った。よく歌の歌詞などで、
方が難しいのかと思いました。また、宇宙の果ての、その
「宇宙のどこに行ったって君を探す」とか「宇宙で1番愛
外には何があるのだろうという疑問が生まれました。
している」とかあるけど、(*そんなの)無理だし、「宇
(B組・Nくん)
宙をあんまり知ってもないのに、何を言ってるのか」と思
った。宇宙をここまで調べたのはすごいなと思った。やっ
ぱり人間は賢いなと思いました。 (C組・Uさん)
宇宙はホント~~~に広いんだということが分か
りました。「地球の周囲は4万km」とか言われても、大
きすぎて全然想像することができなかったけれど、30億
分の1の模型を作ると、とても分かりやすかったです。
(B組・Tさん)
宇宙のことを勉強していくにつれて、自分のいる地
球、自分のいる場所、そして自分自身が、とてもちっぽけ
に感じてくる。僕が今死んだとしても、宇宙に、地球にさ
え何の影響もないと思うと、寂しくなった。でもそれと同
宇宙のような未知の世界について(*科学者が)調
時に、宇宙の大きさに感動し、自分の小さな悩みがどう
査してきたことが、今こうして授業などで簡単に学べると
でもよくなったりしたので、よかった。夜の空に浮かぶ星
いうのは本当に幸せなことだと思うし、これからも科学
たちはとてもきれいで、でもとても遠くにあって、悲しい
者の研究によって知らないかったことが分かってくると思
と思った。
(C組・Mくん)
うと、「人間ってすごいな」と思います。僕はたくさんの
星が存在するのが宇宙だと思っていたけど、そうではなく、
本当の宇宙は暗く寂しい空間であること知って、もし自分
今回宇宙についての勉強をして、宇宙ってやっぱり
すごいなと改めて感じることができました。地球と月と太
― 3 ―
陽のそれぞれの大きさを比べる時に、それぞれ縮小した
最初の宇宙のイメージは「無重力で楽しそうな感じ」
もの作ったので、すごく分かりやすくできました。距離も
だと思っていました。でも、授業で勉強していくと「真っ
縮尺して何かにたとえてもらったので、分かりやすかった
暗で危なくて、少し寂しい」という印象に変わりました。
です。予想なんかもたくさんして、とても充実していまし
一つ驚いたことは、私たちがいつも見ている星は、一つ
た。宇宙に行ってみたいです。1年間科学を楽しく勉強す
の星ではなくて、たくさん集まって〈銀河〉を作っている
ることができました。テストも頑張りたいと思います。あ
ということです。たくさんの星が集まってあんなに光るの
りがとうございました。
はすごいと思いました。
(C組・Uさん)
宇宙は私が思っていたよりもすごく広く、限りない
(D組・Hさん)
宇宙とは「地球がある太陽系の周りが星があって、
ものだというのがよく分かった。私たちが住んでる地球の
その周りは暗くて何も無いのか」と思っていたけど、「太
山や海溝はとても小さいというのにびっくりしました。地
陽系と恒星たちでできている〈銀河〉があり、(*その
球から見える太陽と月が同じ大きさで、何十年かに一度
外には)また別の銀河がある」ということが分かりました。
ある日食などの奇跡的な現象になっていることを詳しく
光を出してから何万年・何百万年とかかって地球に届くと
知ることができ、感動しました。 (C組・Sさん)
いうことは、すごいと思いました。他の銀河にも地球と
同じような惑星があったりするのかと思いました。人間は
地球はほぼ丸い形をしていて、小さいということが
分かりました! 地球と月の距離は40万キロも離れてい
まだ月までしか行っていないので、他の星や惑星に行くこ
とができればいいなと思いました。(D組・Tさん)
ることはびっくりしました。太陽と月と地球の模型を作っ
て、位置関係も分かってよかったです。水星・金星・地球・
僕は中学で宇宙について習ったけど、深くは習って
火星・木星・土星・天王星・海王星なども分かりました。
いなかったので、この《宇宙への道》を学習して初めて知
模型を作って楽しかったです。1年生の授業では、さまざ
ることが多くて、よかったです。まず、月と太陽は同じ大
まな実験ができて楽しかったです。2年生もさまざまなこ
きさだと思っていたけれど、全然大きさが違うのにびっく
とを学んでいきたいです。1年間ありがと
りしました。また(*多くの)恒星が太陽よりもはるかに
うございました。 (C組・Kさん)
大きく、地球からはるかに遠く離れたところにあるのも驚
きでした。僕は〈宇宙の果て〉はないと思っていましたが、
宇宙は自分が思っていたよりもはるかに広くて、感
実際には(*果てが)あると知りました。この学習を通し
動しました。1/1億分の模型にしたときに、地球と太陽
て、自分も宇宙へ行って地球を眺めてみたいと思いました。
との距離の大きさに驚きました。あんなに遠く離れている
地球はどのようにしてできたか、なども知りたいです。
のに光が届いていて、太陽のすごさを改めて実感するこ
宇宙についての知識が増えたのでよかったです。
とができました。また星座の星はもっと近くにあると思っ
(D組・Bくん)
ていたのに、太陽よりももっと遠くて、すごいと思いまし
た。宇宙は私たちが住んでいるところより、想像もでき
宇宙がどのようになっているのかがよくわかった。星
ないくらい広く、私たちがどれほど小さいものかを知るこ
は大きすぎて比べるのは難しいけど、星をボールの大き
とができました。最近空を見る機会が少なくなってきまし
さなどに縮小したことで、大きさがとても比べやすくなっ
たが、時には星座などを見てみたいと思います。
た。そのことで、太陽がどれほど大きいかが分かったの
で、びっくりでした。世界はとても不思議なんだなと思っ
(D組・Yさん)
た。夜空にある星も、いちばん近い星だって、実際には
映画『Powers of Ten』を見て、言葉に表せないほ
何光年も離れていることに驚いた。前まではサイズが小
ど感動しました。これから先、弟や小さい子たちに「宇宙
さいだけだろうと思っていたけど、とても離れていたから
って何?」と聞かれることがあれば、「宇宙は広くて大き
小さく見えるのだと分かった。今まで太陽などの距離は分
くて、希望がいっぱいある、冒険する場所」と答えてみた
かっていたけど、星の距離は知らなかったので、知れてよ
いです。
かった。
(D組・Mさん)
― 4 ―
(D組・Kくん)