皆さん、使っている鍵から複製の鍵を作成していませんか? 鍵は長い年月使用していると少しずつ磨耗して元の鍵山の谷の形 状よりもすり減った状態になり、錠前の機構が揃わなくなり、最終的 には錠前を解く事に支障が出て来ます。 鍵山の谷がすり減った状態から複製を作成すると鍵自体は新しくな りますが、鍵山の谷の形状はすり減った状態を複製する事になり新 品の鍵になったとは言えません。 鍵山の谷の状態だけがすり減った状態の為に、「新しいけど開かな い鍵」が出来上がる可能性があるのです。 その対策として、鍵番号から鍵を作成する事をお勧めします。 鍵番号とは鍵の認識番号で製造元に伝えれば鍵山の谷の状態が 新しい鍵を製作出来ます。 当然の事ですが製造元以外で鍵の複製や鍵番号から鍵を作成した場 合は製造元の保証の対象外になりますので注意が必要です。 蔵扉は半世紀近く使って頂く事もあるので、製造元が存在しなくなって しまったなどの理由で鍵番号から製作出来なくなってしまうことも考えら れます。 錠前を使い始める最初の段階で鍵番号により作成した保管用の鍵と使 用する鍵を本数分揃えてから運用するのはいかがでしょうか? 鍵を保管する際に必ず注意して頂きたい事があります。 蔵の保管用の鍵を蔵の中で保管しない事です。 有事の際にも保管用の鍵を使用する可能性があるので、必ず蔵の保管 用の鍵は蔵の外で保管して管理して下さい。 基本的に質店のお客様はとても手入れが行き届いている方が多いので、 このような運用を行って頂ければ、より一層末永く使って頂けると思いま す。
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