成人吃音臨床研修会のご紹介 ≪開催趣旨≫ 私たちは、吃音臨床に携わる、または関心のある言語聴覚士の皆様の研修の場を全国各地で開 催することを通じて、中高生以上の吃音に関する相談や訓練に対応していただける窓口が増える ことを願って来ました。しかし願いだけではなく、私達にできることは何かと考えて、成人吃音 臨床会を企画・実施して参りました。単なる手技の学びだけではなく、私たちの吃音に関する体 験を知っていただくことで、当事者と専門家の協働による支援のネットワークを作っていくこと を目指しております。 ≪主催団体≫ 特定非営利活動法人全国言友会連絡協議会(自助団体・言友会) 言友会(げんゆうかい)は、吃音がある人のセルフヘルプグループ(自助団体)として、1966 年に東京で設立されました。それから約50年にわたって、一人で悩むのではなく、お互いの体験 の分かち合いを中心として、 「みんなで力を合わせて吃音に向き合っていこう」という理念の下で、 例会の開催や会報の発行などの活動に取り組んでいます。 また、現在は「社会的支援を求める」ということも視野に入れて、医療や教育、行政など様々 な方々と協力しながら、吃音問題の解決を目指しています。 全言連のロゴになります。 詳細は『全言連』のホームページを検索してご覧下さい。 http://zengenren.org/ ※ 第1,2回研修会のご報告は裏面に記載させていただいております。 ≪第3回研修会のご案内≫ 日時 平成 27 年 10 月 24 日(土) 10:30∼16:30(受付:10:00∼) 会場 NTT北海道セミナーセンタ 〒064-0922 札幌市中央区南22条西7丁目 講師 吉澤 健太郎 氏(言語聴覚士、北里大学東病院リハビリテーション部 勤務) 長谷部 雅康 氏(言語聴覚士、北里大学東病院リハビリテーション部 勤務) 研修会の概要 Ⅰ.成人吃音の基礎知識 Ⅱ.成人吃音臨床の基礎 Ⅲ.成人吃音臨床の実際 Ⅳ.成人吃音の症例 特定非営利活動法人全国言友会連絡協議会 TEL 03-3942-9436 FAX 住所 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1-30-15 e-mail 03-3942-9438 [email protected] 【第1回研修会】 日時:2014年3月23日(日)10:30∼16:30 会場:佐賀県唐津市河畔病院 参加者:35名(内3名は養成校学生) 講師:坂田善政氏(言語聴覚士、国立障害者リハビリテーション学院言語聴覚科教官)。 ■研修会の概要 Ⅰ.成人吃音の基礎知識 Ⅱ.成人吃音臨床の基礎 Ⅲ.成人吃音臨床の実際 Ⅳ.成人吃音の症例 Ⅴ.成人吃音臨床を行うSTの立ち位置 研修会の最後には、実際に成人吃音者の方に対して坂田氏から「流暢性形成法」を用いた訓練の デモンストレーションが行われました。 ■ アンケートより ○最新の知見から、吃音のタイプ別アプローチなど参考になりました。成人吃の方に対して、自 分が普段どのようにして接していくべきか、どのようなことが自分に求められているか考える機 会となりました。 ○体験談を聞き、家族が吃に気づかず成人をむかえている方がいるという事実に大変驚きました。 当院に来るのは小児ばかりのため話の内容も大学時代に上滑りしていた知識でしたが詳しくお話 していただいたことでとても理解しやすかったです。 ○吃音の基礎から訓練法まで詳しく知ることができよかったです。流暢性形成法は教科書で勉強 していたのですが想像つかなくて…今日は実際に見学できてよかったです。 【第2回研修会】 日時:2014年12月7日(日)10:30∼16:30 会場:大阪府大阪市 KOKOPLAZA・青少年センター 5階・講義室505 参加者:31名(内4名は養成校学生) 講師:吉澤 健太郎 氏(言語聴覚士、北里大学東病院リハビリテーション部 勤務) ※第1回研修会の内容に加えて症例検討会が行われました。 ■アンケートより抜粋 ・実習でグループの話し合いができたことも有意義でした。講演の内容も非常に解りやすくよか ったです。臨床のデモもとても勉強になりました。 ・大変整理された内容で解りやすく、臨床に直結したものでした。詳細にわたって惜しみなく教 えて頂きました。また、成人当事者の体験談を伺うことで、成人の吃音訓練ニーズに応える必要 性を感じました。参加してよかったです。 ・吃音で悩まれて相談に来られる方がいる反面、自分に系統だった訓練スキルの知識がなく、ど う対応すればよいか困っていました。今回の勉強会でSTとしてするべきことがよく見えたように 思います。
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