「平成26年度第2回生徒による授業評価」の集計結果をふまえた改善プラン

「平成26年度第2回生徒による授業評価」の集計結果をふまえた改善プラン
生徒の授業評価による現状
年次により差はあるが、各項目にわたり7~9割の生徒が肯定
的な評価をしているが、生徒同士で話し合う機会や意見など
を発表する機会については各年次とも肯定的な評価が少し低
授業の内容や くなっている。また、1、2年次では授業内容の理解が8割弱に
進め方について なっているが、基礎学力が低下していることと3割強の生徒が
わからないことをそのままにしていることとの関係が考えられ
国
る。
語
科
3年次は全て選択科目ということもあり、概ね主体的に授業に
臨んでいるようである。1、2年次は2割程度の生徒が授業に集
生徒自身の
中しきれておらず、わからないことをそのままにしている生徒が
取組み状況
3割強いる。
教科
項目
神奈川県立吉田島総合高等学校
改善点
生徒の実情に合わせた教材の精選と授業の工夫を行って
いるが、それらを継続して行うととともに反復学習などにより
基礎学力の定着をさらに図ることで、理解率の向上や主体
的な学習態度の育成を目指す。また、授業展開上難しい面
はあるが、生徒同士で話し合う機会や意見などを発表する
機会を取り入れるようさらに工夫していく。
授業に集中しきれていない生徒には継続的に授業への取り
組みを促していく。わからないことをそのままにしている生徒
には基本的学習習慣の確立と基礎学力の充実を図る。
取り組みやすさや教師による授業の準備に関する評価は全学 今後も分かりやすい授業、興味関心を持って集中して取り
年を通して高いようである。
組める授業をおこなっていく。
授業の内容や 話し合う場や考えさせる場などがあまりもうけられていない。
考える場、話し合う場として積極的にペアワークを取り入れ
進め方について
ていく。
社
会
科
生徒自身の
取組み状況
大半の生徒が授業前にしっかりと授業の準備ができているよう 今後も分かりやすい授業、興味関心を持って集中して取り
である。
組める授業をおこなっていく。
全学年を通して意欲的に授業に臨んでいる。
考える場、話し合う場として積極的にペアワークを取り入れ
ていく。自分で調べ、わかろうとする努力をしていない生徒も
多少は見られるため、調べ学習などを積極的に取り入れて
いく。
1、3年次では、7割を超える生徒が評価3,4で支持をしている
ので引き続き工夫の努力を続けたい。
2年次では、生徒の理解度に合わせた授業の進め方や時間
授業の内容や 配分、生徒ひとり一人に目を配ったきめの細かな指導といった
進め方について ところで、3~4割の生徒が評価2であるので、更に努力を続け
数
たい。
学
科
全年次で生徒が授業で必要な物を用意することや、授業に意
欲的に取り組むことなど全ての項目で約7割以上の生徒が評
生徒自身の
価3、4の高い評価をしている。
取組み状況
2年次生では全体的には評価3が多く、現状分析にあるよう
に、生徒の理解度に合わせた授業の進め方や時間配分、
生徒ひとり一人に目を配ったきめの細かな指導といったとこ
ろで、3~4割の生徒が評価2であるので、生徒ひとり一人に
目を配りながら、生徒の理解度に合わせた授業展開を、補
助教材なども活用しながら、取り組んでいきたい。
意欲的に取り組む生徒が少なくない中で一部で私語やこっ
そりと携帯をさわっている生徒がいるのが実態である。調査
の数字にはあまり、現れていないが、各授業担当で注意を
促していきたい。
授業に対する取り組みやすさは2年次3年次生では80%以上 学年による違いではなく、計算が必修の科目に対する取り
が満足しているが、1年次は60%と20ポイント以上低い。授業 組みに差があるため、基礎的なことを中心に教材を工夫す
授業の内容や 準備については、1年次75%、2年次3年次は90%以上が満 ることに努める。
進め方について 足しており教員の取り組みがよく理解されている。
理
科
生徒自身の
取組み状況
授業への取り組み状況に対する自己評価は1年次生が2・3年 基本的学習習慣を根気強く指導していくとともに、各学年と
次生よりかなり悪い。特に、わからないところを先生や友達に も、引き続き授業に集中、取り組みをするように指導を継続
聞いたり、自分で調べたり努力していない生徒が15.2%と3年 する。
次生の5倍と成っている。
体育
各年次とも「生徒同士で話し合う機会や意見などを発表する
機会がある」の項目で評価2,1の割合が他の項目より高くなっ
ている。全体的には、多くの項目で80%以上の生徒が肯定的
な評価をしており、概ね授業に対して満足している様子であ
授業の内容や る。
進め方について 保健
1,2年次ともに「生徒同士で話し合う機会や意見などを発表す
る機会がある」の項目が他の項目に比べると低い評価になっ
ている。その他の項目については、80%近くの生徒が肯定的
体
な評価をしている。
育
体育
科
1年次生の「授業でわからないところがあったら、先生や友達
に聞いたり、自分で調べたりするなどしてわかろうとする努力を
している」の項目が他の項目と比べるとやや低い評価となって
いる。その他の項目については80%以上の生徒が肯定的な
生徒自身の
評価をしている。
取組み状況
保健
1,2年次とも80%以上の生徒が授業に対して意欲的に取り組
んでいると答えているが、わからないところを自分で調べたりし
て、わかろうとするする努力をしている生徒はやや低い評価と
なっている。
体育
ゲーム中の動きや作戦などについてグループで検討する時
間を設けるなど、一人ひとりが動きを理解して活動できるよう
にし、授業に対して充実感を持てるようにする。また、生徒
一人ひとりの運動技能に応じた指導や支援を行い、技能の
習熟を図る。
保健
各年次とも授業のなかで実習やグループワークなどの話し
合いをおこない、発表の場を設けられるような取り組み方を
検討していく。また、生徒一人ひとりの理解を深められるよう
な板書の仕方や説明の仕方を工夫する。
体育
意欲的に取り組むことができない生徒に対して、生徒が興
味を持つことができるような工夫や生徒の習熟度に合わせ
た活動方法で授業を行い、どの生徒も意欲的、積極的に取
り組めるようにする。
保健
意欲的に取り組むことができない生徒に対しても興味の持
てるような話題の提供や教材の工夫をし、授業に興味を持
てるようにしていく。
教科
項目
生徒の授業評価による現状
1年次生は約6割、2・3年次生は約8割の生徒が肯定的な評価
をしている。しかし1年次生では7つの項目で約3割の生徒が
否定的な評価をしているところに注目したい。2年次生におい
ても「授業を受けて充実感がある」、「生徒の理解度に合わせ
て授業が進められている」、「説明の仕方が丁寧で、わかりや
すい授業である」、「生徒の質問にわかるまで答えてくれる」の
授業の内容や 4項目で約2割以上の否定的評価が出ている。同様に、3年次
進め方について 生も「話し合う、発表する機会がある」、「生徒の質問にわかる
まで答えてくれる」の2項目で否定的評価が出ている。
改善点
生徒の実態に合わせた授業の工夫をすることをどの年次で
も基盤にする。1年次生では否定的評価の項目も多いた
め、英語の授業が分かりやすく、理解できるもので、充実感
を得られるような授業に努めるようにする。視覚的教材の使
用・ALT活用授業を通じて、改善を図りたい。2年次も1年次
と同様であるが、1年次生より難易度があがるため、きめ細や
かで丁寧な指導を試みたい。3年次生では今年度限りの科
目(学校設定科目)が占めるが、来年度の参考として、高度
な英語に触れるため、一方的な授業ではなく生徒同士で話
し合う機会を設けられる、ペア・グループワークを積極的に
取り入れたい。また、生徒の質問には親身になって答えるこ
とが求められる。今年度の授業評価を総合的に考慮して、
教科内で指導方法の共通化を一部図ったり、各教員の授
業での長所を取り入れることを試みたい。
1年次生は約6割以上が、2・3年次生では約8割が肯定的な自
己評価をしている。しかし1年次生では、上記の結果を踏まえ
ても、「自ら努力をする」ことが出来ない生徒が約3割以上、「意
欲的に取り組む」ことが出来ない生徒が約2割以上に上る。ま
た、3年次生においても「自ら努力する」ことが出来ない生徒が
約2割以上であることも注目したい。
生徒が意欲的に取り組めるように、苦手意識を克服する授
業内容や指導方法の改善に努める。また、英語を不得意と
する生徒にも根気強く・継続的な指導を試みるようにした
い。さらに、努力が結果に結びつくような教材・試験の作成
を試み、少しでも達成感を得られるように教員間での共通理
解を密に図りたい。
英
語
科
生徒自身の
取組み状況
家
庭
科
概ね肯定的にとらえているが、全体的に1年次生で評価が低
授業の内容や い。特に、生徒同士で話し合う機会や意見などを発表する機
進め方について 会の項目では8割を切っている。
生徒自身の
取組み状況
授業の内容や
進め方について
特に1年次生については、授業の受け方を再度確認し、わ
かりやすい授業・教材の精選に努める。
3年次生は選択科目で、学習意欲の高い生徒が多数いるため
評価が高いと思われる。1年次生は、2年次生に比べて評価が
低く、特にわからないところを先生や友達に聞いたり、自分で
調べたり努力をしていない生徒が2割以上となっている。
1年次生において、第1回の授業評価と比較すると、理解度や
充実感に関して否定的な評価をしている生徒が約4割から約2
割に減った。しかし、まだ、約3割の生徒は「生徒同士で話し合
う機会や意見などを発表する機会」が少ないと感じている。
全体的に、3年次生は9割以上が肯定的な評価をしているが、
1、2年次生は約2割の生徒が否定的な評価をしている。
基本的な学習習慣を身につけさせるよう、机間巡視を含め、
継続した指導に努める。
生徒自身の授業への取り組みは、3年次生は良好であり、特
に、授業に対して意欲的に取り組んでいると回答した生徒が9
割以上いる。1,2年次生は約2割の生徒が否定的な評価をし
ている。
生徒は自分のペースで進められる実習課題には意欲的に
取り組む傾向がある。生徒の興味を引き出す実習課題を充
実させた事が、生徒の集中力向上につながったと思われ
る。さらに教材を工夫し、年間を通して生徒の意欲を高めら
れるよう、また双方向の展開を心掛けた授業をしていきた
い。
特に、1年次生の授業において、生徒が考える時間を設け
たい。3年次生の授業においては、フリーソフトを活用し、グ
ラフィック画像や音楽をコンピュータ上で編集できる授業を
展開する予定である。
実習・実験を通して、生徒が農業により関心を持つように授
業内容を工夫する。また、生徒一人ひとりが意欲的・主体的
に学習できるように、座学や実習中の役割と行動を明確に
して、自らの責任を自覚させる。
授業評価の結果から、授業内容を理解できない原因として
授業速度が速いことと教員のサポート不足が考えられるた
め、授業内容が理解できない生徒を放置せず授業時間外
に個別に対応していくことが必要である。
情
報
科
生徒自身の
取組み状況
第1回の調査と比較して、各年次ともに授業評価は向上してき
た。ただし、1年次は前回調査で半数以上が授業の内容や進
め方に低い評価を出しており、今回も約4分の1の生徒が同様
の評価であった。
授業の内容や また、前回調査同様、生徒は授業中に生徒間での話し合いや
進め方について 意見発表を行う機会が少ないと感じていること、約4分の1の生
徒が授業の内容や充実感に満足していないこと、各年次とも
に学習や授業に問題を抱える生徒が一定数存在すること、な
農
どが分かった。
業
前回調査同様、各年次ともに約5分の4の生徒が授業に参加
科
しようとする心構えや意欲を持って授業に臨んでいる。ただ
し、年次が上がるに従って授業に対する積極性や前向きな姿
勢は向上しているものの、約5分の1の生徒が授業に対する関
生徒自身の
心・意欲が乏しく授業で分からないことをそのまま放置してい
取組み状況
る。
なお、授業中の電話・メール・ゲーム、マンガ、私語などの授
業に無関係な行動は年次が上がるにしたがって、僅かな変化
ではあるが増加している。
1年次生の授業においては、生徒が考えたり話し合ったりす
る時間を設けるように改善していきたい。特に、1月には、修
学旅行に向けた調べ学習と関連づけて、パワーポイントを
用いた発表の場を設ける予定である。
生徒は、成果がわかりやすい実習には積極的に取り組む傾
向がある。1回の授業(2時間分)で何らかの結果が出るよう
な課題を用意し、毎回成果物がはっきりとした形で残るよう
にしたい。特に、2年次生の授業において、専門科目の授
業の内容が難しくなってしまう傾向があるので、分かりやす
い実習課題を準備するよう心掛けていきたい。
また、修学旅行の写真をA0版パネルに飾る課題を実施した
ように、成果物を発表させたり、印刷して貼り出すなど、他の
生徒の成果を見ることのできる場を増やしていきたい。
授業を真面目に受けることを習慣化するため、遅刻・中抜け
の確認、実習服の徹底、授業に無関係な行動の制限など、
これまで各教員間で認識の差があったことを改善する。
復習や、次回予習ができるプリントを積極的に取り入れて授
業時間外の学習機会を増やし、自ら学ぶ姿勢を引き出し、
復習や予習を習慣化させる。また、配布したプリント類は、
教員が回収・提出の有無を確認するだけでなく、適切なアド
バイスを添えて返却し生徒の理解を深めさせる。
すべての項目に関して、70%から80%の肯定的な評価となっ グループワークでの話し合いは、それぞれのケースについ
授業の内容や ている。話し合いや外部講師の招聘なども多く、実体験に基 て熱心に話し合うなど、積極的に取り組めていた。実習も非
常に熱心であったので、その機会を生かし、福祉に対する
進め方について づいた授業構成となっている。
福
理解を深めていきたい。
祉
項目の13「授業でわからないところがあったら」に関しては、や 座学において、やや積極性に欠ける部分があるので、実習
科
や積極性に欠ける点が見られたが、手話や点字など実習面に やグループワークの基礎としての座学を充実させ、座学へ
生徒自身の
関しては積極的に取り組む姿勢が見られた。
の興味・関心を育てていきたい。
取組み状況